東京から千葉の奥地へ。着実に歩み続けてきた、古民家ゲストハウス"わとや"

はじめまして。
千葉県大多喜町で古民家ゲストハウス"わとや"を営む、「カズ」こと前田和哉(まえだ かずや)と申します。

東京生まれ東京育ちの私がこの土地に出会い関わりおよそ12年。古民家ゲストハウス"わとや"をオープンしてから8年となります。ここの素晴らしい環境を守りながら、都会では出来ない時間を過ごし里山での暮らしを体験出来るようにと宿を運営しています。

デッキから素晴らしい眺めのある環境に建てられた大正時代の小さな古民家をフルリノベーションしており、ワクワクする空間で昔ながらの暮らしを体験できると共に、ゆったりとした気持ちの良い時間を過ごす事が出来ます。

また、わとやにはラブラドールレトリーバーのデンスケとブリタニースパニエルのノリオと看板犬が二匹いますので、犬好きの方は一緒に遊ぶ事もできる、そんな宿です。

わとやができたのは、本当にたくさんの方々の支えがあったからこそ。プロの手や沢山のボランティアの方々の力を借りながら茅葺屋根をぶち抜き、採光のための天窓を、そして増設した2階部分には寝室を作りました。もともとあった畳は床の下に敷いて断熱材にし、逆に畳の下から現れた味のある床材をその上に貼りなおしました。

土間にはかまどを作り、ゲストが食事や会話を楽しむことができるバーカウンターを作り、室内には薪ストーブを設置し、ハンモックを吊るしました。

作り上げるのには、本当に苦労しました。よそ者の自分が移住するということだけでも、大きな転機でした。でも、そこまでしてまでこの地で古民家ゲストハウスをやりたかったのは、人が「生きる力」をつけられる、人が「本来の自分に還れる」そんな場所を作りたかったから。


「生きる力」

都会で生まれた子供達や若者が、2011年の震災のような災害にあった時に、自分の力で何かできるようになってほしい。例えば、ガスや電気が止まった時に、パニックになるのではなくて、自分で火をおこせるとか。

大多喜町で暮らしている人たちはみんな自信があるように見えるんです。自分たちで米や野菜を使っている人たちは、台風や災害があっても何とかなるから、多少のことがあっても慌てない、どっしりしている。

今はボタン一つでなんでもできてしまいますが、その背景にある大変さや苦労がわからないまま暮らしているのは、寂しいし勿体無いと思うのです。

私自身、過去はダイビングの仕事をしていて、その時に感じたことですが、スーパーで切り身の魚しか見たことがない子供は泳いでいる魚を見たことがないという事実に直面したのです。野菜や米も同じで必ずその背景には作るまでの苦労がある。それを子供達に知って欲しいと思ったし、それを知る機会を用意してあげるのが大人の責任だと思いました。

そんなことを考えながら東京に住んでいた私とこの地の出会いは、2011年のこと。その頃毎週のように東京から勝浦へサーフィンに出かけていました。最初はゲストハウスをやることは考えていませんでしたが、行き帰りの道中で、仲間と米作りをするための休耕田を探していました。「米さえ作れれば生きていける、何があっても自信をもって生きていける」そういう力を、私自身つけたかったのです。

そんなときに出会ったのが、とある休耕田でした。


出会ってしまった、最高の川と滝

地図で確認した休耕田に行ってみたら水の音が聞こえてきたんです。それを辿って行ったらきれいな滝、川が流れていて「衝撃的!」、直感的にああここだなって思いました。

滝の下には水位10cm程度で広がる水辺があります。橋がないので、田んぼにはここをはだしで歩いて渡ります。その水の感触の気持ち良いこと。さらに、休耕田は山の傾斜が緩やかにその地を囲い、まるで休耕田と自分を優しく守ってくれているかのように佇んでいます。本当に、心から落ち着くし、不思議な力もみなぎってくる、稀有な景観なのです。

前述のわとやは、この休耕田の持ち主さんから紹介いただいた古民家を改装し、作り上げたゲストハウスでした。


ゲストハウスのその先へ。本当の自然、そして自分に出会う場所

ゲストハウスもたくさんの方にご利用いただき、コロナ禍もなんとか乗り越えて、今も「私がわたしに還る場所・わたしとあなたが繋がる場所」という場所であり続けています。ですが、やっぱり、最初に出会ったこの滝と、水辺と田んぼをもっといろんな人に感じてほしい。このはじまりの場所で、本当の自然と自分に出会って、自分の中に眠る「生きる力」をたくさんの人に感じてほしい。

そんな思いをずっと抱えていました。

わとやを営んで8年、ついにその思いを実現するときが来ました。


「生きる力」に出会う場所を、作る!新プロジェクト「山賊(SANZOKU)プロジェクト」

このプロジェクトによりロッジやツリーハウス、カフェエリアや橋などを作っていきますが、それらのハードを
利用して伝えたいのは、この自然に身を置いて、人の持つ本当の「生きる力」や「自分に出会う」事なんです。


当初はなかなかその思いを伝えるのに時間がかかりましたが、少しずつ中小企業診断士さんやコンサル経験豊富な企業に勤める方たちが、私が最も苦手とする資料作りや事業計画書作りなど無償で力を貸してくれるようになり、またもともと約束をしていた作り手が急に抜ける事態が起こり困っていた時に出会った建築のプロ集団が協力をしてくれるようになったりと、沢山の方たちの助けの中ようやく事業としてスタートすることができました。その名も「山賊(SANZOKU)」プロジェクト!

「山賊」というネーミングには理由があり下記動画で明かされています。よろしければご覧ください。

日常的にストレスに晒されている東京近郊に暮らす人々へ、自然の持つ癒し空間での滞在(日帰り・宿泊)を提供します。

この場所では、厳選した豆を湧水で淹れた美味しいコーヒーや自ら仕込んだ酵素ジュースなど自然の力を活かした美味しい食べ物や飲み物も楽しんでもらいます。

他に類を見ない水辺空間を活用した宿泊業・飲食サービス業での川カフェと里山宿泊エリア事業を展開します。

1.ロッジ

キャンプ需要が拡大している中で初心者も多く、テント内泊をためらう方々への導入編としてロッジを作ります。
キャンプ=テント泊という概念を超えて、アウトドアで過ごす快適な空間を提供し、ハードルを下げてより
幅広いキャンプ需要に応えます。

2.ツリーハウス

言うまでもなくこの事業のランドマークとなる場所。アウトドア好きの誰もが夢見る、「ツリーハウスで過ごす時間」を提供する事でゲストの憧れや夢をかなえます。

3.カフェトレーラー

昨今、アウトドアの人気が高まる中でトレーラーも大変注目を集めており、他のカフェとの差別化を意識しながら、美味しいメニューを提供します。また平常時やイベント時など、敷地内にてレイアウトを自由に変更可能であるトレーラーなら、様々なカフェの形を実現できると考えています。

4.キャンプスペース

初心者ではなく、テントを持参して自然を満喫したい方のニーズに応えるためにテントスペースを設けます。これこそがキャンプ需要をけん引し、キャンプの素晴らしさを伝えます。


大事な橋を架ける

この場所は、もともとは国有地であり、さらに、川によって耕作エリアとアクセス道路が分断されています。
川は通常、足首ほどの水位のため、現在は長靴を履いて川を渡るか、裸足で水の中を歩いて耕作エリアへ渡っていますが、川カフェと里山宿泊エリアの場所を作るには、天候に左右されずにお客様が道路からエリアまで安全に移動ができるよう、この川の上に橋をかけ、安全に往来をしやすくする事が必要と考えています。 

*画像はイメージです。トラス構造木造橋

橋をかけるための行政との交渉は、この土地を取得するときの交渉と同じくかなり時間がかかりましたが、粘り強くかけあうことで、橋の設置許可(法定外公共物の占用承認)をいただける見通しが立ってきました。

この橋は、僕たちのプロジェクトの成功にも、この場所の未来にとっても、とても大切な「架け橋」になると思っています。


資金の使い道

今回の「山賊(SANZOKU)プロジェクト」に関わる費用は国の補助金と私の自己資金によって進める予定でいましたが、より快適、安全、安心なものを作る事を念頭に全てを再考した結果、1千万円ほど別途資金が必要になり、その分をクラウドファンディングでご支援頂こうと考えています。

なんとか今回の目標を達成してネクストゴールを設定できるように頑張っていきたいと思います。

目標金額:810万円(内17%はキャンプファイヤーの手数料+消費税)

・全てのご支援は上記ロッジ・ツリーハウスや下記の橋・ウッドデッキ・露天風呂の建築費用として使わせて頂きます。

・橋の設置
このプロジェクトの成功に必要不可欠な橋は、未来とここを訪れる方を繋げる「架け橋」となり、その建設費用として皆さんからのご支援を使わせていただきたいと考えています。
この橋は、特にこのプロジェクトやエリアのランドマーク的存在として大切な橋となるため、みなさんの想いでこのプロジェクトが「つながっている」ことを表現したいとも考えています。

・ウッドデッキ
橋やツリーハウス、ロッジを同様に、皆さんのファンディングで設置したいと考えています。

・露天風呂
キャンプ場にあるととても安らぐ露天風呂。特にこの場所の景観の素晴らしさを裸でも感じてほしいと思っています。
この場所の安全な湧水は一晩で30t。非常に豊かなこの地の湧水をみなさんに気持ちよく使っていただくため、露天風呂の設置を計画しています。

*上記五右衛門風呂はわとやに常設されています

実施スケジュール(今までの経緯~今後のスケジュール)

2011年
東京からわずか1時間半という千葉県夷隅郡大多喜町での出会いにより現在の土地に関わり始める。この時点で既に滝と川に魅せられ頭の中には構想が出来上がる

2012~2014年
当初、週末を利用して東京から通い休耕田や古民家の整備を進める

2015年
東京から完全に移住を果たし、同6月より本格的に古民家のリノベーションに着手
同8月より「古民家ゲストハウスわとや」の運営をスタート現在に至る

2018年
山賊プロジェクトの当該地はもともと国有地だったため、国からの払い下げ申請に着手する

2022年
4年間かかるも払い下げ手続き完了となる
同時に国の補助金申請を進め採択されるが、もともとの作り手がプロジェクトから離れるという事態が発生
プロジェクト中止の最悪の事態も覚悟したが、多くの縁によりプロの建築集団に出会い構想が継続

2023年6月
山賊プロジェクト開始ー着工ー

2023年7月
補助金の対象外となる橋、デッキ、露天風呂の建設を実現させるためクラウドファンディングに挑戦 

~2023年12月
工事期間(ロッジ、ツリーハウス、橋、デッキ、露天風呂etc...の建築)
上記のうち橋、デッキ、露天風呂の建築費用として皆さまからのご支援を充てさせて頂きます。

2023年12月~
里山宿泊エリア稼働開始!  

2024年1月~
リターンの運用開始   

リターン

今回、リターンとしては、「山賊(SANZOKU)プロジェクト」にご興味を持っていただいた方に大多喜の自然や魅力に触れていただきたいと思い、現在営んでいる古民家ゲストハウス「わとや」での宿泊プランを提供したいと考えています。お越しになれない方にも、このプロジェクトの思いがデザインされたグッズをお送りいたします。宿泊チケットについては、1年間の有効期間がありますので、春夏秋冬、お好きな時期に里山の自然を感じにいらしてください。

※宿泊予約に関しては、通常営業の予約状況によりお取り出来ない日もありますので予めご了承ください。
※わとやの宿泊プラン詳細、お部屋タイプなどはこちら「古民家ゲストハウスわとや」ホームページをご覧ください


アクセス
東京から車で一時間半。千葉県は房総半島の内陸部になります。
住所:千葉県夷隅郡大多喜町筒森810番 「古民家ゲストハウスわとや」
山賊プロジェクトの現場は「わとや」から車で数分。


最後に

構想12年、準備を始めてから5年。ロッジやツリーハウスを創り、橋やデッキ、露天風呂を創っていきますが、本当の想いはその先にあります。

耕作物を自ら作り、そこで暮らし、訪れる人を迎える、そんな場所を創って、皆さんが自身の中に眠る「生きる力」と出会い、「私がわたしに還る場所・わたしとあなたが繋がる場所」を体験できる時間を提供したいのです。
現代に生きる大人や子どもたちにそんな場所や時間は必要不可欠。
都会では得られない大切なものが「ここ」にはあります。

しかも都内から遠く離れた場所ではありません。東京から車を使えばほんの一時間半でアクセスできるほどの距離。そんな場所にこれだけの環境が残っているのは本当に奇跡だと思います。
そんな奇跡の場所で僕が楽しみ、関わる人が楽しみ、訪れる人が楽しみ、環境が喜び、集落が喜び、大きな輪を作ります。

このプロジェクトを完成させるためには皆さんの力がどうしても必要です。どうかこの想いに力を貸してください。
笑顔たっぷりな皆さまとお会いできる日を楽しみにこの場所でお待ちしていますので、どうぞよろしくお願いします。

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください