父・こん平に思いを寄せて~「都電落語会」存続のためのご支援を〜

はじめまして。一般社団法人林家こん平事務所の代表理事を務める落語家・林家こん平の次女、笠井 咲です。

この度、弊社が企画・運営をする移動型寄席「都電落語会」存続のため、ご支援を募るプロジェクトを立ち上げました。

父・林家こん平は2004年8月22日、24時間テレビでの笑点出演を最後に、難病である「多発性硬化症」との診断を受け、闘病生活が始まりました。「芸人はTVに出なくなれば名前が消えていく」とも言われましたが、父は命に及ぶ危機に遭いながらも多くの方々に支えて頂き、10年後の2014年、一般社団法人の名とともに息を吹き返すことが出来ました。

弊社が初めて企画をした「都電落語会」は、東京都内で唯一運行する路面電車「都電荒川線・東京さくらトラム」を毎月1回貸し切りにし、都電に揺られながら伝統芸能である落語を味わう、新たな移動型の寄席です。

林家こん平が難病の診断を受けてから10年目の2014年8月22日に、父の第二の故郷である東京で伝統芸能継承・地域活性化を願い、スタートいたしました。

「都電荒川線・東京さくらトラム」に、ひと際目立つ3色歌舞伎幕ラッピング。車内が月に1度、寄席の空間に生まれ変わります。

この企画は、TV・雑誌・新聞等のメディアにも注目をされ、今までの都電落語会では、笑点でおなじみ、三遊亭小遊三師匠、荒川区の観光大使・三遊亭好楽師匠、三遊亭円楽師匠、春風亭昇太師匠、林家たい平師匠にもご出演いただきました。

父は闘病中も毎月この都電落語会に乗車し、闘病されている方々やご家族の皆様に少しでも勇気や希望を送っていければと願い、笑いを届けておりました。
この落語会を通して前向きに人々へ笑いを届ける父・こん平の姿は、弊社社団の事業理念である「文化と福祉のコラボレーション」であり、「笑いがもたらす免疫効果」を体現しました。

近年では、新宿区障害者福祉活動事業として視覚や聴覚の不自由な方に向けた寄席を開催したり、お子様向け・外国人向けの寄席を企画したりなど、落語や笑いの素晴らしさを広く伝えていくために様々な工夫をしながら続けてまいりました。

これまで開催した「都電落語会」は、以下の通りです。

●2014~2018年ごろ  
初回には笑点の師匠方に特別出演していただきました。当初は落語観覧料と乗車賃を兼ねた入場料(大人4000円・子供2000円・大学生3000円)を頂戴し、受付では笑点グッズなどの販売を行い、運行費用を賄っておりました。また、ポスターをご高覧になられた旅行会社様より委託事業として開催させていただきました。

●2019年~現在
コロナ禍には、電車内の狭い空間にお客様を定員まで入れて落語を披露するという形態は難しくなってしまいました。しかしこのような事態にこそ「都電落語会」で少しでも笑いと元気を届けていきたいという想いで、東京都の商店街振興事業や省庁の事業等の外注委託事業として予算をいただき、人数制限をしながら参加費無料のイベントを実施いたしました。商店街と連携した回遊イベントや、こども向けの落語体験、英語落語の実施、手話通訳での実施など、様々な試みをいたしました。文化庁採択事業「日本博イノベーション事業」などでも実施いたしました。

初代 都電落語会ラッピング号

この都電落語会号は「まちに笑みの花が咲く」というキャッチフレーズを掲げ、走行する沿線地域の活性化としてスタートしましたが、月に1回継続して実施する中で、父・こん平の介護度が軽減するというミラクルを起こし、参加された方々からも真心の応援を頂いておりました。また、街でラッピング号をみると「ハッピーな気持ちになり、ラッキーな1日を迎えられる」など幸せを運ぶラッピング号の存在としても好評を頂くまでになりました。しかし、そのラッピング号も2017年に廃車となることが決まり、存続危機を迎えました。
しかし、父・こん平にとって唯一の高座であり、お客様の前で「1.2.3チャラーン」とこだまし、落語家としての居場所をもてる元気の源「都電落語会」を存続させたいと決断し、なんとか、2代目「都電落語会」ラッピング号を誕生させました。
2台目都電落語会ラッピング号その際、新たなキャッチフレーズとして「全国に笑みの花が咲く」と銘打ち、2020年オリンピック・パラリンビックまで走行させる指標を示しました。その指標通り、コロナ禍も無観客開催で映像配信して運行致しました。

2020年12月17日、落語家林家こん平、父笠井光男、享年77歳(喜寿)闘病から16年の第二の落語家人生に幕を閉じました。2020年オリンピック・パラリンピックが開催されていたら、聖火ランナーとして登場するお役目(パラリンピック応援大使として)でしたが、残念ながらコロナの影響により2021年8月24日父の後継としてこの私が聖火ランナーの大役を授かり使命を果たさせていただきました。

都電落語会は1回の運行実施に下記のような費用がかかります。
・都電賃料  ・演者謝金  ・高座セットレンタル費用
・PA費   ・人件費   ・運搬費
・ヘッドマーク制作費用   ・ラッピング掲出費用
・チケット費用  ・事務局費用  =合計1,250,000円

広告宣伝ではないスタイルの三色歌舞伎幕のラッピングを施し、車内には高座を設け、その後ろ盾にも三色歌舞伎幕を設置。ご乗車頂くお客様から演者がみえないように楽屋の仕切りとしても活用。そして、めくり台は倒れないように固定をし、寄席文字印刷の演者のめくりを掲出。肝となる音響では、車内には電源がない為、充電式のスピーカー・マイクを設置。長座席にも赤毛氈を敷き、寄席の雰囲気を醸し出す三色カバーを掛けたパイプ椅子も登場。コースは、三ノ輪コースと早稲田コース。時には、大塚コースや庚申塚、荒川遊園コースなど需要に応じて荒川営業所の運行担当者と打合せし、念密な実施計画のもと、当日を迎えます。

これまで地域活性化事業として東京都の助成金をいただきながら実施しておりましたが、メンテナンス費用まで賄えないため、今回1年分の運行費用である15,000,000円(125万×12回)のご支援をクラウドファンディングで募ることにいたしました。

スケジュールについて

2024年3月12日  クラウドファンディング終了
2024年3月下旬〜  順次リターンを発送
都電落語会実施予定日:
2024年5/26、6/30、7/20、8/22、9/23、10/20、11/23、12/17
2025年1/23、2/22、3/12
※クラファンの達成金額により回数・日程が確定いたします。

リターンについて

今回は皆様からいただくご支援をできるだけ純粋に還元するため、リターンはシンプルな構成とさせていただきました。
そのかわり、ご支援いただいた方だけにお渡しする限定品と共に、最大限の感謝のお気持ちをお届けいたします。

●支援額450,000円 ご支援者様オリジナルヘッドマークの作成・イベント時に都電落語会号への実装(3回)
           都電落語会オリジナル扇子・手ぬぐい・千社札シールセット
●支援額150,000円 ご支援者様オリジナルヘッドマークの作成・イベント時に都電落語会号への実装(1回)
          都電落語会オリジナル扇子・手ぬぐい・千社札シールセット
●支援額10,000円 都電落語会オリジナル扇子・手ぬぐい・千社札シールセット

●支援額3,000円 都電落語会オリジナル手ぬぐい・千社札シールセット

●支援額1,000円 都電落語会オリジナル千社札シール

●支援額500円 お礼メール

※支援額3,000円以上の方は弊社ホームページにお名前を掲載させていただきますので、ご希望の方は備考欄にお名前を明記くださいませ。[掲載方法]弊社ホームページの都電落語会のページにクラウドファンディングコーナーを設け、ご支援者様のお名前を千社札風にデザインしたロゴをまとめて掲載させていただきます。


資金の使い道

いただいたご支援は、下記の必要経費を除き、都電落語会の興行運営資金として大切に活用させていただきます。目標金額を上回るご支援をいただいた場合は、運行回数を増やすために使わせていただきます。

・都電落語会運営資金 - 貸し切り制限等を加味しながらの都電落語会開催のための資金
・都電落語会ラッピング費用
・都電落語会オリジナルグッズ制作費用
・都電落語会障害者・介護者向け無料乗車開催資金
・リターン発送関連費用・クラウドファンディング諸経費 - 決済手数料- システム利用料


最後に

試行錯誤しながら、父と走り続けた思い出の「都電落語会」が今年10周年を迎えます。

高座復帰を目指して、毎月1回、当初は笑点の師匠方にご出演いただき、父の諦めていた気持ちを希望に変える支えとして開催してきました。無我夢中で取り組んできましたが、闘病人と介護人が笑顔になれる時間として貴重な時を過ごさせて頂きました。これまで運営を支えて頂きました様々な方々に心から感謝しております。また、ご出演していただきました演者の皆様にも幾重にもご配慮頂きましたこと重ねて御礼申し上げます。父の名をかざした一般社団法人林家こん平事務所主催の都電落語会は、来年の10周年を一つの区切りとして参りたいと思います。

これまで、様々な企画で実施して参りましたが、ラストを飾る都電落語会10年目は、全国に笑みの花が咲くように、病と闘う方々や、支えられる方々の笑顔に出逢える場として、全国からご乗車頂ける「都電落語会」の実施を全力で運営して参りたいと思っております。全国の皆様からのご支援を心よりお願い申し上げます。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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