はじめに

1月1日元日に発生しました能登半島地震により、被災された方々には心からお見舞い申し上げるとともに復興に尽力されている皆様には安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。
震源地にも近い福井県越前市で準備中であったクラウドファンディングを行うべきか悩みましたが、何度も災害等に会いながらも創業の明治から続いてきた古料亭の再生を行うことは、能登半島を含め北陸の復興につながるはずであるとの思いからスタートすることとしました。

福井県越前市の料亭「多葉喜」(たばき)は明治時代より140余年、ここ越前のシンボルの一つとして多くの方に愛されてきた、大変貴重な歴史的建造物です。コロナのあおりを受け廃業した今も、料亭「多葉喜」は荘厳な佇まいを失っていません。

 大正時代の多葉喜

ただし全面的に老朽化してきており、再生には大規模な修繕・改修を必要とし、このままでは惜しまれつつも解体せざるを得ない状況にありました。

しかし、由緒ある歴史的建造物を何とか残したい!そして地元越前の活性化に貢献したい!という有志の強い思いが集まり、再生プロジェクトが発足しました。

私は越前市出身で、現在は東京で設計事務所を開いております。料亭「多葉喜」オーナーご家族とは少年期より親しくさせていただいております。建築に携わる者として、この価値ある建物を存続させたいという気持ちを強く抱き、一念発起し、本件多葉喜再生プロジェクトの代表を務めさせていただくこととなりました。

地域のいくつもの建築関連会社をはじめ、事業再生・経営の専門家、そしてオーナー一族が一体となってプロジェクトを構成しています。当プロジェクトでは、荘厳な佇まいを誇る料亭「多葉喜」を大幅に修繕・改修し、地域の皆様や観光客の方に気軽に親しんでいただけるカフェ・宿として復活させるプロジェクトです。

多葉喜は歴史的価値あるその建築と、美しい庭が自慢です。高級な料亭時代とは違い、気軽に利用していただけるカフェとして、あるいは和庭園のある豪華な宿の風情と景観を楽しんでいただけるようリニューアルを行っています。


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また越前はかつて紫式部も住んだことのある国府であったこと、古来より京都と文化的な結びつきが強く、伝統工芸の盛んな地域でもあります。越前和紙や越前打刃物、越前箪笥、越前漆器など、地域の様々な伝統工芸施設や市の既存施設などと連携し、地域ぐるみの活性化事業となる計画が進行中です。

多葉喜・そして越前市の抱える社会課題

料亭「多葉喜」の復活は念願ではありますが、ここ福井県越前市は、特に料亭「多葉喜」の位置する中心市街地の深刻な人口減少・事業所数の減少が進行しています。多葉喜の再生も地域の活性化が伴わなければ、その後の発展には繋がりません。 

北陸新幹線 新規開通区間


そんな中、北陸新幹線金沢・福井・敦賀間が令和6年(2024年)3月16日開通予定と発表されました。また、中部縦貫自動車道の福井県内区間開通など高速交通網の整備が進展しているほか、越前市では「半世紀に一度のまちづくりと、活力ある中心市街地の創出を図る」という、内閣総理大臣認定の「中心市街地活性化基本計画」を強力に推進するなど、市を挙げての地域再生の活動が動き始めています。


(参考)「越前市中心市街地活性化基本計画」へのリンク(外部サイト)


本プロジェクトでは「多葉喜」の復活を柱として、地域の観光産業や市の活性化計画と連携し、地域全体の活性化の一端を担う事業として、以下のような点で地域社会の課題解決に貢献します。
本プロジェクトの取り組みは老朽化施設を再生し地域活性を目指すもので、

・SDGs の目標 11である「都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする」

・SDGs の目標 12である「つくる責任つかう責任」「住み続けられるまちづくり」

の2項目に該当し、問題意識や使命感に根差した社会性・地域貢献性の高い取り組みだと考えています。

料亭「多葉喜」という建築物を有意義な形で再生・存続させることは、何より140年間守り抜いてきた地域の悲願であり、歴史を知り、世代を超えて利用されてきた地域の象徴として、復活を望んでくださる方々の強い願いの声に答えることでもあると考えています。
加えて、文化的、歴史的、そして建築的にも非常に価値の高い重要な地域財産の「保存活動」でもあると考えています。

・運営にあたっては社員の雇用をはじめ、補助人材をパートアルバイト等として現地採用する計画であり、運営面において地域産業を積極的に活用することで、雇用面や事業面でも地域貢献します。

50畳の大広間多用途での使用例(立食パーティーイメージ)

また多葉喜2階に有する大広間(50畳)をイベント会場として貸出し、地域の文化活動にも貢献します。

・越前和紙、打ち刃物工芸、家具、漆器など越前市の誇る伝統工芸産業と連携し、また、地元寺院の協力を得て座禅体験等を提供するなど、地域文化、産業の発展に貢献します。


このプロジェクトで実現したいこと

専門家の方々の協力を得て、当プロジェクトは国の事業再構築補助金の採択を取り付けました。これにより大改修費用の大きな部分を賄う事ができ、改修工事が進んでいます。

これまでは「高嶺の花」だった高級料亭「多葉喜」を、風情そのままに、誰でも気軽に利用できるカフェ&宿に改装することで、地域の方や旅行者の方に楽しんでくつろいで、活用していただきたい。越前武生のシンボルの一つとして復活し、地域の産業と連携して武生の街を元気にしたい。そんな思いを実現します。

本プロジェクトを通じ、歴史的建造物の復活による地域再生への貢献というモデル事例の一つとなる事を願っています。

一軒の建物による地域への影響は決して大きくないかも知れません。しかし、本プロジェクトを成功させることによってその経緯を広く共有していけば同じような問題を抱える地域の一助ともなり得ます。

本プロジェクトの大きなねらいとして、歴史的建造物の再生による地域活性化への貢献というプロトタイプとなることを掲げます。


資金の使い道

応援いただいた資金の使途は、クラウドファンディングの手数料を含めて以下に示す工事等に充てさせていただき、皆様に喜んで頂ける「多葉喜」を目指します。
・池泉式庭園の復元
・蔵の内外改修
・本館の整備費用蔵と庭園

池泉式庭園と灯篭梅の間(現状)

玄関と屏風

実施スケジュール
2024年1月中旬 改修工事完了
2024年1月初旬 HP開設
2024年2月初旬 カフェ部分オープン
2024年2月中旬 宿泊含め全面開業  

2024年3月 地域の方向けのイベント開催
2024年5月中旬からリターン発送 

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けすることをお約束します。


リターン

応援いただいた方には、感謝を込めて、改修した多葉喜を体感していただきたいと考えています。

美しい庭を眺めながら、お茶やスイーツを楽しんで頂ける「カフェたばき」の利用コーヒー券

お茶・珈琲は多葉喜の敷地周囲に湧くおいしい水等を利用し、茶葉、珈琲の淹れ方にこだわった絶品の一服をご用意してお待ちしております。

水、豆に拘った珈琲

スイーツもこだわっています。たとえば、地元名物「水ようかん」、味にこだわり、多葉喜の美味しい「水ようかん」やスイーツの準備を行なっています。自慢の庭とお茶、そしてこだわりのスイーツを是非体験してください。

「水ようかん」を使ったスイーツ

1日1組限定!”料亭ステイ”体験を

多葉喜は宿泊も可能となりました。厳かな空間そのままに、内装は改修により快適な空間となっております。

昭和の頃の落ち着いた雰囲気が残しつつ、高級料亭として賑わった歴史の舞台に滞在する。そんなスペシャルな体験を、1日1組(最大6名)様限定でお迎えいたします。百合の間

歴史薫る時間・空間をお愉しみください。朝もやに浮かぶ庭と多葉喜の建築は、日常を忘れる異世界空間です。紫式部の眺めたであろう廬山(村国山)と日野山を借景とする風情をお楽しみください。

CampFireだけの特別料金をご用意しました。

また、当時の料亭気分を味わえる宴会ケータリングなどもオプションでご用意することが出来ます。


歴史にお名前刻みます

当プロジェクトをご支援してくださった貴方も本プロジェクトの大切なメンバ―です。

お名前を本館の玄関の壁面の銘板に記載し、Webサイトにも掲載させて頂きます。
(一定期間後はWebサイトのみとなります。ご辞退も可能です。)

多葉喜復活プロジェクトへのご協力を、後世にも伝えます。

個人のお客様・法人・団体のお客様は問いません。

(公序良俗に反する方や新興宗教関連の団体様は、ご支援・掲載をお断りさせて頂く場合があります。)



どうぞ皆様のご支援をお願い致します。

  • 2024/03/25 12:00

    越前市の地域おこし協力隊と関東学院大学建築・都市学部(粕谷淳司研究室)の学生と有志(地元有志企業、武生商工高等学校 都市・建築科)による『空き店舗改修プロジェクト』の成果報告会を【和宿 多葉喜】の2階大広間で行いました。多葉喜として、この様な越前市の街中再生に関わる試みに関して、積極的に支援や...

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