こんにちは。
数あるプロジェクトの中から、このページを開いてくださりありがとうございます。
【いなおぺ】企画統括の増野友香（ますのゆか）と申します。
私自身は東海地方を中心に演奏活動をさせていただいております、クラシックの歌い手（ソプラノ）です。

photo by Damiano Rosa

小さい頃、父がよく歌を歌ってくれました。
それがドイツ語でシューベルトの「野ばら」だったと知ったのは何年もあとのことです。

私にとってそれが外国の言葉であることやクラシック音楽であることよりも、
父が楽しそうに、生きた音楽を、
あたたかい歌声と共に聴かせてくれたその「記憶」・「経験」が
私の感性を確実に育んでくれたと思っています。

そしてその記憶と共に、今もずっと音楽は私の人生の中心にあります。

“今の時代の子ども達にも同じような経験を届けたい”
“聴いてくださっている方の心にあたたかく残る音楽を届けたい”
そんな思いでこれまで音楽活動を続けてきました。

決して “ダウンロード”できない、生きた音楽を共有する「楽しさ」や「感動」を
決して大がかりな形ではなく「身近な」形で
この【いなおぺ】に関わってくださる皆さんと少しでも分かち合えたら･･･
そんな幸せなことはありません。

photo by Minoru Murakoshi

【いなおぺ】ってなに？対談動画はこちら

みなさんは「オペラ」にどのようなイメージをお持ちですか？「ストーリーが難しい」？「豪華絢爛な舞台や衣装」？それとも、「自分とは無縁の世界」？

「オペラ」は音楽だけでなく、演劇や文学、美術など様々な要素が合わさった「総合芸術」で、歌によって進められる劇「歌劇」ともよばれます。

photo by Yuka Masuno

日本では敷居が高いオペラですが、ヨーロッパではどんな小さな町にも劇場があり、オペラのシーズンは町全体がお祭りのように活気付き、町中のだれもがオペラを身近に感じて楽しんでいます。

【スイス ビエンヌにあるオペラハウス（左のピンクの建物）】photo by Yuka Masuno

photo by Yuka Masuno

この「いなおぺ（いなべ×弦楽オペラ）」は、「総合芸術」であるオペラを身近な形にアレンジし、地域のみんなが参加して、誰もが楽しめる新しい「音楽文化」として三重県いなべ市から発信し、発展していくことを目指しています。

【2023年3月26日にいなべ市にぎわいの森にて行われた、いなおぺプレイベントより】
photo by Takashi Koyama

上演するのは、【いなおぺ】のために制作された、いなべ市をモデルとする「愛のまち」が舞台のファンタジーオペラ「SUN～サン～」。作曲は、三重県四日市市在住の作曲家 太田伊都子さん。原作は、いなべ市在住の劇作家 篠原史紀さんです。

作曲家太田伊都子さんの【いなおぺ】に寄せるメッセージです。

物語は、優しいがゆえに傷つき絵を描けなくなってしまった主人公の絵本作家「サン」が、疲れて眠ってしまい、いつの間にか迷い込んでしまった森で、「愛のまち」の「語り部（預言と歴史を語り継ぐ者）」と出会い、荒れてしまった「愛のまち」を救うため、4つの村を旅するストーリー。

出演者の一部は、地元いなべ市を中心とした地域から公募しました。主要キャストは実行委員会が依頼、もしくはオーディションで選ばれた実力ある歌手の皆さんで、音楽にも一切の妥協はありません。

★【いなおぺ】４つの特徴★

特徴①いなべ市がモチーフのオリジナル新作オペラ

物語は主人公サンが「愛のまち」にある「木の村」「花の村」「土の村」「山の村」をめぐるファンタジーで，それぞれ北勢町，藤原町，員弁町，大安町がモチーフ。お祭りのシーンや竜神伝説など，随所にいなべらしさが散りばめられています。

特徴②いなべ市や周辺地域のみなさまの出演

コーラスとして出演の合唱団【おぺころ】は公募で集まったメンバーで2022年秋に結成。音楽初心者から合唱ベテランの方まで、歌うことが大好きなみなさんです！

合唱団【おぺころ】メンバー（一部）photo by Yuka Masuno

また2023年夏からはソリストや村人役出演者を公募するなど，【いなおぺ】にはいなべ市や周辺地域のみなさんがたくさん参加しています。

【出演者募集チラシ】

特徴③いなべの自然素材を活かした舞台美術

樹木や落ち葉などいなべの自然素材をふんだんに使った舞台美術や小道具・衣装を監修するのはいなべ市出身の庭師，藤川純奈さん。2023年3月のプレコンサートでも好評を博しました。

藤川さんはこの【いなおぺ】で、オペラの舞台美術に初挑戦します。

＜藤川純奈＞庭師／美術部門

私はいなべ市に生まれました。今は愛知県で庭師をしています。
小さい頃は毎日道草をしては色々な植物に触れいなべの自然が私と遊んでくれていました。ですが大人になるにつれ山や森が放棄されたり削られて太陽光パネルで埋められていくのを虚しく思いそのまま実家を離れました。時が経ち仕事が生き詰まった時、愛知県の対岸からふと眺めたいなべの山がとても美しく見えました。その時生まれた場所がいかに素晴らしいところだったかを知ったのです。
実家には今は亡き祖父が残してくれた小さな森があり、そこを森林活用のロールモデルにしたいと考えるようになりました。音楽が好きなこともあり、いつか森の中で演奏会をしたいそのためには音楽や生まれた地域のことをもっと知りたい同じ志を持った人と関わりたいそしていなべという場所の美しさを伝えたいと思い、この【いなおぺ】に参加させていただきました。

【プレ公演の舞台装飾はkannaworksさんにもご協力いただきました】photo by Takashi Koyama

特徴④弦楽のみの小編成オーケストラ

通常のオペラでは珍しい弦楽のみのオーケストラで，小編成のため劇場を選ばずどこでも身近な場所でオペラ上演ができます。演奏するのは、いなべ市を練習拠点とする桑名弦楽合奏団です。

【写真は23年3月プレ公演時の弦楽5重奏編成。本公演では22名の編成予定。】photo by Takashi Koyama

【三重県いなべ市のご紹介】

三重県いなべ市は、縦に長い三重県の最北端に位置し、4つの町（北勢町、藤原町、員弁町、大安町）が合併して2003年に誕生しました。鈴鹿山脈や養老山地に囲まれた土地の中央を員弁川が流れ、山々が育む清水と豊かな土壌で、おいしいお米やお茶などの産地としても知られます。また、梅林公園の梅の花や藤原岳のフクジュソウ、白くて可憐なソバの花など、四季折々の美しい花が咲く自然豊かな地域でもあります。【いなべ市藤原町にある梅林公園】photo by こぎー

三重県の北の玄関口として、名古屋や関西方面まで車で１～2時間程度と利便性も高く、近年では若い移住者の方も増えています。また、にぎわいの森をはじめとする観光スポットには週末ともなると市外、県外から多くの観光客が訪れます。

【にぎわいの森】photo by Kazuyuki Tsuchiya

【いなおぺ】は令和5年度いなべ市委託事業費の他、(公財)岡田文化財団と(公財)くわしん福祉文化協力基金の助成金、公演のチケット収入見込み額を元に予算計画を立てておりました。

市民オペラなどでは出演者から参加料数万円を徴収したり、チケットノルマを課したりすることもありますが、【いなおぺ】は「誰もが気軽に参加できるオペラ」であり、出演者への大きな金銭的負担がないよう配慮しています。

オペラでは数千万円から億単位の予算になることも少なくありませんが、私たちが目指すのは身近なオペラ。何とかこの限りある予算の中で、大規模にならず、アイデアを練ることで低予算に、それでいて作品づくりには一切妥協せず最高のクオリティの芸術をお客様にご提供したい、と必死に頑張ってきました。
しかし、公演準備を進める中で、美術スタッフ、事務担当スタッフ、スケジュール管理担当スタッフ、広報担当スタッフ、動画や写真の撮影・編集など数多くの方々にそれぞれの専門的なスキルを活かして支えていただいているにも関わらず、そのほとんどは無償のボランティアで、人件費をお支払いすることが難しい状況に頭を悩ませてきました。

いなおぺ実行委員会の出口賢治委員長からのクラウドファンディングを始めるにあたってのメッセージです。

＜いなおぺ実行委員会 委員長＞
出口 賢治

"三重県いなべ市で市民参加型のオペラを"とのお話を聞き、さらに実行委員長を依頼され、音楽はやっていたもののクラシック音楽は素人で、楽譜もろくに読めない私としては、最初は戸惑いしかありませんでした。

私自身は、"いなべの為になることを"との思いから、15年程前から「いなべテニスアカデミー」を発足して、いなべのこどもたちに硬式テニス教えています。

いなべで生まれて今年で在住65年、テニスアカデミーに加えて、さらに地元に関わることが出来ればと思っていた矢先でありましたので、不安な中ですが、大役をお引き受けすることとなりました。
今、いなべは若い人達も集う町になって来ています。地元のまちづくりのため、今後も微力ながら関われたらと思っています。

しかしながら、この【いなおぺ】がすすめる『いなべをモチーフにしたオリジナルオペラ』というものは、いなべ市民だけではもちろん実現出来るものではありません。プロの音楽家の方々や下支えする多様な分野の多くのスタッフによって成り立つものだと、公演の準備を進める中であらためて感じています。

2024年3月の初公演に向けて、多くのスタッフ・関係者の方々が自分の本業以外に多くの時間をオペラの準備に費やさなくてはならない中、全て無償のボランティアでは長期間成り立たせるのは不可能と感じています。
これは、私がテニススクールを始めたときの経験から感じたことです。安定した継続のためにはテニススクールの講師の対価をキチンと支払ったうえで活動する方向が望ましいとの思いから、レッスン料をいただいて今日まで進められています。

この【いなおぺ】も、各個人が仕事を持った中で時間を割いて、それぞれの専門的なスキルを活かして協力いただくことでこの事業を下支えして頂いています。そうした方々にも、やはり何らかの対価を持って続けていただきたいと思い、更なる寄付を集められないかとクラウドファンディングに頼りたいと思った次第です。

＜これまでのあゆみ＞
【いなおぺ】は、いなべ市の委託事業として令和4年度（2022年）からスタートしました。
2022年は実行委員会の立ち上げ、合唱団メンバーの公募、企画の立案、オペラ原作の執筆、オペラ用台本への編集、それをもとにオペラの作曲、と準備を進め、2023年3月26日には「プレイベント」と称して、いなべ市にぎわいの森にてオペラ「SUN」のミニコンサートとワークショップの複合イベントを開催しました。このプレイベントは多くのお客様にご来場いただき、新聞等にも取材していただきました。

プレイベントチラシ

＜現在の状況＞
●オペラ「SUN」全曲の作曲完了
●ヴォーカルスコアへの編曲完了
●ソリストオーディションと村人役公募により出演メンバーが決定（村人役は23年12月まで随時募集）
●演出家と舞台監督を中心に演出プランの立案
●演出プランに合わせて、舞台美術や衣装デザインなどの準備中
●オーケストラ担当の桑名弦楽合奏団、合唱担当の合唱団【おぺころ】は各団体の活動日に練習中
●村人役リハーサル開始
●ソリストと音楽監督、作曲／演出家とのピアノ合わせリハーサル開始
●チラシ印刷と公演広報活動開始

ご支援いただきました資金は、【いなおぺ】に携わるスタッフ等の人件費など、オペラ上演にかかる費用に使用させていただきます。

・スタッフ人件費 70万円
スケジュール担当／チケットサポート担当／広報担当／美術（大道具、小道具、衣装他）／ヘアメイク／動画・写真撮影／動画編集／録音／公演当日の受付等

なお、クラウドファンディングの手数料にも使用させていただきます。
・リターン（返礼品）仕入れ代金　
・クラウドファンディング手数料（17％・消費税）
・クラウドファンディングにかかるその他経費（広告宣伝費・通信費等）

リターンは、オペラ「SUN」の世界観とその舞台であるいなべ市の魅力を体感していただくため，「SUN」に登場する４つの村，「木の村」「花の村」「土の村」「山の村」にちなんで厳選しました。

リターンご協力(50音順)

かざりの杜さん
kannaworksさん
マル信緑香園さん
ペコリスコーンさん
(有)山田トラクターさん

■「木の村」コース

木の村は、”古くから材木で栄えた村”という設定。これにちなみ、Kannaworksさんご協力の下、木から生まれた素材「かんなくず」を使った3種類の返礼品をご用意しました！
【その他特典】
◆オペラSUN公演のダイジェスト動画（期間限定配信、約1時間）
◆Instagram、公式HP、当日配布パンフレットにてお名前掲載（ご希望の方のみ）

■「花の村」コース

花の村は、”四季折々に百の花が咲き誇る自然豊かな村”という設定。これにちなみ、美術担当である庭師の藤川純奈さんご協力の下、花を使った3種類の返礼品をご用意しました！
【その他特典】
◆オペラSUN公演のダイジェスト動画（期間限定配信、約1時間）
◆Instagram、公式HP、当日配布パンフレットにてお名前掲載（ご希望の方のみ）

■「土の村」コース

土の村は、”先祖から受け継いだ大地を耕し、白銀のような美味しいお米を作ってきた村”という設定。これにちなみ、いなべ市のお米農家(有)山田トラクターさんご協力の下、美味しいお米の返礼品をご用意しました！
また、いなべで大人気のペコリスコーンさんご協力の下、大地の恵みたっぷりのスコーンセット2種類をご用意しました！
【その他特典】
◆オペラSUN公演のダイジェスト動画（期間限定配信、約1時間）
◆Instagram、公式HP、当日配布パンフレットにてお名前掲載（ご希望の方のみ）

■「山の村」コース

山の村は、”竜が棲む山のふもとで、かおり高いお茶を育ててきた村”という設定。これにちなみ、いなべ市大安町の老舗、マル信緑香園さんご協力の下、お茶の返礼品3種類をご用意しました！
【その他特典】
◆オペラSUN公演のダイジェスト動画（期間限定配信、約1時間）
◆Instagram、公式HP、当日配布パンフレットにてお名前掲載（ご希望の方のみ）

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オペラ「SUN」の歌声を楽しみたい！という方に向けたコースです！

■オペラ「SUN」公演へのご招待　S席ペアチケット（2組4名様）￥50,000

2024年3月24日（日）いなべ市北勢市民会館さくらホールにて行われるオペラ「SUN」公演のS席(3,500円／席)にペア(2名様)でご招待（会場までの交通費は自己負担とさせていただきます。チケットは当日のみ有効）

【その他特典】
◆オペラSUN公演のダイジェスト動画（期間限定配信、約1時間）
◆Instagram、公式HP、当日配布パンフレットにてお名前掲載（ご希望の方のみ）

■あなたのためだけに、ソプラノ歌手が歌います（4名様）￥100,000

お好きな曲をセレクトしていただき、オペラ「SUN」で主人公のサンを演じるソプラノ歌手の増野友香が、あなたのためだけに歌った動画をお送りします！
曲数は演奏時間に応じて応相談（約10分）

【その他特典】
◆オペラSUN公演のダイジェスト動画（期間限定配信、約1時間）
◆【いなおぺ】オリジナルグッズセット（ポストカード、フォトブック）
◆Instagram、公式HP、当日配布パンフレットにてお名前掲載（ご希望の方のみ）

■ソプラノ歌手があなたのためだけのミニコンサート開催（1名様）￥500,000

オペラ「SUN」で主人公のサンを演じるソプラノ歌手の増野友香が、いなべ市内・桑名市内あるいはその周辺地域の会場にて、あなたのためだけのミニコンサート(約30分程度)を開催します！

★曲目、会場、日程は応相談
★会場は当方指定
★現地までの交通費は自己負担
★会場費等コンサート開催にかかる費用は当方負担
★会場の客席に収容できる人数であれば、ご支援者様のご家族ご友人など何名様でもご鑑賞いただけます。

【その他特典】
◆オペラSUN公演のダイジェスト動画（期間限定配信、約1時間）
◆【いなおぺ】オリジナルグッズセット（ポストカード、フォトブック）
◆Instagram、公式HP、当日配布パンフレットにてお名前掲載（ご希望の方のみ）

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【いなおぺ】をとにかく応援したい！という方へのコースです！

■応援コース（個数制限なし）￥3,000 / ￥5,000 / ￥10,000 / ￥20,000 / ￥50,000

【いなおぺ】オリジナルポストカードでお礼状をお送りいたします。
Instagram、公式HP、当日配布パンフレットにてお名前掲載（ご希望の方のみ）
その他、ご支援金額に応じて、オペラ公演のダイジェスト動画（期間限定配信、約1時間）の他、【いなおぺ】オリジナルグッズなどをお送りします。（下記参照）

【ご支援金額に応じた特典をお送りします】
¥3,000 (A+B) 
¥5,000 (A+B+C)
¥10,000 (A+B+C+D)
¥20,000 (A+B+C+D＋E)
¥50,000 (A+B+C+D＋E＋F)

【特典詳細】
A:オリジナルポストカードでお礼状
B:いなおぺInstagram、公式HP、当日配布パンフレットにてお名前掲載（ご希望の方のみ）
C:オペラSUN公演のダイジェスト動画（期間限定配信、約1時間）
D:マル信緑香園さんのお茶のプチギフトセット（ティーパック＆お茶のキャンディー）
E:【いなおぺ】オリジナルポストカード4枚セット
F:【いなおぺ】オリジナルフォトブック（photoback POCKET 16ページ　サイズ 横    W128mm×H90mm）

2024年1月7日　teketにてチケット販売開始／第1回全体リハーサル
2024年1月31日　クラウドファンディング締切
2024年2月3日　第2回全体リハーサル
2024年2月29日　クラウドファンディング資金の入金
2024年3月9日-10日　第3,4回全体リハーサル
2024年3月23日　ゲネプロ
2024年3月24日　オペラ「SUN~サン~」上演
2024年4月以降　返礼品発送開始（順次）※一部の返礼品のみ2月以降発送

この【いなおぺ】には、実行委員会メンバーをはじめ、音楽を愛する人、地元いなべ市を愛する人、背景は多様ですが、多くの方が熱い気持ちをもって携わってくれています。【いなおぺ】に対するメンバーの思い・メッセージはこちらからどうぞ！

＜募集方式について＞
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。