🌾始めに 

初めまして!私たちは岡山県の限界集落で古民家を改修し「循環型ゲストハウス」を作る取り組みを行っています。

私たちの成し遂げたいこと、思い、私たちが考える循環とは?....などなど

今回のプロジェクトのお話をさせてください!


🌾岡山県の山奥・限界集落、しかし人がたくさん集まる・進化し続ける田舎「上山」



 上山地区は岡山県の東部・美作市にある、自然に囲まれた高原の小さなむらです。かつては山の上まで棚田が広がる、活気ある集落でした。

 しかしこの地でも、時代の流れの中で人は出ていくばかり。広大な棚田も見放され、竹藪が棚田を覆い尽くしました。 ところが、近年移り住んだある人が棚田を再生する挑戦をはじめ、耕作放棄地は徐々に息を吹き返しつつあります。「あったらいいな、こんな暮らしができたらいいな、ないものは0から作る。」そんな考え方が移住者の中で定着しており(集落自体も受容している)、従来の形にとらわれない、新しいことに挑戦しやすい雰囲気がある地域になります。(上山集落の説明)

 そして移住した方を中心に人が人を呼び、輪が広がっています。 キャンプ場、雲海温泉、屋外フェス等を中心に現在年間2万2000人ほどの方が上山に訪れています。(推定値)

 人が集まるからこそ、上山は初めましての人に会うことが多い場所でもあります。他地域から様々な方が来訪するので、集落内では宴会がよく開催されています。上山に行けば新しい人に会える、「知らない人と出会える人の流動性」が上山の魅力だと思います。



🌾プロジェクトの舞台「と或る農園」

たくさんの人が集まる上山の移住者の一人、そして私たちのプロジェクト、循環型ゲストハウスのオーナーの蟻正さんを紹介します。蟻正さんは貸し農園の再生を行っている方です。


1人1人のノウを耕すところ「と或る農園」

ここ「と或る農園」は誰もが自分自身の“生きる”をつくれるところでありたいと考えています。

例えば人と生き、動物と生き、微生物や菌と生きている実感と感動を土のうえでみんなで遊ぶことで感じてみたり。

お米をつくる、大豆をつくる、四季折々の野菜を育てたり、果樹を収穫して食べるといった食の自給を作ってみたり。

世の中を変えそうな新しいテクノロジーをどのように活用できるのか?という実証実験を行なってみたりなど。

ここでは自然と共に悩み、人と共に学び、個性に沿ったひとつの生き方を模索していきたいと思います。それぞれがそれぞれの生き方を描いていける。そんな場所を共に創っていきたいと願っています。

この農園では本人がその気であれば、成功や失敗を体感し、自由で面白い生き方を見つけることができます。

(と或る農園HP)


🌾と或る農園はこんなところ 蟻正さんの思い

都会的な暮らし(土の無い生活)から、農的な暮らし(土のある生活)に身をおいてみて感じることがあります。

土から生まれるものを消費するだけの生活(都会的生活)と、土を生産しながら土から生産されるモノを都会に供給する生活(農的生活)があるということ。

(スマホも食べ物も土からできている。土壌学者に聞いた「非」再生可能な土の未来 ※ネット記事参照)

どちらかが良い悪いの話しではなく、どちらにも役割があるということ。

その役割をお互いが理解して尊敬し合うことで様々な社会課題や生きる不安を払拭できるのではないかという感覚。

この相互理解を深めるために起点となるキーワードのひとつに土があるなと感じています。


誰かに教わった学び、誰かがまとめてくれた知識、それらも重要かもしれませんが、

自分の目で見て自分の耳で聞いて触れることの大切さがあると思います。

自分の五感で感じ、ちゃんと腑に落ちていく感覚を味わってもらいたいと思っています。


🌾農園でできること

これはと或る農園の全体の一部を切り取った理想図です。(古民家プロジェクトもこの地図の中に含まれています。)やってみたいを形にしたり、実験をしたりできる場所としてこれからもプロジェクトは増えていくでしょう。

🌾やってみたいを形にしたり、実験をしたりできる場所

と或る農園内の現在のプロジェクトの一部です↓

・循環型ゲストハウス(私たちのプロジェクト!)


・ニホンミツバチの養蜂

30年前から貸し農園を利用されていた方から、小屋と農地を引き継いだ若き起業家集団。「やってみたかった」で始めたニホンミツバチの養蜂が一年目からなかなか上手くいって、一年目の終わりには会員制度「ハチミツの学校」を創出。2年目は商品化まで行いました。このプロジェクトは収益化が目的では有りません。国内の作物のほとんどを作る日本の里山にとって、大切で尊いニホンミツバチを守り増やして行くことを目的として活動しています。(はちみつの学校HP)

Instagram@ueyama__nihonmitsubachi

・フードフォレストづくり

食べられる森づくり。果樹などの木を中心に植え、果物などの自給と木材の自給をしながら耕作放棄地を森に還していくプロジェクトです。ヤギや羊たちと草管理をする事で植えるだけで何もせずに森が成長していきます。

柵を設置している時の様子

レモンを植えました

・間伐皮むき間伐の様子 生えている木の皮を剥いて、一年半から二年放置すると女性でも持ち運びできるくらい軽い、そして丈夫な間伐材ができます。

🌾循環型ゲストハウス 始まるきっかけ

ちょうど2年前、人との繋がりをきっかけに、上山のツアーにたまたま参加した当時大学生だった青年「せいま」がいました。せいまと蟻正さんの二人が出会うことをきっかけにこのプロジェクトが始まることになります。

蟻正さんが目指すと或る農園で大切にしたいこと、

【衣食住の原点に土があること】

【現代の生活では土づくりの考えが失われていること】

【土づくりは日常の廃棄物から実践できること】

【自ら文化を五感で感じること】

これらに関してせいまが目標にしていることと重なり、

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 (せいま) 僕、循環型のゲストハウス作ってみたいんです!

 (蟻正さん) え、良いね!近くに使われてない古民家あるから、そこでやろうよ!

 (せいま) めっちゃ良いですね!やりましょう!

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とんとん拍子に話が進み、プロジェクトがスタートしました。

2022年3月プロジェクトとして初めてのイベント(古民家の解体と片付けのイベント)を終えた後の、まだよそよそしさが残る二人


🌾大阪の旅行会社で働きながら上山に通う、プロジェクトの発起人のせいま

🌾せいまの夢

僕の夢は「自然、文化・伝統、歴史などを次世代の人々に継承することで、それらが持続して存続する社会を作ること」です。この考えに至った経緯に北海道でのカヌーの体験と九州での農泊の体験があります。そのエピソードを2つお話したいと思います。

●北海道の然別湖でカヌーを体験

この体験をした際に湖岸に聳え立つ木々と、極寒の厳しい環境の中で生き抜く力強さを感じる緑色、そして秋を思い起こさせる紅色の木々の景色を見ました。それを見た時に「こんな景色を残したい。子供、孫の世代までにもこの景色の素晴らしさを残したい」と感じ、環境保護に興味を持つようになりました。

 ところで、一般的に環境保護というと、自然環境の保護を連想する場合が多いと思います。しかし僕が守りたいものは、自然だけではなくその時の感動した人や状況を含めた「景観の美しさ」です。地域の歴史や文化、人々の想いまでも含めた「環境保護」なのです。

●大分県の農泊体験

受け入れてくれたお父さんが沢山の文化のことを話してくれました。

例えば、七五三の時にお米1桝+1掴み分のお米を渡す習慣があるのですが、その意味合いは「あなたが今後食べ物に困らないように」という想いが込められています。

反対にお葬式では、お米1桝に1掴み分減らしたお米を渡すのですが、それは「あなたともっと一緒にごはんが食べたかった」という想いが込められています。

こうした話を聞いて、「文化とは他人に対する想いが具現化したもの」なんだということに気が付き、文化とはなんて愛おしいものなんだと感じました。この経験を通して文化を伝えたい・守りたいという想いが強くなっていきました。元々自然が好きだった僕がこの2つの経験を通して、今の僕の夢が形成されていきました。


🌾上山でたくさんの人が集まる、文化や農的体験ができるゲストハウスが作りたい!

