ご挨拶

はじめまして。
こちらのページを訪れてくださりありがとうございます。


こちらは

日本の食文化を自信を持って語れる人を増やしたい!

そのためのご支援をお願いするプロジェクトです


先ずは自己紹介をさせてください。
お料理『喜想菴』で女将をしております鈴木美和です。


『喜想菴』は
陶芸や木工、塀までも自身の手仕事でこなすクリエイターでもあり、古美術愛好家の店主 鈴木衛が手掛ける会席料理店。
赤坂から名古屋、そして京都の名店「桜田」で板前修業をしたのち、
愛知・岐阜・三重の県境、愛知県稲沢市で2000(平成12)年開業し、今は息子と3人で営んでおります。



その季節に沿った一番美味しいものをお召し上がりいただきたい」と
食材はできるだけ顔が見えお付き合いのある生産者から旬の食材を仕入れ、
お料理だけでなく、季節に沿った器でお客様をお迎えしています。

お店でお出しするお料理は調味料にもこだわり、日本の伝統的な手仕事で作られた純国産の厳選した素材で作られたものを使用しお持ち帰りや通販にも無添加にこだわり丁寧におつくりしております。

日本に昔から伝わる手仕事で作られた調味料は本当に美味しいのです。



今回、このクラウドファンティングに挑戦したいと思った訳は、

和食の『もと』である

会席料理に込められたおもてなしの心を次の世代へ伝え紡ぎたいと心から思ったからです。



少し長くなりますがどうぞお付き合いください。




『美味しい』だけではない会席料理


実はコロナ前、お店の経営は右肩下がりでした

当時は、その頃もてはやされていた『インスタ映え』するお料理ではないからだろうか?
こんな田舎で商売してるのだから仕方ないと諦めた方がいいのではないだろうか?
などと落ち込む日々もありました。

ですが、諦めずに考えていくとふとある疑問にぶち当たったんです。

うちのお客様は、こんなに『美味しい』と言いながらお召し上がりくださってるのに

『癒された』

『また1ヶ月頑張れるわ』

と言って帰られる方が多いのはなぜだろうか?

なぜ、ただ『美味しかった』とならないのだろう?



そこからは主人と『会席料理』に成り立ちの意味を深く深く考えあぐねる日々。

そして見えてきたのは、
『会席料理』の中には日本の食文化が詰まってるだけでなく

季節を感じ

料理を深く楽しむための、先人の知恵と思いが集まっているということでした



会席料理には、ひとつひとつのお料理、

お出しする順番にも意味があります。


それによって、

体をいたわりながらストレスなく食べ進められ、

交響曲のように店主とお客様が響き合える楽しさがありました。



その奥深さと、おもてなしの中にある心を五感で感じ、

丁寧に食事をすることで心に余白ができ、

ホッとするひとときを過ごすことができるのです。



もう初めてそこに気がついた時は、純粋に『すごいな!』と感動しましたし

『いつもはこんなに食べないのにお腹いっぱいでも食べれてしまった』

『癒されたー!』

というご感想が多いのにも納得がいきました。


そして
経営が上手くいかなかったのは、その良さに気が付かず足りていない物ばかりに目を向けていたからだと気づいたのです。


おかげで自分たちの仕事に誇りが持てるようになったと同時に、これが知られていないのが本当にもったいないと感じました。


なぜなら

季節を感じ、おもてなしの心あふれる

会席料理は日本の食文化を語る入り口としてベストだからです


実際日本全国あちこち食べ歩く中で、
会席料理として提供されているものでも、本来の意味とはかけ離れてるものも多くありました。

また、なんとなくのイメージから


『難しそうだよね』

『敷居が高そう』と思われて

一部の人たちだけのものになっていると感じた事も、もっと伝えたいと想うきっかけになりました。



日本料理店の減少


おまけにコロナが明け、昨年末ごろから聞かれたのは老舗の日本料理店の相次ぐ閉店のニュース。

心が痛むだけでなく、
不安な気持ちにもなりました。

この素晴らしい先人の知恵の詰まった食文化を引き継ぐ板前さんが減ってしまう事は
会席料理で使われる特殊な食材の生産者さんの減少にも繋がるからです。


会席料理は一度のお食事で30種類ほどの食材を扱います。

その中でも、日本料理ならではで使われる『はじかみ生姜』や『防風』などの食材は『あしらい』と言われ、料理を引き立てたり解毒や殺菌の作用もある会席料理には欠かせない食材なのです。



コロナで大打撃を受けた時も、会席料理で使われる特殊な野菜を作る生産者さんたちは現場の飲食店よりも深刻でした。



当時、少しでも力になりたいと、『おまかせちらし寿司』としてオンライン販売を開始しそうした食材など入れ込み販売したりもしましたが

私どものような小さなお店では限界がありました。




そして

この特殊な食材がなぜ大切なのか?

会席料理にはどんな意味が込められているのか?

それを知らなければ、

食材だけでなくどんな素晴らしいものであっても次世代へ繋ぐ事ができず、いずれ衰退していくでしょう。




伝え紡いでいくためにはどうしたらいいのか?


これからは会席料理に込められた想いも一緒に伝えていこう。

そう思うものの

コロナが明けても、なかなかお客様は戻りません。

私どものお店は小さな片田舎のお店で、行事を大切に守っている土地柄、
昔ながらのしきたりを大切に想う方も多くいらっしゃいます。
小さなお子様連れの3世代でのご法事やお食い初め、七五三や
長寿の祝いでのご家族様のお集まりが多くありました。

ですが、そんな土地柄であるにも関わらず
今年に入り地元の日本料理店が3店舗閉店してしまったのです。


コロナ禍で、それまで当たり前にあった行事が簡略化され、集まりも激減。

リモートが当たり前になりテレビ電話なども発達して家族が直接会わなくてもコミュニケーションが図れるようになりました。

これまで、会席料理などの日本料理は、多くの方にとって日常的に通うお店ではありませんでしたが、

法事やお祝い事の『ハレの日』に家族で出向き、箸の持ち方や、お道具の扱い方なども

食事の中で会話を楽しみながら、子どもたちに伝えていく機会でもありました。


そうやって、日本の文化というものは暮らしに溶け込み、受け継がれてきたのです。

しかし、これまでは身近にあったものだとしても、どんなに昔から続いてきた行事や

先人から引き継いてきたものに価値があっても、


実際にそれを経験していなければその大切さや意義を感じることはありません。




「継承」というのは大切さをどれだけ理論で伝えてもできるものではなく、

それをつないでいきたいという想いが生まれてこそ、形だけでなく、その本質まで継承することができます。




まずは、知ってもらうことが大切。




だからこそ、今の子どもたちへ伝えつなぐことが必要だと感じるようになりました。




『知る』きっかけを作る


ただでさえ

日本の文化に触れる機会がどんどん減っている現代に

子育てを通じて改めて和食の重要性に気がついたという人も少なくありません。


元々、日本の食文化は、親から子へ、さらにその子どもへと家庭で受け継がれてきました。


しかし、地域との関係性も希薄になる中、核家族化も進み、共働きの家庭も増えている現在。

そうした中で、子どもたちに丁寧に食事を作り、ゆっくりと食事の時間をとるというのは、思う以上に大変なものです。

父親の育児休暇が進んだり、コロナ禍でリモートが可能になったことなどにより、男性の家事育児への関わりも増えてはいますが、それでも女性の家事労働のひりつはおおく日々の食事作りや仕事に追われ

『子供とゆっくり過ごす時間が持てない』『食育に不安がある』というお声をよく聞きます。


それは、昔であれば当たり前にあったことを子どもたちに教え、つないでいくということも難しくなった、ということでもあると思います。

そして、これからますますそれは広がっていくでしょう。

昔、親や祖父母から『肘をついて食べたらダメ』寄せ箸や、迷い箸は良くない、など


箸の持ち方も含めて、食べ方などのマナーを口酸っぱく言われたという方もいるのではないでしょうか?

子どもの頃はそれに窮屈さを感じていたかもしれません。

でも、大人になると、教えられたことが自分にとっての「当たり前」「自然にできること」に

なっていることに気づきます。

やがて、その意味や大切さを感じられると、自分も伝えたいと思うようになります。

しかし

今では、会席料理などの少し背伸びをした食事の機会だけでなく、家庭で身近にあったこうした機会ですら、日々の忙しさの中で失われつつあります。


では、どうしたらいいのか?


考えた先に見出したのは、社会が子どもたちの「食育」のサポートをするということでした。


現代は「飽食の時代」と言われるように、ファストフードから、他国の料理までありとあらゆるものを食べることができ、食材は季節を問わず、簡単に手に入ります。

その豊かさの一方で、食材の産地や旬がいつなのか知らないのは子どもだけではないかもしれません。


食材の旬っていつ? どこで採れるの? 和食の食べ方って? 洋食との違いは? 和食って何が体にいいの?


だからこそ

グルメだけではない

豊かな日本の食文化を自信を持って語れる人を増やしたいのです。


この入口として

まずは知ってもらうきっかけが必要だと思っています。



『食を育む』ために喜想菴が行っていること


私共のお店を『お食い初め』でご利用いただく事もあります。

『お食い初め』とは、生後100〜120日後くらいに行う子供が生まれて無事であることの感謝と、食べ物に困らないようにとの願いを込めた行事

その際

一緒にいらしたご兄弟であるお子様には子供用のお料理をご用意してるのですが

以前

自分の分では物足りず、お父様の大人分まで全て平らげてしまった3歳のお子様がいました。


その際、

お料理を出すたびに、キラキラと期待に満ちた瞳で見つめる姿を今でも忘れる事ができません。


そんな小さなお子様でも心で感じてくれたのだと、和のおもてなしの深さを実感したのです。

この喜びをもっと伝えたい。


また、子供達への食育として「和食マナー体験の会」を毎年夏に開催しています。

簡単な食事のマナーを学び、生きている鮎を眺めた後は、焼き魚の扱い方を楽しみ、茶道体験もできる会です。

この「和食マナー体験の会」には、小学校2年生から中学生のお子様まで、1時間以上も畳のお部屋に座り、大人と同じ会席料理のフルコースをいただきます。





家ではゲームやYouTubeを見ながら食事をしていて集中力がないというお子様も、

ほんの少し食べ方をお伝えしただけで、この時間だけは自然と両手を添えて丁寧に器をもち、最後まで目の前の食事に集中しています。


そして、家に帰ると、お子様の方からお箸の持ち方や、食べる順番を教えてくれるなど、家族でまたその時間を思い出し、会話が生まれているそうです。




体験してくださった親御さんから

『じっとしてられるか心配だったけど、また行きたいと言っています』

というお声もいただきます。



子どもの感性はとても豊かです。

心で感じて受け取ってくれるから、体験を楽しみ、そう言ってくれるのだと確信しています。

会席料理での食育なんて贅沢で、家庭とは違いすぎるなんて思う方も多いでしょう。

ですが

日本古来から伝わった和食の『もと』が会席料理に詰まっています。

この会席料理のおもてなしの中には、家庭でも活かせる「食育のもと」もたくさん詰まっている。

キチンとした食事を整える事もとても大切ですが、それだけが食育ではないのです。


めんどくさそうに思える箸の持ち方にも意味があり

「いただきます」に和の心が詰まっています。

和の空間でのひとときの中で

旬の食材を知り、丁寧に味わうことで、その意味を知ることができます。

そうした一つひとつが日々の暮らしにつながっています。

とはいえ、1回の体験では、日常がすぐ変わることはないかもしれません。

でも、1回の体験が記憶に残り、それを「知っている」という経験が、何かにつながると思っています。


そんな未来を想像するだけでもワクワクしませんか?




お店を超えてチャレンジしたい


会席料理は、しきたりやマナーなどが難しいと思われている方も多いですが

敷居が高いと思われている方のハードルを下げるために最低限のマナーは必須。

私自身、主人と結婚したばかりの頃はあまりマナーを分かっておらず

「奥様がもう少しお勉強されないとね」と言われたこともあります。

そこから、実践で学んでいく中で、しきたりやマナーは決して厳しいものではなく、料理を深く楽しむための先人の知恵と想いが集まったものだと知りました。

私はマナーの講師でもありませんし、実践で学んだマナーですが、たくさんの諸先輩のお客様から学んだ知恵もあり

敷居が高いと思われてる若い方々への『入り口』になれると思っております。


家庭で教えることが難しくなった今、

まずは子どもたちに「知る」きっかけを作るという事。

そして、社会で見守り伝えるお手伝いをすることが必要ではないでしょうか?




『食べる事は生きること』


「食」はお腹を満たすだけではなく、心を豊かにし、生き方そのものにも影響を与えます。


自分の国の文化を知り、自分の言葉で語ることができる人が増えれば

必ず、これからの子供達が世界へ羽ばたいて行く時の力になり

日本の食文化を継承する和の板前さん達の増加や食材の生産者さん方の後継者問題にもつながるのです。


ですが

地方で営む小さな料理屋では限界があります。





お店を超えて伝えるために


会席料理のおもてなしに込められた和の心を伝える場を作るとともに

会席料理のマナーや先人の知恵と想いを

大人も子供たちも楽しめ、1人でも多くの人に伝わる動画を作り、お届けしたいのです。



そして、この思いに賛同してくれた現役働くママたちの応援もいただける事になり

この企画を『和っしょいプロジェクト』と名づけました。


リターンには、
現役の働くママ達のリアルな声や和の想いを伝える商品や、和を楽しめる講座をご用意しております。


和っしょいプロジェクト』メンバー紹介




最後に

こんな地方からの小さなお店の発信ですが

日本の豊かな和食文化を見直していただき

1人でも多くの方々に

自信を持って日本の食文化を語って欲しい

どうか、この想いを汲み取りくださり、お力をお貸しいただけることを心から願っています。

どうぞ

皆様の応援を心よりお待ち申し上げております。





※リターン補足

①【家族で映像に出演する権利】

こちらのリターンには

最寄りの駅からのタクシー代 当日の写真のPDF  お飲み物が含まれています。


②【和食をつなごう!親子レッスン】

【オンラインお茶会&お話し会】

【心・体・暮らしを和する醸し文化へのお誘い】

上記の3つのリターンには、和の心を伝える動画の映像権が含まれます。

③和モダン『ぬれんがね』エプロン

詳しくはこちらから





喜想菴

愛知県稲沢市平和町西光坊海道東373-2

0567-47-0015


ミシュランガイド 

愛知・岐阜・三重2019特別版

に掲載されています


詳しいお料理はこちらから⬇️

ホームページ:https://kisouan-inazawa.com/


このプロジェクトの想いを綴る⬇️

女将のブログ:日々の暮らしに福を呼ぶ喜想庵女将の和のおもてなし


実践和食のマナー⬇️

女将のInstagram  和食のマナーを伝える


喜想菴への行き方⬇️

アクセス Google地図 

========

金額目標:80万円

用途・動画制作費:30万円

原材料他リターン費用:30万円

キャンプファイヤーさんへの手数料:12万円

諸費用および人件費:8万円


  • 2024/04/24 07:35

    この度は日本の食文化を紡ぐ動画制作プロジェクトご賛同くださり心温まるご声援やご支援をありがとうございました。おかげさまでご支援者102名様からのご支援で926800円という目標だった金額より予想を越えるご支援をいただき、本当に感無量です。これから念願でした動画制作へはいってまいります。皆様へ嬉...

  • 2024/04/22 21:12

    日本の食文化を自信を持って語れる人を増やしたい和っしょい動画制作プロジェクトを開催中の喜想菴ですこのプロジェクトに励ましのお言葉やご支援をいただきまして誠にありがとうございます。ここまで頑張ってこれたのはおかげさま以外のなにものでもなく心から感謝申し上げます。おかげさまで目標金額達成いたしまし...

  • 2024/04/02 17:39

    こんにちはただ今『日本の食文化を自信を持って語れる人を増やしたい』プロジェクトオーナーの喜想菴です。今回のプロジェクトに関してご質問をいただきました。このプロジェクトは日本の食文化に触れる機会の少ない現代に今の自分にできる事から少しでもお役に立てればの想いから決意したこのプロジェクト1人でも喜...

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください