【私たちは和歌山県西牟婁郡白浜町日置(ひき)にある日置中学校の生徒です】

「日置の魅力をたくさんの人に伝えよう」この理念に基づき、「ひきよせプロジェクト」がスタートして4年目になりました。

私たちが住んでいる日置は、人口が2843人(令和5年現在、白浜町町勢要覧資料編2023より)と小さな町です。
人口の推移は昭和40年をピークに減少傾向が続いており、若年層の流出もあり、少子高齢化が進んでいます。
そこで、私たちは総合的な学習の時間を用いて、日置を有名にして観光客を増やし、日置に移住したいと思ってもらえるように、日置の魅力をたくさんの人に伝えるこの「ひきよせプロジェクト」を行っています。

まずはインスタグラムを開設し、日置の写真を投稿する他、私たち自身が日置の魅力を知る目的で、地元白浜にある企業やお店を訪問し、町の良さを学びました。

しかし、インスタグラムのようなSNSでは、幅広い世代の方々やアカウントを知らない人等たくさんの人たちに私たちの思いを届けることは難しいと感じ、日置の魅力をもっと発信できるフリーマガジンの作成を始めました。

そして現在は「関係人口」「定住人口」「交流人口」(図 参照)に着目しています。
私たちの活動の当初の目的は観光目的である「交流人口」を増やすこと。そして将来的には移住する人が生まれ「定住人口」を増やすことを長期的な目的としていました。
しかし、私たちの町のような地方では人口減少や少子高齢化等によって、地域づくりの中心となる人の数が減っていることも課題であると知りました。
そこで「交流人口」でもなく「定住人口」でもない、地域と多様にかかわる「関係人口」を増やすことも私たちにとっての大きな役目ではないかと考え始めるようになりました。

図:総務省HPより


そんな時、フリーマガジンを見て連絡をくださった長野県の「日置(ひおき)電機」さんが、一緒に何かできないかとご提案をいただき、縁を深めることとなりました。
また、現在は実行にまでたどり着いてはいませんが、同様に声をかけてくださる方々も多くいます。

このように多くの方々に私たちの活動を知ってもらい、応援や協力を得ることができるようになったのも、フリーマガジン「ひきよせ」のおかげだと思っています。

2年前のクラウドファンディングでは、本当に多くの方々にご支援をいただきました。 
始めた当初の目標金額は10万円。それでもきっと集まらないだろう、そんな思いでスタートした部分が大きかったのですが、毎日このページを開くたびに増える金額と支援者数に驚きと感動で、この学習に対する思いがさらに大きくなった、と先輩方から聞いています。

受け継いだバトンをしっかりと、次の世代にも引き継げるよう、また、このプロジェクトが日置中学校の新たな伝統となるよう、私たちは頑張っていきます。


【私たちの地域の紹介】

私たち日置中学校のすぐ隣には海が広がり、教室から青い水平線を見渡すことができます。

海や山だけではなく、春にはきれいな桜、夏には川遊びやバーベキュー、秋には歴史ある地域の祭りや大きな銀杏の木、冬にはきれいな夕焼けや温泉を満喫することもでき、四季折々の表情を見せてくれる自然とともに毎日を過ごしています。

人数が少ない町ではありますが、地域の方々はとても温かく、いつも優しく声をかけてくださり、私たちを笑顔にさせてくれます。
私たちはこんな日置の町が大好きです。

【これまでの活動】

インスタグラムの開設から始まったこの活動。

(日置中インスタグラム:https://www.instagram.com/hikityu2019)

地域学習を通して日置の良さを再発見し、そしてたくさんの人に発信してみたいと思いフリーマガジンの作成にたどり着きました。
ここでのクラウドファンディングをもとに2年前に「フリーマガジンひきよせ」創刊号を発行。
たくさんの反響をいただき、1年前には第2号も発行しました。

フリーマガジンを作成する中でたくさんのご縁がありました。
フリーマガジンやインスタグラムを見てくださった方々より届く、たくさんのお手紙やお電話メッセージの数々。
また、実際にここまで足を運んでくださり、応援のメッセージをくださる方もいます。
フリーマガジンの取材先の皆様からは、「フリーマガジンを見たと言ってお店に来てくれる人がたくさんいるよ」と教えていただくこともあります。

そのような中で私たちと一緒に活動したいと言ってくださる方々もいて、私たちはこの活動にやりがいを感じることができました。

ここでは昨年度まで行ってきたフリーマガジンの作成だけでなく、今年度行ってきたその他の活動を紹介したいと思います。

◎春~ひきよせフェア~

日置(ひおき)電機さんとオンラインでの交流を続けいていく中で、私たちのプロジェクトの理念である「日置の魅力をたくさんの人に伝えよう」に協力する方法として、会社で日置の特産品を紹介していただく機会をいただきました。

地元の商品の中から4つを選び社員食堂で販売させていただきました。
実際に長野県に行くことは難しかったので、特産品を紹介するPR動画やPOPを制作しました。
PR動画ではグルメ番組の食品紹介を参考にし、聞き手に商品の良さを最大限に知ってもらうため、商品の食レポをしたり、楽しんで見てもらえるようにコメディー要素を取り入れたりと、様々な工夫を施しました。POPでは、商品の説明を分かりやすく書き、絵や文字の大きさも工夫して、沢山の人に見てもらえるようにしました。


後日、当日の様子を動画で送っていただきました。
たくさんの社員さんが私たちの準備した商品を手に取り購入してくださっている様子を見て、ありがたいなと思いました。
実際に様々な場所を訪ねてこのような活動をすることは難しくても、今回のような交流で町の魅力を発信する方法があるということを知りました。
また、このような活動を通して、私たち中学生でも日置の町に貢献できることがあるのだと感じました。


◎夏~夜市・昼市~

日置川商工会のイベントである「夜市・昼市」に参加させていただきました。

準備の段階より、商工会の方を中心とする会議に出席させていただき、様々な意見の交流を行いました。
会議の結果、日置中学校は、かき氷と日置中学校オリジナルのひきよせTシャツの販売、日置の町の写真コンテスト、募金活動、オープニングでのダンスパフォーマンスをさせていただくことになりました。

この夜市昼市に参加しようとしたきっかけは、日置の方々と交流をし、関係を深めて地域に寄り添いたいという気持ちと、ひきよせの活動を広めたいという思いからです。
昨年度よりイベントに参加することでもっと私たちの活動をアピールできるのではないかという意見がありました。
地域の方々は私たちの活動を快く受け入れてくださり、そしてたくさんの協力をしてくださりました。

募金活動や屋台での活動を通してコミュニケーション能力などを高めることができました。
私たちが積極的に呼びかけを行い、その結果、たくさんの方々がご協力してくださり多くの寄付をいただきました。
初めて経験することや難しいこともありましたが、たくさんの地域の方々に応援していただいていることを実感し、本当に嬉しかったです。


◎秋~海の森プロジェクト「アマモの共同研究」~

日置の町について考えていく中で、私たちの住む地球を守ること、これも自分たちにできる必要なことではないかと考えました。
SDGsの14番目の項目「海の豊かさを守ろう」は、世界中で最も関心が低いという調査結果があると知り、とても驚きました。
私たちにとっては身近にある海ですが、世界には海のない国もあり、それがこの結果につながっているそうです。
長野県には海がありませんが日置(ひおき)電機さんは海の自然を守ることに高い関心を持ってくれています。
同じ想いを持つ私たちは、「アマモ」の共同研究を行うことになりました。
研究には、和歌山工業高等専門学校の楠部教授も協力してくださっています。

アマモは日本各地で見られる海草で、小魚などの棲みかになるだけでなく、海をきれいにします。また、光合成により二酸化炭素を吸収して酸素を作るなど、海の生き物だけでなく私たちにとっても大切な植物です。
植物が光合成によって、大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収することはよく知られています。森林や陸上の植物によって貯留される炭素を、グリーンカーボン(Green Carbon)と呼びます。
陸上の植物と同じように、海草や海藻などの海洋生物は成長する際にCO2を吸収します。こうした海洋生物によって貯留される炭素はブルーカーボン(Blue Carbon)と呼ばれ、近年CO2吸収源として注目されています。
そんな生き物にとって欠かせないアマモですが、水質悪化や沿岸域の開発などによって、生息地が大幅に減少してしまいました。

現在日置中学校では、空き教室を利用し、水槽を設置、そこでアマモの研究を行っています。
それぞれの班で考えた発芽条件をもとに実験環境を整え、アマモの種を植え発芽するためのよりよい条件を見つけています。

私たちは世界中の海が豊かになればいいな、そして将来的には日置の海にアマモ場ができればいいなと思っています。
日置の海は今もきれいだけど、これからも豊かな海を保っていきたいので、この取組を頑張っていきたいです。
今、発芽しているアマモもあるので、これから成長するのがとても楽しみです。

また、今回この研究を始めるにあたり、長野県から日置(ひおき)電機の方々と楠部教授が本校に来てくださりました。
フリーマガジンがこのような縁をもたらしてくれたことの素晴らしさを、改めて実感しています。


【このプロジェクトで実現したいこと】

今回、もっとたくさんの人に日置の魅力を伝えたいと考え、フリーマガジンひきよせ3号の作成、そして当初目標にしていた「日置の町を日本中、世界中へ!」に基づき、フリーマガジンひきよせの英語版を発行したいと思っています。

フリーマガジンひきよせ3号には、前回に引き続き、自分たちで紹介したいと思った「ヒト・モノ・コト」に焦点を当て、取材交渉から、取材、記事の制作、編集を行ったり、また日置おすすめのスポットの紹介、2号で紹介した春、夏の写真に引き続き、今回は秋、冬の写真を掲載したりしたいなと思っています。
内容については令和6年度の授業で計画を深めていきます。

前回集まったクラウドファンディングの資金がなくなり、今回この目標を達成するために、もう一度クラウドファンディングに挑戦しようと思いました。

前回のクラウドファンディングを通して、県内外問わずたくさんの方々が応援してくださっていることを知り、もっともっとこの活動を頑張っていきたいと思っています。

この町を守っていくために、また、地球を守る活動を未来につなげていくために、ぜひ応援をお願いします。

配布場所は主に、
・駅構内
・空港
・カフェ
・スーパー
(県内県外ともに)
などを予定しています。


【スケジュール】

クラウドファンディング期間:令和6年1月〜3月

フリーマガジン英語版印刷:令和6年5月予定

フリーマガジン3号印刷:令和7年春予定

リターン:令和6年7月頃配送予定


【資金の使い道】

印刷費:約10万円

広報費:約1万円

リターン製作費:クラウドファンディング支援の内容によって異なります

CAMPFIRE掲載手数料・決済手数料:約2万円

多くの場所に置いてもらうために、多くの方に応援していただけたら嬉しいです。


【リターン(返礼品)のご紹介】

今回の返礼品は、ポストカードを中心に様々なものを用意しました。

私たちはインスタグラムを設立してから、投稿用に日置の様々な風景を写真に残してきました。
その中でも特に良いなと思ったものの中からランダムにポストカードを作成し、皆さまに日置の良さや私たちの活動の様子を知ってもらえるといいなと思っています。

また、今年度はクラウドファンディングを始める前にTシャツを作成し、売上金の一部をフリーマガジンの作成の費用にさせてもらうため、地元のイベント等様々な場所での販売を行ってきました。
購入がまだの方にはぜひ私たちと一緒にひきよせTシャツを着用し、この活動を広めていただけると嬉しいなと思っています。

その他、フリーマガジンの取材にご協力いただきました、カフェかぐれ様のランチ券、道の駅「海来館」様の商品詰め合わせセットを選んでいただけるコースも準備しました。
フリーマガジン作成時だけではなく、地域の皆様には本当に様々な場所でのご協力ご支援をいただいています。
私たち中学生も大好きな場所に、ぜひ一度みなさんにも来ていただけたらなと思い、このコースを準備しました。
今回の依頼の際にも快くご協力いただき、私たちの活動を一緒に楽しみにしてくださっています。

さらに、今年度よりスタートした長野県にある日置(ひおき)電機、和歌山工業高等専門学校様とコラボした「海の森プロジェクト」にご参加いただけるコースもご準備しました。
学習をする中でSDGs17項目において、14番目の目標「海の豊かさを守ろう」への関心が、世界的に見ても1番少ないと知りました。その理由は、海が近くにない暮らしをしている人が多くいるからだそうです。
しかし、日置に住む私たちにとって海はとても身近なものです。今回の「海の森プロジェクト」を通じて海に関する問題に気づくことができました。
私たちが積極的に活動していかなければならないこの課題に向き合うため、たくさんの人と一緒にこの課題に取り組んでみたいなと思いました。
学校に来ていただき実験をすることは難しいですが、実験の条件を考えていただき、それに基づいて私たち中学生が実験を行いたいと思います。実験の様子は随時お知らせいたします。

前回同様、町歩きツアーも含め、たくさんの返礼品をご準備させていただきました。

いいなと思ったものをぜひ選んでください。


最後に

私たちがこのひきよせプロジェクトで感じたこと、学んだこと、感想を書かせてもらいます。

・私はひきよせの活動で、人と話すコミュニケーション力がつきました。夜市昼市で地域の方々に販売の呼びかけをしたり、写真の投票をしてくれるようにいろいろな人に話しかけたりしました。はじめは凄く緊張したけど、時間が経つごとに慣れてきて、色々な人と話すことができるようになりました。来年は先輩たちのように、今年よりも大きな声で呼びかけられるように頑張りたいと思います。これからの活動も楽しみです。(1年生)

・ひきよせの活動を通して私はひきよせ2号の記事の作成をしたことが一番思い出に残っています。記事を作成した時はまだ1年生だったので何から始めていいのか全く分かりませんでした。取材もしたことがなかったので実施したときは緊張しすぎて何を質問したらいいのか分からなくなってしまいました。先輩や先生方の助けもあって、なんとか取材をやりきることができたときは凄く気持ちが楽になりました。記事を作成するときは、ひきよせを読んでくれている方にどうすれば取材先の魅力が伝わるのか、工夫するのが大変でした。取材内容が少なくて、再度取材をさせていただいたこともありました。先生方に何度も記事を見てもらったり、一緒に内容を考えてくれたりと大変でしたが、記事が完成したときは沢山の先生方に褒めていただき、記事を作成して良かったなと思いました。次回はこの経験を生かしてもっと上手な取材をしたいです。(2年生)

・今年度はフリーマガジンを発行することができませんでしたが、このクラウドファンディングを成功させて、またフリーマガジンを作りたいと思います。たくさんの人に見てもらい、たくさんの人が日置の良さに気づき、足を運んでくれるといいなと思います。来年は自分たちがリーダーとなるので、この活動を頑張っていきたいと思います。(2年生)

・1年生の頃は先輩の後ろをついていくだけだった私たちが3年生になり、リーダーとなって活動するようになりました。全校で活動し、だんだんと成長できるのも、この活動の良いところだと感じます。この活動を通して、たくさんの人と関わる機会を持つことができました。そして、様々な人と出会うことは、自分の将来を考えるきっかけにもなりました。これからの人生でもこの経験を思い出して、たくさんのことに挑戦していきたいと思います。(3年生)







フリーマガジンをもっともっと多くの人に見てもらい、この町の良さを知ってもらいたいです。
日置が有名になり、活気ある地域になるように、大好きな町の方々の活動に少しでも協力できるように、私たち中学生にできることをこれからも頑張っていきたいと思います。

皆さん応援よろしくお願いします!

※フリーマガジンを置いてくれる方も大歓迎です!
 ぜひ下記メールにご連絡ください!!

 hikiyose.hiki.jr@gmail.com


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2024/03/25 09:56

    先日、総合の授業の時間に、チラシの配布を行いました。たくさんの人が足を止め、チラシを手に取り、応援の言葉をくださりとても嬉しかったです。ご協力いただきました白浜駅様、紀伊田辺駅様、三段壁洞窟様、Aコープアピア様ありがとうございました!引き続き頑張っていきたいと思います。

  • 2024/02/02 12:14

    今回のクラウドファンディング『和歌山県にある日置の良さを多くの人に知ってほしい!!思いを届けるプロジェクト第2弾』の活動が、和歌山の紀南地方の地域新聞『紀伊民報』に取り上げられました!先日の総合の授業に取材に来てくださり,学校で作業するメンバー、また、駅で広報活動をするメンバーにインタビューを...

  • 2024/01/24 10:40

    【〜ネクストゴールに挑戦します〜】皆さまの応援のお陰で、開始日目で目標金額の20万円を達成することができました!温かいご支援、本当にありがとうございます!日置中の魅力をもっと多くの人に知ってもらうために、ネクストゴールを設定します。フリーマガジンをできるだけたくさんの人に見てもらい、たくさんの...

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