織職人・橋本裕司が伝統から生み出した信じられないほど伸びる「流風織」ジャケット&パンツ

230年以上の歴史を持つ播州織産地から“まだ誰も着ていない”テキスタイル「流風織」が誕生。

第1弾としてジャケット&パンツをリリースします。着心地が抜群なのに、綿素材の概念を超えた「通気性」「伸縮性」「軽量性」を兼ね備えた「流風織」は、季節を選ばない新感覚の着心地感を体感できます。


◾️流風織 Kurumuの特徴

Kurumuの特徴① 流風織の凹凸が生み出す「くるまる」感

流風織のしぼり生地のような凹凸のある生地は、工業的に型で凹凸をつけているのではなく、織方と伸縮素材によって凹凸ができるので実は不均等な凹凸になっています。そしてこれが流風織の表情になってるのです。


生地の凹の底辺は面ではなく辺で肌をとらえ、凸部分の底辺が肌をとらえる時、空気を含んでいる空間として肌をとらえます。 この凹凸による流風のテクスチャー(織物の造形)が、カラダを辺と空気と適度な伸縮でとらえる、"くるまる" という感覚を生んでくれます。Kurumuのネーミングはその着心地に由来しています。

Kurumuの特徴②風を通す抜群の通気性

横糸と縦糸の絶妙な折り合わせで「蚊帳」のような隙間がたくさんある生地が流風織の特徴。

光に当てるとわかりますが流風織の通気性を十分に生かすため、ジャケットの背中上部と袖元の裏地も通気性の良いメッシュ生地を採用しています。秋や春など、気温の変動が激しい季節にも柔軟に対応できます。

Kurumuの特徴③ そのままストレッチもできてまう伸縮性

綿の着心地そのままなのに、体型やカラダの動きのとらわれないストレッチウェアのような伸縮性。これは横糸にポリウレタンをほんのわずか使うことで信じられないほど伸びる生地を作ることができました。これも試行錯誤した結果、流風織の基盤となるベストな織糸を実現することができました。

パンツもこれだけ伸びる。「ON「OFF」とどんな状況でもカラダの動きにあわせて伸び縮みするので、一度でも体感したらほかのパンツが履けなくなってしまうかもしれません。

パンツを履いたままY字バランスも楽にできます。仕事帰りのコンビニジムでそのまま違和感なくトレーニングなどができそうです。出張先では、このパンツで朝ランしてそのまま仕事モードに入ったりすることもできそうです。

Kurumuの特徴④ 軽い! 皺がつかない!どこにでも持っていける

ジャケットを脱ぎたくなる時もありますよね。脱いだジャケットを手に持っているのも少し邪魔になります。でも流風織ジャケットなら丸めてバッグの中に入れてもOK!!! ジャケット本体の重さは約380gと軽量なので、重さはまったく気にならならず、なんと皺もできません

またジップロックのようなプラスチックバッグに入れてしまえば、ここまで小さくなります。そしてバッグがら取り出した時も皺もなくすぐに着用OK。旅先で少しフォーマルな場所でも活躍してくれます。パンツの重さは約310g(Lサイズ)で、上下合わせても700g以下なので本当に持ち運びが楽です。


◾️流風織 Kurumuのこだわったポイント

流風織ジャケット

襟元はジェンダレスなノーカラー仕様です。


しぼり生地のように見える背中部分で流風織ジャケットの個性がより発揮されます。

伸縮性の高い流風織ジャケットですが、さらに袖元に幅を持たせているのでスムーズに腕を動かせます。

ジャケットのフロント部からはあえてボタンを排除し流風織ジャケットにしなやかな表情を持たせています。その一方でジャケットの持つシルエットの美しさを崩さないうようにポリエステルの見返しをつけています。


暑い時期に汗をかきやすい背中上部や袖元部分には薄いメッシュ生地の裏地を付けてあります。とても薄い生地なので流風織の通気性を損ねることはありません。

上の写真のように光を当てると流風織の生地もメッシュの裏地も透けているのがわかります。

流風織パンツ

腰紐とポッケットの開口部分はポリエステル仕様。こうすることでパンツに統一感のあるシャープな表情を持たせました。またポケットの内側の生地も流風織なのでポケット口が開いても外観を損ねません。

カラー展開はブラックとネイビー

カラーはブラックとネイビーの2色展開です。と言ってもフォーマルな場面でもしっくりくるように基本は落ち着きのある発色にし、屋外では色味がはっきりわかれます。もちろん色味も生糸から先染めした流風織オリジナルカラーです。

写真は「播州織」の糸染を手掛ける播磨染工株式会社の市位さんと、色味の最終確認をした時のもの。すべての生地づくりはここから始まります。

◾️世界中で愛される誇る播州織ってなに?

まずは、播州織についての紹介をさせてください。
江戸時代の寛政4年に始まり、230年以上の歴史を持つ兵庫県北播磨地区の「播州織」。「播州織」の一番の特徴は糸を先に染め、染め上った糸で柄を織る「先染織物」。この手法を用いることで、実に1000回以上洗濯してもほとんどの生地は色落ちしなくなるのです。また色の表現・再現性も50万色と言われています。ハイクオリティな品質と評価され、国内の先染織物の70パーセント以上のシェアを占めるまでに至り、国内ブランドはもちろん世界的なブランドにも使われているのが「播州織」なのです。
「播州織」の始まりは江戸時代に京都西陣の織機を製造する技術がこの地域へ伝えられたことがきっかけだと言います。綿花栽培に適した温暖な気候や染色に適した綺麗な軟水に恵まれたことで、播州織は兵庫県を代表する織物として広く生産されてきました。


◾️播州織 4つの工程

「播州織」は先染のほかに大まかに分けて4つの工程があり、その各工程にプロフェッショナルがいるため、付加価値の高い織物を作ること実現しています。

01.糸染め(YARN DYED)
播州織は先染め織物と呼ばれる織物です。先染め織物は、その名の通り先に染めた糸を織り方だけで柄を表現するものであり、糸の芯まで染料が行き渡るため、色落ちしにくい織物にすることができます。

02.サイジング(SIZING)
サイジングとは、染めされた糸で経糸(たていと)を作り、糊付けを行います。この糊付けをしないと織布の工程で糸が頻繁に切れるので、織物を製織するために欠かせない工程です。

03.織布(WEAVE)
経糸(たていと)と緯糸(よこいと)の浮き沈みで柄を表現します。織機には平織り・ドビー織り・ジャカード織があり、各工場得意な織物が異なります。

04.仕上げ加工(FINISHING)
サイジングによって付けられた糊をこの工程で落とします。糊を落とすことで、水洗いする必要がなくそのまま生地を使うことができます。また仕上げ加工では、生地の風合いを変える様々な加工ができます。


播州織の特徴


◾️織職人橋本裕司さんと「流風織」ができるまで

そんな播州織の新しい担い手である織職人の橋本裕司さんが、播州織の新たなオリジナル生地・流風織を5年の歳月をかけて開発。機屋のファクトリーブランドとして「HASHIMOTO VINTAGE」を立ち上げ、その第1弾商品として「流風織 Kurumuジャケット&パンツ」をリリースしました。

流風織は40年前のレピア織機でゆっくり、まるで風を折り込むように丁寧に織った生地です。
この生地で作った服を身に纏った人に“まるで風に包まれているような優しい着心地”を感じてもらいたいという願いを込めて流風織と名付けています。どんな織り方ににするかはレトロなパンチカードという機械を使って設計、生地の配合や、横糸と縦糸の調整などをレピア織機で何度もおこない試作生地を作り続けてきました。その試作生地は100以上です。

▲様々な違う配合が記入された紙が貼ってある無数の試作生地

そして5年の歳月をかけて完成したのが、しっかりした生地の色味や見た目には思えない「通気性」「伸縮性」「軽量性」「再現性」を兼ね備えた流風織を完成することができたのです。

播州織の現状や産地の時代背景、未来に向かった今回の取組みには地元の新聞社「神戸新聞」の方も何度も橋本さんを訪れ取材をしています。同紙では年度内に流風織の開発にまつわる連載特集をしていただける予定になっています。


◾️セットアップでも単体でも、ONでもOFFでも着方は自由自在

ON時間のセットアップ


OFF時間のジャケット&パンツ


◾️仕様とスペック

〈素材〉綿99% ・ポリウレタン1%
〈カラー〉ブラック/ネイビー
〈サイズ〉Lサイズ / Mサイズ
・伸縮性の高い素材なので、ウエストや袖&裾は横方向で3cm〜8cm程度の伸縮があります。オーバーサイズ気味に着用してもらっても大丈夫です。
・Mサイズは小柄の男性&女性の方におすすめです。

ジャケットサイズ表


パンツサイズ表



【長くお使い頂ける機屋おすすめの取り扱い方法】
●洗濯の際は一番目の細かい洗濯ネットの使用をおすすめします。
●可能であれば洗濯機をデリケート洗いに設定し、中性洗剤で洗濯をお願いします
●脱水も洗濯ネットに入れたまま行って下さい。
●濡れた状態で長時間おくと生地の劣化に繋がりますので、洗濯後はお早めに干すことをおすすめします。
●つけ置きも生地の劣化に繋がる恐れがあるので避けてください。
●漂白剤は使用しないで下さい。
●ハンガーを使用しての乾燥は生地の伸びに繋がる恐れがあります。可能であれば平置きで干すことをお勧めします。
●ポリウレタンは高温に弱い素材です。乾燥機の使用は生地の劣化に繋がりますので避けることをおすすめします。
●衣替えの際など、長期間着用しない場合は圧縮袋など使用し外気を遮断すると長持ちします。


◾️リターンについて

CAMPFIRE限定割引価格です!価格はすべて送料込となります。

ジャケット単品


パンツ単体


ジャケット&パンツセット
セットのご支援はさらにお得です


◾️募集方式について

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


◾️リターン品の発送について

ジャケット単品、パンツ単品、セットアップの超早割分については、
ご購入いただき次第順次発送させていただきます。

早割以降はプロジェクト終了後順次発送させていただき、2024年2月中旬までには発送完了させていただきます。


◾️プロジェクトメンバーのご紹介

こんにちは。プロジェクトページをご覧いただき本当にありがとうございます。このプロジェクトを通して、兵庫県の地場産業であり230年の歴史のある播州織の新しい歴史を創っていきたいと思っています。まずは、今回のプロジェクトを立ち上げたメンバーと想いとお伝えさせていただきます。

橋本裕司織布

1976年3月7日生まれの織物工場の三代目。高校卒業後は今と異なる仕事をしていましたが、27歳の時、織物工場を営む父親が病に倒れたため、織物工場を継ぐ決意をしました。高級ファッション素材として、国内外のトップブランドやセレクトショップの製品に使用されている播州織は、いろんな人の幸せに直結していると自覚できたことが、この仕事を続ける僕の原動力になっています。まだまだ未熟で発展途上ですが、自身のつくった生地で、新しい商品をつくり発信できることを目指し、この度商品の制作にチャレンジしました。

今回、播州織を代表する新しい生地にすべく、本当に色々考えて、悩み生地を開発しました。その際に、ちょうど織物と関係のない業界の人が私の工場を訪問し、実際に織っている様子を見てもらったところ ″風を織り込んでいるようだ″ と表現して下さいました。40年以上のビンテージ織機を綺麗に使用して織る様子をみて ″私、こっちのほうが好き″ と言って下さった一般の方。いろんな方が教えて下さった橋本裕司織布の良いところ。他者の客観的な意見をいただき、 ″世の中にない喜んでもらえる生地″ を考えて開発しました。

【世の中にない生地を創る】

播州織産地は糸を先に染めてから織る″さきぞめおりもの″が主力の産地で、全国シェアの7割以上とも言われております。なので、国内生産の先染め生地について播州産地の加工場に国内流通の7割の生地があると言っても過言ではないと思います。橋本裕司織布は三代にわたり播州織産地の″織り″を担ってきました。現代表である私が工場に入って約20年。いろんな生地が集積する加工場でも見たことがない生地。

肌ざわりのよい柔らかな生地。ふんわり包まれたような風合いの生地。糸素材の開発も試みました。織り方や目の詰まり具合、織り込むために部品を特注して繰り返す工夫。

たくさん試作を重ねました。生地加工の加工場さんも産地の仲間です。今までこんな規格の生地は経験がないと言われましたが、「どうしてもやってみたい。絶対に文句はいいません。」という意気込みに快く引き受けて頂きました。

開発から長い時間を費やし、ようやく新しい播州織の歴史を作る生地「流風織(りゅうふうおり)」は完成しました。優しく伸縮性があり、くるまれたような質感の長く着ても疲れにくいとっても軽い生地。

空気を挟み込んだような質感の生地は暖かな気候でも肌離れがよく心地よく抱擁してくれます。一人でも多くのお客さまの反応が見てみたいと逸る気持ちが募っています。是非ご支援お願いいたします。


Wagamama合同会社


今回のプロジェクトを立ち上げたWagamama合同会社の原田幸典です。広島県にある私の実家は縫製工場を営み、幼い頃から手仕事をする職人の方の姿を見て育ってきました。いつかはモノづくりに関わるヒトたちの想いや、モノに込められたストーリーを伝えていきたい想いで、全国の職人さんと一緒にモノづくりをさせて頂いています。


その中で出会ったのが230年以上の歴史を持つ兵庫県の織物産地「播州織」の織職人である橋本裕司さんです。価値ある「モノづくり」を目指している橋本さんは、あえてシャトル織機と言われる半世紀前のビンテージ織機を導入し1年がかりで修理して稼働させるなど、生地の肌触りや品質の高さを追求している熱い職人でした。そして播州織の新しい顔になるようなオリジナル生地づくりに奮闘している姿を見て、何かお手伝いをしていきたいと思ったのがきっかけです。

また縫製については私の実家の縫製工場で行っています。こうすることでスピーディーに、そして細かな修正や調整もやりやすい流れを作ることができました。リターン品についても迅速に対応できればと思っています。

◾️最後に

播州織は230年と、とても歴史のある産業です。ただ、その歴史に甘えることはせず常に進化を目指し、消費者の皆様に愛される商品を一つでも多く創っていき、日々の生活の中で播州織に触れてもらえる機会を増やしていきたいと思っています。
この商品をスタートに産地活性化をより一層進めていきたいと思っております。
是非ご支援のほどよろしくお願いいたします。



  • 2023/11/02 17:51

    こんばんは!Wagamama合同会社の原田です!超早割ご購入の方は、プロジェクト終了を待たず順次出荷をしております。気温の変化が激しい日に最適な服ですので、是非ご検討よろしくお願いします!

  • 2023/10/31 12:00

    こんにちは!流風織は令和5年8月に意匠権を取得しています!流風織独特の通気性や伸縮性を生んでいる生地の凸凹が、機能性だけでは無く、今までに無かった生地のデザイン性もあると認められて、意匠権の取得が出来ました。今後も流風織を1人でも多くの方に知って、着て頂けるように、そして播州織の新しい未来を創...

  • 2023/10/28 21:20

    こんばんは!Wagamama合同会社の原田といいます!本日からプロジェクトスタートいたしました!今のように、気温の幅が広く、朝・昼・晩で着る物が変わるような時期にぴったりなジャケットとパンツです。1人でも多くの方に抜群の軽さと着心地を味わって頂きたいと思っています!よろしくお願いいたします!

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