◆はじめに・ご挨拶

この度は、私たちのプロジェクトをご覧いただき、誠にありがとうございます。

私たちは、新潟市の田園風景が広がる西蒲区和納の和納十五夜祭り実行委員会です。

昨年、皆様のご支援により花火の資金を調達するクラウドファンディングが大成功しました。心から感謝申し上げます。

この度、私たちは新たに子ども神輿を初めて実施することになりました。子ども神輿は地域の子供たちが心を込めて担ぎ、お祭りの華となるものです。初めての試みになりますので、皆様のご協力と温かい応援が不可欠です。

また、新型コロナの収束により、今年から和納十五夜祭りは完全に復活します。この数年、制約や中止を余儀なくされたお祭りですが、地域の絆を深め、活気を取り戻すため、私たちは全力を尽くして準備を進めています。

今年も、皆様のご協力とご支援をお願いします。地域の子供たちが初めての子ども神輿に参加し、和納十五夜祭りがさらに飛躍できるよう、ぜひともご支援いただければ幸いです。

和納十五夜祭りの復活と子供神輿の成功に向け頑張りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

❖ご支援いただきたいこと

私たちがご支援いただきたいのは子供神輿の子どもたちのための法被の費用です。

子供神輿は新潟市の助成金制度を利用しなんとか購入することができましたが、子供神輿の担ぎ手の子どもたちに着てもらう法被を新調することになり、担ぎ手の交代なども考えると30人分は必要となりました。

担ぎ手は、小学生高学年から中学生までの男女を予定しています。

法被の新調は、これからの祭りの永続的な発展と、子どもたちに十五夜祭りの法被を着てもらうことにより、伝統と格式を感じてもらい、これからの祭りを盛り上げてもらいたいという思いからです。

また、まだ小さい子どもたちには、かっこいい法被を着て神輿を担いでいる、お兄さん、お姉さんの姿を見てもらい、大きくなったら自分もやってみたい、と思ってもらえれば、さらに祭りがもりあがっていくという考えもあります。

何分小さな町の祭りですので、地元の寄付など収入源は限られております。そこで皆さまのお力をお借りしたいと思いプロジェクトを立ち上げました。

現在、法被はすでに制作に入っており、負担分を確保するため個人の方や企業・団体様にご協力をお願いしておりますが、これをご覧の皆さまにもご協力いただければ幸いです。

子供神輿のイメージ画

子供たちが着る法被のイメージ

・和納十五夜祭り

和納十五夜祭りは江戸時代から続く豊作祈願のお祭りです。そのため当初は春に行われていましたが時代と共に現在の夏に行われるお祭りとなりました。

格式十万石といわれたこの祭りには5つの特徴があります。

1.草花火

花火師たちによる草花火

この祭りの最高潮で繰り広げられる地元花火方による草花火です。竹筒に火薬を詰め込んだ手持ちの草花火を、花火方が火の粉をかぶりながら次から次へと吹き上がらせます。

目の前で吹き上がる火の粉が夜空に舞い上がると、見物客は祭りの最高潮とともに夏の終わりを感じる風物詩です。

この草花火を作り上げるのは、半世紀にわたり花火を作り続ける生粋の<花火男>といわれる花火方の親方です。火薬を仕込む竹筒を自ら切り取り、使える部分だけを厳密に選別し丁寧に仕上げていきます。

手持ちの草花火以外にも滝のように火の粉が流れ落ちる仕掛け花火や、火花を噴き出しながら綱を渡る花火神輿なども一手に手掛けています。

<花火男>が仕掛ける草花火をぜひ一度ご覧いただきたいです。

全身に火の粉を浴びながら草花火を上げる花火方

2.拍子方

古の調べを奏で想いを馳せる

花火囃で祭りを盛り上げる祭りや花火を盛り上げるもう一つの主役に拍子方があります。

草花火を上げている間中、笛や太鼓で祭囃子ならぬ花火囃子を演奏します。これは全国的に見ても大変珍しいことのようです。

この花火囃には言い伝えがあります。

”昔、二人の浪人がこの地に流れ着き、この村の楞厳寺に身を寄せ、願って寺の和尚の弟子になったということです。

ある晩、人々が寝静まってからこの浪人が笛を吹き、そして夜な夜な続いたということです。

この笛の音を和尚が聞き、なんともめずらしくも素晴らしい調べだろうと大変に感心しまして、この二人は唯者ではないと思い、ひそかに丁寧に身の上などを尋ねました。

二人の弟子の僧は和尚の情けある言葉に感じ入り、涙ながらに身の上を打ち明けました。

「初めて本当のことを言いますが、私どもは元は平家の武士でしたが、負け戦の末に苦労を重ね落ちのびてこの地にたどり着きました。あなたの厚いお情けに助けられ今日まで弟子にしていただき、大変お世話になりました。」

「今、吹いたこの曲は平家に伝わる秘曲で、京都の祇園には今もこれと同じ調べが伝えられております」

和尚はその事情を聞き、調べの素晴らしさに打たれましたので、村の人たちにぜひこの曲を教えてくれるように頼みました。

二人は和尚の恩義に報いる気になり、こころよく承知をして、くわしく伝授してくれました。

その時に伝授された曲がずっと伝えらて、花火打ち上げの拍子になったとのことです。"

拍子方の笛と太鼓の音は、花火だけでなく神輿が神社を渡り歩く神輿渡御でも演奏され、祭りの雰囲気を一層盛り上げてくれています。

古の調べを奏で想いを馳せる

3.神楽

祭りの奉納演舞に欠かせないのが神楽舞です。

獅子の顔をした神楽で悪霊払いの舞を東西南北の四方で舞い、無病息災を祈念します。

"なんとしようす

前に立ったるは天照皇太神宮の八幡は(払いの対象の名を読み上げる)の悪霊払い

悪魔払うたらしっかり舞い上がれ"

この口上を読み上げ悪霊払いを行います。お年寄りから子供まで、こぞって神楽の前に集まり無病息災を祈念する、たいへん人気があるのがこの神楽舞です。

四方を舞う神楽

4.棒遣い

15歳以下の少年たちで結成される棒遣いもまた、祭りの奉納演武として欠かせません。

神輿が神社を渡り歩く際、その先頭に立って露払い役を務めています。演武で行われる武術により、道中の邪気を払う役目があります。

もともとは、地域の福成寺の住職が武術の達人であり、近所の子供たちを連れて当時剣術に力を入れていた三根山藩に出向き、剣術を教えたことが始まりとされています。

現在では新潟市の無形文化財に指定されるなど、これからも伝統を受け継いで地域を盛り上げていってほしい存在です。

棒遣いによる露払いの演武

5.神輿渡御

最後にご紹介するのはこの祭りの主神事である神輿渡御です。

以前は祭りに白木作りの真新しい神輿を作り、一晩で壊してしまうという習慣でしたが、造営費が莫大になるため、江戸末期に当時の割元が、現在の神輿を京都から買い求めました。

その後、宵祭(祭りの初日)の午後から上のお宮(三社神社)を出発し、下のお宮(住吉社)で一晩を明かし、翌日、上のお宮に戻るという神輿渡御が始まりました。

現在では一日で神輿渡御を終わらせますが、神輿が練り歩く道沿いには多くの人が押しかけ、かつては格式十万石と謳われた行列に手を合わせたり、お賽銭を上げたりと伝統ある神事が脈々と受け継がれています。

三社神社を出発する神輿

【三社神社】

もともとは武運を祈るために祀ったと言われている八幡宮という神社でしたが明治時代の神社合祀により、日枝神社、熊野神社を合祀して現在の三社神社となりました。

小さな神社としては珍しい三ツ鳥居を配した構えは地域の人たちから愛されています。

草花火はこの神社の敷地内で上げられます。多くの見物客が訪れ、賑わいの中お祭りの終わりを迎えます。

【住吉社】

下のお宮として親しまれている住吉社。かつてはここで神輿が一晩を明かしました。なんともロマティックなお話です。

現在は神輿がちょっと休憩して帰る感じにはなりましたが、伝統を絶やさずに脈々と受け継がれています。

夏前になると棒遣いの子どもたちがこちらの境内で練習している姿が、夏の訪れを伝えてくれます。

【諏訪神社】

十五夜祭りであまり知られていませんが、三社神社と住吉社の中間地点に諏訪神社があります。

神輿渡御の通りからだいぶ離れた場所に諏訪神社はあります。昭和25年まではここではなく、また別の集落(現和納小学校近辺)にありましたが、天保9年頃、盗賊が頻繁に出没し住民が別の集落に避難したため、集落自体が消滅し神社だけが残っていたそうです。それを昭和25年に現在の場所に移転されました。

昔から五穀豊穣の神として信仰されていましたので、五穀豊穣を祈念する十五夜祭りでも、諏訪神社まで続く道まで来ると、棒遣いの演武と神楽の奉納演舞が行われます。


◆このプロジェクトで挑戦・実現したいこと

・子供神輿で活気を取り戻し若い世代に祭りを引き継いでいきたい

今までは地域の大人が祭りを引っ張ってきましたが、地方の小さな町なので、少子高齢化の波は避けられない状況です。

しかし、その状況を少しでも食い止め、子どもたちに祭りの楽しさ、伝統と誇りを伝え、この町を好きになり愛してもらえるようになってもらいたい。

そんな想いでこのプロジェクトを始めました。

・地域の祭りを守り、さらに町を活性化させたい!

昨年は祭りを守りたいという思いでクラウドファンディングを実施し、大変多くのご支援をいただき無事に祭りを終えることができました。

昨年の祭りの様子

今年は、このお祭りをさらに末永く続けていきために、若い力を取り入れて活性化し、ひいてはこの町を好きになってもらい、町全体を活性化していきたいと考えています。

地方の小さな町の大きな望みです。このお考えにご賛同いただける方はぜひ、今年もご支援よろしくお願いします。

◆私たちの地域のご紹介

・のどかな田園風景が広がる地域

私たちの和納は、周りを田園に囲まれ、西には多宝山と弥彦山がそびえるのどかな田舎にあります。

岩室駅周辺には団地と大手アウトドアメーカープロデュースによる宅地がひろがり、これからの人たちが住みやすい街づくりを進めています。



・古の地 和納

和納には古い言い伝えがいくつかあり、古代より都と関りがあったことがうかがえます。

ただ全国にも同じような言い伝えがあり真実はわかりませんが、古代のロマンを感じることが出来る和納を皆様に知っていただきたく、ここにご紹介します。

〇紀元前30年頃、垂仁天皇の皇子、本牟遅和気(ほむちわげ)が成長されてもなかなか口をきけなかったが、白鳥の鳴き声を聞き、初めて片言を発することができた。

そこで天皇は山辺大鶙(やまべのおおたか)という者に命じて白鳥を捕らえるよう命じた。

大鶙は白鳥を追って各地を転々としついに高志(越【こし】)の国に至り「和那美の水門」(わなみのみなと)に網を張って白鳥を捕らえ都に持ち帰って天皇に献上した。

~古事記垂仁天皇の条に記

〇天歴9年(955年)村上天皇の皇子桃井親王が6名の従者とともにひそかに都を立ち北陸道を経て遠く和納の地に訪れた。

この地の住民は羂(わな)を張って鳥獣を捕らえて生活を営んでいた。

「ここの地名は」と問うと羂難野(わなの)と言う。

「羂は生きもの、生命をとる道具で、不祥である。文字は和納(和をもって納まる)とすべきである」と言われた。

~越後国蒲原郡和納仏頂山楞厳寺古伝

楞厳寺にある桃井親王陵墓

◆プロジェクトを立ち上げた背景

先ほども述べましたが、私たちはこのプロジェクトを通じて、江戸時代から続く伝統あるこの和納十五夜祭りを、若い力で活性化し、この町を愛してもらい、盛り上げていってもらいたいのです。さらには、かつて格式十万石と謳われたきらびやかな祭りにしていきたいと考えています。

そして、このプロジェクトを知ってもらい、みんなで盛り上げて、私たちと似たような境遇の地域の方たちの励みになり、元気を分けてあげたいと考えています。

ぜひ皆様にご賛同いただきたく、ご支援よろしくお願いします。

◆ご支援は十五夜祭りの草花火、仕掛け花火の制作費用に使わせていただきます

<目標金額80万円>

・子供神輿製作補助費  約30万円

・リターン費用     約36万円

・CAMPFIREへお支払い   約14万円

◆実施スケジュール

6月下旬 クラウドファンディング開始・法被制作開始

7月下旬 クラウドファンディング終了

7月29・30日 十五夜祭り

8月下旬 リターン準備

9月上旬 リターン順次発送


◆リターンのご紹介

❖心を込めたお礼のメッセージ

ご支援いただいた方に、クラウドファンディング終了後にはなりますが、お礼のメッセージをメールにてお送りいたします。お気持ちでのご支援をよろしくお願いします。

❖三社神社の交通安全お守り

毎年地元の小学生にお配りしている三社神社の交通安全のお守りです。宮司からご祈祷いただいた後、大切にお送りいたします。

❖十五夜祭り御朱印

御朱印イメージ


・御朱印は2種類

〇御朱印用奉書紙(100×150)に御朱印を押印し「三社神社」と墨書き

〇御朱印用奉書紙(100×150)に御朱印を押印し「十五夜祭り」と墨書き

墨書きの日にちは十五夜祭りの今年の本祭日である七月三十日となります。

・御朱印デザインは書道家の角屋幸さん

角屋さんによる御朱印デザイン画

御朱印を制作していただいたのは書道家の角屋幸さん。

若き女流書道家であり、前衛的な中にも古典の要素を織り込んだ独自の世界を作り上げています。独自の世界観で印を制作していただきました。

”角屋幸プロフィール”

2005年長岡造形大学卒。2011年より、書家・篆刻家の柳澤魁秀に師事。古典を学びながら、デザイン書・アート書の世界を深める。2017年、2021年「東京書作展」特選。2022年「新潟県美術展覧会」入選。2022年個展「様様」(たびのそら屋/長岡)を開催。感謝をテーマに多くの作品を手掛ける。


❖地元、越後の大地で大切に育てられた「和豚もちぶた」

今年も地元の養豚場「川作ファーム株式会社」にご協力いただき、運営する「よつばフーズ株式会社」と「直売店 キッチンガーデン・とみおか」 の商品をご提供いただけることになりました。

「和豚もちぶた」は、原々種豚(和豚もちぶたの祖父母と父親)から育成管理していて、そこから生まれた厳選した優秀な豚だけが種豚(親豚)となります。

特徴の違う3品種だけを掛け合わせて生まれた「和豚もちぶた」は「良いとこ取り」な豚肉です。

「和豚もちぶた」の一番の特長は、その旨味と肉質で、深いコクと甘みをじんわり感じます。

とろけるような脂の軽さと甘さ、そしてきめ細かく舌ざわりの良い肉質が自慢です。

※「和豚もちぶた」は全国で育てられております。川作ファーム株式会社は和豚もちぶた生産グループの一員です。

〇越後もちぶた3種のかつ

〇和豚もちぶたローススライス1kg

〇越後もちぶた ふくふくまんぷくセット

〇越後もちぶたバラと肩ロースの焼肉セット 1kg 

また、「和豚もちぶた」の肥沃なたい肥で育てられた新潟県産のコシヒカリもご用意しております。

甘くてもちもちした食感を楽しめる、新潟ならではのお米です。

〇和豚もちぶたの堆肥で育成した新潟産こしひかり5kg

❖十五夜祭り草花火を特等席で観覧(5名限定)

十五夜祭りのメインである地元花火師による草花火を、境内の特等席でご覧いただきます。

全国でも珍しい、拍子方による花火囃の笛の音を聞きながら目の前で繰り広げられる花火を間近でご覧いただき、ひと夏の思い出としていただければ幸いです。

徒歩3分の岩室駅まで送迎いたします。※現地までの交通費はご負担ください。

過去の境内からの様子

◆最後に

繰り返しになりますが、若い力で和納十五夜祭りをさらに盛り上げたい!その想いでこのプロジェクトを立ち上げました。

小さな村の伝統ある祭りをこれからも継続させ、子どもたちに受け継ぎ、地域を元気にし、さらにはこのプロジェクトを全国のみなさんに知ってもらい、同じような境遇の地域の皆さまに元気を与えたいと考えております。

みなさまのお力をお借りして、このプロジェクトを成功させるため頑張りますので、ぜひご支援をよろしくお願いします。

<お問い合わせ先>本プロジェクトに関しまして、ご意見・ご質問などございましたら下記メールアドレスでも受け付けております。また、お電話でのお問い合わせは、ご遠慮願います。宜しくお願いいたします。

プロジェクト専用メールアドレス:wanoh.juhgoya@gmail.com

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2023/07/28 13:53

    いつも応援ありがとうございます!和納十五夜祭りも明日、明後日ということで地元も盛り上がってまいりました!写真は見こそ渡御の際に、行列の衣装にはポケットがないため、財布や飲み物を入れるためのバッグです。白い装束に映える深紅が鮮やかになるかと思います!さて、クラウドファンディングも残すところ12時...

  • 2023/07/21 21:47

    本日、お祭りの最終打ち合わせがありました。祭り当日の流れを確認しそれぞれの役割を理解してあとは祭りの本番に臨むだけです!会議の終わりには、子供神輿の担ぎ棒の締め直しを行い、最後は大人だけで担いでみました!・・・・。意外と重い!総重量26kgを大人7人で担ぐと1人当たり約4キロなのですが、細めの...

  • 2023/07/09 16:44

    昨日、三社神社にて拍子方体験会が開催されました!和納十五夜祭りでは拍子方の笛と太鼓、ほら貝の調べに合わせて三社神社境内にて草花火が上げられます。全国的にも珍しい花火囃子の笛の音にあわせて参加者全員で太鼓を叩く体験会でした。リズムに合わせるのに苦戦していた参加者の方たちでしたが何度か叩くにつれて...

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