今、新しい。古代ローマ時代から続くポルトガルの「ターリャワイン」は究極のナチュラルワイン
ポルトガルは、ワイン造りに欠かせない「土壌=Sand」「日照時間=Sun」「海からの風=Sea」の重要な三要素を備えた気候風土を持つワイン王国。高品質なワインがリーズナブルに堪能できるとして、近年、世界中のワインラバーやバイヤー達から多くの関心を集めています。
ポルトガルのワイン造りの歴史は大変長く、なんと2000年以上前のローマ時代から。
その中でもリスボンに近い南部のアレンテージョ地方はターリャ(=アンフォラ=粘土の素焼きの瓶)でのワイン造りが今でも変わらずに継承されている唯一のDOC地域で、今もこの伝統を途切れさせまいと若い世代が奮闘しています。
なだらかな丘がどこまでも広がる、美しいアレンテージョ。 標高が低く温暖な地域の特徴を生かしたブドウ栽培とワイン造りが、はるか紀元前の昔から行われてきました。
ポルトガルでは、アンフォラのことを「ターリャ」と呼びます。私たちが今回ご紹介するのは、ポルトガル・アレンテージョ地方で、はるか古代から作り続けられている大変貴重なターリャワイン。その中でも昨今国際的に高い評価を得ている生産者XXVI Talhasのワインをご紹介します。
2000年前から生き続けるポルトガルのターリャワインとは
一説によると、素焼きの瓶(=アンフォラ=ターリャ)は、はるか古代、西アジアのフェニキア人によってヨーロッパへ伝えられ、アジアとヨーロッパの交通の要所でもあったジョージアでアンフォラを使ったワイン造りが始まったようです。
このアンフォラを使ったワイン造りは、その後、エジプト、イタリア、スペインといった地中海沿岸の国々に広がっていきますが、紀元前2世紀ごろになると、素焼きの瓶に代わって木樽がワイン造りに使われるようになり、多くの国ではアンフォラのワイン造りは廃れてしまいました。ところが、ポルトガルとジョージアでは、この古代の伝統が途切れることなく現代まで残り続けたのです。
そんな悠久の歴史を持つターリャでのワイン造りは、アレンテージョの人々の生活の一部。村のあちこちにターリャが置かれ、人々はブドウを収穫するとターリャに入れ、ブドウがワインに変わっていくのを季節の移り変わりと共にゆっくりと待っていました。11月の聖マルティヌス祭の日が、その年の新しいターリャワイン(ヌーヴォー)の開栓の日。家族や友人たちが集い、出来たばかりの新酒を共に味わうという伝統は、この地では2000年以上も前から続いてきたのです。
実は、DOC(原産地呼称制度)で「ターリャワイン」を名乗ることができるのは、アレンテージョ地域でターリャを使って造られたワインのみ。私たちは今回、この貴重なターリャワインを日本の皆様にご紹介し、現地の継承活動を継続的に応援したく、キャンプファイヤーでのプロジェクトを行うことにしました。
究極のナチュラルワイン「ターリャワイン」ができるまで
ブドウ畑で収穫されたブドウは直ぐにワイナリーに届けられ、徐梗、破砕機にかけられます。果汁、皮、さらには茎の一部もターリャに入れ、自然酵母により発酵させます。
8日~15日間ほどかけて発酵させる間、T字型をした木製の棒を使って、1日2回アンフォラの中身をかき混ぜます。これは発酵を促しつつも発酵による圧で容器の破壊を防ぐためです。
素焼きの瓶は気密性が低いため、ワインに微量な酸素を供給し温度管理の役割も果たします。
開栓の際には、大きなターリャの底近くにコルクでできた栓を差し込み、ワインを抽出します。その時、底に溜まっている沈殿物が自然のフィルターとなります。
今“熱い“ターリャワイン生産者、XXVI Talhas
ポルトガル南部アレンテージョ地域。青空となだらかな丘の景色が続く小さな村、Villa Albaに、素晴らしいターリャワインを造るグループがあります。彼らの名前は「26のターリャ」を意味するXXVI Talhas。その名の通り、彼らのワイナリーには26個のターリャが並んでいます。その一つ一つがとても古く、一番古いターリャは今では大変貴重で珍しく、1846年に造られたものです。
グループのメンバーの一人が、祖父のワイナリー、「Mestre Daniel(メストレ ダニエル)」を引き継いだのが2018年のこと。
Mestre Danielのブドウを使い、100年以上の歴史を持つターリャで醸造されるナチュラルで高品質なワインは、今では国際的に高く評価され、世界中から注目を集めるようになりました。
XXVI Talhasは、古代から続く伝統的な方法を踏襲。自ら農薬を使わないで栽培したブドウを手摘みで収穫、ターリャで発酵・醸造、瓶詰までをすべて手作業で行っています。
(Caption:かつてのワイン作りのノートが今でも残っています)
ナチュラルワインをつくる、天然で手入れなしのブドウとは?
