「学校の体育館がみんなの劇場になる日」


 この言葉を目にしたとき、皆さんはどのようなことを思い浮かべるでしょうか?初めて目にした方がほとんどだと思うので、図式で簡単に説明させていただきます!

 芸術版「こども食堂」に例えると分かりやすいと思います。子どもたちの明るい未来のために、”むかし子どもだった”おとなたちが、芸術を体験できる場や機会を提供する。このように、演劇をはじめとした多種多様な表現・創作活動、芸術体験活動の場や機会を提供しているのが、わたしたち「いろえんぴつプロジェクト」です。

 以下、わたしたちの活動内容の詳細になりますので、興味を持ってくださった方はぜひご覧ください✨


 2017年から続けてきた「学校の体育館がみんなの劇場になる日」は、コロナ禍での中止期間を除いて、応援してくださる皆さまのおかげで「観劇無料」での上演をなんとか続けて来ることができました!


 1996年の初演から多くの人に愛され再演してきた「グレイッシュとモモ」という作品。
この作品には、いつの時代にも無くしてはならない「心の時間」そして「多様性の豊かさ」という普遍のテーマがあります。

 子どもだから感じ取れる、大人だから思い至る、豊かな物語。そして、体育館公演ならではの「皆が一緒に物語を体感する」多様性に満ちた空間。老若男女障害の有無に関わらず、誰をも包み込む空間を、地域の中につくってきました。今年の3月には、特別支援学校と小学校の体育館で、続けて公演を行うことができました。

 そして、来年も3月に小学校での体育館公演を実施する予定となっています!活動範囲も、プロジェクトの内容も、関わる人たちも広がってきました。このプロジェクトのために毎回集結する表現者とスタッフの連携と創意工夫で、限られた条件の中でもクリエイティブな空間をつくり上げること、誰もが気軽に来られるように「観劇無料」ということ、これらについては今後も変えずに続けていきたいのです。

 やるべきことがますます増えて来る中で、「学校の体育館がみんなの劇場になる日」を続けて行くために、皆様のご支援が必要です!

 いろえんぴつプロジェクトは2度目のクラウドファンディングにトライします!(以前行ったクラウドファンディングのURLはこちらです→https://camp-fire.jp/projects/view/385565)



 「いろえんぴつプロジェクト」は、2016 年に川崎を拠点に生まれました。

どんな境遇にある子どもたちにも「自分を表現する力」「夢見る力」を持ってもらいたい。
子どもたち一人ひとりに、生きていくエネルギーとしての「想像力」を失って欲しくない。
だれもが自分の「色」で、自分の「心」を表現できるように。
豊かな想像力が「生きていくエネルギー」を育んでくれるように。

 そうした願いを“ むかし子どもだった” おとなたちが共有し連携して生まれたのが「いろえんぴつプロジェクト」です。活動の柱となっている「学校の体育館がみんなの劇場になる日」の他にも、表現者やクリエイターによるワークショップ、子どものための表現体験、皆でつくるダンス動画など、「想像力」がつながる、さまざまな企画を実現してきました。
運営するスタッフ、頼もしきクリエイティブパートナー、主体的に参加してくれる、いろプロサポーターの3つの存在が、クリエイティブをまんなかにして、楽しくごちゃ混ぜになっているのが、私たちプロジェクトチームの特徴です!


 「学校の体育館がみんなの劇場になる日」では、毎年ひとつの作品を上演し続けています。ドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデの「モモ」を原案に創作された舞台劇「グレイッシュとモモ」です。

 この作品が初めて上演されたのは1996年。当時、いじめや生き辛さなど、さまざまな理由で追いつめられ、不登校や自殺を選ぶ子どもが増加していました。生き辛さに喘ぐ子どもたちに、「生きていくエネルギーとなる想像力を失わないで」と伝えたくて、テーマに賛同する表現者、スタッフにより創作されたこの作品は、27年という時が過ぎ、時代が変わっても色あせることなく「いまの人々」に伝える力を持った作品です。

 初演当時は10代だった少女が母になり、我が子と共に観劇に訪れてくれたり、障害のある子どもたちが、舞台終演後もヒロインに声援を送り続けてくれたり、長い年月の間にはたくさんのエピソードがあります。

 「グレイッシュとモモ」を上演するたびに、観客一人ひとりの心に寄り添う力のある作品であることを実感してきました。ひとつの町で上演すると、「私達の町でも上演してほしい!」と、新しい町で上演実行委員会が立ち上がる。そういう力を持った作品です。

 「演劇」は、関係性の芸術とも言われます。生身の人間が舞台上で表現する感情、物語に、観るものはさまざまな心の動きを経験し、共感や疑似体験を覚えます。

 子どもたち一人ひとりに、その子だけの「心の時間」を提供できるのが、「演劇」なのです。登場人物への感情移入は、子どもたちに自分自身のことを考え、他者を思うきっかけをつくってくれます。
わたしたちは、子どもたちが「演劇」という舞台芸術にふれる機会を増やしたいと思っています。

 学校の体育館での「グレイッシュとモモ」公演は、地域の中で誰もがいっしょに観劇できるスタイル。体育館といえども舞台のクオリティは高いまま、観劇無料の公演です。

 限られた条件の中で、連携と創意工夫がつくりあげるクリエイティブな空間。初演からのオリジナルメンバーの俳優‧スタッフが中心となり、そこに新たな俳優が加わります。若い俳優にとっては、ベテランと共演できる登竜門的な役割も果たしています。

 また、今では定番のハイライトシーンとなった、劇中のダンスシーンは、インクルーシブなダンスチームの「RAYVEL」が中心となり、一般参加の子どもやおとなも加わり、公演開催日まで、稽古も行います。障害の有無に関わらず誰もが参加できるスペシャルなダンスシーンは、今やなくてはならないものになりました。

 本番当日までに、多種多様な「できること」で手をあげてくれる子どもやおとなが参加し、皆でひとつの作品を作り上げる「teamグレモモ 」というワン‧チームになるのです。


 プロジェクトの発足当時、子どもの貧困率が6人に1人という数字が、社会に衝撃を与えました。残念なことに、現代社会にあっては、生活環境や経済の格差、子どもの貧困が深刻化しています。

 感受性を育む体験、自己表現の場や、心の成長を育む機会に恵まれないまま成長する子どもが増えています。また、少子高齢化が進む日本では、子どもを取り巻く人間関係も閉鎖的なものになりがちです。

 人生に困難なことが起きた時、精神的に追いつめられた時、人は希望を持ちにくくなります。それでも、未来を夢見て生きていくには「想像力」が必要です。

 「想像力」が豊かにあれば、苦難があっても、生きていくことを肯定的に捉え、他者を受け入れ、現状を変えようとする「生きていくエネルギー」を得られるからです。

 時代の社会状況や、境遇などによって、感受性を育む体験にも格差が生まれている現代、それでも失って欲しくない「想像力」を、一人ひとりの心に広げたい。多様多彩な表現・創作活動、芸術体験を通して、生身の人間や自然が放つエネルギーを伝え、子どもたちの(そしてむかし子どもだったおとなたちの)想像力が「生きていくエネルギー」を育んでくれるようにと願いながら、私たちは、さまざまなクリエイティブプロジェクトを進めてきました。


 わたしたちは「学校の体育館がみんなの劇場になる日」をスタートしてから、このプロジェクトを、より多くの地域、人々に届けるために「いかに持続可能なプロジェクトにしていくか?」を検討してきました。そして「届けるため」だけでなく「届けたいものをつくる人たち」のためにも持続可能なプロジェクトでなければならないと。

 活動のパートナーである表現者やクリエイターにとっても「いろえんぴつプロジェクト」が存続することで、多様で多彩な表現の場が生まれて行く、クリエイティブな循環を多くの人と共有するためにも、持続可能なプロジェクトにならなければなりません。

 わたしたちは、公的な助成金や寄付金だけに頼るのでは無く、活動を存続させるための、独自の収入源をつくりたいと考え、有料で行う公演やオリジナルグッズの制作販売なども始めています。

 一方で、「学校の体育館がみんなの劇場になる日」をはじめ、誰もが参加できるプロジェクトはこれまで通り「子どももおとなも観劇無料!」を続けて行くこと、それがいろえんぴつプロジェクトの大切なミッションと考えています!


※各コースセットの詳細は、別枠のリターン内容をご覧下さい。

【スタッフ・出演者応援コース】1,000円
お礼のメッセージメールをお送りします

【いろプロ応援コース】3,000円
お礼のメッセージメール・ステッカー・ボールペンをお送りします

【いろプロセットコース】5,000円
お礼のメッセージメール・ステッカー・ボールペン・トートバッグをお送りします

【Tシャツセットコース】10,000円
お礼のメッセージメール・ステッカー・ボールペン・トートバッグ・オリジナルTシャツをお送りします

【チェキセットコース】30,000円
お礼のメッセージメール・ステッカー・ボールペン・トートバッグ・オリジナルTシャツをお送りします
また、3月公演にて出演者とのチェキ撮影ができます!
※都合が合わない場合は、出演者より個人あてに動画メッセージを送らせていただきます

【スペシャルセットコース】50,000円
代表者からの手書きメッセージ・ステッカー・ボールペン・トートバッグ・オリジナルTシャツをお送りします
また、3月公演にて出演者とのチェキ撮影ができます!
※都合が合わない場合は、出演者より個人あてに動画メッセージを送らせていただきます
それに加え、3月公演の稽古を見学することができます!
※都合が合わない場合は、次回以降の公演の稽古見学が可能です

【いろプロ全力応援プラン】3,000~50,000円
お礼のメッセージメールを送らせていただきます
そして、チラシまたはパンフレットにて協賛者としてお名前を掲載させていただきます!
※本名を掲載することや、名前を掲載すること自体を控えたい方は、その旨を備考欄にお書きください

【資金の使い道】

1)舞台制作費 約85万円
内訳:
・大道具、小道具、衣装費(既存のものの修理、追加)
・脚本、演出、出演費
・スタッフ人件費(舞台、音響、照明、制作)
・機材費(音響、照明)
・運搬費(運搬用レンタカー、駐車場、ガソリン)
・交通費(出演者、スタッフ)
・稽古場費
・広報制作費(デザイン、印刷)

2)事務局運営費(制作準備期間6ヶ月)約60万円
内訳:
・スタッフ人件費
・交通費
・記録費(撮影・取材)
・通信費
・設備費
・その他必要経費

3)リターングッズ制作費:約35万円
内訳:
・印刷、製造発注費
・スタッフ人件費(デザイナー、制作進行)
・発送費(梱包費‧送料)
・手数料:約19万円(9%+税)      

総製作費 合計約199万円(税込)

総製作費のうち100万円が、今回のクラウドファンディングで皆さんから応援していただきたい金額です。

【実施予定スケジュール】
10月:クラウドファンディングHP更新
11月 :リターン制作・発送準備
12月 :リターン発送開始第一弾
1月 :リターン発送開始第二弾
2月:公演に向けての準備期間
3月:「学校の体育館がみんなの劇場になる日」公演

SNSの更新は随時行っていく予定ですので、ぜひご覧ください。

<All-in方式で実施します。>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


 いろえんぴつプロジェクトは、発足から今年で7年目となりました。年内にはNPO法人として新たな扉を開く予定にもなっています。この7年の間に、共にプロジェクトを動かす仲間、クリエイティビティ溢れる表現者やクリエイター、ワクワクする瞬間をともに楽しんでくれるサポーターの皆さんとの輪がますます拡がっています。

 そして、「学校の体育館がみんなの劇場になる日」を続けて来たことで、私たちは多くのことを学び、現在は、インクルージョン&ダイバーシティを活動の基盤としています。

 どんな場所であっても、そこをユニバーサル空間に!と、老若男女障害の有無を問わず、皆が楽しめる空間づくりを心がけるようになりました。いろえんぴつプロジェクトは、まだまだ伸び代たっぷりです!

 これからも皆さんから「ワクワクします!」と言ってもらえる場をつくって行きたい。私たちのチャレンジを応援いただき、共に楽しんでいただけたら幸せです。クリエイティブな喜びをぜひシェアしてください!

いろえんぴつプロジェクト チームスタッフ一同



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