数あるプロジェクトの中からこのページをご覧頂きありがとうございます。
京都府城陽市で農業経営体験“城陽農育クラブ”を主宰しているマゼルプロジェクトの隼人ポルナレフ(中川)と申します。

どーも、ポルナレフです

「ぽ、ぽるなれふって何・・・?」
いきなり怪し過ぎたかも知れません。
なぜこんな名前なのか説明すると長くなるのでかなり割愛して書きますが、元々東京のJ-WAVEという放送局でいわゆる音楽業界の中で働いていたのですが、僕を音楽業界に引き入れてくれたある恩人がつけてくれたワーキングネーム、それが「隼人ポルナレフ」でした。
当初はそれはそれは違和感ありましたが、今となれば子ども達から「ポルさん」とか「ぽるぽる」とか「おい、ポル!」と、親しみを込めて呼んでもらっているので、それなりに気に入っています。

音楽業界からなぜか教育の道へ・・・、その理由は番組制作の仕事からタレント養成所のスタッフへの転職でした。700人以上の生徒が通うマンモス校で、多くは高校生や大学生でしたが6歳や7歳くらいの子役も多くいました。
そこでは7歳前後の子役達が非常に優秀で、当たり前に仕事に対して主体的でどうすれば上手く仕事が出来るのか自分で考えていたのに対して、高校生や大学生達はいつも受け身で与えられるのが当たり前、とても仕事を託せるマインドではなく実際に仕事をしていたのは700人いても2人くらいのものでした。

なぜこんなにも差があるんだろうと考えている内に、我々スタッフは子役達にも子供扱いすることなく接していましたが、学生達はそれまで学校や家庭でずっと子供扱いされてきた紛れもなく「子供」なのだと気付きました。
その経験から〈子供という存在は大人が勝手に子供扱いすることで生まれるフィクション〉だという考えが生まれ、日本の教育に疑問を抱き調べていくと、むしろ経済界はとっくの昔にその問題点に気付き教育のアップグレードを要請してきたことを知りました。

そして自分自身にも子どもが生まれ、新型コロナのパンデミックによって世界の大変革が起こると感じた時、この子が生きていく世界を守るためには教育を変え社会を支える人材を作ることが急務なのだと考えるようになり、一念発起してマゼルプロジェクトを立ち上げました。

我が子、みつむ3歳(写真は2歳の頃)

現在は教育事業の他に、国際ジャーナリストとして第一線で活躍する堤未果さんのウェブ番組「堤未果 月刊アンダーワールド」にアシスタントキャスターとして出演しています。
世界の政治や経済の流れを読み解き、自分や家族の未来を守るための考え方をお伝えする番組ですが、その中で食糧危機や昆虫食の問題など何度か取り上げています。

実は食糧難については新型コロナ発生と同時に不安視していたので自分自身でも食糧生産を始め、子ども達が農業経営を体験する「城陽農育クラブ」を立ち上げました。
子ども達が野菜を育て、商品開発を行い、販売することで「食べるもの」「生産する力」「商売する力」を手に入れ、どんな時代でも生きていく力を身につけてもらうことを目指しています。

2020年から日本の学校教育がこれまでの一斉授業から「アクティブラーニング」に大きく舵を切ったことをご存知ですか?
アクティブラーニングとはこれまでのように先生が大勢の子ども達の前で一方的に知識をコピーさせるのではなく、様々な体験活動やディスカッションを通して子ども達が主体的にまなびを深めることを目指す教育方法です。

この「アクティブラーニング」はあまり馴染みのない教育方法なので、教育に関心が高い方でないと「本当にこれで学力は大丈夫?」と不安になってしまうかも知れません。
しかし実際に「プロジェクト型のまなび」を実践している学校では、既に多くの子ども達のキャリア形成に良い影響が出ていると言われています。

例えば「きのくに子どもの村学園」は上記のドキュメント映画で有名になりました。
マゼルプロジェクトでもこの映画の上映会を実施し、多くの方にご覧頂いています。

城陽農育クラブの「プロジェクト型学習」もPBL(プロジェクト ベースド ラーニング 課題解決型学習)という教育方法をベースに、きのくに子どもの村学園のように、野菜を育てる為の“理科”や、原価を計算する為の“算数”、チラシを作るための“国語”や“美術”など、主体的にプロジェクトに関わるとで学問を学ぶ環境を作っています。

PBL型の教育とこれまでの教育(SBL)の比較
時代によって必要な人材像に合わせた教育が必要だと考えています

ボランティアスタッフに共有している
PBLについての考察資料


販売はお金のやり取りもレジ締めも子ども達がやります

商品開発の際に実際に子ども自身で作成した原価計算の資料

原材料計算はかけ算わり算が出来る子であれば可能です

その他にも畑でバームクーヘンを作ってみたり

簡易のピザ窯を作ってピザを焼いてみたり
刺激的な体験を実践してます


これまで京都市内から1時間以上かけて城陽に通い城陽農育クラブを運営してきたのですが、今年3月にようやく城陽への引越しが完了しました。
引っ越したのはなんと350平米の畑が付いた6DKの事業用物件!
見つけた時は「まさに我々の為の物件!」と叫んだほどでした!
現在は毎週末この場所で城陽農育クラブの子ども達が様々な会議をしたり、ご飯を食べたり、畑仕事をしています。

種まきしたり、ポスター作ったり、お料理したり種まきしたり、ポスター作ったり、お料理したり
それぞれバラバラのことを一つの空間でやってます

無人販売所の野菜の仕込みも
子ども達が準備しています
裏の畑では地元の林業の方から森や植物の話を聞きながら
果樹の剪定も体験
木があれば当然登りたくなる!

これからは平日にも「まなびの家」として、子ども達が自分の過ごしたい過ごし方の中から生きる力を身に付ける場所にする予定です。

具体的な展開内容

利用料金:500円 / 1日 事前予約制(※ 支払いが難しい場合は免除も可能)
利用可能時間:平日の朝10時〜夜8時ごろ
(午前中は不登校の子に解放、夜は共働きやシングルなどで1人で食事をしてる子が一緒にご飯を食べられるように解放)
活動内容は、不登校の子であれば午前中から畑仕事をしたりチラシを作ったりSNSを活用した広報活動をしたり、その子が興味のあることをちょっとづつ探りながら様々な過ごし方の中で知識や学問を身に付けます。
学校に行ってる子なら放課後に集まって宿題をしたり、勉強をしたり、畑仕事や晩ご飯を自分達で用意する生活の場として活用します。学童に近いですがあくまで“預けられる場所”ではなく、農育クラブ同様に野菜の販売にチャレンジするなどを通して“生きる力を学ぶ場”という習い事的な位置付けです。

しかしそれ以外にも「まなびの家」は近隣の大人の方が自由にお茶しに来たりご飯会などで集まる場所にする予定です。

色んな業種の方が集まるご飯会
この会を通して仕事が生まれることもあります

その中で、子ども達が大人と交わり例えば〈まなびの家でたまたま仲良くなった工務店のおっちゃんに誘われて仕事場に遊びに行ったら、ちょっと手伝いをさせられてそのお礼として欲しがってたサッカーボールを買ってもらった〉みたいなスペシャルな体験が生まれて、工務店のおっちゃんが持ってる数学の知識を伝授してもらうという流れが出来れば最高だと思っています。

そうすることで地域そのものが学校化して、わざわざ廃校を借り上げて理想の学校作りをする必要もなく、時には工務店が教室になったり飲食店が教室になったり、教育に必要なリソースを地域の中で調達する仕組み作りが出来ると思うのです。

「城陽 まなびの家」はそういった化学反応を引き起こす為の基地として、ハブ的役割を担うサロンを目指しています。

実現すればとても理想的な教育の場になると思うのですが、当然課題があります。
それは「多様性と個性に合わせたまなびを保ちながら運営しようとすると経済的に立ち行かなくなる」という問題です。

以前から個人的な見解として「教育事業は市場原理に乗せてはいけない」と話しています。
例えば僕が(そして多くの事業者が)ビジネスとして教育事業を計画するのなら、

・比較的富裕層の多い立地を選ぶ
・出来るだけ大人数を少人数のスタッフで回せるカリキュラムにする
・月謝の金額を1,5万円〜3万円くらいに設定する

少子化&経済格差が拡がる日本ではただでさえマーケットが少ないので、たぶんほとんどの教育事業者はこんな感じになると思います。

一方で社会を良くする為に教育者としてやるべきミッションは
・カリキュラムを十人十色化させて、それぞれの個性に合った学びを提供する
・子どもの人数に対するスタッフの割合を増やす
・多様な環境(貧困層〜富裕層など)の子ども達が通いやすくする

つまりゴールを「利益を生み出す」ではなく「社会を支える人材を作る」と設定してしまうとかなりの縛りプレイ化します。

お金は「社会的価値」ではなく「需要」のある方に流れるので「社会的に必要だけど需要のないもの」は事業単体で収益化するのが基本的には無理ゲーになってしまいます。だからこそ"税金”という仕組みが必要なのです。

そこでマゼルプロジェクトが目指すのが"もう一つの公教育を作る”ということ。
みんなから集めた税金で学校を作り先生達の人件費をまかなっているように、消費活動としてではなく治安維持や未来への投資として小さなスケールの中でお金を集めて運営するということを実現してみたいと思っています。
これは実現出来るかどうかも大切ですが、きっとそれ以上にこの呼びかけをすることで、当たり前に支払って知らない内に使われている“税金”という仕組みに対しても少し意識を向けることが出来るんじゃないかと思います。

今回集める資金の使い道

・人件費〈年間120万円〉

・テナント賃料(居住スペース以外)〈年間54万円〉

・来客用駐車場〈年間24万円〉

・暖房設備〈2万1,600円〉

・施設の修繕や棚の増築用DIY資材〈20万円〉

・週に1度の子ども食堂食材費〈18万7200円〉

・広告費〈年間40万円〉

計278万8800円

1年間の収入見込み

平均の有料利用者12名(500円) × 週5日稼働 = 126万0000円

278万8800円 ー 126万0000円 = 152万8800円

※ クラファン手数料9% + 消費税 16万7981円

クラファン設定金額 169万6781円

今回の資金の使い道ではいつでも子ども達が利用出来る為に常駐が必要というところで、今回支援頂いた資金の使い道で最も優先度が高いのは人件費です。それ以外の施設の改修などは身体と時間さえあればDIYでも可能(というかそれ自体が教材になる)で、必要な資材や備品は今現在もほとんどのものは知人などを当たって不用品などをもらってきています。
つまり人力さえあれば、お金をかけずにある程度賄うことが出来るのです。

もちろん居住スペース以外の賃料は経費としてかかりますし、駐車場の契約料などお金をかけないとどうしようもないところもあります。ただそれでもまずは人がいる状態を作れないと始まらないので人件費の優先度高いです。

また利用料の500円は将来的に寄付が集まるようになれば不要としたいと思っていますが、現状は支払いが難しければ気軽に相談可能ということにしたいと思っています

改めてここまでこのページをご覧頂きありがとうございます。
この活動はお金のしがらみに縛られず真っ直ぐに子ども達と向き合う為に、出来るだけ小さなスケールで活動しています。
そんなことで社会を変えるほどのインパクトを残すというのは一見現実的ではないように見えますが、実際のところ子ども達は地域社会というごく限られた世界の中で生活していて、その世界には大きな企業が大きな資本で介入するよりもいつでも顔を合わせられる地元のおっちゃんが手の届く範囲で関わっていくことが大事だと思います。

そうして小さな地域という世界での出会いによって一人の子どもに変化が起こり、その子がまた誰かに影響を与える。
そうやって起こる影響の波紋は時間をかけて世界全体を変えるほどの大きな波になると信じています。

そしてこれはあくまで願望ですが、もしご支援頂けるようであれば出来れば今回のご支援を、「頑張ってるみたいだしポルくんのこと応援するよ!」ではなく、「子ども達の未来の為に自分に出来ることを考えたんやけど、お金出しとくわ!」という気持ちでして頂けると嬉しく思います。これは僕だけのストーリーではなくて、皆さん一人一人が未来を切り開くストーリーとして捉えて欲しいのです。

ぜひ一緒に未来を担う子ども達を支えていきましょう!


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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