はじめまして!東京和紙株式会社 代表の 篠田佳穂と申します。東京都台東区にあるアトリエ、「和紙ラボTOKYO」を拠点として、手すき和紙の魅力を伝える活動をしています。

そしてこちらは、和紙ラボTOKYOの看板猫、かみちゃん。推定6歳、鍵しっぽが特徴の、女の子の三毛猫です。昨年6月にアトリエに迷い込んできた私の相棒です。


和紙の「紙」と、福の神の「神」の両方の意味を込めて付けた名前「かみちゃん」。その名の通り、彼女が和紙ラボTOKYOに迷い込んできて、一緒に暮らすようになってからというもの、たくさんの人がかわいがってくれ、和紙ラボTOKYOに親しみを持つようになってくださいました。

また、かみちゃんがきっかけとなって、和紙を使った新しい商品アイデアも生まれてきたので、一緒にこのアトリエを盛り上げる相棒になるために私の元に来てくれたのかな、と思ったりしています。

かみちゃんが和紙ラボTOKYOの看板猫となって、この10月でちょうど1年。これを機に、もっとたくさんの人に手すき和紙の魅力を知ってほしいと、クラウドファンディングを立ち上げることにしました。



和紙ラボTOKYOは、東京和紙株式会社が運営する、東京都台東区にあるショップです。


東京在住の和紙職人たちが、東京生まれの和紙の原料「楮(こうぞ)」や東京の水道水・地下水を使って手仕事で丁寧に作り上げた和紙「東京和紙」。和紙ラボTOKYOでは、その和紙や和紙を芯にした水引を用いた製品を販売したり、ワークショップを開催したりしています。

和紙作りワークショップの様子水引バックチャームワークショップの様子

和紙で作ったハンドバッグ

和紙作りのワークショップを開催しているところは他にもありますが、和紙ラボTOKYOの特徴は「漉く(すく)」過程を実際にするだけでなく、原料である楮(こうぞ)の皮を剥いたり、叩いたりなど伝統的な手すき和紙製造工程を目の前で見ることができる点です(少しお手伝いあり)。
和紙の原料となる楮の塵を取っているところ

ショップ前でも、原料を栽培しています。都内で、目の前で原料を見られることはめったにありません。
ショップ前で育てている楮の木

また、和紙を作る過程で、お役目を終えたおみくじや野菜、天然ガーゼ入りなど、さまざまなオリジナル和紙を作っていただけるのも特徴です!


そして!看板猫のかみちゃんとも触れ合える!猫好きにはたまらない空間です。


東京和紙では、オンラインショップも運営しています!


みなさんは、和紙を作ったことがありますか?

日本の伝統的な手すき和紙は、このように作ります。繊細で手間のかかる工程が多いのです。

簡単に各過程を説明すると……

1.原料となる楮(こうぞ)の木を刈り取り、蒸して皮と芯を分ける。

2.ヘラで木皮の表部分となる鬼皮と次の甘皮を剥いで、白皮にする。

3.白皮は、水にさらして自然漂白。晒した後は、純粋な繊維だけを取り出すために約3時間鍋で煮る。

4.白皮についた不純物や傷を取る。

5.白皮を叩いて「紙素(かみそ)」という繊維にする。

6.トロロアオイの根を叩いて抽出した「ネリ」で繊維を水中で均一に分散させる。

7.漉き作業では、水と白皮とネリを混ぜて平らに敷き伸ばす。その湿った和紙を「湿紙」と呼び、重ねて「紙床」とする。

8.紙床をプレスして水分を取り、一枚ずつはがして自然乾燥させる。検品を経て、和紙が完成!

私が手すき和紙を自分で育てた原料から作っているところを、動画にまとめましたので、ぜひご覧ください!


この過程を踏んで自分で作った和紙は、唯一無二の愛おしいものと感じるはずです。水も原料の植物も豊富にある山までわざわざ行くことなく、東京の下町にある和紙ラボTOKYOで作ることができます。ぜひ体験しに来てください!



かみちゃんが、和紙ラボTOKYOの看板猫になるまでの話を聞いてください。

元々、このアトリエはペットNGの契約で借りていました。だから、彼女が自ら店に迷い込んできたとき、最初は全く飼う気はありませんでした。しかし、何度店から出しても、戻ってくるんです。多くの保護団体や警察に連絡しても、成猫は引き取ってもらえない現実に直面しました。そこで、ビルのオーナーと相談して、一時的に保護することに。


かみちゃんは明らかに以前は飼われていたようで、トイレのことも理解していました。破損や臭いを出さないように気をつけつつ、飼い主を探す活動を始めました。しかし、1カ月が過ぎても元の飼い主からは連絡がありませんでした。避妊手術を受けさせようとすると、子宮蓄膿症という病気が発見され、子宮全体をとる大手術を受けることに。

そんな危機を乗り越えて、新しい飼い主を探しはじめました。新しい飼い主候補が現れ、トライアウト(試験的に預ける期間)を始めましたが、先住猫とうまくいかず失敗。


実はトライアウト中、私がペットロスを感じてしまい、もしトライアウトがうまくいかなかったら、私が飼おう、と心を決めていたのです。私はビルのオーナーに再度相談し、正式にかみちゃんを迎える許可を得ました。

こうして、去年の10月から、かみちゃんは「和紙ラボTOKYO」の看板猫として、多くのお客様に癒しを提供する存在となったのです。

かみちゃんとの出会いからこれまでの軌跡を、短い動画にしました!ぜひご覧ください!



かみちゃんが店の一員になってから、ペット商品をよく見るようになると、その種類の多さに驚きました。しかし、飼い主とペットが「ペア」になれるような商品は意外と少ないと感じたのです。私はかみちゃんのことを相棒のように感じていたので、同じユニフォームを着てみたいという思いがありました

そこで、考えたのが手すき和紙で作る蝶ネクタイです。蝶ネクタイがおしゃれアイテムとして流行りつつあったので、和紙で作ってみたいなというアイデアはもともと浮かんでいたのですが、人間用とペット用、おそろいでつけられたらいいんじゃないかと思ったのです。


手すき和紙は日本の伝統であり、耐久性もあります。これなら、日常でも特別な日でも活躍してくれるだろうし、「書く」「折る」以外の手すき和紙の使い方を広めたいと考えていた私にとっては、とてもよいアイデアだと思ったのです。

そして、私の悲しい経験も、もうひとつのアイデアにつながりました。

私の25年来の友人が、今年の6月、乳がんで亡くなってしまったのです。彼女と最後に話したのは、かみちゃんがトライアウト中のときのこと。友人も子どもの頃から猫を飼っていたので、久しぶりに会ったというのに、話の中心はもっぱら猫のことでした。

コロナ禍も明けてきて、ようやく普通に会えると思っていた矢先に、彼女が亡くなったという悲しい知らせを受けました。そして、彼女の愛猫も、彼女を追うようにその3カ月後に亡くなってしまったのです。

その話を聞いて、ペットと飼い主の絆をかたちにできたら…と考えたときに、この蝶ネクタイの手すき和紙に、猫の毛をすき込むというアイデアが浮かんだのです。

大切なペットが亡くなったときには、遺骨ペンダントのような役割を果たすかもしれません。生きているときも、いつも一緒にいたいと思うのがペット。猫の毛をすき込んだ蝶ネクタイを、飼い主とペットの絆のひとつのかたちとして、提案します!



2015年 それまで動画制作、DTP、ディスプレイ、CAD、パッケージデザインと、各種制作会社で培ってきたスキルを活かし、個人事業主として和紙を使ったアイテムの製造・販売にチャレンジ。和紙に魅力を感じていたことと、父方の祖父が水引問屋だったということに縁を感じたのがきっかけ。

2018年 和紙の原料栽培から制作、販売までをトータルでプロデュースする東京和紙株式会社を立ち上げる。

2019年 現在の場所にアトリエを移す。

2019年11月 フランスでワークショップ開催。

2020年2月 ドイツフランクフルトにてアンビエンテ2020 展示会に出展。

2021年 NHK WORLD-JAPAN On Demandにて、おみくじリサイクルのことを取材される。(「Asakusa Washi:Omikuji RecyclingーZero Waste Life」)

NHK WORLD-JAPANサイトへ


その他、地上波、BS、テレビ出演多数。

2022年6月 かみちゃんが迷い込んでくる


●いちばんのオススメのリターンは何と言っても手すき和紙で作った蝶ネクタイです!!
蝶ネクタイは抹茶色、杏色、藍色の3色ご用意しています!

人間用2サイズ(Mサイズ・Sサイズ)、ペット用2サイズ(成猫用・子猫用)あるので、ハレの日にペアでつけてもらうと、とても楽しいですし、絆が深まります!


猫が引っ張っても破けないくらい丈夫ですし、何と言っても軽いのでつけていても負担になりません。長く使っていただけるように加工をしています。

紐の部分には、日本で古くから使われている織り紐の真田紐を使用。厚みがあり、織りが密で強度が強いのが特徴です。

この手すき和紙の蝶ネクタイ、1本7,000円ですが、2本セットにすると12,000円と大変お買い得です!

愛猫の毛を送っていただき、すき込んだスペシャル蝶ネクタイ(10,000円)は完全オーダーメイドですので、色もお好きなものを選んでいただけます。


●手すき和紙づくりを体験してみたい方には、ワークショップがオススメです!
東京都台東区のアトリエに来ていただいてのワークショップ(かみちゃんに餌をあげられる特典付き!:3,000円)と、キットをお送りしてのオンラインワークショップ(2,500円~4,000円)がございます!


●私がぜひともご支援いただきたいのは、看板猫かみちゃんのファンクラブ。Facebookグループで、かみちゃんの様子をお届けします。1カ月1,000円のところ、1年で10,000円のクラウドファンディングスペシャル価格です!

他にも魅力的なリターンをたくさんご用意しております。詳しくはリターン一覧をご覧ください!


2023年12月31日 クラウドファンディング終了

2024年2月22日(猫の日) かみちゃんファンクラブスタート!

2024年2月 リターン送付予定(猫の日までにはすべてお届けする予定です)


いただきました支援金は、キャンプファイヤー手数料17%を除きまして、以下のような割合で大切に使用させていただきます。

・ショップを維持していくために必要な商品の制作代・材料代:約13万円

・かみちゃんのケア代:約3万円


和紙は昔から、とても身近な素材としていろいろな場面で使われてきました。書く・折る以外に、建築や衣服、さらには和紙茶などとして食することまで。

しかし現代では、和紙に対して伝統工芸というイメージで、近寄りがたいと感じている人もいるかもしれません。私は、偶然にも看板猫となった「かみちゃん」が、この和紙の新しい魅力を多くの人に伝えてくれるきっかけになるのではないかと期待しています。

ぜひ和紙ラボTOKYOに来ていただいて、和紙を身近なものとして感じて触れてもらえると嬉しいです。かみちゃんと一緒にお待ちしています!

遠方にお住まいの方も、ぜひオンラインを通して、手すき和紙の魅力、かみちゃんのかわいさを味わってください!あたたかいご支援を、どうぞよろしくお願いします!


【店舗詳細】和紙ラボTOKYO

●住所: 東京都台東区台東3-30-2 市川ビル1階

●TEL: 03-5812-4882

●最寄駅:*都営大江戸線新御徒町A2出口徒歩約5分 *地下鉄メトロ日比谷線仲御徒町駅3番出口徒歩約10分 *JR線御徒町駅北口出口徒歩約10分 * 地下鉄メトロ銀座線上野広小路駅徒歩約15分(仲御徒町駅3番出口を使用)

●営業時間
平日:11:00~17:00/土曜日:11:00~17:00/日曜・祝日:お休み(ただし、不定期に営業することがございます。)


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2024/02/17 20:30

    こんばんは。和紙ラボTOKYOです。ちょっと報告が遅くなりましてすみません。今回は、飼い猫ちゃんの和紙水引アクセサリーが完成しましたので納品しました。こちらの支援者さまは、4匹猫を飼っていらっしゃるので全員の水引結びとイラストを手がけました。アクセサリー(バッグチャーム)は2つなので、イラスト...

  • 2024/02/06 20:30

    こんばんは。和紙ラボTOKYOです。現在、飼い猫ちゃんの水引和紙アクセサリーの制作に取り掛かっています。(購入された方でまだお写真を送っていない方、お待ちしておりますよ)飼い猫ちゃんのイラストは和紙に印刷し、水引は、飼い猫ちゃんの毛色に合わせた色をチョイスして猫結びします。ワークショップでは、...

  • 2024/02/02 20:30

    こんばんは。和紙ラボTOKYOです。先日の「趣味どきっ!」はご覧いただけましたでしょうか。看板猫がかわいい姿で登場してましたね。見逃したという方は、ぜひ2月7日の再放送でチェックしてみてください。(NHK Eテレの午後0:15~から放送されます)テレビをお持ちでない方もネットで視聴可能です。(...

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