はじめに・ご挨拶

京都市に残るわずかな茅葺き屋根古民家を残したい。この気持ちを紹介させて頂きます。
この地京北の農家に生まれ、当たり前のように茅葺き屋根で生活してきました。調べますと当家は200年続いている茅葺屋根の農家です。最近では京都市から「京都を彩る建物や庭園」の建築物として選定されました。徐々に人口も減ってきて家の構造も変わり、周りの景観は茅葺き屋根が殆ど無くなってきました。現役時代に仕事で稼げている時は意地でもこの茅葺き屋根を維持しようと思っておりましたが。リタイヤ後の身では、体力金銭面両面で限界を感じ、皆様にお願いするしか方法がないと感じるに至りました。60年前の京北は人口も1万人程度であったのが、今は4500人程度の規模になってしまいました。折角の田舎の原風景をここまで保存してきたのですが、限界になってしまいました。




このプロジェクトで実現したいこと

京都市の北部、山間部にある京北(ケイホク)という土地にこの茅葺の家はあります。私はこの家で生まれ育ちました。屋号徳平の7代目になります。今となっては貴重なこの茅葺古民家、是非日本人だけでなく海外の方も含めたくさんの方にも体験していただきたいと思い、8年前に農家民宿を始めました。そしてようやく軌道に乗ってきたと思った時に、コロナ!お客様もほぼ0になり、修復どころか、維持するのも正直しんどい状態に陥ってしまいました。この春から、インバウンドが復活してきて、この家を披露したいとは思っているのですが、どんどん屋根はひどい状態になってきていて、雨漏りも始まってしまいました。修復したいのですが、何しろ、茅葺を維持するには莫大なお金がかかってしまします。何卒、皆様のお力をお貸しください!  

日に日に崩れ始めている屋根


私たちの地域のご紹介

ここ京北は、京都市の北部の山間部に位置していて、昔は、京都の社寺仏閣へ京北の材木を筏で運んでいました。それから暫くは木材需要も旺盛でしたので、京北の基幹産業として発展してきました。しかしながら、輸入材が安価に手に入るようになり、少しずつ林業も廃れていってしまいました。50年前は人口も1万人程度でしたが、現在は4500人に。小学校は7校あったのが、1校に集約されて平均年齢も高くなっております。しかしこのままではいけないと考え、観光業、飲食業にも注力して徐々に活性化されつつあります。京北の若者も、他所からの移住組も京北の魅力に気づき始めフィールドアスレチックや、当方でもこの夏オープン予定の鹿肉系カレー屋さん、観光農園構想にも気持ちが入りつつあります。何とか京都市から一時間程度の田舎の良さを感じていただけたらと思っています。




プロジェクトを立ち上げた背景

この忙しい現代社会で生活しておられる方々に、リラックスできる貴重な茅葺古民家を残し、皆様に体験していただきたい。この古民家を一から作ることは建築法上も、コスト面からも不可能です。せっかくある200年以上守れたこの茅葺屋根の家の継続は、もはや私一人の力ではもうどうにもなりません。なので、皆様のお力をお貸しいただきたくこのプロジェクトを立ち上げました。

 


これまでの活動

私はここ京北地区の農林業の長男として産まれ、高校までこの地で育ってきました。大学卒業して就職後26歳からは、ずっとこの家の農地、山林、家を守ってきました。仕事は貿易業でしたので、欧州、米国、アジアと出張が多く、年の半分は海外生活ではありましたが、住んでみてこの地の良さを再認識し、深く理解できるようになりました。ですので海外から見た京北という地の魅力に気づき、何とかこの風景、この地の文化を海外の方含め、都会の方々にもこの地の空気を吸ってもらいたい、肌で感じて貰って寛いでもらいたいと思うようになりました。そういう経緯で8年前から農家民宿を始めました。今は更に隣の家を購入して二軒目の農家民宿も開いています。それも経費節約で自分と大工さんでリノベートしました。 徳平庵のお客様からは茅葺の家を何とか守ってくれという励ましの言葉を多く頂いてきました。更に宿泊して頂いたお客様とのご縁で、一緒に農作業を手伝ってもらってブドウ園とイチジク園を作れました(今はその手間に追われていますが)。多くの方にこの田舎の良さを満喫してもらうとはどういうことか考えてきました。 
そこでベースとなるこの茅葺屋根の家を何とか残すために、節約作戦として、コロナ時期に我が家に居候して仲良くなった京大生達にも大勢手伝ってもらって、茅刈りをしてもらい保存ストックしている状況です。 
あと近所の農家さんが耕作している畑を獣害から守る為に、増えすぎた鹿を獲る為に罠猟の資格をとりました。その獲物は自己消費用として一部のお肉を家族用に、我が家の犬用の餌として利用していました。 その後ジビエ肉として販売できるように保健所で許可を取り、これも節約作戦で解体所を建築しました。 お陰で頂いた命を無駄にすることなく、野生動物にも感謝できるようになりました。その流れで京北の道の駅ウッディー京北にも鹿肉を販売できるようになりましたし、京都市のレストランにも卸販売できるようにもなりました。 
更に新しい試みとして、京北のジビエ肉と地元の野菜を食べてもらえるように、レストランも建築していまして、当然これも節約作戦ですが、7月にはオープンできる運びとなっています。更に使用されていない田んぼを利用して果樹園兼観光農園に。レストランの横に青空食堂ができるように企画中です。個人的に保護犬も飼っているので、犬の気持ちも理解できます。都会の限られたスペースでの愛犬との関わりでなく、愛犬といかに楽しく、アウトドアで食事が出来るかということも考えながら、ワンちゃんの鹿肉料理も計画しております。付随させて鹿肉ジャーキーも作っていますので、お客様も出所のはっきりした安全な鹿肉ということでご好評いただいております。



資金の使い道・実施スケジュール

集めた資金の使い道は、この茅葺屋根の修繕費用として利用させて頂きます。今少なくなっている腕利きの茅葺職人に依頼し、今年の9月中旬から11月初旬で葺き替えしてもらう予定です。その時期に人力でお手伝いしてもらうことも有難いです。ご興味のある方はご連絡ください。

茅の葺き替え 約3,900,000円

目標金額を超えた場合は、宿の浴室の改修費に充てる予定です。(現在、宿の中にはシャワーのみ)


リターンのご紹介

※3,000円…お礼のメール

※5,000円…お礼のメール、鹿肉(焼肉用)プレゼント

※10,000円…お礼のお手紙、鹿肉(焼肉用)、宿の宿泊割引券(10%オフ)

※30,000円…お礼のお手紙、鹿肉(焼肉用)、宿の宿泊割引券(20%オフ)、宿泊人数分の朝食無料

※50,000円…お礼のお手紙、鹿肉(焼肉用)、宿の宿泊割引券(30%オフ)、宿泊人数分の朝食無料

鹿肉は自然界のものでありますので、時期によりすぐにお送りできない場合がありますが、遅れても必ずお送りさせてもらいますので、ご了承ください。


最後に

屋根が綺麗になったら、見た目が美しくなるのはもちろん、ご宿泊していただければ100年前の日本の原風景に触れていただけると思います。冬以外であれば、葺替えしたした2階の屋根裏部屋で過ごすこともでき、2階の独特な空間で茅の匂いと共に、心と体を癒されに来てください。読書やお昼寝、瞑想するもよし、ヨガをしてもよし、お好きなように過ごしていただき屋根裏部屋を堪能してください。

アカショウビンが鳴き、カワセミが飛び、蛍が舞う村、京北。

まだまだ自然がいっぱいの京北にぜひお立ち寄りください。


京北の蛍達

           カワセミ

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2023/09/11 11:12

    本日より、茅葺修理始まりました!まずは、足場組みから…しかしながら、午後より雨の模様。なかなか、スムーズにはいきませんね。よろしくお願いします。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください