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■今こそ考えたい「憲法」「政教分離」「信教の自由」

このたび、43年前に出版された「草の根の叫び」を再版しようとしています。初版1,000部が絶版となり、古本でもなかなか手に入らなくなっています。現在はAmazonで1冊だけコレクター価格(39,980円。2023/7/25現在)で出品されているようです。

「草の根の叫び」著者:渡部敬直(わたなべひろなお)

副題に「町のヤスクニ闘争の記録(岩手県北上市)」とついています。当時、全国的に知られるようになった「岩手靖国違憲訴訟」の発端となった出来事の記録です。

現在の著者と初版表紙


「1対大多数でも勝つ方法」

民主主義国家の日本では、多くのことが多数決により決まっていきます。しかし著者は牧師という立場と政教分離の原則から、区会費から神社費が支出されていることに疑問を持ち意見しますが、はじめは誰からも相手にされませんでした。

諦めずに憲法の政教分離の原則を伝えながら地道に活動をつづけたところ、賛同者や協力者が加わっていき、最終的には市が改め、県が改めました。この本には、著者がどのように考え行動してきたのか、その具体的な方法が書かれています。


「戦争に命をかけるぐらいなら、戦争を起こさないことに命をかけたい」

かつて日本では戦時中に言論統制、信教の自由がない時代がありました。著者はそのような時代に逆戻りする可能性に危機感を覚え、町から始めた闘争がやがて全国で知られるようになる「訴訟」へ…。その際、著者は遺書を書いて訴訟に臨みました。増補版では、文字通り命を懸けた思いが綴られた遺書の内容も掲載されています。

憲法は、国民の権利・自由を守るために、国がやってはいけないこと(またはやるべきこと)について国民が定めた決まり(最高法規)です。

憲法を知り、憲法に立った考え方で行動すれば「1対大多数」でも勝ち目はあります。しかし改憲により戦中のような国になってしまう危険は、今の日本においてもあるのです。

平和な今だからこそ、憲法、政教分離、信教の自由について考えてみませんか?


■巻頭言、寄稿者一覧(敬称略)
寄稿

澤藤統一郎 

弁護士、ブログ「澤藤統一郎の憲法日記」

 

 


「草の根の叫び」に耳を傾けつつ

「…『訴訟を提起して一矢報いよう』と発想したのは、岩手のみであった。政教分離を求める市民の運動あればこその訴訟であり判決である。このような市民運動との出会いを幸運にも誇りにも思う。この出会いを大切にして、その後私は、意識的に『草の根の叫び』に耳を傾けるよう心がけてきた。」(澤藤統一郎)


稲正樹

法学者、元国際基督教大学教養学部教授、元岩手大学教授 



『草の根の叫び』再刊の意義

「本書は、『自由も権利も天から降ってくるものではない』という確信のもとにある人々に激励を与えてくれるでしょう。本書は、天皇制精神構造を克服していくために息の長い運動を進めている数多くの宗教者・無宗教者に対して、一人二人三人から始めた運動がやがて多くの人々を巻き込み、必ずや時代を変えていく展望を示してくれるものと思います。」(稲正樹)

 

・巻頭言 増補版刊行によせて

 井上二郎

 引退牧師、岩手靖国違憲訴訟原告団長




「政教分離の運動を振り返って」

「仙台高裁では実質勝訴する事ができました(1991年1月10日)。この勝訴は、盛岡の三名の弁護士に48名の先生方が加わって下さって、共に戦っていただいた驚くべき勝利でした。」(井上二郎)


 朝岡勝

 東京キリスト教学園 理事長、学園長

 


「草の根の叫び」復刊に感謝して

「戦後の日本における信教の自由の保障、政教分離原則の確立の闘いは、戦前の天皇制国家主義とそのもとで遂行されたアジア侵略の戦争に対する真摯な反省、靖国神社に代表される天皇の神格化と犠牲の美化への抵抗の意味を持ちましたが、…今の時代こそ、あらためて日本の教会が草の根の叫びに耳を傾ける時でもあると思うのです。ぜひ多くの方に、とりわけ若い方々に本書を手にしていただきたいと願っています。」(朝岡勝)


 水谷潔

 春日井聖書教会 協力牧師、元「小さないのちを守る会」代表

 


「日本で最も尊敬する牧師の一人、渡部先生のこと」

「私にとって、渡部先生は、目指すべき理想の牧師となりました。…文字通りいのちをかけて戦ってこられた決意と歩みの背景にあった一牧師、一キリスト者としての真実な愛の歩み。渡部先生を心から尊敬する一人として、読者の皆様には、本著が垣間見せるそうした面も読み取っていただければと願っています。」(水谷潔)


 中西殉子

 泉野聖書教会 牧師夫人、著者・渡部敬直の長女

 クリスチャン結婚支援ミニストリーリベカ代表

 Ameblo:牧師の妻こころのブログ

「草の根の叫び」増補再版への思い

「父の人生を通し、『確かに神は今も生きて働いておられる』ということを肌で感じずにはおれなかった出来事が多くあった。この本が単に家族の思い出としてではなく、一対大多数であっても決してあきらめなかった記録が読者に勇気と希望を与え、信仰者への励まし、憲法や政教分離、信教の自由を考えるきっかけとなることを切に願う。」(中西殉子)

*リターンにて上記各師(4名)による「セミナー、講演会開催で応援」の企画もあります。


■プロジェクトをやろうと思った理由

はじめは著者の80歳の誕生日に、自身の歩みを肯定的に捉えて欲しいと思い、再版を考えました。若い頃に情熱を傾け命を掛けてしてきたことを思い出すことで、アルツハイマー認知症と診断を受けた著者が失っていた意欲を取り戻すかもしれないと考えたのです。実際、とても喜んで、今まで関心を示さなくなっていた過去の資料や本、原稿を熱心に読むようになり、日々、「再版が楽しみだなぁ~!」と笑顔も増え、心待ちに過ごしています。

もともと著者は寄稿などにより発信したり、全国で講演会やセミナーの講師として活動してきました。それが出来なくなった今、書籍を残すことは大きな意味があると考えています。同時に、現在ご講演可能な講師より強力なお力添えをいただき、同分野での学びが全国に広がってくれたら…との願いも込められています。

この本のテーマとしてはマイナーなものであり、関心のある方は少ないかもしれません。

しかし増補再版準備を進める中で、この内容は単に過去のものなのではなく、今の政治や生活にもつながる大切なことなので、広く知っていただきたいと願うようになりました。


■本の内容について(初版刊行時の紹介文から)

「『草の根の叫び』はB6判、159ぺージ。第一部から第六部までは、護国神社問題の闘争の記録と政教分離についての論評が収められている。著者は信仰を通じて常に「心の自由」を問題にしており、憲法論議が高まっている時、信教の自由が社会生活とどうかかわっているかを考えさせられる。巻末の「南部の野火」は小説。幕末の山田湾を舞台に、迫害の中で死んで行った隠れキリシタンのさまざまな生き方を、民話風なタッチで美しく描き上げている。」(「河北新報」1980年(昭和55年)11月9日)

「一牧師のたたかいが、県を動かすまでになったという、そのたたかいの記録が、この本には詳細に記録されている。それは、たんに、そのたたかいの記録ではない。北上市において政教分離を確立させるために、一人の牧師が、どのような方法でこの問題ととりくみ、それを成功に導いたかという事である。そのたたかいは、あくまでも、聖書信仰に固く立ったもので、この働きは地域社会に大きな証となっている。」(1980年 クリスチャン新聞「読書」欄より)

ほか、岩手日報、朝日新聞岩手版で紹介されました。


■リターンについて
1・【書籍購入で応援】
2・【CD「ああ感謝せん」購入で応援】

サンプル動画



3・【セミナー、講演会の開催で応援】

巻頭言、寄稿を担当した各専門家を招いて憲法について、信教の自由について、人権、歴史…関連のテーマでセミナーを開催し学びを深めてみませんか?豪華講師陣です!


セミナー、講演会講師(肩書)とお話しいただけるテーマ一覧(敬称略)

①澤藤統一郎(弁護士)

岩手靖国違憲訴訟当時の代理人弁護士なので、当時の裁判について最も正確に語れる弁護士。1943年8月岩手県盛岡市生まれ。1971年4月弁護士登録。元日本民主法律家協会事務局長。元東京弁護士会・日弁連消費者問題対策委員会委員長。公益財団法人第五福竜丸平和協会・監事。自由と民主主義、平和、元号法と西暦表記について、その他でのテーマで講演可。過去の取り組み事例は、「即位の礼・大嘗祭違憲訴訟」「湾岸戦争戦費支出差止訴訟」「日の丸・君が代強制違憲訴訟」等。

②稲正樹(法学者、元国際基督教大学教養学部教授)

1949年静岡県生まれ。北海道大学大学院法学研究科修士課程修了。北海道教育大学釧路分校、岩手大学教育学部、亜細亜大学法学部、大宮法科大学院大学を経て、国際基督教大学教養学部で10年間、憲法、アジア比較憲法、平和研究を担当しました。現在は、植民地主義と憲法、平和主義、貧困と憲法などのテーマに関心がある。

③水谷潔(春日井聖書教会 協力牧師、元「小さないのちを守る会」代表)

1961年生まれ、高校教師を経てフルタイム献身。母教会での10年間の働きの後、小さないのちを守る会(胎児の人権を擁護するキリスト教団体)の主事としての働きを開始。07年6月に代表就任。2004年にはテレビ番組「たかじんのそこまで言って委員会」にゲスト出演。ビジネス雑誌「「プレジデント」掲載実績あり。2014年4月より16年3月まで名古屋大学医学部保健学科非常勤講師。2015年より金城学院大学非常勤講師。著書5冊。キリスト教信仰に立っての人権、生命の尊厳等のテーマで講演可。

④朝岡勝(東京キリスト教学園 理事長、学園長)

1968年茨城県生まれ。著書『剣を鋤に、槍を鎌に キリスト者として憲法を考える』他、7冊。共編著多数。ミッションスクールでの説教や授業、信教の自由を守る講演会など実績多数。最近では「第31回ホーリネス弾圧記念聖会」で講師を務める。憲法、社会問題、キリスト教信仰、教会について等のテーマで講演可。


*セミナー講演会開催についての詳細

ご希望の講師1名と依頼者が直接、開催時期や詳細について話し合っていただきます。入場料、献金などを募り、ぜひ開催してみませんか?講師へは以下の金額が支払われます。

①支援額10万円の場合、講師へは7万円が支払われます。関東を基本(水谷師は東海を基本)とします。手数料、送料、送金料に2万円、本制作協力費として1万円が含まれます。

②支援額20万円の場合、講師へは13万円が支払われます。関東以外を基本(水谷師は東海以外を基本)とします。手数料、送料、送金料に4万円、本制作協力費として3万円が含まれます。

宿泊、交通費などの実費が講師へ支払われる金額を上回る場合、追加での講師謝礼などのご配慮をお願いいたします。

地域、団体、教会、学校などでぜひご検討ください。オンラインセミナー対応等についても直接、ご相談ください。

ブログ、SNSなどでできる限り告知の協力もさせていただきます。

*セミナー講師は、再版についての寄稿やセミナー開催への協力者であり、本プロジェクトの実行者ではありません。開催時期は講師と相談の上、決定していただきますが、2024年12月31日までに開催をお願いいたします。


4・【限定10セット】「草の根の叫び」1冊+CD「ああ感謝せん」1枚+CD「青春のゴスペルフォーク」

1970年代の「友よ歌おう」などに掲載されていたゴスペルフォークの名曲が多数収録。限定10セットです。

サンプル動画「3・この喜びが」


■資金の使い道

目標額 500,000円
書籍制作費:380,000円(+税。200冊の場合)
郵送代:40,000円(200冊分として試算)
雑費:20,000円(郵送にかかる封筒、CD用クッション材など)
手数料:60,000円(17%+税)

*金額は概算でおよその金額です。


■実施スケジュール

6月中…原稿集め

7月初旬~中旬…校正 

7月下旬…印刷、7月末の完成を目指す←今ここです

8月第1週…印刷会社から完成本が届く。

著者の誕生日に著者へ増補版を手渡す。

8月22日(火)クラウドファンディング終了

8月23日(水)~順次(8月中)発送予定


■「奇跡の一本松」ならぬ「奇跡の1冊」

印刷会社は初版印刷時と同じく宮城県気仙沼市の「愛隣社」(現在は愛隣オフセット印刷社)でお願いする予定です。

現在、価格の安い印刷会社が多くあることは知っていますが、増補再版については「ぜひとも愛隣オフセット印刷社で!」との願いが変わりませんでした。

当時1.6メートルの泥水が侵入したとのことでしたが、問い合わせてみたところ「奇跡的に初版『草の根の叫び』が一冊だけある」とのこと。よほど高いところに置かれていたのか、初版1冊が無事だったことで、話が早く進みました。


■皆様へのメッセージ

認知症の診断を受け意欲を失っていた著者・渡部敬直も、再版について「楽しみだなぁ~!」と毎日毎日、繰り返し繰り返し原稿を読みながら、笑顔が増え、前向きな姿勢や意欲を見せるようになりました。

一般的に「認知症は治らない。良くならない。」と言われていますが、当人の大切にしてきたことを再び多くの方に知っていただき、当人の喜びとなることで「認知症は症状改善の余地がある」と信じています。

本の内容は難しいように思うかもしれませんが、多くの方に感化と勇気を与えてきたものです。これからの日本の国の在り方、政治、憲法、信仰について大切なこととしてぜひ学び、知っていただきたい内容です。

どうぞこのプロジェクトにご賛同いただき、皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

最近の著者。長女と原稿に取り組んでいる様子。



<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください