〈ごあいさつ〉

はじめまして。「本の森・はんのうブックセンター」の代表、佐藤裕亮(さとう・ゆうすけ)と申します。

2021年3月に立教大学大学院で社会学の博士号を取得し、現在は大学で助手や講師をする傍ら、一般の方々に向けた「社会学を学ぶ読書会」を主宰したり、シェア型書店へ出店するなど、学問の門戸を広げる活動をしています。


〈このプロジェクトで実現したいこと〉

私たちのクラウドファンディングプロジェクト「本の森・はんのうブックセンター」をご紹介します。

・目的

このプロジェクトは、西武池袋線飯能駅北口から徒歩約3分のビルの一階に私設図書館&貸しスペースを開設することによって、埼玉県飯能地域やその周辺地域の文化を発信する拠点をつくることを目的としています。

・スケジュール

仮オープンは2023年8月20日、本格オープンは8月末~9月中旬を予定しています。

・図書館の運営方法

①「一函本棚オーナー制度」による運営

運営形態は「シェア型書店」で見られる、「一函本棚オーナー制度」を採用します。

【月額3,300円で、本棚のオーナーに】

「シェア型書店」とは、本棚の一区画(一函)を月数千円で借り、そこに「函店主(借主、本棚オーナー)」が置きたい本・読んでほしい本を置く、という形で運営する書店です。その形式を、「貸し出し」に展開します。

私たちの図書館では1区画をオーナーに3,300円(税込み)で貸し出すことで、基本的な運営経費を賄っていきます。

【本棚を、オーナーによる「表現の場」に】

なお、「本棚オーナー」の希望者には、本の貸し出し以外にも、ご自身が作成した服や雑貨、作品などの展示・販売ができる場にしたいと思います。

飯能市は都心からのアクセスも良く、自然にも恵まれた、素晴らしい地域です。古くから豊かな森林と人が共生し、暮らしや文化・歴史、産業が育まれてきました。

その結果、今も飯能駅周辺には、個性的な店主の方々による非チェーンの店舗も多くありますし、また、飯能やその周辺を拠点として活動するアーティストや作家の方々も数多くいらっしゃいます

本棚はオーナーが自分の”個性”を存分に発揮できる場所です。どのような本を置くかはオーナーさんの自由です。

個人店の店主の方や個人事業主の皆さまには、ぜひ「本棚オーナー」として、本や雑誌、CDなどを通じて、お店やご自身の個性や人となりをアピールしてもらえれば、うれしく思います。

②「会員制レンタルスペース」で、文化活動の支援を

図書館スペースは、「会員制のレンタルスペース」としても運用します。

飯能やその周辺地域を拠点とするアーティストや作家の皆さんを講師に迎え、楽器のレッスンや演奏会、工芸体験や作品の展示、飯能市や周辺の郷土史を学ぶ読書会や講演会などを開催します。

そうした文化活動を通じて、人々の交流を促し、飯能を盛り上げる場所となることを目指しています。

③学習相談員(仮)の設置・派遣

また、図書館の運営が落ち着きましたら、「学習相談員(仮)」を設置する予定です。

私は大学院時代、大学図書館で「ラーニングアドバイザー」というアルバイトをしていました。それは博士後期課程に所属する大学院生が、学生に向けてレポート作成の講座を行ったり、学生からの学修相談(レポートの書き方、情報収集の仕方、研究計画書の作成など)に対し、自分の知識・経験に基づいて助言を行う「ピアサポート(学生が学生を支援すること)」の取り組みです。

近年、中等教育の段階から、単に知識量を問うのではなく、「対話」や「論述」など、その知識を活用する力を育むことの重要性が認識されるようになりました。しかし、現状の中等教育機関には、論述や対話などのアカデミックなコミュニケーションを専門とする人材が不足していることも事実です。一方、博士人材の多くは、論述や対話などのコミュニケーション・スキルを日常的な訓練によって、磨いてきました。

人材不足の中等教育機関と博士人材をマッチングさせ、近隣の学校と連携し、生徒や親、先生向けの講演会や勉強会を行うことで、子どもたちの「考える力」を伸ばす取り組みをはじめたいと思います


〈プロジェクトを立ち上げた背景と、これまでの活動〉

私がこのプロジェクトを立ち上げたきっかけは、上に述べている「読書会」を始めたきっかけと関係しています。

読書会とは、その名の通り本を読む会合です。私は2022年1月から現在まで、東京都杉並区高円寺の「コクテイル書房」さんという古書店兼酒場で、だいたい1~2か月に一度のペースで、社会学の本を一章ずつ読み進める読書会をしています。

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私が読書会を始めた動機は、二つあります。(読書会の動機や内容について詳しく知りたい方は、有志舎さんへの寄稿をお読みください。)

一つは、①「生きがい」としての学問の可能性を探る場所を作りたいというものです。専門の研究者ではない人たちと集まり、本を読む。研究者にとって学問は「食いぶち」という実利的な意味も持ちますが、そうでない人たちにとっての学問は「教養」として、人が充実して生きるための背骨になるだろう、と考えました。なお、詳しく述べませんが、このような学問観は博士課程時代のテーマである作田啓一という社会学者の学問観と姿勢に由来しています。

もう一つは、②大学院生の進路問題です。文系の大学院生、とくに博士後期課程を終えた人たちの中ですぐに常勤になれる人は非常に少なく、非常勤講師として不安定な労働条件下で生活したり、これまで培った自分の能力を全く活かすことのできない職場で働く人も多くいます。いまだ日本社会は博士人材をどのように活用すればいいのか、その活用法について答えを出せずにいると言っていいでしょう。そのせいで大学院生はますます路頭に迷うことになります。このような悪循環を断ち切るために、私は、読書会を通じた活動から、そのような状況を打開するための手がかりが何か得られないかな、と考えました。

読書会の活動を通じて、私は、”本を通じた出会い”に関心を持つようになるとともに、”本を通じた安全・安心な学びと出会いの場”を自分でも作ることはできないだろうか、と考えるようになりました。

今回のシェア型図書館は、このような活動の成果の一つです。


〈資金の使い道・実施スケジュール〉

・資金の使い道

①本棚の購入・設置費用(220,000円)

②内装工事費(150,000円)

③ホームページ作成費用(70,000円)

④図書館貸出システム開発費(60,000円)

集まった金額のうち、CAMPFIRE手数料を差し引いた金額を上記に充てます。

もし支援金額が超えた場合は、椅子、机、スピーカー等の機材をより充実させたいと思います。

・スケジュール

【2023年7月末~8月初旬】

・本棚の購入・設置、内装工事の発注

→仮オープン。8月初旬に、見学が可能になる予定です。

【2023年8月下旬】

・ホームページ作成、図書館貸出システム開発

【2023年8月20日(日)】

プレオープニングイベント


私設図書館プレオープンイベントとして、大学院時代の後輩である近藤秀将さんと、アフリカの楽器「カリンバ」を地域で教えるコミュニティ音楽家スズキエミさんを招いた、演奏&講演会を行います。

詳細は私までご連絡ください。


リターンのご紹介

【リターン①本棚オーナー&お名前掲載】

本棚オーナー〇か月(+銘板の掲示+HP名前掲載)

本棚オーナーの権利に加え、ホームページと店頭に、支援者の方のお名前(屋号も可)を掲載させていただきます!

【リターン②お名前掲載】

お名前の掲載のみのプランになります。

【リターン③イベント参加券】

レンタルスペースで行うイベントのご招待券になります。

有効期限は発行から1年間(2024年9月末)を予定しております。


最後に

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

老若男女問わず、いろいろな人たちの集まる場所になればと思っております。

ぜひ、一緒に埼玉西部を盛り上げていきませんか?

随時、Instagramで現状を報告していきます。お読みいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2023/09/03 12:00

    ご閲覧ありがとうございます。佐藤です。館内が様になってきたので、突然ですが本日9月3日より開店します!(内装工事がもう少し入りますが…)本棚オーナーになっていただいた皆さまは、上記日時に本や自己紹介用POP等を配送・持参していただければと思います。また、お近くにお越しの際は、見学・休憩・勉強・...

  • 2023/08/19 14:36

    こんにちは、プロジェクト代表の佐藤です!ご支援いただいております皆さま、ご閲覧いただいている皆さま、ありがとうございます。明日はいよいよプレオープンイベントになります。ご支援の輪が少しずつ広がっており、ご支援いただいている皆さまの中には、幸いにして私がまだお会いしたことのない方もいらっしゃいま...

  • 2023/08/16 19:25

    こんにちは、佐藤です。日々のご閲覧、ご支援、ありがとうございます!大学の夏休みを利用し、飯能に来て準備を進めております。8月上旬に本棚の設置が完了し、現在は少しずつ本や各種機材の搬入を進めています。お暑い日々が続きますが、皆さまもご体調にはお気をつけください!

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