はじめに
このプロジェクトの目標は、
体調を崩しやすい人でも、安心して出かけられるように、ヘルスコンディションを表示し、周囲の人から配慮を受けられる、お守りのようなマークを制作することです。
私がこのプロジェクトを企画したのは、自分自身が満員電車でめまい・吐き気などの体調不良を起こして倒れたときに、だれも声をかけてくれなかった経験をしてから、電車に乗ることに強い不安を感じるようになったことがきっかけです。
満員電車の中は、「助けて!」という声を上げにくい環境であることに加えて、目に見えない症状である場合、体調が優れないことが周囲のひとに伝わりにくいため、このような不安を抱えながら通勤・通学している人はたくさんいます。
どんな人にも伝わる、健康状態表示マークをつくり、身に着けることで周囲に表示できるようになれば、そのような不安を抱える当事者の悩みを解消するとともに、周りの人達の理解が深まり、配慮しやすくなるのではないでしょうか。
もちろん、マークの使用場所は電車内に限りません。職場や家庭内、街中など、伝えたい人がいればいつでもどこでも使えます。また、体調不良の定義や、使用できる人を詳しく定めることはしません。体調不良は誰にでも起こり得ることです。すべての人の心と体の移り変わりに寄り添うマークを作りたいと考えています。
解決したい社会課題
体調不良は誰にでも起こり得ることです。しかし、誰もが先を急いでいる通勤ラッシュの時間に、電車内で倒れてしまったら、周囲に迷惑をかけるのではないか?と強い不安を感じるひとたちがいます。
また、車内で体調不良者が出たとき、周囲の人たちが、どのような声掛けや対処をすればわからないことがあります。
これらの問題を、個人の健康管理に責任を求めるのではなく、環境を変えることで解決したいと考えています。
●体調不良は目に見えづらく、オープンにしづらい
外傷や咳など、目に見えるため配慮を受けやすい症状と比べて、 体の内側の症状(過労・脱水、精神的緊張・頭痛・めまい・吐き気・腹痛・冷や汗や、パニック障害などの精神的な要因があるもの、生理中の様々な症状など)は周囲の人に伝わりにくく、「体調不良」であることをわざわざ主張することは、はばかられたりします。
しかし、目に見えない体調不良のときこそ、声に出して助けを求めなければ周囲の助けを得ることが必要不可欠です。
●満員電車のなかでは、「助けて!」の意思表示がしづらい
シンとした車内の中(加えて、コロナでソーシャルディスタンスをとることが推奨されている中)で、
「すみません、体調が悪いので席を譲っていただけませんか」と声を出して助けを求めるのはとても心理的なハードルが高い行動です。
また、周囲も体調不良者にどう対処すればいいかわからず、動揺して声掛けできないことがあります。(非常ボタンを押すべきか?席を譲るべきか?処置を施すべきか?など…)
「助けて」の意思表示ができない、という問題を解決するためには、発声以外の意思表示方法を持っておくことが大事だと考えました。
このプロジェクトでは、体調不良の際の、発声以外の意思表示方法として、誰でも使える「ヘルスコンディション表示マーク」を作り、理解と配慮の輪を広げ、誰もが安心して電車に乗れるようにしたいと考えています。
マークを身に着けることで、使うひとは、もしものときは周囲の人が助けてくれるだろうという安心感を持って街中に出かけることができ、周囲の人は、やさしさや配慮を示しやすくなります。
もちろん、マークの使用場所は電車内に限りません。職場や家庭内、街中など、伝えたい人がいればいつでもどこでも使えます。また、体調不良の定義や、使用できる人を詳しく定めることはしません。体調は移り変わります。どんな人でも使えるマークを作りたいと考えています。
このプロジェクトで具体的に実現したいこと
3つの活動目標があります。
①マークをデザインする
プロのデザイナーにロゴマーク制作を依頼します。コンペ形式で案を募り、そのなかからマークを1つ選定します。デザイン・選定には支援者の皆様の意見も反映させていただきます。
ご意見は、以下のアンケートフォームから、どなたでもお寄せいただけます!
https://forms.gle/H3f7xURDYzuoxzxf9
また、InstagramアカウントのDMなどからでも、ご意見やご自身の体験の共有など、お待ちしております。
https://www.instagram.com/healthcondition_mark/#
ロゴマークは、
・一目で体調が優れないことが分かるようなシンプルさ・わかりやすさ
・誤解を生まないようなデザインであること
・意志表示の役割を十分に果たす印象強さ
・どんな人でも日常的に使いたくなるスタイリッシュさ
以上の4点を重視してデザインを行います。
②マークを配布する
つくったロゴマークをプリントしたキーホルダーを、リターンとして配布します。
支援者の皆様に、マークを実際に使って頂くことに加えて、一人でも多くの人の手に渡り、使ってもらうことで、このプロジェクトの認知が広まることも目的としています。
③マークを周知する
マークを作るだけでは、表示の役割は十分に果たされません。
どういう意味で使われているのか?多くの人に知ってもらえなければ、マーク表示の効果は半減してしまいます。
グッズを多くの人に使ってもらうこと・広報活動をすること・さらにクラウドファンディングの活動自体を通して、
多くの人にマーク利用を波及させます。
最終的な目標としては、マークが周知されたことで、行政や、鉄道会社との協働を得て、より大きな規模で、環境を変えていくことです。
資金の使い道
ー目標金額の内訳、具体的な資金の使い道
ロゴマークデザイン外注:約50,000円
グッズ制作費(キーホルダー単価約300円×100人分):約30,000円
グッズ制作費(パンフレット単価50円×100)約5,000円
グッズ郵送費:約20,000円
広報費(新宿駅ポスター掲示1週間):約45,000円
手数料:約30,000円 (9%+税)
実施スケジュール
5月上旬 クラウドファンディング開始
5月中旬 ロゴデザイン依頼
6月上旬 ロゴデザイン選定
6月30日 クラウドファンディング締め切り・グッズ発注
2023年7月上旬 リターン発送・駅構内ポスター掲示
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
リターン
リターンとして、支援者の皆様と作るヘルスコンディション表示マークをプリントしたグッズをお送りいたします。
グッズの種類は3種類で、ご支援額に応じて、ステッカー・キーホルダー・パスケースのリターンがございます。、
各グッズのデザインはまだ未定ですが、体調が悪く、人込みに出たり電車にのるのが不安な時や、職場での配慮を受けたいときなど、どんな時でもお守りのようにつけていただいただけるものにするつもりです。
また、アイデアとしては、
・体調を崩したときに周りの人にどんな対応をしてほしいか書き込めるスペースをつくる。
・両面印刷にして、裏返っても表示の役割を果たすようにする。
等があります。
支援者の皆様の声も取り入れつつ、グッズを形にしていきます。
最後に
自分の体とうまく付き合っていくのは容易なことではありません。一人ひとり持っている体や健康状態が違うため、自分ひとりで対処し、悩まなければいけないと思われがちです。
しかし今回のプロジェクトは、パーソナルな問題も、社会的な側面から解決していくために企画しました。
多くの人に届くことを願っております。
ご支援どうぞよろしくお願いいたします!
自己紹介
橋口真帆と申します。
鹿児島県で生まれ育ち、東京外国語大学 言語文化学科を卒業後、現在新社会人として働いています。
私自身、長時間立ち続けたり、密閉された場所で身動きが取れなくなったりすると、めまい・視野狭窄・冷汗や動悸などの症状が出やすく、車内で助けを求められずに倒れてしまったことが何度もありました。上京してはじめて朝の通勤ラッシュを体験したときの、車内の殺伐とした空気は今でも忘れられません…。
症状が起こるたびに体調管理が行き届いていないせいだと自分を責めていましたが、周囲に同じような悩みを抱えながら通勤している友人が多くいることを知り、個人の体を変える以前に、環境から変えることはできないかと考えました。
このプロジェクトが私個人の経験に留まらず、一人でも多くの人を巻き込んで広がっていけば嬉しいです。
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