ナチュラルワインをつくるのに、最も重要な要素はブドウです。並外れた高品質のブドウを、適切な時期に収穫する必要があり、高度な技術と管理が求めます。
そのため、メストレ・ダニエルでは、細心の注意を払って栽培された40年以上のオールド・ヴィンヤードのブドウのみを厳選して使用します。
私たちの言う天然のブドウとは、農薬を使用せず、あらゆる種類の化学的なトリートメントを施していないブドウのこと。栽培期間中、農薬は使用していません。 ワイン用のぶどう収穫後は、羊たちの餌となります。動物と共存しています。動物たちも喜んで天然のぶどうを食します。
科学的なトリートメントに頼らない農法は、特に冬の間、ブドウ畑の世話をするのにより多くの人的作業が発生し、ブドウの栽培により多くの人手と手間がかかることを意味します。
収穫時にもブドウは1つ1つ手摘みで、それは伝統的なターリャのワインづくりの一環であり、メストレ・ダニエルのターリャプロジェクトでもあります。
ターリャワイン独特の複雑なアロマと快活なフレッシュ感はXXVI Talhaがつくるワインの特徴です。自然の力を最大限生かしたワイン造りで鍵となるのが、ブドウの収穫時期の見極めです。
(弊社スタッフも収穫のお手伝いをしてきました!↓)
ブドウのフレッシュさをワインへと活かすため、9月の最初の2週間の間に、朝のうちに収穫を終えます。破砕されたブドウはターリャに入れられ、自然酵母によって発酵のプロセスへと進みます。その後、ターリャが開栓されるまで、室温のコントロールや1日2回の攪拌作業以外は全て自然に任せられる、究極のナチュラルワインです。
XXVI Talhaの年間生産量は全種類の生産量をトータルしても10,000本ほど。大変限られた、貴重なワインなのです。
XXVI Talhaとポルトガル・トレードで造るCuvée Japan(キュヴェ・ジャパン)
弊社ポルトガル・トレードは、XXVI Talhaとの長年の付き合いと信頼性の確立を経て、日本向けの特別なワインを造ることができないかをXXVI Talhaに相談し、快諾してもらえました。26個あるターリャにはそれぞれローマ数字で番号が刻印されているのですが、ターリャVIIを使って白ワインを、ターリャⅠを使って赤ワインを日本向けオリジナルで製造するに至りました。
ターリャワイン白は「オレンジワイン」
ターリャで作られる白ワインは、「オレンジワイン」でもあります。通常の白ワインでは発酵する際にはブドウの果皮や種などは取り除くのですが、ターリャ白は赤ワインと同様に、ブドウの果皮ごと漬け込まれ、醸造されているからです。オレンジワインは、白ブドウに含まれる色素やタンニンが溶け出るため、ワインの液体が白ではなくアンバーがかったオレンジ色になり、また、果皮から生じる複雑味のある奥深い味わいが特徴的です。
近年、日本でもトレンドになった「オレンジワイン」ですが、ターリャワインでは、はるか昔からオレンジワインがつくられていたのです。
キュヴェ・ジャパン赤は酸化防止剤無添加のナチュラルワインの極み
酸化防止剤はほとんどのワインに含まれ、ターリャワインもほぼゼロに近い極微量を品質安定のために使用しています。ですが、今回のキュヴェ・ジャパン赤は酸化防止剤もゼロ、無添加、ナチュラルの極みを追求したワインに仕立てています。
極限まで極めた真のナチュラルワイン
酸化防止剤を使用しない高品質のワインづくりには、超良質の原材料、つまり、ブドウが必須条件です。まずはこのキュヴェ・ジャパンプロジェクトを立ち上げるにあたり、生産者にブドウの出来を確認したところ、GOサイン!ブドウの出来は毎年違うため、本当に美味しい質にこだわった酸化防止剤不使用ワインは、ブドウの条件によって毎年可能というわけではありません。(※品質を気にしなければ毎年可能です。)
酸化防止剤フリーのナチュラルワインの特徴と利点
市場に出回っているほとんど全てのワインは、ワイン製造中に亜硫酸塩に変化する二酸化硫黄(SO2)を使用しています。これは、ワインだけでなく食品業界で一般的に広く使用されている防腐剤です。
なぜ酸化防止剤フリーのワインを選ぶの?
ワインに含まれる酸化防止剤=亜硫酸塩はほとんどの人には影響はなく、人体に影響がない範囲で添加されていますが、近年ナチュラルワイン愛好家も増え、できれば酸化防止剤を含まないワインを飲みたいというご要望も多くなりました。
酸化防止剤を使用していないワインは、まさにナチュラルで、身体にも優しいです。この究極のナチュラルワインは、遥か昔から受け継がれている素晴らしい自然の賜物で、ワインをよりピースフルに、そしてナチュラルに楽しむことができます。
究極のナチュラルワインを、赤ワインでつくる理由
今回酸化防止剤不使用でつくるターリャワインは赤ワイン。それにはきちんとした理由があります。酸化防止剤を添加しないワインづくりでは、白ワインよりも赤ワインの方が品質の安定性が見込まれます。赤ワインにはタンニン(ワインの渋み)が含まれているため、酸化が白ワインより起こりにくく、酸化防止剤を含まないことによる酸化やアロマの欠如が抑えられるのです。
ターリャワインの楽しみ方
アルコール度数が低く、酸味とフレッシュさが持ち味のターリャワインはどんな料理とも相性が良いのが特徴です。普通にはなかなか合わせにくいスパイシーなエスニック料理やカレーとも合う懐の広さを持っています。
ターリャワインの白は、オレンジワインの特徴でもあるタンニンを備えた強いインパクトがあるため、肉料理や脂ののった魚料理など、様々なメインディッシュに合わせやすく、特に、季節の野菜を使った料理や魚介類を使ったしっかりとした味付けの料理との相性は抜群です。
肉料理であれば、塩だれチキンなど白身肉のシンプルであっさりとした味付け料理とのマリアージュもおすすめです。
ターリャ赤ワインも大変ユニークな特徴があります。ターリャをコーティングしている“ペズ”の独特の香りを感じ、主には非常に柔らかく滑らかなタンニン、ライト~ミディアムボディ、印象的な爽やかな酸が特徴的な涼やかでエレガントなワインです。
アルコール度数が低めで、タンニンがマイルドなターリャ赤ワインは、焼き鳥など甘味のある和食にも自然になじみます。現地では地元料理でもあるチョリソー、サラミ、ソーセージなどと良く食べられます。ターリャ赤ワインが持つ酸は料理の油分をすっきりカットしてくれるので、油分の多い肉料理の後味もさわやかにしてくれます。ワインの酸は実に料理の油分との相性が抜群なのです。
アレンテージョは暑い産地で、通常の造りをするとパワフルでフルボディのスタイルの赤ワインができやすいのですが、ターリャでつくる赤ワインは滑らかで軽やかなスタイルに仕上がります。
今回つくるワインはほど近く100%ナチュラルであるため、ワインはより複雑なアロマとフレーバーになります。そのため、より一層美味しい状態を味わうには、ワイングラスに注いでからしばらく時間をおくと、味わいに変化が見られます。グラスに注いでからも、口に含む度に味わいの変化を感じる、非常に高品質のワインです。
商品ラインナップ
リターン紹介
メストレ・ダニエル キュヴェ・ジャパン ターリャI 酸化防止剤無添加 赤 750ml 1本
※20歳未満の方はご購入いただけません
メストレ・ダニエル 白 750ml 1本
メストレ・ダニエル 赤 750ml 1本
※20歳未満の方はご購入いただけません
メストレ・ダニエル キュヴェ・ジャパン ターリャI 酸化防止剤無添加 赤 750ml 1本
メストレ・ダニエル 白 750ml 1本
メストレ・ダニエル 赤 750ml 1本
※20歳未満の方はご購入いただけません。
メストレ・ダニエル キュヴェ・ジャパン ターリャI 酸化防止剤無添加 赤 750ml 2本
メストレ・ダニエル キュヴェ・ジャパン ターリャVII 白 750ml 1本
※20歳未満の方はご購入いただけません。
メストレ・ダニエル キュヴェ・ジャパン ターリャI 酸化防止剤無添加 赤 750ml 1本
メストレ・ダニエル キュヴェ・ジャパン ターリャVII 白 750ml 1本
メストレ・ダニエル 白 750ml 1本
メストレ・ダニエル 赤 750ml 1本
※20歳未満の方はご購入いただけません。
メストレ・ダニエル キュヴェ・ジャパン ターリャI 酸化防止剤無添加 赤 750ml 1本
※20歳未満の方はご購入いただけません
メストレ・ダニエル 赤 750ml 1本
メストレ・ダニエル 白 750ml 1本
※20歳未満の方はご購入いただけません
メストレ・ダニエル キュヴェ・ジャパン ターリャ I 酸化防止剤無添加 赤 750ml 1本
メストレ・ダニエル 白 750ml 1本
メストレ・ダニエル 赤 750ml 1本
※20歳未満の方はご購入いただけません。
メストレ・ダニエル キュヴェ・ジャパン ターリャI 酸化防止剤無添加 赤 750ml 2本
メストレ・ダニエル キュヴェ・ジャパン ターリャVII 白 750ml 1本
※20歳未満の方はご購入いただけません。
メストレ・ダニエル キュヴェ・ジャパン ターリャI 酸化防止剤無添加 赤 750ml 1本
メストレ・ダニエル キュヴェ・ジャパン ターリャVII 白 750ml 1本
メストレ・ダニエル 白 750ml 1本
メストレ・ダニエル 赤 750ml 1本
※20歳未満の方はご購入いただけません。
通信販売酒類小売業免許を有するポルトガル・トレード(株)より、商品は直送します。
(通信販売酒類小売業免許 豊能法第225号)
私たち「ポルトガル・トレード」について
皆さま、はじめまして。
私たち、「ポルトガル・トレード」は、ポルトガルワインを専門に取り扱い、ポルトガルでのワイン生産から輸入・販売に至るまでをWSETディプロマ資格を保有しているポルトガル人代表とワインに情熱を注ぐスタッフ達で手掛けています。ポルトガルワインの現地生産者たちのもとへ足を運び、自分たちが心から美味しいと思い、本当に価値のある上質なワインだけを厳選して輸入しています。
スケジュール
2024年1月8日 クラウドファンディング終了
2024年1月末頃 リターン発送予定
通信販売酒類小売業免許を有するポルトガル・トレード(株)より、商品は直送します。
(通信販売酒類小売業免許 豊能法第225号)
リスク&チャレンジ
<プロジェクトに関する情報>
・プロジェクトの属性:輸入商品
・代理店によるサポート:代理店による日本語カスタマー対応。何等かの形で商品がお届けできなくなった場合は全額返金いたします。
・プロジェクト実行者(国) :日本
・製品者(国) :ポルトガル
・製造者(国) :ポルトガル
わたしたちは、稀有で良質なポルトガルワインを皆様にお届けするために、細心の注意を払って業務を行っております。 ですが、今回の商品に限らず、ワインというものは生き物であり、時々その自然の過程で変化を起こしたりするものです。一般的に、商品の特性上返品は受け付けておりませんことをご了承の上お買い求めください。商品発送の間違い、輸送中の破損に限り交換いたします。 ※並行輸入品が発生する可能性があります。正規以外での個人輸入等は、完全に防ぐことができない場合がございます旨、予めご了承のほどお願いいたします。※並行輸入品は正規代理店による製品保証を受けることができません。また、正規代理店を通じて購入することで、日本国内での流通に必要な各種認証の取得や、関税の適切な処理が担保されます。 ※本文中に記載させていただいたスケジュールは、あくまでプロジェクト公開時点の予定です。配送遅延のおそれがございます。
最新の活動報告
もっと見る新キャンペーン【KOPPU】を開始しました!!
2024/02/26 12:18前回のキャンペーンでは、ご支援いただき誠にありがとうございました。本日正午より、キャンプファイヤーでのキャンペーン第二弾となる「太陽とワインの国ポルトガルからお届け!オシャレで美味しいワインライフ。」を開始しました。https://camp-fire.jp/projects/view/740323気軽に毎日の食事に合せて使える、飲みやすさ、飲み心地抜群のポルトガルワインです。これからの季節に使いやすいロゼや、微発泡白ワイン、そして栽培期間中農薬不使用のブドウを使ったワインなど、魅力的なラインナップとなっています。割引率の異なるセットを御用意しておりますので、お得なセットは早い者勝ちです!ぜひ、お得なセットがあるうちにご確認ください♪どうぞよろしくお願い致します。 もっと見る
プロジェクトが終了しました!
2024/01/09 12:11昨日をもってプロジェクトを終了しました。たくさんのサポート、ありがとうございました☆準備が出来次第、出来るだけ早く皆様に商品をお届けいたします。今しばらくお待ちいただけますと幸いです。準備が整いましたら、またこちらでご連絡をいたします。改めまして、ご支援いただきました皆様に、心より感謝を申し上げます。どうもありがとうございました。 もっと見る
Bom ano novo! 明けましておめでとうございます!
2024/01/01 09:00あけましておめでとうございます!青い空にどこまでもまっすぐと続くワイン畑。気持ちがいいこちらの写真で新年スタートのご挨拶です。落ち着かない世界情勢、2024年平和を祈るばかりです。世界を動かすことはできませんが、身近な人たちが幸せでいられるように助け合いをし、喜びを分かち合うことで、それを世界のみんながすれば少しは世界も平和に近づけるのかな・・・。皆様にも2024年沢山の幸せが訪れますよう心より願っております☆昨年は当プロジェクトに多くのご支援をいただきましたこと、心より感謝を申し上げます。当プロジェクトは残すところあと8日です。是非拡散の程よろしくお願い致します<m(__)m> もっと見る
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