【10月19日】
25%達成しました!!ご支援・ご協力頂いた皆様ありがとうございます!
プロジェクト期間が非常に短いにもかかわらず、数日でここまで到達することができました。
まずは50%を超えることができるよう、さらなるご支援とご協力を心よりお待ちしております!
ミルクの契約を済ませ


□家畜動物を放牧できなくなってしまったこと。
□毎年摘んで食卓に上がっていた野草が、食べれなくなったこと。
□目の前を流れるその透き通った透明な川で魚が取れなくなったこと。
□農家と酪農家が急激に減っていること。
□過疎化という言葉。


はじめまして。
葛尾村(かつらおむら)でヤギ牧場「かつらおファーム」の委託を受けている遠藤と申します。
まずは葛尾村の魅力についてお伝えさせてください!!
葛尾村は福島県浜通りに位置し、双葉郡にあります。交通量も少なく透明度の高い綺麗な川も流れています。


山岳地帯に位置しており、自然豊かな里山が暮らしとともにある山村です。 標高は村の中心分位なると434メートルもあります。澄んだ空気に包まれながら、夕日と朝日を眺めるのが大好きです。

夜になれば、感動を覚える美しい星空が広がっています。



始まりは「ヤギ」。

僕の会社の主軸は造園業。そこで都市型SDGsとして発生した草木を飼料に転換できないだろうかと3年間の臨床実験をおこなっていました。
そこにヤギの購入先である福島県葛尾村の「かつらおファーム」から「牧場経営が赤字で破綻しそう。経営再建をお願いできないだろうか」との相談を頂きました。

元々第一次産業とヤギに未来を感じていた僕は「山羊を筆頭に、都市部の造園ごみを第一次産業の資源へと転換できるかもしれない。」そう思い、周りの反対を押し切り引き受けることにしました。


ー放射能による制限

未だに放射能の影響でたくさんの制限があります。今まで外で自由に放牧していた牛やヤギ・羊などの動物はハウスのみでの飼育。刈り取った草や検査をしていない牧草は一才与えてはならず、購入した飼料を与えることしかできなくなっています。

それは福島に限られたことではありません。宮城、福島、栃木、群馬、茨城などもです。


ー風評被害
飼育制限をはじめ、福島県はにおいては食品関係は常に厳しい放射能検査を受け合格されたものだけが出荷・販売されています。
実は日本の食品の放射能基準は世界的に見ても群を抜いて高く、安心して食べられるものとなっていることを頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。


ー村の過疎化
元々小さな村で居住人数も多くはなかった葛尾村ですが、原発事故後はより一層過疎化が進んでいます。避難後一部の人は帰村したものの、依然として急激に人口は減っています。

更に半数は65歳以上。高齢化と急速に進んでいる過疎化が深刻な問題となっていて、酪農や畜産、農業の後継者問題も混在しています。
※青色の棒グラフは人口の変化、右隣の黄色枠の人数は「居住」人口。



震災後たくさんの復興事業などにお金が費やされてきました。

でも、お金だけでは、直接復興にはつながりません。
支援事業、助成金、補助金、地域おこし協力隊など。県を上げて様々な策が取られている中で、なぜ大きな変化が起きないのか。


それは私が考えるに、村内、隣村、12市町村の連携が取れていないからです。

今いる子どもたち。さらにその先の子供たちのためにも。
復興を本気で考えるなら、2世代先まで見据えて行動しないといけないと思っています。
ただ復興の一環として事業を立ち上げるだけでは何の意味もありません。

今活動している人や活動したい人たちを繋げることができれば、10倍力で復興を進めていくことが可能となるのではないでしょうか。



□■僕らはこの葛尾村で事業を起こし、12市町村全体の橋渡し役となり、過疎化に歯止めをかけます。■□

実は葛尾村は12市町村のちょうど中央に位置していて、各市町村をつなげる役目を果たすのにピッタリの場所となっています。この葛尾村を拠点とし、バラバラになってしまっている各市町村の活動を繋げます。


12市町村を繋げることが幸せにつながり、次世代へ明るい未来を残したい。そんな想いから、今回のチーズのブランド名は12town  Bliss Bridgeー至福の架け橋ー(ロゴは仮案)と名付けました。


12市町村の復興に必要なのは、それぞれの市町村が連携し、問題を共有・協力して解決していくこと。

事業を強化していくことができれば、雇用が増える。雇用が増えれば移住者も増やしていけます!僕らは葛尾村にチーズ工房を作り「事業(会社)」という街の基盤を作り上げ、各市町村とコラボ・タッグを組んで連携して各特産品・プロダクトの販売を強め事業を強化します。

ー12市町村を繋げると、何が起こるか?

