自己紹介
老後も長く健康で暮らしたい、暮らしてほしい。
ご自身の老後の健康が気になる方や、ご家族など身近にご高齢者がいらっしゃる方は、このような願いをお持ちではないでしょうか。
はじめまして、森佳三と申します。
現在、滋賀県米原市に暮らしております。
よろしくお願いいたします。
私は、多摩美術大学や、イタリア国費留学生としてフィレンツェ美術学院で彫刻を学び、その経験を糧に彫刻やインスタレーションの制作を続けている造形作家です。
幸いおかげさまで、国内のみならずイタリアとルーマニアでのコンクールで賞をいただいたことがあります。
また、四十有余年の作家活動を記録した自作集『Heimatlos-故郷喪失-』を二年前に刊行しました。
http://tabatashoten.co.jp/4699-2/
その一方で、イタリア留学中に西洋美術史を本格的に学ぶ必要を認め、留学後は、千葉大学博士課程においてイタリア美術史を領域とする研究を始めました。
そして、約十年前に学術博士を取得しました。
さらに、昨年、その研究の核心部分にあたる拙訳と拙論を掲載した共著『彫刻2-彫刻、死語/新しい彫刻』が公刊されました(『美術手帖』2022年7月号「BOOK」における『彫刻2-彫刻、死語/新しい彫刻』の書評)。
くわえて、滋賀県内の市立中学校と滋賀県立高等学校で講師として美術を教えてきました。
また、小学生や中学生を対象に美術教室を主宰しています。
「グリッド脳トレ」の説明
今春、上記のような経歴を買われ、特にご高齢者を対象にした市民講座を、米原市の外郭団体である「近江学びあいステーション」より依頼されました。
そこで、脳力トレーニング(脳トレ)の講座を開催することに決めました。
とはいえ、そのために事前に既存の脳トレを身近なご高齢者に解いてもらったところ、長続きしませんでした。
その理由には、そうした脳トレは、難しすぎる、あるいは飽きるというご意見がありました。
くわえて、私自身も、そうした脳トレのほとんどが、パズルのように一つの正しい答えを求めるものであるため、面白みに欠けているように見えました。
そこで、こうした実情を鑑みて、造形作家や美術教師の経験を元に、独自に脳トレを開発しました。
これは、約5ミリの方眼紙のマス目を鉛筆やペンで塗りつぶして絵を描く創作的脳トレです。
この脳トレによって、創造力や発想力を向上させて脳の働きを活性化することができます。
これを私は、格子を意味する英単語「グリッド」から「グリッド脳トレ」と名付け、商標登録しました(すでに審査に合格しており、2023年12月に登録料を納付済み「商願2023-47393号」)。
この「グリッド脳トレ」には、絵を描くのが苦手でも抵抗なく取り組める第1ステップから、終始、自由な創作を求める第4ステップまでがあります。
第1補完ステップ
マス目を埋めて表示されている不完全な模様や四則計算を、マス目を塗りつぶして補完します。
第2模写ステップ
マス目を埋めて描かれた絵を、その絵の一部が描かれた別の方眼紙にマス目を塗りつぶして模写します。
第3追加的表現ステップ
物の一部がマス目を埋めて表示されている方眼紙に、そこから思い浮かんだイメージをマス目を塗りつぶして表現します。
第4全体的表現ステップ
終始自由に、思い浮かんだ自身のイメージを、マス目のみが印刷された紙のマス目を塗りつぶして表現します。
このように、第2ステップまで、主にマス目を塗りつぶす作業に慣れながら集中力や空間感覚を養い、第3ステップからは、自由にマス目を塗りつぶして描画することで、創造力や発想力を向上させることができます。
とともに、「グリッド脳トレ」には、上手下手が分かりにくいという特性があります。
その主因は、マス目を丁寧に塗りつぶせば、綺麗に見えることにあります。
それゆえ、実際、この創作的脳トレにおいては、実施者が満足しやすく、ひいてはトレーニングを継続する傾向が認められます。
また、ご高齢者を対象に「グリッド脳トレ」の講習会をする度に、受講されたすべてのご高齢者がこの脳トレに高い集中力を持って取り組んでくださっています。
さらに、一枚完成される毎に、達成感に満ちた笑顔をされる方もいらっしゃいます。
くわえて、ステップ3以上を複数回、経験された方は、前回のご自身の絵や、他人の絵とは違う絵を制作したいという意欲を持たれ、楽しくもオリジナリティ溢れる絵を生み出していらっしゃいます。
しかも、受講を重ねるにつれ、視野が広くなり、より広い範囲を一気に捉えられる方が増えました。
こうした成果から、この「グリッド脳トレ」には、当初の意図どおり、脳の老化予防、認知症予防、認知症の方の能力維持の効能もあることを確信しました。しかも、このような創作的脳トレは、今までにありませんでした。
そこで、この「グリッド脳トレ」を特許出願しました「特願2023-103706号」。
現在の状況
今夏から「近江学びあいステーション」で、「グリッド脳トレ」の講習会を継続的に開催しています。
くわえて、11月から「ケアセンターいぶき介護老人保健施設」でも、この創作的脳トレの講習会を始めました。
そして、いずれの講習会も、朝日新聞、中日新聞、滋賀夕刊で詳しく紹介されました。
朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASRD15QNTRD1PTJB00F.html
中日新聞
https://www.chunichi.co.jp/article/746004
https://www.chunichi.co.jp/article/808047
滋賀夕刊
さらに、「ケアセンターいぶき介護老人保健施設」においては、看護師2名、理学療法士2名、介護福祉士3名からなるチームが、2024年11月に開催される「第35回全国介護老人保健施設大会 岐阜」での発表を目標のひとつにおいて、「グリッド脳トレ」の認知症の予防効果の検証を進めています。
具体的には、現在は、認知症患者を含む16名の入所者に、週3回「グリッド脳トレ」のステップ1に繰り返し取り組んでもらい、正確さや速さがどのように変化するかを観察や記録しています。
今後の目標
今後は、「グリッド脳トレ」を地域を越えて普及させたいと希望しています。
そこで、講習会を継続するとともに、「グリッド脳トレ」のワークブックを出版する計画を立てています。
とはいえ、現実には、出版をするほどの資金がありません。
その一因は、現在、普及を最優先しているため、講習会を無料で開催していることにあります。
そこで、クラウドファンディングを活用して、講習会の継続や、「グリッド脳トレ」のワークブックを出版するための資金を募らせていただくことにしました。
つきましては、楽しく創造力や発想力を向上させて脳の働きを活性化させることのできる「グリッド脳トレ」の普及活動に、ぜひともご支持をお願いいたします。
講習会費用(半年間)
コピー代 3万円
交通費 6万円
その他の諸経費 1万円
出版費用 70万円
合計 80万円
リターンについて
プロジェクトにご支援いただいた方々へのリターンとして、造形作家としての私が制作したデザインをプリントしたTシャツ、アクセサリースタンド、ポストカードなどをご用意しました。
そうしたデザインのなかには、グリッドを用いて制作したものもあります。
また、グリッド脳トレを試していただけるワークシートもお求めいただけます。
なお、リターンの発送は、4月以降の予定をしています。
実施スケジュール
今後も、「近江学びあいステーション」と「ケアセンターいぶき介護老人保健施設」において、「グリッド脳トレ」の講習会を継続します。さらに、他の介護施設から、この講習会の依頼を受けていますので、そちらでも講習会を開催する予定です。
2024年1月〜
前年に引き続き、継続的に「グリッド脳トレ」の講習会を開催。
2024年1月31日
クラウドファンディング終了。
2024年1月頃
「グリッド脳トレ」の商標登録完了(すでに審査に合格しており、2023年12月に登録料を納付済み)。
2024年3月〜
リターンの準備
2024年4月〜
リターンの発送
2024年4月
「ケアセンターいぶき介護老人保健施設」における「グリッド脳トレ」の認知症効果の第1次調査完了。その結果を受け、「グリッド脳トレ」のワークブックのさらなるブラッシュアップ。さらに引き続きこの施設で、「グリッド脳トレ」の認知症効果を調査する予定。
2024年11月
「ケアセンターいぶき介護老人保健施設」における「グリッド脳トレ」の認知症効果を学会で発表。
2024年11月
「グリッド脳トレ」のワークブックの出版。
プロフィール
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E4%BD%B3%E4%B8%89
1988年、多摩美術大学彫刻科卒業。
1997年、フィレンツェ美術学院留学(イタリア政府給費留学生)。
2012年、千葉大学社会文化科学研究科博士課程修了、博士(学術)の学位を取得。
主な受賞と入選
2009年 第10回桜の森彫刻コンクール, 優秀賞受賞
2013年 神戸ビエンナーレ2013・神戸港・海上アート展, 奨励賞受賞
2016年 International Biennial of Miniature Art Timisoara 2016, Award (ルーマニア)
2017年 Ⅱ ArtApp Artist Contest, Winner (イタリア)
2017年 第5回蔵と現代美術展、入選
2018年 第4回藝文京展, 藝文京展優秀賞受賞
2018年 くにたちアートビエンナーレ2018, 入選
2019年 第2回アートハウスおやべ現代造形展, 入選
コメント
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