はじめに

室蘭は先の大戦で、米軍による空襲や艦砲射撃で多くの人々が犠牲になりました。その中には朝鮮から連れてこられ、軍需工場で働かされていた少年たちも含まれていました。日本国憲法九条の「戦争放棄」は、「戦争によって被害者も加害者も生み出さない」ことを意味しています。しかし今、私たち国民が必死で守り抜いてきた憲法が揺らいでいます。「平和で幸せな未来を子どもたちに引きつぐことは戦争で多くの大切な命を失った室蘭市民のつとめです」という平和都市宣言を1999年に行った室蘭に憲法九条の碑をつくりたいと考えました。
そしてこの間、碑の形や設置場所を検討する中で、本来の九条の碑と共に、九条の地域版ともいえる室蘭平和都市宣言の碑を同時に建立したいとの思いに至りました。そこで二つの碑を「憲法九条ツインズ」として計画を練り直しました。新たな賛同金の目標は350万円と想定していますが残り50万円ほどが不足しています。
私たちは今年9月の建立を目指しています。不足分の50万円(経費のぞく)をクラウドファンディングに託すとともに、私たちの願いがネットを通じてより多くの方に広がっていただくことを望んでいます。 

解決したい社会課題

日本の現在の平和憲法を守り、核兵器や武力によらない憲法九条の理念を世界に広げたい

このプロジェクトで実現したいこと

室蘭市内に憲法九条の碑と平和都市宣言の碑を憲法ツインズとして建立します

憲法9条の碑は室蘭市海岸町3丁目12番に、平和都市宣言の碑は室蘭市輪西町の輪西公園の一角に建立します

九条の碑

平和都市宣言の碑









応援メッセージ

■奥野恒久氏(憲法を守る室蘭地域ネット・元事務局長、憲法9条京都の会事務局長)

憲法9条があることで、戦後私たちは戦争や軍事のために生命や自由が奪われることもなく、軍部が政治に介入することもありませんでした。それだけではありません。憲法9条を日本政府が使うことで、軍事紛争を防ぎ、軍事的緊張感を抑え、軍縮へと切り替えることすらできるはずです。台湾危機が叫ばれるなか、日本は軍事的緊張を高めるのではなく、和らげる役割を果たすべきなのです。残念ながら、自民党政権は軍拡にばかり熱心です。コロナパンデミック、気候危機、自然災害といった人類史的危機に直面しているいま、軍事に力を入れるなど愚の骨頂です。憲法9条を変えるなど危険すぎるとともに、宝を失うことを意味します。ここは、市民が踏ん張って憲法9条を守り抜きましょう。室蘭に9条の碑が建てられること、室蘭に住んでいた者として誇りに思います。

■清末愛砂氏(室蘭工業大学教授)

憲法9条は、数多の犠牲を生んだ大日本帝国の帝国主義や植民地主義に対する<反省>に加え、公権力が軍事化を進めようとすることに対し歯止めとしての役割を担うものと位置づけることができる条文です。ともすれば忘れがちなその存在意義を繰り返し人々に喚起するという意味から、9条の碑の建立は大変大切なことだと思います。心から応援いたします。







■伊藤千尋(ジャーナリスト)

アフリカ沖のスペイン領カナリア諸島に日本国憲法9条の記念碑があります。私がそれを観たのが2006年。その後、日本全国に23ある憲法9条の記念碑を12年かけてすべて観てまわりました。普通、記念碑と言えば過去を忘れないために建てますが、9条の碑は違います。過去に学んで現代に活かし、より良い未来を築くためのものです。 ひどい戦争の惨禍を目の当たりにした人々の切なる思いから9条は生まれました。よく言われるような「アメリカの押し付け」ではありません。9条は戦後の首相、幣原喜重郎の発案です。幣原は人類の立場から将来を見通し、世界に平和を構築する第一歩として日本の憲法に戦争放棄という画期的な条文を提案したのです。それがいま、心無い、理想を持たない好戦的な政治家たちによって葬られようとしています。恥ずかしいことです。 ロシアのウクライナへの侵攻を見るまでもなく、世界はなお軍事でものごとを解決しようと言う野獣のような考えを捨てていません。核兵器は人類を何度も殺すだけの量を持っています。軍拡競争がやがて軍事衝突を招くことは明らかです。今こそ9条の英知を世界に広めるべきです。まずは日本の私たちが再度自覚をしなおすべきです。 1985年に沖縄に始まった9条の碑の運動が、37年かけてついに北海道に到達するのかと思うとすばらしいではありませんか。それが室蘭の9条の碑です。誇りを持って進めていただきたいと思います。

資金の使い道

設置費(不足分):約50万円
手数料:約5万円 (9%+税)

実施スケジュール

・2021年7月27日 室蘭憲法九条の碑をつくる会発足
・2022年1月 募金開始・ホームページ公開
・2022年4月24日 伊藤千尋講演会(憲法を守る室蘭地域ネット主催)
・2022年9月18日 経過説明会
・2023年6月 クラウドファンディング開始
・2023年7月31日 クラウドファンディング募金締め切り
・2023年8月上旬 除幕式案内
・2023年9月中旬 設置(予定)
・2023年9月30日 除幕式(予定)

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。



リターン

メールによる礼状
メールによる除幕式案内

最後に

現在日本各地に憲法九条の碑がつくられています(伊藤千尋さんの紹介では2022年現在で24か所、その後2か所判明)。その他スペインとトルコにも日本の憲法九条の碑があることを私たち国民はもっと誇りにすべきだと思います。北海道では小樽の他にはまだありません。私たちはこの室蘭で憲法九条の碑に「世界から戦争をなくしたい」という願いを託したいと思います。是非、ご支援ください。

チーム/団体/自己紹介・活動実績など

私たちは「憲法を守る室蘭地域ネット」を母体とするプロジェクト「室蘭憲法九条の碑をつくる会」です。2021年7月27日に発足しました。

室蘭市長との「enトーク」を行いました(2021年10月26日)。

本会のホームページもご参照ください。

https://muroran9jonohi.jimdofree.com/

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください