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自分の体と未来は僕たち、私たちが決める ケニアの若者が広める性教育を応援したい!

ケニアのホマベイ郡は国内の中でも、2番目に10代の妊娠率が高い地域です。「自分の体と未来を、自分で決められるようになるために。」21名の若者をピア・エデュケーターとして育成し、彼らを通して子どもたちに啓発活動を行っています。今年は、子どもたちだけではなく、大人たちへの啓発活動も開始します!

現在の支援総額

2,308,000

115%

目標金額は2,000,000円

支援者数

57

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2024/07/16に募集を開始し、 57人の支援により 2,308,000円の資金を集め、 2024/08/31に募集を終了しました

社会課題の解決をみんなで支え合う新しいクラファン

集まった支援金は100%受け取ることができます

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自分の体と未来は僕たち、私たちが決める ケニアの若者が広める性教育を応援したい!

現在の支援総額

2,308,000

115%達成

終了

目標金額2,000,000

支援者数57

このプロジェクトは、2024/07/16に募集を開始し、 57人の支援により 2,308,000円の資金を集め、 2024/08/31に募集を終了しました

ケニアのホマベイ郡は国内の中でも、2番目に10代の妊娠率が高い地域です。「自分の体と未来を、自分で決められるようになるために。」21名の若者をピア・エデュケーターとして育成し、彼らを通して子どもたちに啓発活動を行っています。今年は、子どもたちだけではなく、大人たちへの啓発活動も開始します!

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初めまして、エイズ孤児支援NGO・PLASです。私たちは、取り残された子どもたちが前向きに生きられる社会をめざしてケニアとウガンダで約19年間、活動をしています。

設立当初

私たちの活動地域では、貧困やHIV/エイズなどによって子どもたちが社会から取り残され、十分な教育を受けられず貧困の連鎖を断ち切ることができません

その活動地の1つ、ケニア西部のホマベイ郡。
アフリカ最大のビクトリア湖畔に位置する人口113万人ほどの地域です。(*1)

活動地の様子

みなさんは、「早すぎる妊娠」「望まない妊娠」「若年妊娠」「10代の妊娠」などといった言葉を聞いたことはありますか。

日本でも、新型コロナウイルスによる自粛の影響で、10代の女性からの妊娠相談が急増したというニュースが話題になっていたので、どこかで見聞きしたことがあるのではないでしょうか。

このホマベイ郡は、ケニア国内の中でも2番目に10代の妊娠率が高い地域です(*2)。

早すぎる妊娠をした女の子の多くは、中絶を選択できず、出産をするケースが多いです。そうすると、十分な教育機会を失うことにより、将来安定した収入を得る機会が失われ、貧困の連鎖に陥ってしまいます。

これらは、現地でインタビューした女の子たちの声です。

本文と写真の女の子は関係ありません

早すぎる妊娠をする子どもたちを減らしたいー。
妊娠をきっかけに夢を諦めてほしくないー。
自分の人生を自分で選択してほしいー。

私たちはこんな思いから、2023年から「早すぎる妊娠を防ぐ事業(SRHR事業)」を開始しました。


開発途上国では毎年約2,100万人の15〜19歳の女の子が妊娠し、そのうち約1,200万人が出産していると推定されています(*3)。

こうした妊娠の背景を調査するために、事業開始前の2022年4月頃に現地調査を実施し、早すぎる妊娠をする背景と問題が見えてきました。

地域には男性優位の価値観が根強く残っていることから、女性の地位が男性より低く見られがちです。そのため、男性に性交渉を迫られた際に「Noと言えない」ことがあります。また家計が苦しい女の子にプレゼントという名目でお金を渡し、性交渉を迫るケースもあります。

SRHR(性と生殖に関する健康と権利)についての知識を子どもたちがどんな風に学んでいるのかというと、小学校では理科の授業の中で、中学校では生物の授業の中で、受精や性感染症などの限定された知識を学んでいます。しかし具体的な妊娠・避妊の情報を学ぶ機会がありません

実際に子どもたちに話を聞いてみると、「1回だけなら妊娠しない」「コンドーム以外の避妊手段は知らなかった」という言葉が出てきていることから、子どもたちに正しい性教育が届いていないことが分かります。

こうした背景から妊娠をした女の子たちが直面する問題が、4つあります。

このような問題により、「早すぎる妊娠」は子どもたちの未来を奪う可能性があります。


そこで私たちは子どもたちが正しい性の知識を持ち、自分の行動を自分で決めることができるように子どもたちへの啓発活動を行っています。

この啓発活動にはユニークな点があります。それは、若者たちの中からこの啓発活動を行うリーダーを選出し、研修などを通して学んだリーダーがその他の子ども・若者たちへと啓発を行う点です。

子どもの頃、心や体の変化を相談したいけど家族や周りの大人には言いづらかったという経験はありませんか?そんな悩みを解消してくれるのが、ピア・エデュケーターの存在です。

ケニアの若者たちが行う啓発だからこそ、地域の子ども・若者たちは興味を持って耳を傾け、効果的に知識を得たり行動を変えたりすることができるのです。

この事業ではピア・エデュケーターによる啓発活動を中心に行い、最終的に2つのことを目指しています。


そのために、この1年間はピア・エデュケーターの育成を行い、子どもたちを中心に啓発活動を実施してきました。

■ピア・エデュケーターの育成
■マニュアルの作成
■ピア・エデュケーターによる啓発活動
■避妊具の配布

地域の大人たちが正しい妊娠・避妊の知識を子どもたちに伝えるのではなく、意欲のある地域の15~18歳の子どもたち21名をピア・エデュケーターとして選出、育成しました。

現地では「妊娠・出産」は女の子に対してのみアプローチをすることも多いのですが、男女に対して活動を行っていくことが大切だと考えています。育機会の男女格差や男性優位な慣習のある中で「女の子の問題」としてしまうのではなく、男の子が学び、行動を変えていくことが課題解決の重要なポイントです。

そこで、この事業では男女半々でピア・エデュケーターを選出、育成しています。

21名はピア・エデュケーターになる研修を受講し、妊娠や避妊、性感染症やジェンダー・ベース・バイオレンス、予防行動、ジェンダー平等、性的同意や性的不同意を伝えるテクニックなどの自分自身の身体を守る方法等を学びました。

さらにSRHR(性と生殖に関する健康と権利)の正しい情報を元に自分の将来を選択していくことができるよう、ライフスキルを身に着けるために情報リテラシー、伝える/聴く技術の習得練習、パブリックスピーチなどの内容も取り入れています。

ピア・エデュケーター

研修時に使用するマニュアルや、ピア・エデュケーターを育成する現地カウンセラーの育成マニュアル、ピア・エデュケーターが効果的・戦略的に啓発活動を行えるようにサポートするアクションプランがガイドラインやアクションプランシート、啓発活動実施後のレポートなど、今後活動を拡大していくための体系化、マニュアル化を行っています

事業で使用しているアクションプランのガイドラインとマニュアル

ピア・エデュケーターとして参加しているアリスさん(仮名)は高校に通っている女の子で一児の母でもあります。

「私は若い母親として経験や人生で直面した課題を、友達に伝えています。ピア・エデュケーターとしての活動で、多くの女の子たちが将来、自分の夢・ゴールを達成することを望んでいます。」と話してくれました。

本文と写真の女の子は関係はありません

また医療施設では十分な数の避妊具が用意できないといった課題があり、必要な時に必要なだけ子ども・若者たちに提供できるよう、連携しています。必要に応じて施設のスタッフは子どもたちのカウンセリングを行っており、スタッフの子どもへのコミュニケーション指導なども事業の中で実施しています。

配布した緊急避妊薬とコンドーム


次の1年間は、ピア・エデュケーターによる啓発活動や避妊具の配布などを続けることに加えて、子どもたちを守る大人たちへ啓発活動を届けていきます。

■ピア・エデュケーターによる啓発活動
■医療施設と連携した避妊具の配布支援
■子どもたちを守る地域の大人たちへ啓発活動
■行政や地域のステークホルダーとの連携強化、関係者会合の実施

