こんにちは、映画配給会社のプレシディオです。
私たちは現在、米ハリウッド映画『CALL JANE/コール・ジェーン』(原題)の
全国劇場公開を目指しています。

映画『CALL JANE/コール・ジェーン』(原題)は、
「中絶」が違法とされた1960年代アメリカであらゆる人種・年代の女性たちを助けた
勇気ある女性団体の実話を基にした物語です。

私たちは、“女性に勇気を与え” てくれる 映画『CALL JANE/コール・ジェーン』(原題)を
「全国の映画館で100万人に観せたい!」「今も昔も変わらない実態を知ってほしい。」
「日本において「中絶・妊娠」で悩んだり、苦しんでいる人をゼロにしたい!」
そんな思いを胸に、全国劇場公開に向けたクラウドファンディングに挑戦します!

ぜひ皆さんの力で映画『CALL JANE/コール・ジェーン』(原題)を広げ
作品のメッセージを全国に届けましょう!一度でも、「中絶・妊娠」で悩み、苦しんだこと、不条理を感じたことがある“貴方”のご支援をお待ちしています!

(※2024年春より都内順次劇場公開予定)

【本国版予告編】

クラウドファンディングで得た資金をもとに日本全国での劇場公開を実現し、

映画だからこそできる影響力で中絶や女性が選択する権利について考える

きっかけの場を全国に作っていくことが我々の望みです。


集めたお金で実施することは下記の通りです。

◆劇場公開・配給費:約400万円
◆本作品の宣伝活動/試写イベント活動費:約600万円


<実施スケジュール>

①2024年1月17日 クラウドファンディング終了

②2024年1月末〜2月 リターン品発送予定

③2024年春 全国順次劇場公開予定

④2024年春以降 劇場公開終了後 配給収益の一部を寄付


*映画『CALL JANE』劇場公開プロジェクトは、
 劇場公開後の映画配給収益の一部を「NPO法人ピッコラーレ」
 (にんしん葛藤相談窓口「にんしんSOS東京」他運営)に寄付致します*


プロジェクト活動としては、下記内容を報告させていただきます。

①イベント開催情報
②協賛企業・団体様の追加情報
③上映映画館のブッキング情報(新しい上映情報)
④宣伝活動内容(メディア露出情報など)


プロジェクト活動の結果ご報告において、公開館数や総動員数を公開させていただきます。

また、皆様から頂いたメッセージの一部を(本人様承認の上)
公式サイトやSNSでの掲載もさせていただきます。


■Loulaki(ルラキ)さん instagram: https://www.instagram.com/loulaki.penart/


<ストーリー>

『Call Jane』の舞台は1960年代、中絶が法律的に許されていない時代のアメリカ。

主人公ジョイ(エリザベス・バンクス )は、ごく一般的なアメリカ中流階級の主婦で

弁護士の夫と10代の娘と仲睦まじく暮らしていました。

ある日ジョイは、夫との間に2人目の子供を妊娠していることを知ります。

新しい家族の誕生に心躍らせるジョイでしたが、検診のなかで心臓の病が判明します。

自身の命と中絶を天秤にかけざるを得なくなったジョイは思い悩み

夫と相談の上、中絶を選ぶことになります。

しかしながら当時のアメリカでは、中絶行為は違法とされており

主治医から手術を拒絶されてしまいます。

唯一の可能性は、委員会への申し立てが受け入れられた場合のみ中絶が許されます。

しかし、そこに並ぶ委員会メンバーは全て男性でありそのメンバーが出した結果は......。


絶望感に打ちひしがれたジョイは、

さまざまな手段での中絶を模索しますが誰にも助けを求められず

一人苦しみ、ついには孤立してしまいます。

そんな中ジョイは、街中で見かけた張り紙を頼りに

安全な中絶手術を提供する女性主導のアンダーグラウンド・ネットワーク組織

 "ジェーン"に辿り着きます。



映画『CALL JANE』 は、
自身の命を守るために中絶の権利を求めた平凡な主婦が
同じ立場にある女性たちと出会い
「その権利」のために闘う物語です。




映画『Call Jane』に登場する“ジェーン”とは特定の女性の名前ではなく、

60年代後半から70年代初めのシカゴで中絶を提供した女性たちのこと。

当時、中絶は違法で、たとえ母体に危険が及ぶ場合でも、医師のほとんどが拒否するなか

ジェーンの活動家たちは女性の命を救うために法律を破って中絶を手助けし、

推定10,000人〜12,000人の女性の安全な中絶を手伝ったと言われています。



彼女たちの想いは1973年1月22日、アメリカ連邦最高裁判所が

それまで違法とされていた人工妊娠中絶を初めて憲法上の女性の権利として認めた

「ロー対ウェイド判決」*1にて実を結びます。


この判決により、アメリカの全州で中絶が合法化となり、

組織としての“ジェーン” は解散を迎えました。


その後、アメリカでは49年間にわたり

女性たちが人工妊娠中絶を受ける権利が守られてきました。


しかし、実は今再び、
その権利は脅かされているのをご存じですか?


「ロー対ウェイド事件」から49年が経った2022年6月26日。

アメリカ連邦最高裁判所が自ら1973年の判決を覆す異例の事態が起こりました。

アメリカの各州が、それぞれ独自の州法によって

「人工妊娠中絶を禁止」することが可能となってしまったのです。


2023年9月29日のニューヨークタイムズ紙によれば、

ケンタッキー、ルイジアナ、アーカンソー、サウスダコタ、ミズーリ、オクラホマ、

アラバマを始めとしたアメリカの14州で現在「中絶をほぼ全面的に禁止する法律」があります。


(※出典:2023/9/29 NewYorkTimes)


アメリカのみならず、世界各国で多くの女性団体が
「中絶の権利が脅かされる状況」に抗議し、
抵抗運動を行っています。
映画『CALL JANE』に描かれた状況が、
まさに今世界各国で起こっているのです。


*1「ロー対ウェイド判決」

1973年に米国の最高裁判所が出し(女性が人工妊娠中絶を受ける権利が憲法で保障されるプライバシー権の一部であるとする)、米国全州で中絶が合法化されることになった画期的な判決です。

元々はテキサス在住だったジェーン・ロー(当時の仮名)がテキサス州ダラス郡の地方検事ヘンリー・ウェイドに対して起こした訴訟です。妊娠が分かったローが中絶を受けようとしたら、テキサス州では妊娠した人の命に危険が及ばない限り、中絶できないと知ったことから、訴訟に踏み切りました。

弁護団は、原告のローが州外に移動して中絶を受けることができないこと、さらにテキサス州の法律の文言が曖昧で、合衆国憲法で定められる原告の人権を侵害していることを主張しました。その結果、最高裁判事は7対2でローの主張を認めました。この判例によって、米国全土で妊娠初期14週未満(13週6日)までは、人工妊娠中絶が合法となり、妊娠している人が政府の過度な制限を受けずに中絶を選ぶ自由が守られました。

(※出典:国際家族計画連盟/IPPF)



日本では、実際年間およそ12万6,000件(2021年)の人工妊娠中絶が行われています。

海外では半世紀前から標準化されている「吸引法」の導入が日本では遅れ、
初期中絶では「掻爬(そうは)」と呼ばれる古い外科手術(映画でジェーンたちが行っている方法)が今も主流です。

海外では半世紀前から、特別な技術が求められずからだへの負担も少ない「手動吸引法」が導入されていますが、日本での普及はまだ限定的です。中絶薬も海外に30年遅れて今年やっと日本で承認されましたが、取り扱う医療機関は限られています。

そういった状況下で、中絶は、方法にかかわらず10-20万円と高額。                            
海外では公的な保険適用の対象にしたり公的補助をつけることも一般的ですが日本ではそれがなく、映画で描かれるような、「お金がなくて中絶できない」女性があとを絶ちません。


日本では法律上、中絶が妊娠した本人の自由意志に基づく権利としては認められていません。むしろ法律によって、中絶する際日本では原則として医師から「パートナーの同意」が求められます。

結婚をしていない、相手が暴力を振るう、妊娠を打ち明けたら連絡がつかなくなった、といった場合は本来同意がなくとも中絶が可能ですが、訴訟リスクを踏まえ医師側も念のため同意を求めざるを得ず、結果的に女性が病院をたらい回しになり中絶可能な時期を過ぎることも起きています。

このようなハードルによって、中絶を断念したり、
病院外での危険な出産、乳児の遺棄事件などに
繋がったりするケースが後を絶ちません。

妊娠に至る経緯は、妊娠を望む場合もあれば、性暴力やDV、避妊の失敗など様々です。ただ重要なのは、妊娠するからだを持っていれば誰もが想定外妊娠に直面する可能性を持っていること、そして、妊娠は決して女性だけではできないということ、つまり「誰にでも直面しうる話」ということです。



アメリカでも中絶の権利が揺らぐ今こそ、
日本や世界の現状を、
みんなで考えるきっかけを作るためにも
映画『CALL JANE』劇場公開プロジェクトへの
ご支援を何卒宜しくお願い申し上げます。
  (※本プロジェクトの実施期間は2024年1月17日までとなります。)





福田和子さん(SRHR Activist/#なんでないのプロジェクト)

先日、海外メディアの中絶薬承認に関するインタビューで
「諸外国に30年遅れての承認ですが...」と言われました。
同性婚、選択的夫婦別姓、性教育など、
ジェンダーに関わる様々なイシューで似た事が言われます。
でも、世界も勝手に前に進んだわけじゃなくて、ひとりひとりの悔しさがあり、
アクションがあって、それが大きな力になって変化が起きてきました。

しかし残念なことに、その歩みを揺り戻す動きが今世界中で起きています。
今こそ過去から学び、未来への一歩をみんなで考える時ではないでしょうか。
この映画の上映はその一歩です。ぜひご支援をお願いします!


此花わかさん(ジャーナリスト)

「ジェーン」は “過去” ではなく、近年中絶を禁止する州が増えている米国の “未来”、
そして、堕胎罪がいまだに存在し、中絶が高価で、時に配偶者の署名が求められる日本の
“現在” でもあります。日本の女性に「体の自己決定権」はあるのか?
この映画をできるだけ多くの人に届けて、ぜひ議論に繋げましょう!



犬山紙子さん(イラストエッセイスト)

昨年アラバマを始めとしたアメリカの14州で
現在「中絶をほぼ全面的に禁止する法律」ができてしまいました。
日本も他人事ではありません。
中絶を取り巻く環境は世界的に見て「良い」とは言えず、
誰にも相談できずに妊娠出産をして、
赤ちゃんの死体を遺棄する悲しい話を何度も聞きます。

この映画は、60、70年代初めに
女性が中絶できる権利を求め活動した奇跡が描かれています。
当時、中絶は違法。たとえ母体に危険が及ぶ場合でも、
医師のほとんどが拒否するという事態だったそうです。

女性の命を脅かすこの中絶禁止法に果敢に立ち向かった人たちの姿を
この映画を通してたくさんの人に見て欲しいと願います。




鶴田七瀬さん(一般社団法人ソウレッジ 代表)

中絶の権利を保障するクラウドファンディング、心より感謝いたします。
女性の自己決定権と健康を尊重し、
安全で合法な中絶の選択を可能にするこのプロジェクトは、
私たち女性が個々の状況に基づいて自身の道を選び、
健康な未来を築けるようにするために必要です。

中絶が安全で合法であることは基本的な人権です。
このプロジェクトを通じて、女性たちが差別や偏見から解放され、
社会が包括的で尊重に満ちたものとなることを期待しています。
皆様のご活動に心から感謝いたします。




<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。

目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください