皆さまのおかげで、初期目標金額(130万円)を達成できました。クラウドファンディング開始前は、果たして目標を達成できるか非常に不安でしたが100人以上の方のご支援を受けることができたことで、模索舎アーカイブズ委員会のメンバー一同は今回のプロジェクトの意義を再認識することができました。ありがとうございました。
クラウドファンディングを始めるにあたって、一番苦慮したのは目標金額でした。このプロジェクトに注目してくれる人はいるのだろうか? まして募金してくれる方が出てくれるのだろうか?そんな不安な現実と、実際に必要な金額(編集実費)との間で揺れ動いた末に、背伸びをすれば可能かもしれないと設定したのが「130万円」でした。
嬉しいことに予想以上の反響を頂き、3週間で130万円を超えることができました。多くの方に注目して頂き共感を寄せていただいたことに、勇気を頂きました。
そんな勇気に後押しされて、諸経費を引いたあとに、必要額[編集実費・135万円]が残る「240万円」をネクスト・ゴールとして設定しました。
『模索舎50年史(仮題)』を、より充実した書籍とし、より廉価にて、より多くの皆様にお届けするための費用です。
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おもえば、1970年設立の模索舎は50名あまりの学生・若者らが出資金をかき集めるところからはじまりましたが、今回のクラウドファンディングで多くの人が支援をお寄せくださったことは、それを彷彿とさせる出来事でした。また、クラウドファンディング実施の過程で、さまざまな方からメッセージをお寄せいただき、模索舎の歴史の厚みと豊かさを実感する機会が多々ありました。これらもまた、書籍に反映して参りたいと思います。
なお、本プロジェクトの延長線上に、模索舎全刊行物をインターネットアーカイブズとして公開することも予定しています。そのためにも、まずは『模索舎50年史(仮題)』刊行プロジェクトを成功させたいと思います。
残り1カ月、皆さまにはこれまで以上のご支援を賜りたくお願い申し上げます。
◉ネクストゴール240万円の計算式:
240万円 −(リターン費用60万円)
− (クラウド使用料 240万円 × 0.17)= 139.2万円
東京・新宿の「模索舎」という書店をご存じでしょうか?
ミニコミや、一般の流通に乗らない出版物を扱う、非常にユニークな書店として半世紀以上営業してきました。
わたしたちは、2020年に開催された「模索舎創立50周年記念集会」をきっかけにして模索舎アーカイブズ・プロジェクト(CMA)を立ち上げ、模索舎のユニークな歩みをたどり、その足跡を後世へと残し、蓄積された多様な経験を活かしていくための調査活動をしています。
プロジェクトのメンバーはメディア論や社会運動論を研究する者、そして模索舎元舎員であり、それぞれの観点で模索舎を捉え、その足跡を後世に残したいという共通の想いをもって活動しています。
現在、模索舎の50年の歴史を振り返る書籍の刊行を目指しています。
◉模索舎アーカイブズ委員会 (CMA/Committee of MOSAKUSHA Archives)メンバー
細谷修平(和光大学客員研究員/1983年生まれ/美術・メディア研究/研究業績に細谷修平編『メディアと活性—What's media activism?』インパクト出版会、2012年などがある)
清原 悠(立教大学兼任講師/1982年生まれ/社会学、メディア論・社会運動論/研究業績に清原悠編『レイシズムを考える』共和国、2021年などがある)
安藤 順(元舎員〈1988〜93年〉/1966年生まれ/編集者、デザイナー、出版社ころから勤務)
細田伸昭(元舎員〈1975〜78年〉/1952年生まれ。市民の学習・活動・交流センター理事、声なき声の会(代表世話人)
「模索舎」10坪ほどの小さな書店ですが、日本で唯一といっていいユニークな書店です。
ミニコミや一般の流通に乗らない出版物を扱う書店として、半世紀以上営業してきました。
それは日本の出版史から考えても大変珍しい形態ですが、それにとどまらず、出版流通や表現の自由、市民運動など様々な歴史を含んでいます。
本プロジェクトは、こうした足跡を元・舎員の方々や模索舎に関わった人びとの肉声・手記を中心に振り返り、資料をふんだんに再録したうえで、模索舎のユニークな活動が日本の社会運動史とメディア史、さらには戦後民衆の足跡をたどるための手がかりとなる書籍の制作・出版をめざします。
出版不況といわれて久しいです。とくにベストセラーとは無縁で、取材に大きく人手がかかる企画ですが、高価な学術書ではなく、一般書として現在の問題と格闘している人にも手の届く価格で刊行したいと思います。
出版費用のうち、編集関連の一部をクラウドファンディングで調達し、出版実現の道を開きたいと思います。
『模索舎50年史』刊行プラン
タイトル:未定
編者:細谷修平(和光大学客員研究員)、清原悠(立教大学兼任講師)
インタビュー・寄稿:模索舎の元・現舎員、模索舎に関わった人びと
判型:A5・400頁(予定)
予価:3,850円(税込み)
刊行:2024年4月 予定
本書は出版社「ころから」より出版が決定しています。
ころから株式会社
〒115-0003 東京都北区豊島4-16-34-307
連絡先 電話 03-5939-7950
◉日本出版史上に残るユニークな“実験”
「模索舎」は日本で唯一といっていい、ユニークな書店です。「模索舎」の歴史を振り返ることは、日本の出版史のもうひとつの歴史を記録することでもあります。
出版物は「取次」という問屋を通して各書店に配本されます。取次は出版物を全国どこでも同一価格で流通させるという「優れた」システムですが、一方取次で扱われない出版物を書店に置くことは大変に難しいのです(それは過去のことではなく現在も続く日本の出版流通の現実です)。
自主出版物が置かれるのが困難ならば、自分たちでその場をつくってしまおう、と模索舎設立の試みが開始され、飲食のできる「スナック・シコシコ」を併設して1970年に「模索舎」は誕生しました。
模索舎では取次を使わずに、表現者から直接納品された出版物を扱い、流通させました。その「ミニコミ・自主出版物書店」という在り方自体が、日本の出版史上もユニークな「実験」でした。
◉独立系書店の先駆者
近年出版不況が喧伝され、書店の倒産などがニュースになることも多いが、そんな逆風の中でもテーマ別の棚作りや、流通、書店としての在り方などの特徴や主張をもった独立系の小書店の開店が増えています。
模索舎はミニコミ・自主出版物書店として取次を使わずに、独立書店として半世紀以上営業してきました。
店舗内だけにとどまらない出張販売や通信販売などの創意工夫、内外装なども仲間とともに行い、インディペンデントな在り方を追求しました。
これらの様々な試みは、出版不況のなか格闘する書店に対するヒントが含まれているかも知れません。
◉若者起業のはしり
模索舎は、20代前半の若者たちが、出資金を募って設立されました。学生起業のはしりでもあります。それは学生運動の中で直面した限界を乗り越えるための実験でもありました。
企業体であり、社会運動体でもある模索舎は、70年代の学生運動の退潮、80年代のバブル期や阪神・淡路大震災のあった90年代、貧困問題と就職氷河期の2000年代、東日本大震災と原発事故から始まった2010年代から現在に至るまで、舎員の世代交代を重ねながら、一般の流通には乗りにくいミニコミ・自主出版物の流通を保障するための「書店」というかたちで情報センターとしての役割を担い続けています。
◉様々な出版活動
模索舎は設立以来、自分たちの声を発信する刊行物を数多く発行してきました。
・パンフレット以外にも以下の定期刊行物を連綿と発行してきました。
「SM戦線(1971〜75年)」
「モテック通信(1972〜80年)」
「模索舎通信(1980〜89年)」
「模索舎月報(1989〜2010年)」
「模索舎月報〈フリーペーパー版〉(2010年〜現在)」
これらは時代状況と多くの人びとの営為を色濃く映し出したものであり、日本の出版史においても後世に残すべき重要な資料群です。
これらの刊行物からも資料を掲載します。
◉さまざまな市民活動の記録
学生運動やベトナム反戦運動を担った若者が集い創業された模索舎には、政治、思想、文化、芸術、環境、食、性、フェミニズムなど多様なトピックの刊行物が持ち込まれ、つくり手とよみ手を出会わせる場となっていっていきました。
いままで日の目をみることがなかった多くの小さな表現が「持ち込まれた出版物は原則全て販売する」模索舎の存在によって、初めて店頭にならぶ例も少なくありませんでした。
◉全刊行物のデジタル化
2020年11月の「模索舎50周年記念集会」後、模索舎の刊行物のデジタル化を開始しました。
「SM戦線」「モテック通信」「模索舎通信」「模索舎月報」「模索舎月報〈フリーペーパー版〉」の定期刊行物、その他パンフレットなどで、1万数千頁になります。
本プロジェクト(書籍刊行)後に、これらのインターネット上での公開プロジェクトも開始する予定です。
◉資料類の収集・整理
「立教大学共生社会センター」などの研究機関や、個人蔵の資料類の収集・整理をしています。レジュメや会議録、メモも数万枚にのぼり、それらも分析、研究して「模索舎50年史(仮)」の内容に反映させます。
◉関係者ヘのインタビュー
2022年夏から、関係者へのインタビューを開始しています。
創業に至る前史に関わった方から、創業時のメンバー、70年代・80年代・90年代の各年代のメンバーへのインタビューは終了しています。近日中に、2000年代、そして現メンバーへのインタビューを行う予定です。
「模索舎50年史(仮)」は以上の刊行物、資料類と、インタビューを元に構成される大部なものになる予定です。
集まった資金は書籍「模索舎50年史(仮題)」の編集費として使用します。
編集費内訳
・インタビュー文字起こし(音声) 35万円
・資料テキスト化(印刷物) 20万円
・資料画像調整・整理 10万円
・交通費(インタビュー招聘旅費含む) 10万円
・会場費・郵便・通信費 10万円
・外部寄稿費 10万円
・編集作業費 40万円
・リターン費用 40万円
・CAMPFIRE手数料(17%+税) 24.31万円(130万円の場合)
★サンクス・メール
3,000円
◉感謝のメールを送ります。
★全刊行物リスト β + 戸井十月ブックカバー
5,000円
◉パンフレット「全刊行物リスト β版」(A4・24ページ/非売品)
◉戸井十月デザインによるブックカバー(紙製/文庫・新書用を3枚)
故・戸井十月氏(1948~ 2013/作家、ルポライター、映像ディレクター)は模索舎の協力者でした。戸井氏デザインによるこのブックカバーは1970年初頭に印刷され長年使用されているオリジナルになります。折りたたんだ状態で郵送します。
以上を郵送します。
◉感謝のメールを送ります。
★【書籍】1部郵送
7,000円
◉書籍「模索舎50年史(仮題)」(ころからより24年4月刊行予定/A5判・400頁/予価・3850円)を郵送します。
◉感謝のメールを送ります。
★書籍に協力者として記名
7,000円
◉書籍「模索舎50年史(仮題)」(ころからより24年4月刊行予定)に協力者として名前、団体名を記載させていただきます。文字のみ最大30字まで。名前+団体名の記述も可能です。例)難波退助(出版を考える会)
◉感謝のメールを送ります。
★【書籍】模索舎deお渡しセット
10,000円
◉書籍「模索舎50年史(仮題)」(ころからより24年4月刊行予定/A5判・400頁/予価・3850円)
◉パンフレット「全刊行物リスト β版」(A4・24ページ/非売品)
以上を模索舎(東京・新宿区新宿2-4-9/年末年始以外無休/営業時間・13時〜21時)でお渡しします。発売開始後60日以内に店頭にてお受け取りください(24年4月10日発売の場合、24年6月10日まで)。
◉感謝のメールを送ります。
★【書籍】模索舎de郵送セット
12,000円
◉書籍「模索舎50年史(仮題)」(ころからより24年4月刊行予定/A5判・400頁/予価・3850円)
◉パンフレット「全刊行物リスト β版」(A4・24ページ/非売品)
◉戸井十月デザインによるブックカバー(紙製/文庫・新書用を3枚)
故・戸井十月氏(1948~ 2013/作家、ルポライター、映像ディレクター)は模索舎の協力者でした。戸井氏デザインによるこのブックカバーは1970年初頭に印刷され長年使用されているオリジナルになります。折りたたんだ状態で郵送します。
以上を郵送します。
◉感謝のメールを送ります。
★書籍に協力者として記名 +【書籍】1部
13,000円
◉書籍「模索舎50年史(仮題)」(ころからより24年4月刊行予定)に協力者として名前、団体名を記載させていただきます。文字のみ最大30字まで。名前+団体名の既述も可能です。例)難波退助(出版を考える会)
◉書籍「模索舎50年史(仮 題)」(A5判・400頁/予価・3850円)を1部郵送します。
◉感謝のメールを送ります。
★書籍に広告を掲載する(1/2頁)
40,000円
◉書籍「模索舎50年史(仮題)」に1/2頁広告を掲載させていただきます。
注)A5版(印刷範囲 ヨコ120ミリ×タテ 90ミリ)・1色・巻末に広告掲載。
広告内容に関しては模索舎アーカイブズ委員会および出版社による確認が必要になります。
◉書籍「模索舎50年史(仮題)」(ころからより24年4月刊行予定)を1部郵送します。
◉感謝のメールを送ります。
★書籍に広告を掲載する(1頁)
70,000円
◉書籍「模索舎50年史(仮題)」に1頁広告を掲載させていただきます。
注)A5版(印刷範囲 ヨコ120ミリ×タテ 182ミリ)・1色・巻末に広告掲載。
広告内容に関しては模索舎アーカイブズ委員会および出版社による確認が必要になります。
◉書籍「模索舎50年史(仮題)」(ころからより24年4月刊行予定)を1部郵送します。
◉感謝のメールを送ります。
実施スケジュール
2023年6月、関係者インタビュー完了。
2023年夏〜、編集作業。
2024年4月 「模索舎50年史(仮題)」刊行。
2024年5月 刊行記念・報告会の開催。
最後に
清原はさまざまな社会運動の表現を流通させ、また自らも表現をなしてきた模索舎が果たした重要な役割を、社会運動史とメディア史の重要な交錯点として位置付けたいと考え、プロジェクトを推進していきます。模索舎のこれまでの試行錯誤の歴史は、現代のメディアや社会運動に携わる人にも多くの示唆を与えてくれるものだと考えています。
安藤は、「昭和」から「平成」に変わる時期に舎員として活動し、創立時からの主要メンバーである五味正彦氏と共働した最後の世代になります。退舎後も出版界に関わり、現在のヘイトスピーチをはじめとした表現の自由と規制の問題などアクチュアルな問題意識をもって、この書籍の制作に携わりたいと思っています。
また、本プロジェクトには小杉亮子氏(埼玉大学准教授、著書に『東大闘争の語り — 社会運動の予示と戦略』新曜社 、2018年など)が調査協力者として携わります。
ぜひ『模索舎50年史』の出版にご助力ください。この本を通じて模索舎の足跡、そして時代の証言を振り返ることが、これからの出版流通の未来、表現の自由、社会運動に大きなヒントを与えてくれるものと信じます。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る「模索舎50年史(仮題)」にご協力のお願い
2024/11/16 22:17こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
【定期報告2024年10月】『模索舎50年史(仮題)』内容・公開⑧
2024/10/27 09:00こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
【定期報告2024年9月】『模索舎50年史(仮題)』内容・公開⑦
2024/09/28 17:00こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
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