自己紹介 

 初めまして。徳島県海陽町で子どもイベントや食事の提供等、子ども向けのサポート事業を行っている一般社団法人ふらっとです。

 この度は、子どもたちが放課後や休日等に過ごせる居場所、さらに子どもたちのための様々な機能を含んだ複合型の施設を作りたいとの思いで申込をさせていただきました。

 私たちが活動する海陽町は海山川に囲まれた自然豊かな田舎町です。

 都会に当たり前にあるショッピングモールや映画館はありませんが、自宅から一歩外に出れば、土や草の匂いを乗せた潮風が吹くことが当たり前のとっても素敵な町です。

 一昔前、この町には、町中のあちこちで遊びまわっている子どもたちがあふれかえっていました。ニックネームしか知らないおばさんの店で駄菓子を買い、山のほら穴に秘密基地を作り、水辺でザリガニを捕まえ遊び疲れたら、近所のお兄さんの家で漫画を読んだり、ゲームをしたり。

 現在、少子高齢化・人口減少が進み、子どもを見かける機会は少なっています。

プロジェクトへの想い

 数少なく、貴重な子どもたちですが、“今の子どもたち”に関われば関わるほど、抱える課題はとても大きいものと感じています。

 ひとり親家庭・不登校・経済的困難・特性による育てにくさ・社会・大人からの厳しい管理・ネグレクト等々、昔からあった課題かもしれませんが、地域とのゆるやかな繋がりが減り、子ども、保護者がそれらの悩みを一人ぼっちで抱えている。正解を出すことを求める社会傾向が強く、誰かに相談しても、自分ができる以上のものを求められ、自信が崩れていく。そういう姿を見かけることが少なくありません。

 現在、全国的に第三の居場所作りが進んできています。家庭でもない、学校でもない第三の居場所が持つ力は大きく、気を張ることなく、今の自分そのまま受け入れられる、そのような居場所を私たちの町の子どもさんも待っていると感じています。

 課題解決も含めながら、「誰でもふらっと来れるんじょ。」と声かけをし、子どもを中心に高齢者や保護者等、誰もが繋がることのできる場所を提供できればと考えています。

 また、施設についても私たち法人だけでなく、子どもたちにとって良い内容であれば、事業者等の垣根なく、多くの皆様と連携し、多様化する子どもの課題に向き合いたいと思っています。全国的に少子高齢化が進む中、少人数だからこそできるきめ細やかな子ども子育て支援事業を行政にも協力を求めながら、共に子どもたちを育んでいきたいです。

プロジェクト紹介

※現在、実施したいと考えているプロジェクトを関係者から紹介いたします。

プロジェクト① 食事サポート・こども食堂 

「家を出て、きちんと食事が摂れているのだろうか。」子どもが家を出るようになり、成長を喜ぶ反面、健康を維持できる生活ができているのか。特に身体をつくる大切な時期に栄養バランスのとれた食事が確保できているのだろうかと、家庭から子どもが離れた保護者の方は心配されているかと思います。また、経済的な事情等で十分に食事を摂る事が出来ないご家庭が都会や田舎に関わらず増えてきています。自然豊かな海陽町でも、朝から夕方までコンビニおにぎり1個だけ。というご家庭も実際にあります。大人も子どもも平等に平和な食事を摂る権利はあると思います。現在、海部高校の食事サポートを行っていますが、居場所ができた際には食事サポートを各家庭へ広げていきたいと思っています。食をめぐる課題は、年をおうごとに、支援が必要な状態が増えていっていると実感しています。年代に関係なく安心して食事が摂れる場所。地域の大人が子どもたちを見守りながら時間を共有できる場所。時には、高齢で閉店された駄菓子屋を復活させ、子どもだけでなく大人も童心に帰ってワクワクできる場所。そんな懐かしく暖かい子どもや大人にも優しい「第三の居場所」作りを実施したいです。
【一般社団法人ふらっと理事 笠原 まり】


〇プロジェクト② 学生カフェ 

 私たちの高校がある海陽町には、たくさんの自然がある反面、中高生のための遊びの場や気軽に利用できる自習室やカフェ等がありません。また、通学に利用する公共交通機関も1時間に1~2本しかないのが、現状です。そのため、放課後のバスや汽車がくるまでの待ち時間は駅併設の交流館やコンビニなどで過ごすしかありませんでした。ですが、これらの施設は一般の方も使われる施設であり、友人達とおしゃべりをしたり、遊ぶことが難しく、住民の方から施設の使用について注意されることも多くあります。私たちは放課後の過ごし方について、困っています。普通に放課後や休日等に楽しく友人達と話をしたり、勉強をして過ごせる場所が海陽町にも作られることを期待します。
【海部高校生徒会】


〇プロジェクト③ e-sports 

海陽町に来た方々にその魅力をたずねてみると、皆さんそろって「あたたかい」といいます。
人と人のつながりが深く、とても仲がいい。海陽町はそんな町です。
しかし、交流の場があまりありません。
小中学生の放課後の過ごし方は、外で走り回ったり、海で泳いだり、川でエビを捕まえたり、釣りに行ったり。
どれもとても楽しいですが、アウトドアばかりです。
そこでeスポーツの場を作ろうと考えました。
コミュニケーションをとるのが苦手な子、家から出られない子、みんなで集まりたい子。
どのような子でも地域や学校の境界を越えて楽しめる「e場所」を作り、eスポーツの楽しさを体験し、eスポーツを通じたコミュニケーションを創出し、新しい友達を作るきっかけを提供します。
地域の人々が集まり、eスポーツを通じて地域の交流を深め、結束を強化する居場所。
新たな学びの機会を提供し、新たなスポーツ文化を育てるe場所。
みんなでいつでも集まれる、家からでも参加できる。そんないい場所を作っていきます。
(※掲載写真はイメージ図です)
【海陽町e場所作りプロジェクト SOLA】


〇プロジェクト④ 「そのままの自分でいい、自分がいい」居場所 

 ふらっとのスタッフの方から「誰もがふらっとに集える居場所を作りたい。」とのお話を伺った時、初めに頭に浮かんだのは様々な要因で自分らしさを表現できない海陽町の子どもたちでした。学校にうまくなじめない子、パニックになりやすく、イベント等の利用を控えている子、家庭の事情で家族の世話をしている子。現在、それらのお子様にできることとして、学校や行政と会議を重ねたり、病院等へ繋いだりしています。海陽町には適応指導教室や放課後等デイサービス等がなく、保護者の方が1日かけて、遠い事業所や病院に通っている現状もあります。もし、この町に拠点ができ、様々な支援者のご協力が得られるのであれば、現在、関わらせていただいているお子様の笑顔もこの居場所で増えるのではないかと感じています。これらの企画に対して、私たちもできることを支援していきたいと思っています。子どもたちの未来が温かいものになるように、皆さまのご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
【海陽町スクールカウンセラー 加藤 宏猛
 海陽町スクールソーシャルワーカー 村山 弥生】


〇プロジェクト⑤ 海陽町で学ぶプロジェクトの拠点に 

 都会から地方へ。地方からまた別の地方へ。普段の日常から離れて過ごす体験は、新たな気づきを私たちに与えてくれます。
 海陽町は、海・山・川の素晴らしい自然、お寺や神社、伝統的なお祭りに藍染の文化、農業、漁業など、自然と文化の魅力的な融合を感じることができる場所です。
 Think Globally, Act Locally. Think Locally, Act Globally.
 この海陽町でしかできない経験を通して、子どもたちが感じ、考え、行動するきっかけを創れたらと思い、海陽町で学ぶプロジェクトを計画しています。そのひとつの拠点として利用させていただき、地域を越えて交流できる学びの場が創出できたらと思います。
【地域活性化起業人 今井洋介】

スケジュール

R5.12月 クラウドファンディング終了
R6. 1月 リターン発送
R6. 1月~居場所開設準備
R7. 4月~居場所事業開始

資金の使い道

開設に伴う施設整備費 約200万円

最後に

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
私たちの町はもちろん、世界中のあちこちで子どもたちの笑顔がたくさん増えることを願っています。
この活動にご賛同いただける方は是非ご支援お願いいたします。

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。

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