はじめまして水崎の自宅庭先にて

 初めまして、髙田栄治と申します。
 実家の相続を機会に、古里である四国の右下徳島県那賀郡那賀町水崎にUターンして一人暮らしをしています。
 古希を一寸過ぎています。 以前から、一段と過疎化の進む古里のために何かできないかと思いを巡らしていました。
 そして実家を利用した地域おこしプロジェクトのアイデアが浮かび、まだ元気なうちに其れを形にしたいと思いました。
 プロジェクトを知ってもらうために、お金を掛けずに詳細をPRできる方策として、(株)キャンプファイヤーのクラウドファンディングを通してPRすることにしました。(掲載料金は完全無料。成功報酬手数料のみで実施できます。とHPにありました。)クラウドファンディングの成功を目指すことが広範なPRにも繋がりますので一石二鳥です。

 「六次の隔たり」と言う法則が有ります。
 ある人(ターゲット)に情報を届けたい時、友達の友達繋がりで5人の人に仲介してもらえば、理論上ターゲットが誰であっても情報が届くと言うものです。
 私はプロジェクトに賛同してくれた友人に仲介役をお願いしました。
 ターゲットは、「地域創生や中山間地域に関係した研究をする学部、学科、ゼミ、地域おこしサークル等の 学生 及び 教職員」です。
 届けたい情報は、「 ふるさと水崎を消滅集落にしたくない!  限界集落発 TAKATAHANK プロジェクトです。
 もしも目論見が成功して、このページを見て下さっている貴方がターゲットに該当する方でしたら、大変恐縮ですが「メッセージを送る」から何らかのメッセージを私に送ってくださると幸甚です。
 ご支援いただいた方はリターンを届ける関係で連絡先を知ることができますが、ご支援いただいてない方にも関心のある方には、クラウドファンディング終了後に作成する施設案内パンフレットを見ていただきたいと思っています。

 クラウドファンディングはAll-in方式を選びました。目標金額に満たない場合も、TAKATAHANK プロジェクトは計画通り実行し、リターンをお届けします
 クラウドファンディングの原稿作りは考えを纏めるのにとても役立ちました。
 反面、お金集めに気を取られて変な欲が膨らみ目標金額が過大に成りました。
 本当は最低限必要な寝具セット10組と水回りの備品(2槽式ステンレスシンク等)及び畳をクラウドファンディングで揃えてスタートし、後は少しずつ揃えて行く計画でした。 
 それが段々と夢(欲?)が膨らみ、どうせならOHPやコピー機も、欲しいもの全部揃えてスタートしたいと考えるようになり、本来は50万円の目標金額が250万円に成ってしまいました(反省^^)。

 以下が「 ふるさと水崎を消滅集落にしたくない!  限界集落発 TAKATAHANK プロジェクト」の本文になります。
那賀町滝の名所の一つ大轟の滝

町の95パーセントが山林です。
 那賀町は、徳島県第二の河川「那賀川」の中上流域に位置しています(那賀川の源流は那賀町にあります。)。
 人口 7,310人の町(2023年10月末現在)ですが、面積は徳島県の約六分の一を占めています。町の95パーセントを山林が占めている中山間地の町です。

毎年200人超の人口減少があります。
 平成の大合併で2005年に那賀川中上流域の五ヶ町村が合併して那賀町と成りました。
 那賀町と成ってからも、毎年200人を超えるペースで人口減少が続いています。

七割が限界集落です。
 那賀町内に有る161の集落の内、113の集落が限界集落です。限界集落率は70.18%になります。(2022年12月末現在 )
 私が生まれ育った水崎も限界集落の一つに成ってしまいました。

同級生のふるさと集落は消滅しました。
 2020年~2022年の3年間に二つの集落が「消滅集落」(一人も人が住んでいない集落)に成っています。
 内一つは中学時代の同級生が生まれ育った集落です。彼女はいつも古里の話になると涙ぐみます。

限界集落の中には既に消滅寸前の集落もあります。  
 限界集落には、一家族しか住んでいない集落や老人が一人で暮らしている集落もあります。消滅寸前の集落です。
 日本中の中山間地で、過疎と少子高齢化が加速し続けている現状では、水崎も何時か消滅寸前の集落に成り、やがて消滅に至るのは避けられないのかも知れません。個人の力だけでは押し戻すことの出来ない流れです。
 とは言え、水崎が消滅集落となるのは運命だ などと結論付ける前に 少しは抗いたい。そんな思いでこのプロジェクトを進めています。

以下「 ふるさと水崎を消滅集落にしたくない!  限界集落発 TAKATAHANK プロジェクト」をご説明します。 
春の水崎
写真中央の家も、一人暮らしだったおばちゃんが亡くなって空き家になりました。生前から県外に住む息子(私の幼馴染み)が年に数回帰省しては草刈りなどしています。写っている他の三軒も全部空き家です。

地域系学部で学ぶ学生に那賀町に来てもらうのが最初の目的です。
 全国には「地域創生学部」「地域政策学部」「地域協働学部」といった地域系学部を持つ大学があり、地域が抱えるさまざまな課題の解決や活性化を目指す人材の育成が図られています。
 学生達は地域社会の再生と創造をマネジメントするための知識、理論、実践の方法を学ぶと共に、多角的な視点から地域を活性化する方法を探るフィールドワークの手法を学びます。  
 一方、徳島県の6分の1を占め、那賀川の中上流域に位置する那賀町は、日本の中山間地域の縮図とも思えるほど各種の困難を抱えていますが、一方では先人が育んできた多様な地域資源を持っています。つまり那賀町は学生達が中山間地域に関わるさまざまな研究テーマを持って実際の現場に足を運ぶことができる、正に打って付けのフィールドなのです。
 そして、水崎を拠点にすれば位置的に那賀町の何処へでも余裕を持ってフィールドワークに出向くことができます。
 「中山間地域が抱えるさまざまな課題の解決や活性化を目指す人材の卵が那賀町に集う」と考えるだけでも希望が湧いてきます。
 先ずは、地域系学部 等で学ぶ学生達に那賀町をフィールドワークの候補地として選らんでもらい、那賀町の活性化(ひいては水崎が消滅集落となる運命への抗い)に心を寄せて欲しいのです。水崎の紅葉

学生が那賀町をフィールドワーク先に選ぶには予算の壁が・・・。
 地域系学部等で学ぶ学生が四国の山奥にある那賀町をフィールドワーク先に選ぶ上で、費用の問題は大きかろうと思います。
例えば首都圏からであれば、阿波踊り空港或いは徳島駅までの運賃✕2、那賀町での移動の為のレンタカー借り上げと現地滞在に係る費用等、予算の確保となると結構大変です。

滞在費を抑える事なら・・・。
 綿密で充分なフィールドワークの為には時間が必要ですが、滞在日数が増えれば費用もかさみます。反面滞在費を抑えて日数を増やす事が出来れば、ワークの内容を色々と広げる事が可能になります。
 滞在費を抑えられるのは魅力的な要素だろうと思います。
 飛行機や電車、レンタカーの料金は無理ですが、滞在費を抑える事なら私にも何か協力できそうに思います。

 そこで浮かんだアイデアが、学生を対象に展開するTAKATAHANKプロジェクト(以下、TAKATAHANK PJ)です。
 TAKATAHANK PJでは、地域創生や中山間地域に関係した研究をする学部、学科、ゼミ、地域おこしサークル等の学生を始め、中山間地に関心を持つ学生が安価に利用できる多目的施設として「TAKATAHANK」を作ります。

那賀町を研究のホームタウンにして貰えたら最高!
 TAKATAHANKを利用する若者が、那賀町を研究のホームタウンとして定期的に訪問したいと思ってくれたら最高です。
自分のふるさとに帰るように友達を連れて再訪してくれる。
 TAKATAHANKをそんな場所にしたいと考えています。

  TAKATAHANKに滞在して地域創生について学んだり関心を深めた学生が、何らかの形で生涯にわたって那賀町に関わっていくようになってくれる。そんな形で関係人口を創出していく取り組みが TAKATAHANK PJ です。


多目的施設TAKATAHANKの具体的構想をご説明します。
 下の写真は私が現在住んでいる家です。3年前に相続しました。
 それまでは徳島市に住んでおり、相続を機会に水崎に単身移住(Uターン)しました。
 家族は今も徳島市の家で暮らしています。
那賀町水崎の此の家をTAKATAHANK PJ で使用します。建物向かって右から納屋、母屋、ひ屋(戸建の隠居部屋)

TAKATAHANKの概要です。
 母屋、納屋、ひ屋に周辺の畑や裏山を加えた空間をTAKATAHANK(タカタハンク)と呼びます。そして全体を多目的施設と位置づけています。
 母屋は、主に滞在棟(ウィークリーシェアハウス)として使用します。
 納屋は、多目的に利用可能なレンタルスペースとして改修します。
 一階は、流し台と調理台の有るおよそ10畳の板の間と8畳の畳敷きのスペースにします。
 二階は、滞在用に二段ベッドの部屋と休憩や小会議にも使える4畳半の畳敷きの部屋にします。
 一階の畳の間も使えば8~10名が滞在可能になる予定です。
 北側の軒下部分を利用してトイレ、浴室(風呂、シャワー)、洗面所を作ります。
 ひ屋(戸建の隠居部屋)、管理棟として私が居住します。
 周辺の畑や裏山は、獣害対策や草刈り等の田舎生活の一端をミニ体験できる場所にします。
 また、ハンモックを吊して読書したり焚き火を囲んで語り合うなどの寛げるスペースも設けます。裏山の実生柚子と紅葉
柚子狩りや林の中にハンモックを吊しての読書などができます。
今は多目的施設TAKATAHANKの中心となる納屋の改修を進めているところです。

見積もりの為に大工さんに渡した図面(左が北)
その後、予算の関係で数カ所変更を余儀なくされました。
ウイークリーシェアハウス(母屋)とレンタルスペース(納屋)の用途について想定している事
 フィールドワークや地場産業会社でのインターンシップ時の滞在場所として、また地元の課題解決に向けた地域実習、地域プロジェクト事業プラン作成、等の活動拠点としての利用を想定しています。
 例えば、地域の産品を活かした料理等の試作品を作ってみる。調査結果の検討や発表の場に使用する。住民等を集めて情報交換会をする。などに使用できると思います。
 その他、大学のゼミ合宿に使用する。仲間と短期集中して学習や創作活動を行う。仲間とただのんびりする・・・等々

TAKATAHANKの利用料については以下のように考えています。 TAKATAHANKは学生が安価に滞在して利用するための多目的施設です。
以下の利用料は「学生による利用の場合に適用」する料金設定とします。
 母屋(ウィークリーシェアハウス)での滞在(和室6室): 一人一泊につき1,000円、食事の提供はありません。居間、台所、浴室等共用部分は自由に使用できます。
 納屋(レンタルスペース)の利用: 納屋一棟の利用料は一日3,000円、一階部分のみ使用する場合は一日2,000円、滞在を伴う場合(一棟利用時のみ可)は滞在者一名につき一泊あたり1,000円の追加を考えています。 
 母屋での滞在と同様に、食事の提供はしませんが、調理用設備は自由に使用できます。浴室(風呂、シャワー)の使用も自由です。
 洗濯機、衣類乾燥機は有料で一回100円。その他の備品(例えばOHP、コピー機等)の使用は一日1,000円を基本に、消耗品費も考慮して個別に使用料を設定したいと考えています。
 周辺の畑や裏山での田舎生活ミニ体験: 無料または内容によって一回1,000円母屋からの景色

TAKATAHANKの運営について
 布団をレンタルすると仮定すると、レンタル代が安くても1泊2,000円程ですから、滞在が一人一泊につき1,000円では経営としては成り立ちません。
 TAKATAHANK PJ は宿泊サービスを提供して対価や収益を得ることが目的ではないので、あくまでも此の料金は地域系学部等で学ぶ学生に那賀町に来てもらい、那賀町を研究のホームタウンとしてもらう為の方策として設定しています。
 TAKATAHANKの運営経費には、ボディシャンプーやトイレットペーパー等の消耗品費、光熱水量費、修繕費や税金等の建物維持費、その他諸々、そして人件費が考えられます。
 先ずTAKATAHANKは原則私一人で切り盛りするつもりですので人件費は掛かりません(一人で無理な場合は家族に手伝って貰います。)。
 次に消耗品費と光熱水量費については、例えば親戚や友人が滞在すると考えれば無償でも気になりません。
 そうなると頂くお金は気持ちの上では丸儲けと言う事^^? に成り、建物維持費に使えます。
 つまり、収益化を目的にしなければ何とか運営できるのではないかと考えています。

滞在料金の設定は4年間の期限付です
 一人一泊につき1,000円の料金設定は4年間の試行として実施します。
 4年経過後に地域系学部学生等への誘致効果が見られない場合、或いは継続困難な状態に陥っている場合は、新しい料金設定や運営方針を検討する事になります。

TAKATAHANK PJ へのご支援のお願い
 3年前に水崎にある実家を相続しました。那賀町では以前から空き家問題が深刻化していますが、水崎にも住む人が居なくなって空き家のまま朽ちて行っている家が幾つもあります。 両親が亡くなって暫く空き家だった実家も、誰も住まず何の対策もなしに放置すればやがて朽ちてしまいます。
 そうさせないためにも、実家を那賀町活性化に活用して関係人口を創出する試み「TAKATAHANK PJ」に精一杯取り組みますのでご支援よろしくお願いいたします。
 老後への備えからプロジェクトの資金を用意しました。
 納屋の改修工事は、従兄弟の息子が大工さんなので、彼の都合優先で良いから少しでも安くして欲しいとお願いしました。他の現場を遣り繰りしながら時間を作っては集中的に取り組んでくれています。
 それでも現実は厳しく、改修工事関係の費用(水道、下水、ガス、電気等設備工事)を合わせると、納屋の改修関係工事だけで用意した資金をオーバーしてしまいます。
 TAKATAHANK開設のために、改修工事以外の必要な資金をご支援くださいますようお願いいたします。

ご支援頂きたい内容
 備品等の購入資金印刷費クラウドファンディングに要する費用にご支援をお願いいたします。
 先ず、自炊や実習の為の調理用備品を揃えなければなりません。多人数での長期滞在に応えられるように大きめの冷蔵等等が必要と思いました。また、学生達に那賀町での研究の拠点として貰うために必要と思われる什器や機器類、それに昼夜の寒暖差の大きい土地ですので寝具や冷暖房器具は少しでも快適な物を用意したいです。
内訳
*備品費187万円  
  調理用設備備品:61万円
  ガス給湯器 6万円、2槽式ステンレスシンク 5万円、ステンレスコンロ台 2万円、ステンレス作業台 2万円、レンジフード 2万円、ガスコンロ 2万円、電子レンジ 4万円、冷蔵庫 20万円、冷凍庫 4万円、オーブントースター 1万円、食器・調理器具一式 3万円、予備費 10万円
  その他の備品等:126万円
  寝具セット10組 15万円、折りたたみ会議テーブル6台 9万円、パイプ椅子20脚 6万円、ワイヤレスマイク&スピーカー 6万円、プロジェクター&スクリーン 8万円、ホワイトボード 3万円、A3プリンター複合機 15万円、洗濯機 7万円、衣類乾燥機 5万円、ダイソン掃除機 4万円、ヘアドライヤー2台  1万円、冷暖房器具(扇風機4台 6万円、炬燵セット4台 6万円)、断熱遮光カーテン 3万円、畳12.5畳 22万円、予備費 10万円
*印刷費:地域案内地図の作成、施設利用案内パンフレットの作成ほか:10万5千円
*クラウドファンディング手数料(17%): 42万5千円
*その他 10万円(スタート時までに用意する消耗品(プリンター複合機のインク等)のストック)
 ご支援頂きたい総額 計250万円
庭先からの風景お伝えしておかなければいけない事があります。
 実は利用者として学生でなくても次のような場合は対象にしたいと考えています。
 1.教員等が学生を伴って利用する場合
 2.那賀町に家族と帰省したいが空き家になった実家が傷んでいるので迷っている人が利用する場合
 3.那賀町内で企画される催しに町外から参加する人の滞在場所として利用する場合 
 4.リターンの「TAKATAHANK千円滞在券」を使用される滞在の場合
 5.その他関係人口創出に繋がると思われる利用の場合
なお利用料は全て正規(学生による利用)の2倍とします(4.での滞在料金を除く) 庭先からの風景(朝)

TAKATAHANK PJ のこれまでの経緯と進行状況をお伝えします。

プロジェクト発案の背景
 私の住む水崎字大佐古も私が子供の頃は10家族が住んでいました。今住んでいるのは私と一家族のみです。

 家は人が住まないと急速に傷んでゆきます。実家も傷みが進んでいました。

 水崎での暮らしを始めてみると人の姿が見えません。
 代わりに私が子供の頃には見た記憶が無い鹿や猿などの野生動物が姿を見せます。

 そして過疎と少子高齢化の加速は水崎に於いても若い労働力の欠如と村の機能低下をもたらしています。
 水崎保勝会を中心に守ってきた水崎の伝統行事おしょうめっく(御正御影供:弘法大師の命日に四国88ヶ所の写し霊場である新四国88ヶ所水崎廻りを大勢の人が巡礼に来ます。そのお遍路さんを住民総出でお接待する行事)」も、水崎保勝会メンバーが高齢化した上に若い担い手が居ないことから、コロナ禍で中断したまま再会が難しい状況になっています。

(2010年頃のお接待所と新四国88ヶ所水崎廻り巡礼の様子)

プロジェクト発案の切っ掛け
 東京工業大学の真田教授から「中山間地域で積まれている石積みの擁壁調査の為に学生が那賀町へ調査に行くので案内してもらえませんか。」との依頼を受けたのが切っ掛けと成り、那賀町を訪れる学生や研究者の為に実家を開放できないかと思い付きました。
 彼らは東京から空路徳島入りして阿波踊り空港近辺でレンタカーを借り、そこから3時間弱かけて那賀町に着きました。
 衛星画像を見てピンポイントで決定した調査地点への移動時間を含め、調査の為の那賀町滞在時間は4時間程でした。
 その日の宿泊地は徳島市内との事でした。
         (現地調査の様子)
 徳島県の六分の一を占める那賀町ですから、目的の調査地点以外にも道中で思わぬ発見があるかも知れません。また衛星画像で見た地点が実際に行ってみると調査の難しい場所であったりするかも知れません。那賀町での一泊二日の滞在日程が組めれば、そういった場合に対処する事ができます。「金が無いなら俺の家に泊まれば良いやん!」調査に懸命な彼らを見ていて実家を開放する事を思い付きました。

これまでにプロジェクトの為にやって来た事
 滞在棟となる母屋の修繕大工さんによる修繕の様子(掘り炬燵の跡)

二階の壁の補修はDIYで

補修後

 母屋(滞在棟:ウイークリーシェアハウス)のモニタリング
 「風景をつくるごはん」の著者でもある真田先生とのご縁で、2023年の8月に東京工業大学真田研究室ゼミ旅行そして9月に早稲田大学中谷礼仁研究室「千年村ゼミ 2023年度那賀川疾走調査」を受け入れて、ウィークリーシェアハウスの可能性をモニタリングしました。

真田教授の著書「風景をつくるごはん」真田研究室ゼミ旅行の皆さん(一泊)

千年村ゼミ 2023年度那賀川疾走調査の皆さん(二泊)

 調味料やヘアドライヤーなども用意しておく必要がある事、ゴミ分別や料金精算の仕方の説明と協力依頼は誰もが認識できるように文書での掲示と配付が必要な事、那賀町内の特に調査エリアの食料品店や食堂の場所が分かる地域地図の必要性など、色々と気付きが有ました。

現在の準備状況(納屋の改修工事中です。)工事前(納屋片付けの途中)土間を板の間に改修

下水道配管工事

納屋北側工事

納屋一階の工事(手前の柚子選別作業場は畳敷きになります。)
納屋二階の工事(窓は大きくします。)

北側さしかけ部分

北側さしかけ部分内部

リターンについて
 那賀町の二大ブランド木頭杉と木頭柚子由来の地元産製品をリターンさせて頂きます(一部檜材の品もあります。)。
 *木頭杉には、鎌倉時代に京都下鴨神社の造営に木頭産材を寄進したという記録(天応2年(1320)那賀庄内大由郷文書)や天正年間に大阪城の用材として搬出されたとの言い伝えが有ります(木頭村誌)。昭和初期には木頭杉を材料としてひかれた薄板が阿波の三分板と呼ばれ、阪神市場に於いて家屋の外壁材や塀回り板の八割を供給していました。
 長安口ダム建設が始まる昭和二十年代半ばまでは、木頭杉は筏流しによって西日本有数の製材産地が形成されていた那賀川河口まで搬出されていました。旧宮濱村谷口(現那賀町)の土場で筏を組む様子 *木頭柚子の発祥地である旧木頭村助地区(現那賀町)では、冷涼で湿潤な気候条件のもと自生する実生樹を明治以前より家庭果樹としており、その果実を調理に利用してきました。昭和37年頃からは品質改良や苗木の生産から出荷など地場産業としての育成に努め、その結果昭和53年に「朝日農業賞」を受賞しています。(那賀町の家庭には柚子果汁を柚子として使用する食文化があります。)
 *木頭ゆずは農林水産省地理的表示保護制度(GI)により認定された那賀町の地域ブランド産品です。

 1)ご支援いただいた方全員に、お礼状に添えてTAKATAHANKUでの千円滞在券(学生でなくても一泊1,000円で滞在できます。2026年3月31日まで有効)を一枚お送りします。
 2)ご支援に対する感謝の気持ちに差が有るわけでは無いのですが、ご支援額別に設定したリターン品をお届けします。
 3)リターン品には職人の手作りであるためにクラウドファンディング終了後お届けまでに時間を要する場合があります事をご了承ください。

スケジュールについて(予定)
 2024年2月 納屋改修工事完成
 2024年2月  クラウドファンディング終了
 2024年3月 備品調達搬入
 2024年4月  TAKATAHANKオープン
 2024年4月  リターン発送

最後に
 最期までお読み頂き本当にありがとうございます。

何故、今更TAKATAHANKpjなのか? 残り少ない健康寿命、他にもやることはあるだろうに・・・?
自分でも不思議でした。
 でも、自問自答して自分の心を振り返った時に、ある友人の影響も少しあることがわかりました。
彼なら「栄ちゃん あと何年生きるつもりか知らないけど どうせろくでもないことしか考えてないでしょ^^。」といたずらっぽく言うだろうなと思いました。 「うんそうだよ。ろくでもないことかんがえてる^^。」・・・うん、まあやってみるか、と心が定まりました。

 最期になります。山奥の小学校にやって来た旅する音楽家の話です。
 地元新聞に下の記事が載る数年前から毎年、奥野勝利さんは小さなバンに電子ピアノや機材を詰め込んで、その隙間で寝起きしながら那賀町水崎字水崎原の桜谷小学校へやって来て、音楽の楽しさを子ども達に伝えてくれていました。
 そして毎回、那賀町内の幼稚園や何処かでミニライブを一つ開いて、それから広島県の大朝へ帰っていきました。
 子ども達や園児は演奏の終わった「まさくん」をジッと見つめて次の歌を待っていました。
 本当に雀の涙ほどの謝金しか渡せなかったのに、何時も変わらない優しい歌声を聞かせてくれました。
 この記事の時も彼の東京でのキャリアからすると無償同然の作曲料でOKしてくれて、ニコニコと遠路桜谷小学校へやって来てくれました。
 彼は彼の懐かしい日本の風景や人情に出会うを旅をずっと続けていました。そうして出会えた人達 との繋がりを大切にしていました。それはたとえ相手が小学生であっても変わることは有りませんでした。実は子ども達の手紙を読んだ時、彼は一寸困った様子でした。理由は分かりません。でも一度子ども達の思いを受け止めると、後は全力で答えてくれたのでした。
 そんな彼には全国に仲間が出来て、彼はその仲間同士を出会わせ、繋げていきました。
 そうやって繋げて行けば、彼の中の懐かしい日本の姿をいつかは取り戻せる、と思っているかのように感じました。
 TAKATAHANKに彼がふらっとやって来て、二、三日滞在して、じゃあ帰るねって帰っていく、そんな日を空想しながらプロジェクトを頑張ろうと思っています。

2014年12月11日徳島新聞

桜谷小学校は2016年4月1日閉校、現在は「シェアオフィスさくら谷」として利用されています。https://sosakuradani.jp/service#office
奥野勝利さんは2022年9月27日逝去(48歳)、彼の人となりについては彼のHP「まさくんの音楽会」ほかを見てください。https://musicastle6.wixsite.com/home/blank-1

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2024/04/11 17:38

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2024/03/14 08:55

    おかげさまで、私のプロジェクトは、2023-12-22に募集を開始し、19人の支援により265,000円の資金を集め、2024-02-29に無事募集を終了する事が出来ました。総支援額265,000円から手数料、サポート費、税などを除いた残り176,945円がプロジェクトで使用できる額となります...

  • 2024/02/29 12:28

    私のクラウドファンディングも後12時間で終了です^^。達成率は10%で終わりそうですが、26万5千円も支援頂く結果となり、大変ありがたく感じております。大工さんへの支払いを昨日済ませました。今日の電気工事が終わり、支援頂いたお金から手数料を除いた20万円ほどで畳みとカーテンを調達すれば、私の「...

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