はじめまして。株式会社告田乳酸発酵研究所の告田幸子(つげた さちこ)です。

数あるプロジェクトの中から、私たちのプロジェクトをご覧いただきありがとうございます。

私は、乳業メーカーでさまざまなヨーグルトの商品開発を手がけてから、かれこれ40年以上、大好きな乳酸菌の研究を続けています


その情熱は、ヨーグルトプラントを設計して、こだわりの自家製ヨーグルトを作るほど!それがきっかけとなり、ドレッシングで有名な株式会社ピエトロのヨーグルト製品「ピエトログルト」の開発にも携わりました。乳酸菌と共に人生を歩んできた研究者です!


さて、皆さんは乳酸菌といえばヨーグルトやキムチなどの食品をイメージすると思いますが、食品以外でもすごい働きをすることをご存知ですか?

実は、乳酸菌の力で、フードロスから環境にやさしい資源を生み出すこともできるんです。


それを実現したのが、私と夫で開発した(以下STMT)。フードロスと混ぜるとバイオ燃料などの再生可能な資源を生み出せる、魅力的なプロダクトです!

バイオ燃料は廃棄物が原料であり、最終的に微生物の力で自然界へと循環していく、次世代のエネルギー。その新たなエネルギーを生み出す力をSTMTは持っています。日本が抱える環境問題において“希望”になるようなプロダクトにしたいのです。

しかしながら、30年以上に渡って自己資金で研究開発を続けてきたものの、難しい局面を迎えています。さらに価値あるものにするため、皆さんに応援していただけたらと、今回のプロジェクトを立ち上げました。


STMTは、以下の工程でバイオ燃料の原料となる油分を取り出すことができる技術(溶液)です。

①フードロスとSTMTを混合

②半年~1年ほど自然に乳酸発酵

③油分を分離・回収

④油分を精製してバイオ燃料を製造


熱を加えないのは変質を防ぐためですが、二酸化炭素を排出しない処理工程はカーボンニュートラルの点においてもマッチすると考えています。

また、取り出した油分を分析した結果、石油と同じカロリーを持つ液体で、10年経っても変化しないことが分かりました。
加えて、③で残った乳酸発酵溶液から、バイオプラスチックの原料となる「ポリ乳酸」を精製できる可能性もあります。

つまり、STMTを活用すれば、「二酸化炭素を出さずにフードロスの処理ができる」「環境に優しいクリーンな資源を生み出すことができる」ということ。


今後も研究を進めて、新たな資源を安定した形で製造したい

と考えています。

(※)枯草菌とは、土壌中など自然界のどこにでも存在する菌のこと。タンパク質分解酵素や炭水化物分解酵素を作り出す性質があり、食品や洗剤など暮らしのあらゆるものに活用されている。


STMTの開発は、皆さんにもおなじみの野菜「里芋」がきっかけです。

…といっても、使うのは捨てられてしまう親芋。里芋は、種芋の上に親芋が育ち、そこから子芋、孫芋と連なって成長します。私たちが普段食べているのは子芋や孫芋で、収穫後に残った親芋は廃棄されてしまうことがほとんどです。


約30年前、宮崎県で夫と農園を営んでいた頃、近所の里芋農家さんを訪ねる機会がありました。農家さんにとってはごく普通のことなのですが、ソフトボール大の親芋がゴロゴロと畑に転がっている光景に驚いたことを覚えています。


そこで私の研究者魂がウズウズ!長年、植物由来の乳酸菌を研究してきたこともあって、なんとかこの未利用資源を活用できないものか…と考え始めました。幸いにも夫が飼料学の研究者だったため、まずは豚・鶏の飼料として再利用できないかとチャレンジ。その過程で生まれた発酵スターター(発酵基質)が、STMTの基礎となっています。

研究用サトイモの回収作業


このプロジェクトで実現したいことは以下の3つです。

◇フードロスを活用したい

◇環境に優しい資源を生み出したい

◇乳酸発酵技術の新たな可能性を発見したい


フードロスの問題点と聞いて、皆さんは何をイメージしますか?

感覚的に「もったいない」ということは分かっても、「環境問題」との関わりにはピンとこない方もいるかもしれません。

実は、食品が廃棄されるほど、環境に負担がかかることをご存知でしょうか。

フードロスは可燃ごみとして焼却する際に、大量の二酸化炭素が排出されます。加えて、焼却処分後の灰も埋め立てしなくてはなりません。


日本におけるフードロス発生量は年間612万トン、この情報だけでも、気候変動や自然環境に与える影響が計り知れないことが分かります。

(出典:農林水産省「食品ロスの現状を知る」https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2010/spe1_01.html


しかし、フードロスを非加熱で処理することによって、二酸化炭素を出さずに環境にやさしい資源に生まれ変わるとしたら…




ちょっとワクワクしませんか?



事業スケジュール


取得特許

特許第5224018号 (特願2007-140489) 「サイレージ及びその調製方法」
特願2008-049090 「新規乳酸菌株、それを含有する微生物添加剤及び当該添加剤を用いた乳酸発酵飼料の調製方法」
2008年7月7日 韓国国立大学 韓京大学校 「微生物発酵技術を用いた生ゴミの肥料化及び飼料化に対して技術交流協約を締結」
特願2020-193044 「魚の内蔵から、乳酸発酵技術により、発酵、分解、分離して抽出した魚油(ラクトフィッシュオイルと称す)の製造方法」
特願2021-189458 「乳酸発酵溶液MT(及び、乳脂発酵スターターSTMT)を、サトイモ(未利用資源:親サトイモ)を主原料にして乳酸発酵技術により、発酵、分解、分離して抽出する製造方法」
国際特許出願 PCT/JP2022/42843 「乳酸発酵溶液の製造方法」 2022年11月18日
特願2023-082134 「乳酸発酵スターターの製造方法及び乳酸発酵溶液の製造方法」


本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


今回のプロジェクトでは、STMTのポテンシャルを確かめ、実用化に向けての研究資金として1,000万円を目標にしています。

皆さんにご支援いただいた資金は、下記4点に充てさせていただきます。


①乳酸菌・枯草菌の研究費:約1,300万円

②バイオ燃料認定費用(研究、試験、設備):約4,000万円

③返礼品の諸費用

④CAMPFIREへの手数料


STMTの要でもある乳酸菌と枯草菌について研究を進め、プロダクトのブラッシュアップができたらと考えています。

また、国から認定されると、バイオ燃料の研究開発に必要な支援措置を受けることができます。実用化に向けて進むための大切な資金として使わせていただきます。


フードロスをバイオ燃料に生まれ変わらせることを実用化するためには、まだまだ資金が足りず厳しい状況です。
ささやかではありますが、私たちが今出来る精一杯のお礼をお返しいたしますので、このプロジェクトに賛同し応援していただけると嬉しいです。


【1万円】お気持ち応援コース

・感謝の気持ちを込めたお礼のメールをお送りいたします。


【3万円】ちょっと奮発!お気持ち応援コース

・感謝の気持ちを込めたお礼のメールをお送りいたします。

・手作りキーホルダー1個


【5万円】大奮発!お気持ち応援コース

・感謝の気持ちを込めたお礼のメールをお送りいたします。

・手作りキーホルダー1個

・オリジナルメモ帳1冊


【10万円】全力応援シルバーコース

・社長直々に感謝の気持ちをしたためたお礼状を送付いたします。

・活動報告をメールにて送付いたします。(2年間・計8回)

・手作りキーホルダー1個

・オリジナルメモ帳1冊

・『告田乳酸発酵研究所』社名入りボールペン1本

・ホームページ開設後にお名前を掲載させていただきます。(2年間・希望者のみ)


