■はじめまして。生活介護事業所の「こみっと」です

NPO法人リロリ 生活介護事業所Comitto(こみっと)の理事長をしております 佐藤ゆみ子(さとうゆみこ・写真左)と申します。
当法人は、生活介護事業所を生業としており、施設名は「Comitto(こみっと)」と言います。「こみっと」は秋田弁で「こじんまり」という意味です。こみっとしたスペースできめ細かなサービス提供をまごころこめてお届けしたいという思いがあります。築約30年の一軒家を改築し生活介護事業を営んでおります。

2年前の2021年6月に創業パートナーの菅結子(すがゆいこ・写真右)と共に法人を立ち上げ、約1年の準備期間を経て2022年4月から事業所をスタートしました。

生活介護事業所とは、障がいをお持ちの18歳〜64歳までの方がに日中過ごされる場所です。障がいをお持ちの方が利用するデイサービスのような施設と言えば分かりやすいかもしれません。

特別支援学校を18歳で卒業した方の中には、一般企業の障がい者雇用枠で働ける方もいます。しかし、障がいの度合いによっては働くのが難しい方もおり、そうした方々を支援しているのが「生活介護事業所」になります。介護保険に移行する64歳までの方が利用対象です。

皆さんの地域にもこうした「生活介護事業所」があることに興味を持っていただきながら、当施設の環境整備をクラウドファンディングで行いたいと思い、この度挑戦することを決意いたしました。どうぞ最後までご覧いただき、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

こみっと夏祭り2023の様子■ご支援いただき実現したいこと

【1】事業所の駐車場が砂利、リスクがあるので整備したい

一軒家を改築した当事業所の駐車場が砂利のため障がいを持っている方と言わずとも、転ぶと危ない環境にあります。昔の一軒家ですので、デコボコしているところもあり、砂利の石も大小さまざま転がっています。

人の手で整備しながらこれまでやってきましたが、事業所がある秋田県湯沢市は雪深い地域。冬の日課であります雪かきも、砂利よりは舗装されている方が効率が良いため、この度、駐車場を整備したいと考えております。女性スタッフが多く、高齢の方もおりますためご支援のほどよろしくお願いします。こちらが約120万円かかります。

【2】事業所の網戸を取り替えたい

事業所前は田んぼが広がり、とても風通しの良い環境なのですが、事業所1階の網戸が全部壊れております。一部動かすこともできない網戸もあります。網戸が壊れたまま窓を開けたところで、虫が入って来ないか、利用者さんが窓の外に出て行かないかなど、心配がつきません。心置きなく季節の風を感じて窓を開けたいため、壊れている網戸を取り替えたいと考えております。網戸は1・2階合わせて、約20万円かかります。

【改築し広々した事業所内。窓を開けて風通しの良い空間にしたい】

この2つを改装時に行うことができなかった背景には、昨今の物価上昇が影響しています。改築をした時期がコロナ禍ということもあり、外構や網戸などの設備に借り入れた資金をまわすことができなくなりました。改装は利用者さんの安全を考慮して、階段の位置を変えるなどの大リフォームでしたので、今回は資金の借り入れではなく、クラファンで挑戦しようと考えました。

ほかにも改修したいところがございますが、この2つは早急に行いと思っております。どうかご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

※ご支援いただいた資金は上記のほか、CAMPFIREの手数料、リターン品等に大切に使用させていただきます。 

■私たちの思い・施設の信念

この度、ご支援いただくにあたり、私たちのことも知っていただければ嬉しいと思いまして、この場を借りてお伝えさせていただきたく存じます。

私、佐藤ゆみ子は介護施設で10年以上勤めてきました。今年45歳になりました。昨今は高齢化社会ですので、介護業界はこれからますます人手不足になると思います。だからこそ、自分が事業を立ち上げるうえで大切に考えていることがあります。

施設で働く人たちの幸せです。「母子家庭のお母さんでも、小さいお子さんがいても、事情がある人も、働きやすく活躍できる場所」。この思いが施設立ち上げの原動力になりました。

私自身、親となり母子家庭で子育てをしてきました。勤めていたときに、会社に求められるポジションで融通が利かない場合(子どもが熱を上げて早退など)、次第に肩身が狭くなっていきました。これは会社が悪いわけではなく、こちら側の心理的な思いが大きいと思いますが、自分で事業をするならば「働きやすい環境をとことん作ってやってみよう」と思ったのです。

利用者さんに満足いただきたいのはもちろんですが、働く人が幸せでない会社をスタートするのは意味がないと思いました。こうした話しを、一緒に創業した菅結子さんとたくさんお話して法人の立ち上げに至りました。

理事長は私が務めていますが、「二人で創業してみよう」と背中を押してくれたのは結子さんです。今39歳ですが、専門学校を卒業してからはずっと介護業界一筋で働いています。結婚・出産で一時期お休みしていた時もありますが、経験豊富で尊敬できるかつての同僚です。二人の子育てをしながら懸命に働いている姿を知っていますので、これからもお互いに何でも話し合いながら決めていきたいと思っています。

また、Comitto(こみっと)のように小規模ですと個々に寄り添い、家庭的な空間で支援ができるため、利用者さんの個別支援計画を一つ一つ実施しやすいことがやりがいにつながっています。そして、これまでの経験から、大きい施設には大きい施設の良さがあることを改めて実感するができました。

働く人の幸せがある労働環境、利用者さんが自分らしく生きていけるように丁寧な個別支援を行う。この2つは絶対に揺るがない、私たちの大切にしている軸です。

NPO法人リロリは「Live as the hero of life/人生の主人公として生きる」から付けた名前です。

■創業メンバー 菅結子の思い

菅結子です。こみっとは、ゆみこさんが29年間過ごした実家をリフォームしています。民家を利用することで、自宅にいるような感覚でリラックスでき、そこにいる人たちが家族のように支え合い、喜怒哀楽を共にしながら一緒に過ごしています。
私たちはひとり一人個性があり、一人として同じ人はいません。それは当たり前のことで、みんながみんな同じことをしなくても、それぞれが自分らしく過ごすことができれば、それはとても意味のある時間になります。

無理をして人に合わせる必要はなく、自分の人生は自分のものなのです。そういったそれぞれの思いをくみ取りながら、ときには意見をぶつけ合い、それでもうまくいかないこともありますし、私たちにできることって本当に限られているんだなと自分たちの力のなさを痛感することもあります。でも、その中でもできることを精一杯取り組んでいきたいと強く思っています。

私たちが何かを成し遂げるとき、周りには必ず支えてくれる方、協力してくださる方がいました。利用者さんやご家族、一緒に働いている仲間もそうですが、応援してくれる方が本当にたくさんいることに感謝してもしきれない思いでいっぱいです。人と人の繋がりや地域との繋がりを大切しながら、利用者さんや職員、一緒に過ごす方たちにとって“こみっと”がかけがえのない場所になれば良いなと思います。 菅結子

■事業スタートから1年半が経って(振り返り)

事業を開始する時、湯沢市の相談支援機関に「湯沢市に何人くらい障がいを持っている方がいるのか。毎日通いたいと希望する方は現状の施設数で足りているのか」などをリサーチしました。すると、事業者が足りていないことわかりました。毎日通いたいけれど、施設の定員が満員で空いている日しか行けない方がいることも分かり、私たちの施設もきっと地域に必要とされるとイメージがつきました。

Comitto(こみっと) は、運転手さん、厨房でランチを作る方などを含めてスタッフが7名おります。施設の定員は10名ですが、「人員配置基準」という決まりがあり、利用者さんが1名でも7名のスタッフを配置しないと営業できないルールがあります。そのため利用者さんが1名だった最初の頃は人件費が膨大で資金繰りに苦労しました。

定員10名のComitto(こみっと)はコロナ禍のスタート。Instagramやホームページで利用者さんを募りましたが、なかなか浸透せず、あせって折り込みチラシをした日もありました。2022年4月に利用者さんが一人増え、5月にもう一人増えて2人に……という、とても静かなスタートでした。

問い合わせが増えたのは2022年3月。内覧会の時に「来年学校を卒業するんだけど」と支援学校に通っている親御さんからの問い合わせでした。体験を経て2023年4月から4名の方が現在も利用してくれています。今は全部で12名の方にご契約いただいています(利用曜日はそれぞれです)。

最近はやっと口コミで問い合わせが増えていると感じています。一時期はコロナ禍で見学会が予定通り進まず、予約のキャンセルが重なりました。PRに初期投資をしてみても見学もままならず。

そして、2023年秋、やっとコロナが落ち着いたこともあり、より多くの利用者さんに快適な環境でご利用いただけたらと思い、見学会を随時行っています。来春には駐車場が整備された状態で迎え入れたいという思いがあります。

写真:厨房担当の高橋淳子さんと佐藤京子さん

■障がいをお持ちの方たちの個性と向き合う

介護の仕事をはじめた当初、「自宅から送迎等を使って、生活介護事業所を利用されている方がとても多い」ことに驚きました。私は叔母が脳性小児麻痺でしたので、幼い頃から車椅子は身近な存在でした。しかし、そんな私でもこの業界で仕事をするまでは、「障がいをお持ちの方は大きい専用の施設で生きていくのが当たり前」と漠然と思っていたからです。

障がいが同じでも、一人として同じ方はおりません。それは私たちも同じです。育ってきた環境や性格などが違うので当たり前です。ですから、同じ障がいだからと言って、同じ支援を行うことはなく、それぞれにしっかり向き合い、その人らしく生きていけるように寄り添うことが大切だと思っています。

さまざまな利用者さんがいますが、尊厳と愛情を持って接することで、私たちも利用者さんも、そしてその家族も幸せに感じる時間を作れると思います。社会がこうした方々に寄り添って発展していくといいなと願っています。

■リターン品と実施スケジュール

リターン品は、オリジナルクリアファイルをはじめ、施設利用者さんが袋詰め作業やシール貼りでお世話になっている株式会社いぶりの里さんのいぶりがっこ各種、株式会社鈴木又五郎商店さんのハパライスやパンケーキ、湯沢グランドホテルさんのヘルスベジスープなど、地元のものを中心にご用意いたしました。さらに秋田県食肉流通公社さんの秋田牛商品などご支援金額によって各種ご用意しております。

※リターン品によって発送時期が異なる場合がございます。予定より早く発送される場合がございます。※実際にお届けするリターンとパッケージ等のデザインが異なる場合がありますのであらかじめご了承ください。※原材料及び添加物等の食品表示はお届け商品のラベルに表記されます。※商品開封前には必ずお届けのリターンに貼付されたラベルや注意書きをご確認ください。※冷凍品などは製造元から発送になりますため複数回に分けてリターン品が届く場合がございます。※ 本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

写真:こみっとやさい直売所の様子

スケジュールは、クラウドファンディングを終えてから業者さんと正式契約をいたします。2023年12月下旬……正式契約 2024年4月……工事開始 2025年5月完成予定 ※雪の状況等によりスケジュールが変更になる場合がございます。

写真:施設横の畑

■応援メッセージ!
カナダでソーシャルワーカー(福祉)のお仕事をされている20年来の友人 Mill Hikari(ミル ヒカリ)さん

雪深く、自然豊かな秋田県湯沢市で、「こみっと」は生活介護事業に取り組んでいます。そこでは、信頼を築きながら個人の尊厳を大切にする温かい空気が流れています。
「こみっと」とは、秋田弁でこぢんまりの意味だと、こみっとのホームページでも紹介されているように、親しみやすく、尚且つ、機能が整っていて落ち着きのあるという意味を持っています。英語の「Commit」の意味である、積極的な姿勢、責任感という意味も考慮しているそうで、この施設の意思を更に強く感じたのでした。
管理者の佐藤さんは、コミットの利用者さんと、働き手、みんなにとって居心地の良い場所を作ることを心がけていると話していました。
アメリカの心理療法家、C.R.ロジャースが提唱した「自分を一番知っているのは自分自身であり、自身の問題を解決する能力は自分自身にある」という考え方が今、様々な支援活動の分野で展開されています。その考え方を実践するこの施設は、個別支援とは何かを考え、一人一人の必要性に沿い、利用者さん中心、つまり利用者さんの意思を尊重する支援、そして互いに尊重し合える支援を目指しているそうです。
誰も万能ではなく、誰にでも能力には限りがあり、しかし逆に、可能性は誰にでもあることを心において、沢山の方からの助けを受けながら、「こみっと」ならではの、ここでしか体感できない活動を提供したいという信念に、とても共感しています。是非この施設の活動が、支援を必要としている人に広がり、相互に扶助をし合える地域作りにも大きく貢献する施設となることを心から願い、信じています。このサイトを通じて、「こみっと」のことをお知りになった皆様に、是非とも、応援をお願い致します。 ※写真はカナダの有名な湖、レイクルイーズ

■最後に

最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。生活介護事業所Comitto(こみっと)は、小規模ならではの良さを生かして、利用者さんのご家族の方とも円滑に、正直に、コミュニケーションをとりながら、一つの大きな家族のような雰囲気を大切にしていきたいと思っています。
そして、リターン品は当事業所がお世話になっている方々のお力添えをいただいた品々になっています。クラファンの準備を通して、これからも地域の皆さんと共にお仕事をして参りたいと改めて思いました。多くの方に支えられてここまで来たのだと振り返る機会にもなり、感謝の気持ちでいっぱいです。これからも精進してまいります。
利用者さんとスタッフのよりよい事業所環境を整備するためのご支援を重ねてお願い申しあげます。どうぞよろしくお願いいたします。

NPO法人リロリ 生活介護事業所Comitto(こみっと) 佐藤ゆみ子・菅結子

写真:オムライスのランチはみんな大好きなメニューです!

NPO法人リロリ
生活介護事業所 Comitto-こみっと-
〒012-005 湯沢市山田字下六日町31番地
TEL:0183-72-5310
https://r.goope.jp/comitto/
https://www.instagram.com/comitto24/

事業所番号:0510700107 

  • 2024/02/05 15:12

    お世話になっております。本日リターン品(クリアファイル、ポストカード、いぶりがっこ、ハパライス、パンケーキ)の発送を行いました。尚、ベジスープは2月9日(金)に発送予定ですので、到着までしばらくお待ちください。ベジスープ以外は先に到着するかと思います。こみっとを利用されている方は品物が全て揃い...

  • 2023/12/25 16:54

    クラウドファンディングもあっという間に最終日となりました。今日はクリスマスです。こみっとでは先週22日金曜日にクリスマス会を行いました。みんなを楽しませたい!一心でカラオケ大会やスイーツ作り、サンタさんにクリスマスメニューと企画しました。みんなとても喜んでくれました。そして私たちが何より楽しか...

  • 2023/12/22 17:21

    大寒波がきている湯沢市です。朝から利用者さんも寒い寒いと口にしていて、足元も慎重になっています。道路状況も悪く、送迎もいつもより慎重に…。今日も無事に終了してほっとしています。昨日はさきがけ新聞さんにクラウドファンディングの事を取り上げて頂きました。その影響もあり、多くの方からの支援をいただき...

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