ピア・エデュケーターは習得した知識や技術を磨きながら、引き続き地域の子ども・若者たちのために啓発活動を実施していきます。

1年目の活動が地域から大きな評価を得て、高校や医療施設でも啓発活動を頼まれるようになりました。

引き続き、現地スタッフがきめ細やかに6つの医療施設のニーズをくみ取り、連携していきます。

ピア・エデュケーターによる医療施設での啓発活動後に、希望する子どもたちに避妊具を配布するなど、連携を深めていく予定です。

医療施設との会議の様子

子ども・若者たちだけでなく、子どもたちを守る保護者への啓発活動も行います。

事業地域では家庭で性の話をすることはタブー視されており、保護者から子へ正しい性の知識を提供したり、保護者が性に関する子どもの相談に乗ったりすることはほとんどありません。それどころか、性に関する正しい知識がなく、子どもたちにどう対応したらよいかわからないと悩む保護者も少なくありません。

一方で妊娠がわかった際に女の子が相談する先は保護者であることが多く、「もっと子どもとコミュニケーションを取っておけばよかった」「子どもと性について話しておけばよかった」という保護者の声を聞いてきました。

早すぎる妊娠の社会課題を解決するには、地域全体で取り組むことが必要です。

地域全体に事業内容や進捗を共有し、事業に対するフィードバックや協力を得て、連携強化を行います。

親や周りの大人たちに相談できないことも、早すぎる妊娠・出産する原因の1つにあります。子どもたちは、日々の生活をする中で危険を感じたとしても、性交渉後に体の異変を感じても、それを周りに相談できず、気づいたら妊娠していたというケースも多いのです。

そのため、子どもたちを守る大人たちへの啓発活動を通して、地域全体で早すぎる妊娠の課題を認識し、解決できるコミュニティを目指していきます


*1The Kenya National Bureau of Statistics (KNBS). 2019 Kenya Population and Housing Census.2019.
*2 Fiona Samuels, Carmen Leon-Himmelstine, Lilian Otiso, Maryline Mireku and Beryl Oyier.Unintended pregnancies and HIV among adolescents and young people A situation analysis of Homa Bay, Kenya.2020.
*3 Sully EA, Biddlecom A, Daroch J, Riley T, Ashford L, Lince-Deroche N et al., Adding It Up: Investing in Sexual and Reproductive Health 2019. New York: Guttmacher Institute; 2020.


<目標金額>200万円
<内訳>※1ケニアシリング=1.24円で計算

カウンセリング実施費・カウンセラー人件費 ¥649,760
アクションプラン・研修立案・実施費 ¥323,020
避妊具へのアクセス(男性用コンドーム、緊急避妊薬) ¥578,177
地域の理解促進(関係者会議) ¥97,364
交通費・通信代など ¥361,336

※このほか事業担当者の人件費・現地派遣費など年間120万~140万円程度を自己資金および助成金等で補填します。

※NPO法人エイズ孤児支援NGO・PLASは「NPO法人」として認定されていますが、このクラウドファンディングを支援することで、支援者が税制優遇を受けることはありません。


2024年7月  保護者や地域の大人たちへの啓発内容の策定
2024年8月  ピアエデュケーターによる啓発活動➀/ピア・エデュケーターへの研修
2024年9月  ピアエデュケーターによる啓発活動②/行政や地域のステークホルダーとの会議実施 
2024年10月  保護者や地域の大人たちへの啓発活動
2024年11月  ピアエデュケーターによる啓発活動③/ピア・エデュケーターへの研修
2024年12月  ピアエデュケーターによる啓発活動④
2025年1月  ピアエデュケーターによる啓発活動⑤
2025年2月  修了式


多くのみなさんのご支援のもと開始することができた本プロジェクトも2年目を迎えることができました。いつも温かいご支援を本当にありがとうございます。

「自分の体と未来は、自分が決める」


ピア・エデュケーターの若者が研修を重ねるごとに知識を深め、堂々と自身の考えを語る姿は力強く、尊敬と感動を覚えます。
彼らは自分のためだけではなく、地域の同世代の仲間たちのために学び、伝えています。彼らが足元から地域を変革していく試みを是非応援してください。

子ども・若者たちが望まない10代の妊娠を防ぎ、未来を切り開いていけるよう、ご支援をよろしくお願いいたします。


このプロジェクトは、現地パートナーNGO「VIAGENCO(ビアジェンコ)」と協働で行っています。

ビアジェンコは今から26年前に設立されたNGOで、ケニアのホマベイ郡全域で活動しています。代表のベンソン氏を中心に、貧困やHIV/エイズに影響を受ける家庭の生計向上のために活動していて、約20名の職員が活動する組織基盤も比較的安定した団体です。