【30万円】全力応援ゴールドコース

・社長直々に感謝の気持ちをしたためたお礼状を送付いたします。

・活動報告をメールにて送付いたします。(2年間・計8回)

・手作りキーホルダー1個

・オリジナルメモ帳1冊

・『告田乳酸発酵研究所』社名入りボールペン1本

・ホームページ開設後にお名前を掲載させていただきます。(2年間・希望者のみ)

・『告田乳酸発酵研究所全力応援家』任命状(賞状:266×195mm、縦向き)を送付いたします。


【50万円】全力応援プラチナコース

・社長直々に感謝の気持ちをしたためたお礼状を送付いたします。

・活動報告をメールにて送付いたします。(2年間・計8回)

・手作りキーホルダー1個

・オリジナルメモ帳1冊

・『告田乳酸発酵研究所』社名入りボールペン1本

・ホームページ開設後にお名前を掲載させていただきます。(2年間・希望者のみ)

・『告田乳酸発酵研究所全力応援家』任命状(アクリルプレート:270×220mm、縦向き)を送付いたします。


【100万円】全力応援ダイヤモンドコース

・社長直々に感謝の気持ちをしたためたお礼状を送付いたします。

・活動報告をメールにて送付いたします。(2年間・計8回)

・手作りキーホルダー1個

・オリジナルメモ帳1冊

・『告田乳酸発酵研究所』社名入りボールペン1本

・ホームページ開設後にお名前を掲載させていただきます。(2年間・希望者のみ)

・『告田乳酸発酵研究所全力応援家』任命状(ガラス盾:300×210×10mm、縦向き)を送付いたします。

・私たちの名刺に、『全力応援家』としてお名前を記載させていただきます。(2年間・希望者のみ)


リターンについての注意点

お礼のメールはプロジェクト終了後、順次送らせていただきます。

活動報告メールは9月中に初回報告をさせていただき、以降3か月ごとに計8回送付させていただきます。

お礼状、キーホルダー、メモ帳、ボールペン、任命状は、支援金を受け取り後3か月以内に発送いたします。万が一3か月を過ぎてしまう場合は事前にご連絡いたします。

手作りキーホルダーは丸型、直径約55mm、ナスカンになります。

メモ帳はA7サイズ(75×120×9mm)、80枚、5mm方眼、再生紙使用になります。

ボールペンは「三菱鉛筆uni ジェットストリーム多機能ペン4&1 MSXE5-1000」、本体色ペールグリーン、ボールペンカラー:黒・赤・青・緑、太さ:0.5mm、シャープ芯径0.5mmに社名を入れたものになります。

ホームページに掲載するお名前については、「掲載希望の有無、掲載を希望されるお名前」を支援時に必ず備考欄へご記入お願いいたします。「文字のみ」「金額別」「順不同」「敬称略」にて掲載で、期間は2年間といたします。掲載はホームページ開設後(時期未定) になりますのでご了承ください。

名刺へ記載するお名前については、「記載希望の有無、記載を希望されるお名前」を支援時に必ず備考欄へご記入お願いいたします。お名前の記載は、記載希望者のお名前がそろい次第発注し、使用開始いたしますのでご了承ください。名刺裏面へ「文字のみ」「順不同」「敬称略」にて記載いたします。お名前を記載した名刺は2年間使用させていただきます。2年経過後の記載の有無は私たちの任意で変更させていただきますのでご了承ください。


新しいものが誕生するには長い時間がかかるものですが、STMTも例外ではありませんでした。

実は、自己資金で研究を続けるには限界があり、一度研究開発を中断したことがあります。

再開したのは、福島県への移住がきっかけでした。引っ越しの際に、以前分離実験した液体の油脂を改めて分析してみると、ほとんど劣化が見られない状態だったのです。中断から10年ほど経ったタイミング。研究を再開する瞬間を待っていてくれたように感じました。

2023年4月からは娘夫婦も加わり、次の世代へバトンを渡す準備も研究開発と同時に進めています。



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