特産品の開発や販売、イベントの開催など。役場や地域おこし協力隊の方々、企業様を中心に大変な努力をされています。

ですが、現状はそれぞれが単独で完結してしまっているというところです。
村同士で連携を図り、合同のイベントを開催したりコラボ商品を開発するなどすれば互いの事業が強化されることに違いありません。今運営しているかつらおファームと、葛尾村で立ち上げた協力会社「株式会社Wisteria」が橋渡し役として地域興し事業をスタートさせます!


私たちが考える本当の「復興」は、定住者が震災前以上に戻り賑わいを取り戻すことです。

12市町村のつながりと各事業が強化されれば雇用は増える。雇用が増えれば人口は増える。人口が増えると参入企業が増える。そうするとまた人口が増え、今度は定住者が増えてくる。そして活気を取り戻し復興となると考えています。今回のプロジェクトは、復興に向けた
「小さな始めの一歩」
でしかありません。





今回のプロジェクトの始まりはヤギ牧場「かつらおファーム」。
売り物を作るならなんだろう?ヤギから作れるものは・・・ミルク。
ミルクから作れるものは・・・??
そう考えたときに絞り出した案が「チーズ」でした。

でもチーズ市場は飽和状態。
そこで、まだ国内でも数社でしか製造されていない「ブラウンチーズ」を製造することにしました!



ブラウンチーズはまだ近隣の店舗では買えない希少なチーズです。
チーズを作る過程で出る廃棄されてきた副産物「ホエー」から作られます。
ホエーを煮詰めて作るため、味わいがキャラメルに似ています。

ホエーのたんぱく質は、ラクトフェリン、αラクトアルブミン、βラクトグロブリン、血清アルブミン、免疫グロブリンなどになりますこのようにホエーにはあらゆる栄養素が含まれているため、密かに「飲む点滴」とも呼ばれています。
砂糖を加えていないのに、甘くて風味も豊か。
どうやら、妻はキッチンに隠れて毎日のように食べているようです(笑)



モッツァレラチーズも製造します。







かつらおファームの精算。

【精算】未払いの精算からスタート。未払いの情報と請求書を集めて、ひたすら支払います。
その次に飼育環境の改善。

ヤギ小屋の清掃からスタート。全部綺麗に整えるために、ヤギさんたちは一時的にお引越し。


動物を運搬する、お隣村大熊町の専門業者のマルニさんに依頼し、運んでもらいました。

妊娠中のヤギもたくさんいて、終始不安そうでしたね・・・・


ヤギ小屋の中には大量の糞尿(堆肥)が溜まっており、そこのお掃除からスタートしました。

ものすごい悪臭が漂っていた小屋の中。

造園スタッフを千葉県から動員し、雪の中数名でマスクを2重にしての作業となりました。



【ヤギの頭数の把握】

何頭が移動したのか、妊娠し出産したのか。管理台帳と実際にいるヤギたちとの頭数が会わず把握するのが本当に大変でした。


他にチーズ工房の手配をしたり、ヤギの小屋掃除をしたりしながら、村にご協力いただき少しずつ12市町村の皆様と繋がることができています。



都路ホップジャパンの皆様と。



大規模なお祭りにも参加させていただきました。



【ヤギレンタル】
かつらおファームには当初売上がゼロだったため、ヤギレンタルを拡大。
ヤギレンタルに出向く際は、こちらのヤギカーでヤギさんたちを運んでいます!(見かけたことあるる方もいらっしゃるかも・・・?)


茨城県のキャノンオプトロン株式会社 様。


宮城県のエネオス仙台製油所 様。

健伸幼稚園様。



筑波大学の学生さんたちが観光まちづくりコンテストで葛尾村をテーマにしてくださってるとのことでインタビューに来てくれました!村を案内したり、ファームの古民家で一緒に泊まり語り合ったりと密な時間を過ごさせていただきました。
そしてなんと!!!グランプリを受賞されたとのこと。おめでとうございます。


【観光まちづくりコンテスト2:48スタート】
筑波大学デザイン研究室  かつらおうぉ〜た〜いったび
https://www.youtube.com/watch?v=5FtCIHooV-Y



【チーズ工房の準備状況】
土地探しからのスタートです!
8月中に村のご協力のもと土地を探して頂き、前村長さんの所有している土地を貸していただけるということで契約をさせていただきました!9月には工房となるコンテナを購入し搬入。「ここで本当にチーズ事業を始めるんだ」と改めて実感した瞬間でした。

コンテナ2つをつなげて作ります。空っぽの内装。


この中に作っていきます。図面は既に出来上がっています!10月から内装工事に入りますので、進捗は活動報告にてお知らせさせていただきます。工事終了予定は10月20日。その翌日は、いよいよチーズ製造機械の搬入です!!


来年になったらヤギチーズの製造も行います。ヤギのブラウンチーズは、調べた限り国内では初の生産となりますので、皆様楽しみに待っていてくださいね!



【古民家の準備】次に同敷地内にある古民家の大掃除。模様替え。これでかつらおファームの敷地へ宿泊が可能となります。経験として、千葉県船橋市でroom船橋というレンタルスペースオープン&運営している実績があります。夏休みは毎年満室となるなど、たくさんのお客様にご利用いただいております。

この経験を古民家の運営に活かします。



現在の準備状況

チーズの製造・販売を始めるまでの流れは下記の通りです。
・土地の確保。工房建物の確保。→土地は契約済み。工房はコンテナ搬入後に内装工事。
・製造機器の購入→前金は払い済み。11月末に残金の精算。
・工房図面の作成・保健所への申請→許可→図面の許可は取得済み。
・ミルクの仕入れ先の確保→県内にて確保済み
・銀行への融資、助成金申込み
・販売・卸売先の確保→製造量に対して5割ほど確保済み(12市町村や葛尾村内での卸先、ふるさと納税での販路、関東首都圏各レストランへの卸売) 



※食品関係のリターンについて原材料及び添加物等の食品表示はお届け商品のラベルに表記されます。 商品開封前には必ずお届けのリターンに貼付されたラベルや注意書きをご確認ください。

ご支援いただいたお金は、チーズ工房の設備費の補助、手数料(17%+税)に使わせていただきます!


最後に

「地方を興すことが、世の中をよくすることに本当につながるんだろうか。」
今回のプロジェクトがスタートして早々、この疑問にぶつかりました。
子供達の未来のために!と豪語してはいたものの、会社を任せ、家族を置いて、わざわざ千葉を出て地方へ行くのは意味のあることなのだろうか。自問自答の毎日を過ごしならスタートさせてしまい、この事業を始めたこと対して後悔に明け暮れた日もありました。

葛尾村の村人、12市町村の方々、従業員、家族、色んな人と何度も何度も話をしていく中で出した答えは
「日本の食料自給率を上げる。そしてそれが未来の子供達の幸せにつながる」
でした。

国産のお野菜、お肉を作っているのは他ならぬ日本人です。
どんどん進む地方の過疎化。担い手不足。今のまま行けば確実に国内自給率は下がり「輸入」という不安定なものに頼り切ることになるでしょう。この世界情勢では、いつ輸入という頼り綱が切れてしまうかわかりません。
地域を興し、人を増やし、農業酪農畜産人口を増やしていく。
これが日本の食料自給率を上げることに直結すると考えました。

村おこしはパフォーマンスではありません。
日本の未来・こども達の未来を賭けた事業です。

日本国内にお住まいの皆様。(もちろん国外でも!)

このチーズ事業に。
村興しに。
日本の未来に。

ご支援をお願いいたします!!


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2023/10/31 20:00

    残るところあと【4時間】です。1年かけて、やっとスタートを切ることができたチーズ事業。かつらおファームと繋がり、葛尾村の皆さんと繋がり、電源と水道のある土地を探し、ミルクの仕入れ先を探し(仕入れ先がどうにもこうにも見つからず途方に暮れて、一度仕入れることを諦め牛を連れてきたことも・・・)補助金...

  • 2023/10/31 12:08

    ついに・・・・ついに工場稼働!そして、無事にブラウンチーズ(モッツァレラ)試作第一回目が終わりました。まずはモッツァレラチーズを作り、その次に製造工程で出たホエーを使ってブラウンチーズを作りました。仕上がりはというと・・・バッチリ美味しいです!なんて言葉では伝わらないですよね(笑他社の商品と比...

  • 2023/10/26 12:00

    こんにちは!かつらおファームの遠藤です。とうとうチーズ工房の工事が終わり、機械の搬入が完了致しました!ここまで来るのに本当に長かったです・・・ぶつかる壁が多すぎて、何回心が折れそうになったか。スタートできるかどうかすら不安に思うことも度々。発注トラブルもありましたが無事に解決し、昨日機械の搬入...

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