岐阜から合成生物学の国際大会に挑戦!

 iGEMとは合成生物学における世界最大規模の大会で、2023年は世界66か国から400を超える大学生チームが参加します。

 合成生物学とは、生物の遺伝子をピースに見立て、パズルのように組み立てることで、様々な便利なツールを作製することを目指しています。そのパズルのピースがに相当するのです。合成生物学は生物の持つ力を最大限に引き出すことで、今まで直せなかった病気の薬を作ったり、環境をきれいにしたり、エネルギーを作ったりすることができるのです。近年、様々な新薬が次々と生まれていますが、それを支えているものこそが合成生物学なのです。

 日本では岐阜大学の他に、東京大学、東京工業大学、早稲田大学、京都大学、九州大学などにもチームがあります。私たち、岐阜大学チームは合成生物学や分子機能の分野に興味があり、研究に携わりたい学部生が自主的に集まってチームを組んでいます。

<写真1>活動紹介の様子

iGEMGifu(岐阜大学チーム)のこれまでの活動

 iGEM Gifuは、2014年にiGEM世界大会に初参加して以来、銀賞3回、銅賞3回を獲得し、2021年には皆様のご支援の下「唾液を用いた簡易的なストレスの可視化」 というテーマで金賞を獲得することができました。これはiGEM Gifuが設立されてからの快挙で、今年もそれに続くべく、「薬剤耐性菌に対する新たな治療法の開発」というテーマで金賞を狙います。

<写真2>普段の実験の様子

このプロジェクトで実現したいこと

 本年、iGEM Gifuは 「薬剤耐性菌に対する新たな治療法の開発」に挑戦します。

 現在、世界中の病院で私たちの体に害をもたらす細菌を殺菌するために抗生物質が使用されています。抗生物質のおかげで、昔のように感染症で多くの人が亡くなると悲惨な状況から免れているのです。しかし、近年、抗生物質に耐性を持つ菌が増えてきていて、現在の抗生物質が効かない菌が増えてきています。

 このまま抗生物質が効かない菌(薬剤耐性菌)が増え続けると、人類は感染症に対抗する手段を失ってしまいます。抗生物質は新たに開発され続けていますが、それに対する耐性菌も同じスピードで増えており、“いたちごっこ”の状態が続いています。

 そこで私たちは、薬剤耐性菌の遺伝子に直接アプローチすることで、薬剤耐性能を失わせ、殺菌と薬剤耐性能の伝播防止を両立させるツールの開発を目指しています。本年度の研究では、薬剤耐性菌に対する新たな対抗法を開発することによって、将来の人類が細菌による感染症におびえることなく生活できる未来を目指していきたいと考えています!


岐阜から、東海地方から世界へ!

 私たちiGEM Gifuは岐阜県初、そして東海地方初のiGEMチームとして2014年に立ち上げられました。大会では遺伝子パーツを用いて微生物に新たな機能を与える発想を世界中の学部の学生と競い合います。この活動には生物学の知識だけでなく、英語力、コミュニケーション能力、マネジメント能力など様々なスキルが必要となります。チームワークを生かして、私たちは岐阜から世界に挑戦する研究を行っていきます!


ご支援のお願い

 このiGEMという活動は参加費(約80万円)や実験で使う高価な試薬の購入、会場までの渡航費が必要となり、多くの費用がかかります。昨年度は、資金調達などの面で出場を断念せざるを得ず、金賞をおろか出場することすらかないませんでした。今年こそは去年のリベンジを果たし、再び金賞獲得に向けて全力で研究活動を行っていきたいと考えております。しかし、今年は歴史的な円安ということもあり、ドル建てで資金を集めることが非常に難航しています。

 そこで、このクラウドファンディングを通じてiGEM Gifuがなにを目指しているのかを知っていただきたいのと同時に、我々の活動に興味を抱いてくださった方にご支援をいただき、共に世界へチャレンジしていきたいと考えております!なお、本年の大会はフランスパリにて11月2日からの開催となります。


資金の使い道

 iGEMに参加するにはチームの登録費として3000ドル(約45万円)が必要となるほか、出場者個人の参加費が一人につき、650ドル(約10万円)が必要となります。また、研究活動を行う上で実験に使用する試薬を購入するにも多額の費用がかかります。加えて、今年はフランスパリで開催されるため、一人につき30万円ほどの渡航費が必要になります。この登録費と研究費および渡航費の一部をご支援いただきたいと考えております。また、iGEM Gifuが研究成果を蓄積して来年度も継続して、活動ができる資金をご支援いただきたいと考えております。

代表からのご挨拶

皆様、こんにちは。
まずはこのページをご覧いただきありがとうございます!iGEM Gifu代表 岐阜大学化学生命工学科の今川です。
私たちは日頃、授業の合間を使ってミーティングをしたり実験を行ったりしています。iGEMでは学部生でも一流の研究に仕上げることが求められるため、まだ習っていないところなどは調べたりして、チームで力を合わせて取り組んでいます。

しかし、iGEMへの参加には多くの費用がかかります。遺伝子系の試薬は高いものが多く、1セットで1万~2万するものもあります。そのため、研究の成功に向けて最も重要な一環を担うことができるのは、皆様のご支援です。iGEMへの登録費や試薬購入費、渡航費など、研究を推進して完成させるために必要な資金をご提供いただけると、私たちのプロジェクトが成功へと近づきます。少額のご支援でも大歓迎です。どうぞよろしくお願い申し上げます。


最後に

 様々な困難に負けず、大会に向けて全力で研究活動を行っていきたいと思います。

 岐阜県出身の方、岐阜大学出身の先輩方、そして私たちの活動に興味を持ってくださった方!!是非支援をお願いします!


本年度のスケジュール

8月 研究室にて遺伝子実験等の研究

9月・10月 研究資料のまとめ、発表原稿・プレゼンテーション作成

11月 世界大会(iGEM Giant Jamboree)への参加

11月後半~12月 学長、学部長、課程長への結果報告、今年度の反省

1月 クラウドファンディングのお礼を発送


詳しく知りたい方へ

iGEM、iGEM Gifuでの活動をもっと知りたいという方はiGEMホームページ、当チームのホームページを訪れてみてください。また、Twitterでは日々の活動や研究について情報発信しています。ぜひご覧ください!


・iGEM2023 ホームページ  https://jamboree.igem.org/2023

・iGEM Gifu ホームページ http://igemgifu.web.fc2.com/about.html

・iGEM Gifu ツイッター https://twitter.com/igemgifu




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