PLASとは2016年からパートナーとして、FLOWER事業やHOPE事業など複数の協働プロジェクトを行ってきました。

地域のニーズや慣習・価値観を理解し、地域の住民たちからも信頼を寄せられるビアジェンコと実施することで、子どもたちに寄り添った活動ができます。


特定非営利活動法人エイズ孤児支援NGO・PLASは、2005年にエイズ孤児の課題を解決するために当時大学生だった7名によって設立されました。

「取り残された子どもたちが前向きに生きられる社会をめざす」をビジョンに、これまでにウガンダとケニアの2か国で、3115人の子どもたちと685のひとり親家庭に支援を届けてきました。

社会から取り残された子どもたちが前向きに、夢を描ける社会をつくるため、設立から19年、PLASは現地のパートナーNGOと協働しながら、「地域と共に、つくる支援」をめざして活動をつづけています。

最新の活動報告

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  • 【リターンのご案内】オンライン報告会を開催します!

    2024/09/19 17:00

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 7月16日からスタートしたクラウドファンディング「自分の体と未来は僕たち、私たちが決める ケニアの若者が広める性教育を応援したい!」は、8月31日をもって、終了いたしました。最終的に、57名の方から2,308,000円のご支援をいただきました。期間中に、ご寄付やSNSでの拡散で応援してくださった方、プロジェクトページへの応援メッセージを寄せて応援してくださった方、イベントに参加して応援してくださった方など、様々な形でプロジェクトを応援していただき、本当にありがとうございました!!このプロジェクトを通じて、ケニアの若者たちが地域で性教育を広め、子どもたちの望まない妊娠を防ぎ、未来をよりよいものにするための大きな一歩を踏み出すことができました。現在私たちは、ピアエデュケーターの子ども・若者たちとともに、地域の医療施設や学校と連携し、継続的に広く支援を届ける体制を整えているところです。PLASは、これからもアフリカの子どもたちが前向きに生きられる社会をつくるべく、みなさんと共に活動を続けてまいります。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。 もっと見る

  • クラウドファンディングの終了まで、あと12時間となりました!7月16日の開始から、本当にたくさんの応援とご支援をいただきありがとうございます。みなさんのからの温かい応援コメントに励まされていた46日間でした!ここまでご支援をいただいているみなさんからの応援コメントをご紹介します。応援コメント「少しでも多くのピア・エデュケーターたちが育ち、ケニア社会をより良く変えていけるよう、心から応援しています!」「少しでもお力になれますように。 」「やりたいことは今すぐ実行してください。応援していますから、やり切ってください!」「微力ながら応援させてください。 いつもニュースレターを楽しみに拝見させていただいております。 上の世代からいただいた思いを次の世代の人々に繋げていけたらと考えております。 大変なことも多々あると思いますが、皆さんの日々の活動のお役に立てたら嬉しいです。よろしくおねがいします。 」「年頃の娘が二人いるので、他人事とは思えません。ピアエデュケイターの取り組みは、同年代のリーダーが伝えていく形が良いですね。応援してます! 」「PLASの活動が世界に目を向けるきっかけにもなりました!ケニアでの活動が続きますように応援しています! 」「『自分の体と未来を、自分で決められるようになるために』グッときました~めっちゃ応援しています! 」「現地の若者の前向きな姿に元気をもらっています!頑張ってください! 」「いつも様々な形で応援をしてくださり、ありがとうございます! 活動する地域・分野は違えど、同じ志を持って活動する先輩の背中を目指して、がんばります! 」「ケニアの若者の未来のために、頑張ってください!!応援しています!! 」「フィナンシェのお知らせを見て来ました!微力ですが、こちらの活動を応援しております。」「子どもたちの支援に役立ててください(^○^) 」「子どもたちが自分らしく未来を切り拓いていけますように! 」「素敵な、大事な活動を応援しています!頑張ってください! 」「微力ながらPLASさんの活動を応援しています!若者自身が啓発を行うという取り組みに共感します。頑張ってください! 」たくさんの素敵な応援コメントをありがとうございました!残り12時間も、応援をよろしくお願いします。 もっと見る

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