これが僕の目指すゲストハウスの姿です!

なぜこれを目指しているかというと、すでにお話した大分県での農泊体験と僕が上山に通い続けた中で「ご縁の広がりと自らそれを紡ぎ出せること。そして人に支えられることのありがたさ」を学んだからです。

●アリさんや自分の友人がイベント運営をサポートしてくれる+古民家のDIYは多くの人の力が集まることで進んでいく

→それが「支えてくれる人のありがたさ」。

●そして、イベントに来てくれた参加者が別の人を呼んでくれる。

→それが「ご縁の広がり」。

●また、自分も友達を呼んで人と人を繋げられる。

→それが「ご縁を紡ぐこと」。

一人でできない作業も3・4人集まれば、
楽に進みます。

この「ご縁の広がりとそれを自分が紡ぐこと、人に支えられる経験」をみなさんにも体験して欲しいなと考えており、いろんな人と交流することで価値観が変わることに繋がると考えています。このゲストハウスでは、文化や農的体験を通して、先人の知恵や想いを感じられるようにしたいと思っています。

具体的には 文化:古民家改修・お祭り・季節ごとの行事

農的体験:お米作り(田植え、稲刈り、脱穀)・農作物を育てること

これらの経験の中で先人の凄さや苦労が分かります。そうした中で日々の生活のありがたさに気付き、豊かさとはなんだろう?という疑問が湧いてくるのではないかと思います。

別々のコミュニティに所属している友達が
イベントを経て共通の友達となり、
輪が広がっていきます。


🌾そんなゲストハウスを作るために 現在の取り組み

 現在のプロジェクトの活動としては2023-24年は稲作りと囲炉裏作りをテーマにイベントを企画しています。1年間を通してお米作りを体験してもらいつつ、その過程で出る藁がどのように住居に、そして生活に、食に用いられていくかの循環をテーマにしています。今後も囲炉裏作りだけで終わらず、古民家全体の再生・人脈の繋がりの創出・文化の継承などに繋げられるような内容を企画し続けたいと考えています。

現在も進行形で進んでいる農的な暮らしの体験型イベント『農と暮らし』
1年という時間の中で”稲作りと囲炉裏作り”をテーマにしたイベントです。
次回は第4回の12/9〜12/10!

 

🌾そもそも循環って何?

循環って、イメージしにくいですよね。

私たち自身も、この活動をするまではあまり意味も分からず使っていた気がします。でも、自分たちでお米の苗を育て、成長を見守り、収穫。刈り取って食べる稲穂の部分、食べない藁は土壁に混ぜて建材として古民家再生へ。食べたものはエネルギーとなり、排泄物はまた翌年のお米づくりにつながる。知っていたようで知らなかった食の生まれる場面を一周体験したことで循環という言葉がもつ意味が大きく変わって行きました。


🌾囲炉裏・お米作りイベント参加者の声 <関口匠さん>


🌾費用の使いみち

 今回クラウドファンディングで集めた資金の使い道は棚田サ寮の屋根を修繕するための費用(約190万円)にあてられます。 (循環型ゲストハウス棚田サ寮の総工事費用は約1000万円)

 建物の耐久年数を延ばすという点で、現状屋根の修繕は必須でした。しかし今の私たちの技術力では直すことが出来ないので、業者に頼むという流れで資金集めを行う運びとなりました。

【目標金額250万円の内訳】

屋根の修繕費・人件費:約190万円 

手数料 (17%+税):約60万円


🌾スケジュール

2024年1月上旬  クラウドファンディング終了

2024年1月下旬  リターン発送開始

2024年3月上旬  屋根の工事着工


🌾その他のメンバー紹介

せいまと蟻正さん以外にもメンバーがいるので紹介します。この二人は、活動をしていく中で仲間に加わりました。


2023年6月 せいまとれいかを繋げてくれた、北海道に住む共通の友人がイベントに来てくれました。


2023年10月イベント後
とむとむこと戸村君が仲間に加わってくれました!右から二番目の方が感想をくれた関口匠さんです。

🌾おわりに

私たちは今回のクラウドファンディングを通して、資金を確保することを目指すこととはもちろん、【同じ志を持った仲間と出会う】ことも目指しています。 それは、「人は1人では何かを成し遂げることは難しい」ということを身をもって学んできたからです。

 古民家再生プロジェクトは自分が始めた物語ですが、1人では到底夢を実現することはできないと思っています。全ては同じ夢を共に目指す仲間が支えてくれるおかげ。そのように思っています。だからこそ、皆様のお力添えが必要なのです。例えそれが「資金」の形でなくても、私たちの想いを知って頂き、この地に足を運んで頂く。古民家再生に必要な建築の知識を教えて頂く。私たちと話してくださるだけでも力になります。最後まで読んで頂きありがとうございました!


第1回の古民家の片付け・解体作業のイベントの集合写真
ここから僕(せいま)の物語が始まりました。周囲の仲間の力添えがどれだけ自分を支えてくれるのかを知った瞬間でもありました。

🌾SNS

古民家再生ゲストハウス棚田サ寮

Instagram@guesthouse_tanadasaryou

【クラファン記事に書かれていないことなども随時Instagramで発信していきますので、フォローお願いします!】


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


<参考文献>

 Yahoo! Japan SDGs 「スマホも食べ物も土からできている。土壌学者に聞いた「非」再生可能な土の未来」

 2022年10月11日 取材・文:小池真幸 取材・編集:山口奈々子


【リターンを追加しました!】

「工場残布でつくる、ちびっこもんぺ。」

made by nuttan.

【応援+工場残布でつくる、ちびっこもんぺコース】

¥12,000

と或る農園では、

「作る責任」

「使う責任」

「捨てる責任」

を考える事を大切にしています。


可能な限り使い切れる分だけ作るのがいい。

可能な限り使い切れる方がいい。

可能な限り捨てるものはない方がいい。


と或る農園では、そんなことを考えながら身の回りの不要になったもの、余っているものの活用をしています。


今回追加したリターン品は、アパレルメーカーに眠る残反(半端に残った生地)を子供たち用の作業もんぺに仕立てたもの。ご協力頂いたのは、瀬戸内市の自宅の一室で営む小さな手芸店“nuttan(ヌッタン)”さん。

日々の暮らしの中で、ひとコマひとコマの情景を大切に拾いあげるのが上手な店主さんです。縫製などのプライベートレッスンも同アトリエでされています。


そんな温かな場所で縫って頂いた今回のちびっこもんぺは、nuttanの人気の定番作品。子供たちに自由に外で遊んだり、思いっきり土に触れ合ったりして欲しいという思いが込められた一品です。


大量生産中心の現代では半端に余ってしまった材料は、基本的には捨てられてしまいます。これは製品前の生地に限らず、店頭で売れ残った服も同様です。その量はおよそ生産量の80%とも言われています。 

せめて、余ったものだけでも無駄にせずもう一周させてあげたいと思い、手の届く範囲で利用する活動を続けています。


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about a “nuttan”


自宅の一室で営む小さな手芸店です。

リネンや綿などの自然素材の生地や

手芸初心者の方でも気持ちが上がるようなデザインの手芸用品をほんの少し置いています。

大きなお店にはかないませんが、

昔ながらの温かみのあるお店を目指しています。


•店名について

我が家の子どもたちのために縫ったものを渡して

「おかーさん、これぬったん?! ありがとう!」

と嬉しそうに受け取ってくれる瞬間や

「これ、おかーさんが縫ったんよ!」と

誰かに自慢する姿が嬉しくて

「nuttan ヌッタン」と名付けました。


皆さまの手づくりと そこから生まれる幸せな時間のお手伝いをできれば幸いです。


***生地の詳細について***

◉使用している生地 

綿100%

◉柄について(2種類あります)

ギンガムチェック(画像右)

ブロックチェック(画像左)*着用画像のタイプです


このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください