プロジェクトの実行者について

私たち天星酒造は、1901年より長年焼酎を造り続ける鹿児島の焼酎蔵です。2021年1月焼酎事業の低迷により経営不振に陥り民事再生法を適用。その後、2022年10月に会社の再建を目指してウイスキー事業「菱田蒸溜所」をスタートしました。現在、焼酎製造で培った蒸溜技術を活かしてウイスキーづくりに奮闘中です。

↑2022年11月の初蒸溜には大崎町長もお越し頂き、温かい支援のメッセージをいただきました


このプロジェクトで実現したいこと

田之浦地区は、本社(菱田蒸溜所)から車で30分ほどの山あいにあります。

雪こそ降るのは稀ですが、冬は一面の霜に覆われ、寒暖差は本社の比になりません。また、中学校の背面に御在所岳、眼下に安楽川源流を抱く山紫水明の環境が広がっています。ウイスキーはその貯蔵環境で、酒質が大きく変化すると言われています。


「従来施設と明らかに条件の異なる田之浦の地でウイスキーを熟成させれば、更に表情豊かなウイスキーが育まれる。」


その確信のもと、田之浦エイジングセラー熟成のウイスキーを地域の新たな特産品、そして観光の核として成長させていきたいと考えています。

(※発酵、蒸溜等の製造は全て本社で行います。田之浦では移送した原酒の貯蔵のみを行ないます。)


↑平成26年、歴史に幕を閉じた旧田之浦中学校

↑蔵の麓を流れる安楽川。川のせせらぎと木々の音しか聞こえない原風景の中に、田之浦エイジングセラーはあります。

また、昨年には権威ある酒類コンペ「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション」で、バーボンウイスキー樽貯蔵の弊社芋焼酎「HOJUN バーボンカスクフィニッシュ」が焼酎部門最高賞となる「Best of the Best」を受賞。

樽貯蔵というウイスキーに通ずる製法より生み出された焼酎に対するこの評価は、今後のウイスキー造りに対しても大変自信になるものでした。

なお、田之浦エイジングセラーにおいてもバーボン樽を中心として貯蔵を進めて行く予定です。




プロジェクト立ち上げの背景

世界基準のウイスキー「ジャパニーズウイスキー」という呼称は、「製造後、日本国内において樽で最低3年間貯蔵熟成させたもの」という要件があります。つまり、2022年11月よりウイスキー製造を始めた菱田蒸溜所は、2025年末まではウイスキーの樽が増え続けていくこととなります。

現在、自社敷地内にて熟成を進めていますが、同じペースでウイスキーを生産していくと、残り半年ほどで倉庫が満杯になるため、新たな熟成施設を探すことが急務となっていました。その折、文科省の「みんなの廃校プロジェクト」を通して、「旧 田之浦中学校」の存在を知ります。

田之浦中学校は菱田蒸溜所より山あいに車を約30分ほど走らせた場所にあります。山々に囲まれ、すぐ近くには天然の鮎を育む安楽川の源流があり、耳を澄ませば鳥のさえずりとかすかな川の流れる音しか聞こえない。そんな自然豊かな田之浦の地でウイスキーを熟成させれば、きっと素晴らしいものになる。その思いを地元自治体や地域の皆様に伝え、2014年末に閉校となった田之浦中学校が、ウイスキー貯蔵庫「菱田蒸溜所 田之浦エイジングセラー」として、息を吹き返すこととなりました。

↑校歌と卒業生作品。校内には当時の息吹を感じるものも多く残っており、それらは極力今後も保存し展示していく方針です。

※田之浦中にゆかりのある展示物、随時募集中です!卒業生の皆様、ご連絡お待ちしております。



これまでの活動と準備状況

地域の大切な財産である学校を借り受けるにあたり、地元住民の皆様には説明会を実施しました。ご理解と熱いご期待をいただき、地元議会承認のもと、2023年10月より賃借契約を締結しました。ウイスキー蔵置場免許も交付され、2024年3月より、まずは体育館が「田之浦エイジングセラー」として息を吹き返すこととなりました。


「資金の使い道」

学校、ならびに体育館をウイスキーの熟成庫として再利用するためには、大規模な改修工事が必要です。床面の工事や解体費用 400万円、ウイスキーの樽を置くパレットの購入費用 500万円を始め、フォークリフトや作業機器の購入にも400万円以上を必要とします。また、2014年の閉校以来、手つかずとなった校舎は各所修繕が必要であり、その補修工事にも多額の費用が発生いたします。今回、ご支援いただいた資金は、それら購入や工事費として充てさせていただきます。

↑耐荷重対策として、メインの貯蔵施設となる体育館の床を全面撤去。ここへ計4,000本以上の樽が搬入される予定です。



「リターンについて」

ご支援いただいた方々には、田之浦の地で熟成させたシングルモルトウイスキーやシングルグレーンウイスキーをはじめ、田之浦を含め、菱田蒸溜所が保有する3か所のウイスキー製造 及び 貯蔵施設をご案内するツアーもご用意いたしております。一般の見学ではお見せしない場所へもご案内させていただく、ウイスキーファンにはたまらない内容となっておりますので、ぜひご期待ください。


「実施スケジュール」

体育館を貯蔵設備に改修するにあたり、2024年1月より床面の貼り替え工事が着工。3月より貯蔵を開始いたしました。今後、バーボン樽を中心に4,000本程を体育館に貯蔵していく予定です。並行して校舎の整備も進め、田之浦熟成ジャパニーズウイスキーがお披露目となる2027年度を目処にゲストルームを建設してまいります。蒸溜所ツアーをはじめ、中学校卒業生交流の場ともなれるよう整備を行い、地域に人々が行き交うきっかけづくりになれればと考えております。

↑雰囲気のある音楽室は、ゲストルームへとリフォーム予定

今後のスケジュール

2024年5月 クラウドファンディング開始

2024年7月 プロジェクト終了

2024年8月 リターン品発送開始(カスクオーナー様分除く)

2027年        田之浦熟成ジャパニーズウイスキー完成。カスクオーナー様分リターン発送開始


「最後に」

志布志市田之浦地区は、典型的な過疎の地で目立った産業もありません。地域のお店も個人商店程度しかなく、こうして企業が立地するのは地域住民の記憶にないほど久しぶりなことだそうです。だからこそ、地域活性の起爆剤になればと地元住民の皆様には大きな期待を頂いております。エイジングセラー復活後も田之浦=ウイスキーというイメージが定着されるよう、地域の皆様とともに末長く活動を続けて行きたいと考えておりますので、ご支援頂きますよう心よりお願い申し上げます。


1.販売場の名称及び所在地  天星酒造株式会社 鹿児島県曽於郡大崎町菱田1270
2.酒類販売管理者の氏名  髙屋総一郎
3.酒類販売管理研修受講年月日  令和3年11月11日 
4.次回研修の受講期限  令和6年11月10日 
5.研修実施団体名 鹿児島小売酒販組合

※20歳未満の者による飲酒は法令で禁止されています。20歳未満の方はこのリターンを選択できません。


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