社会課題の解決をみんなで支え合う
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プロジェクトオーナーの手数料の負担は一切なく、支援者さまからのご協力費(12%+税)により運営しています。

はじめにー学生団体S.A.L.についてー

本プロジェクトは、慶應義塾大学公認学生団体学生団体S.A.L.のメンバーによるイベントです。

学生団体S.A.L.は国際問題の知識を深め、啓発することを活動内容として2008年に発足した、慶應義塾大学に本部を置く団体です。S.A.L.という名前にはSend out(国際問題を伝える)、Aid(助けを求めている人を救う)、Learn(世界の現実を知る、学ぶ)という3つの意味が込められています。

グローバル化の進んだ今、私たちは世界中のあらゆる事柄について情報を得ることができます。しかし、その断片的な情報は「世界のありのままの姿」を示しているものなのでしょうか。私たちは、ニュースなどでは映し出されない国際問題・社会問題の渦中に生きる人たちの出会いを通じて、学生という立場ならではの視点から世界を認識し、それを発信する試みを続けています。

S.A.L.ホームページ https://www.salkeio.com/about

なぜこの展示会を開催するのかー目的と動機ー

今回のイベントのタイトルは「自分ごと 〜自分は自分。他人は他人。でも、自分と他人。〜

「自分ごと」を「ひとりごと」と読んだタイトルです。社会問題の当事者の声が社会になかなか届かず、「ひとりごと」を話している状態の風刺と、当事者の「ひとりごと」状態から非当事者にとっても「自分ごと」になることを目指すという意味を込めています。

私たち学生団体S.A.L.は、これまで学校の長期休暇に海外へのスタディツアーを継続的に行い、30カ国以上の国々を訪れてきました。そんな中、コロナウイルスの影響により長く続いた行動制限。活動の範囲は自ずと狭まりましたが、その期間に私たちの目は海外だけでなく、日本国内、身近な誰か、そして自分自身に向いていきました。

活動をする中で向き合う機会が多かった言葉が、本イベントのタイトルにある「自分(じぶん)ごと」です。誰か、他人の身に起こっている問題を「自分ごと」として考える。具体的な指標がないからこそ曖昧なまま話が終わってしまうこともありました。だからといって問題と向き合わないという選択をとることはなく、自分の目で見て、話を聞き、社会に向けて発信する、この活動を今日まで続けてきました。私たちは今回イベントを通して再度「自分ごと」という言葉と向き合います。

展示内容

摂食障害、沖縄の米軍基地問題、日本に暮らす難民、これら3つに焦点をあてたコンテンツと、最後にこれらの総括として様々な社会問題に対する自分なりの向き合い方を考える場を設けます。

展示①「わたしのごはんとあなたのごはん」

本展示では、障害の3分類(知的・発達・精神)の中で、特に身近な精神障害について扱います。中でも多くの人が抱えており、陥ると5%の人が亡くなるという致死率の高さ、そしてカミングアウトの難しさが問題視されている摂食障害をテーマとします。

自分の発言に責任を持ち、他者を尊重する行動を当たり前に取れる人が増えて欲しい。その思いから、今回は誰もにとって身近な“食”をテーマとした摂食障害を通して、他者との関わりを再考したいと考えます。他者を尊重するということは、他者の痛みを「自分ごと」として捉えた先にあると考えています。

食事を“普通に”とることができない人がたくさんいると言う事実を知り、自分の隣にいる人も想像できないような苦しみを抱えている可能性を考えてみて下さい。知って、想像して、配慮できる人が増えることで、誰もが今より少し生きやすい、より良い社会になることを願っています。

展示②「沖縄はどこから来たのか、沖縄は何者か、沖縄はどこへ行くのか」

本展示はタイトルの通り、沖縄の歴史、沖縄の現状、そして沖縄の将来に向き合うことをテーマにしたものです。地上戦を経験した場所であり、わずか51年前に日本に復帰した沖縄。今でも日本にある米軍施設の約7割を担っており、日常の騒音や非日常の有事に対する不安を背負っています。

これは、沖縄の問題ではなく、日本の問題であり、日本人の問題であり、私たちの問題です。そういうことを「偉い人たち」に任せるのではなく「平凡な私たち」が考えることが重要なのではないでしょうか。

この問題を「自分ごと」として考えるということは、“自分のことのように考える”ことだけでなく、いかに“自分の中に沖縄との関係性を築くか”ということだと思います。つまり、沖縄に関する知識や経験を蓄えるだけではなく、沖縄に対峙し、向き合うということ。そういう意味で、沖縄を「自分ごと」として捉えてもらえる展示になれば幸いです。

展示③「多角形を上から見る」

2021年に発生したミャンマーでのクーデター、2022年からのロシアによるウクライナへの侵攻やアフガニスタン、シリア等で今なお続いている紛争。これに伴い多数の難民が発生しています。日本においても、今年6月9日に改正された出入国管理及び難民認定法(一般的には入管法と呼ばれています)が大きな話題となりました。

本展示では、「日本における難民」に関して多様な視点から紹介し、来場者の方々に根拠を元に自分の意見を持って頂くことを目的としています。日本では難民をあまり受け入れていないという事実は多くの方がご存じだと思います。それに対し、一部の方々は「政府は非人道的だ、許せない」という声を発しています。しかし現実には様々な制約が存在し、感情的な意見で解決できる単純な問題ではありません。

昨今の国際事情や社会のグローバル化を考えると移民難民問題に無関係ではいられません。また世界から人を受け入れる際にも考慮しなくてはならないことが多々あります。これらの問題は既に私たち一人一人が「自分ごと」として考えなければならないフェーズにあります。様々な立場を理解した上で自分の意見を持って頂くことで議論が生まれ、感情ベースではない論理的な解が見えてくるものだと信じております。

展示④「偽善者として生きる」

あなたは“他人のため”や“社会のため”に何か行動をしたいという気持ちはありますか。きっと多くの人が「ある」と答えるでしょう。しかし私たちは、実際にどれだけ“社会のため”を意識しながら日々を過ごせるのでしょうか。本展示では、日常で出会うような場面から遠い国で起こる社会問題まで、あなたが実際に直面したときに取る行動を選択して頂きます。

今回の展示「自分(ひとり)ごと」では三つの社会問題にスポットライトを当てますが、世界には数え切れないほどの問題が存在し、その全てに対して自分ごとのように向き合うことは不可能です。また常に“社会のため”を意識しながら生きようとすれば息が詰まってしまいます。大人になれば自分や家族の生活が大切になり、社会の違和感に向き合う時間を取ることは難しくなるでしょう。しかし、それらを理由に社会のために何かをしたいという気持ちを諦めたり、無視したり、時が経って諦めたことすら忘れてしまったり。大学生の私たちは、少なくとも今は、大人になってもそうなりたくないと強く思うのです。

本展示が、普段は無意識に目を背けてしまっている“自分の中にある矛盾"に向き合い、ほんの少しでも明日の行動を変えるきっかけになれば嬉しいです。

あなたの友人も抱えているかもしれない摂食障害の問題から、東京から離れているものの紛れもなく同じ日本人として考えるべき沖縄の米軍基地問題。さらに、日本に住んでいても私たちとは全く異なる悩みを抱える難民の方々の暮らし。三者三様の距離間であるこれらの問題を"自分ごと"として考えることはできるのでしょうか。今回扱うテーマについて全く触れたことがない方々も、少しの気づきと自分なりの感想を得て帰ってもらえればと思いますので、気軽にお越しください。そして会場にいる私達と是非お話しましょう。たくさんの方々のご来場をお待ちしております。

イベント開催概要

開催日時12/7〜12/13

平日11:00-19:00

土日10:30-17:00

初日12/7のみ 17:00-19:00

最終日12/13のみ 11:00-16:00

場所:Gallery蔵

〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ

JR御茶ノ水駅聖橋方面改札出口徒歩3分

東京メトロ新御茶ノ水駅徒歩2分(聖橋方面改札直結)

https://ocha-navi.solacity.jp/gallery/index.html

入場料:無料

資金の使い道

支援していただいた25万円は、会場費と設備費、展示物制作費に使わせていただきます。

会場費 110,000円

広報費(グッズ制作・SNS広告)約60,000円

写真印刷費・展示製作費 60,000円

取材費 約30,000円

その他:キャンプファイヤー手数料(10%)

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

最後に

このページを最後まで御覧いただきありがとうございます。

本イベントがいつかテレビの画面越しに見た遠い場所で暮らす人、今日すれ違ったあの人、そしてあなた自身の声と向き合い、新たな行動につながる機会になれば幸いです

ご支援、そしてイベントのご来場お待ちしております。

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