●はじめまして

プロジェクトページをご覧いただきありがとうございます!


みなさん初めまして。「ブティックjune」の吉原 潤(よしはら じゅん)と申します。


私は、2018年にブティックjuneというブランドを立ち上げ、香川県の伝統工芸品『保多織』を使って洋服や雑貨をつくっています。

この度2024年9月に、フランスのパリファッションウィークコレクションというイベントにデザイナーとして参加することになりました。このプロジェクトでは、その必要資金を集めたいと考えています。


私が洋服づくりを始めたきっかけから、この度パリコレに挑戦するまで。その経緯について少し語らせてください。以下、ぜひ最後まで読んで頂けると幸いです。


●私のルーツ

私に洋服や小物をつくってくれていた祖母の影響で、幼いころからものづくりに興味がありました。


また、実家の居間では古い映画がよく流れていて(サウンドオブミュージック、ティファニーで朝食を、パリの恋人など、、、)、その衣装や映像、音楽が自分にとってすごく興味をひかれるものでした。

あんな素敵な洋服を着てみたい、、、

特にサウンドオブミュージックの映画の中で、部屋のカーテンを使って子供たちの服を作るシーンはとても印象的で、私も作ってみたい!と静かに思っていました。

しかし、洋服づくりをするには学校に行って学ばないと作れないと思っていたので、専門学校にいく資金がなかった二十代前半は諦めていました。


その代わり、音楽に夢中になりました。                   

いつかティファニーで朝食をのオードリーヘプバーンのように、サウンドオブミュージックのジュリーアンドリュースのように歌えるようになりたくて路上やライブハウスで歌を歌っていました。

【シンガーソングライター時代の写真】


●突然の病気

24歳の頃、ずっと音楽に触れていたくて、睡眠もとらず練習に明け暮れる毎日が続きました。   その結果、顔面神経麻痺という病気になり、顔の左半分が全く動かなくなってしまいました。


1か月の入院、半年の自宅療養を余儀なくされた私の生活は、今までと全く違うものとなりました。 、毎日安静に、外気にも極力当たらないよう、とにかく表情をつくらずに過ごしてくださいと医師に言われ、リハビリをしながら過ごす寂しい日々でした。


また後遺症で高い音(ハウリングなど)、大きい音(急な破裂音など)を聴くと耳鳴りが起こることがあり、私の生活の半分以上を占めていた音楽の世界から遠ざかることになりました。


●再燃した洋服への興味

そんな日々の中、今がチャンスとふと思い立って、まず洋裁の教材を読み漁ることから始まったのです。


家に残されていた祖母のミシンを見つけ、洋服づくりへの挑戦を始めました。


幼いころに見た映画をもう一度見返し、どんな衣装を着ているか、その年代の洋服はどんなものだったのかを研究しました。

本を読んでミシンを動かして何を失敗したか考える、それを繰り返すのが日常になっていきました。


スカートが作れるようになって、ボートネック、パンツ、レギュラーカラーのシャツが作れるようになって、、、

病気療養中というのに、私の毎日は刺激的でわくわくしていました。

作りたいものがどんどん溢れてきて、新しい技術を身に付けるのがとても楽しくて


次は次はと、もう一人の私が急かしてきて、地面から少し浮いたところでそわそわしている

そんな感覚でした。

今もその延長線上にいます。




●ブティックjuneについて

洋服づくりに自信が持てるようになってから、ハンドメイド通販サイトへの出品をはじめました。ピックアップ商品として掲載されたり、リピーターも増えていくとともに、県内外でのイベント出展も多くなっていきました。


2022年にはパリで行われた日本文化を伝えるイベント「JAPAN EXPO Paris 2022」に招待され、幼い頃に映画で見たあの憧れのパリへ、自分のつくった洋服を持っていくことができました。


また昨年2023年には、香川県高松市にアトリエ兼実店舗をOpenすることができ、日頃よりますます、洋服の研究と技術の研鑽に努めています。


●香川県の伝統工芸品『保多織』について

私自身、昔から肌が弱く自分で着る洋服もかなり限られていたのもあって、それまで作っていた洋服もリネンやダブルガーゼコットンなど、できるだけ肌にやさしい生地を使って製作していました。そんな中出会ったのが、香川県の伝統工芸品『保多織』です。


保多織は江戸時代から続く工芸品で、幕府への献上品としても使われていた一品です。空気を含みやすい構造となっており、夏はさらっとした肌ざわりで、冬は逆に肌に触れたときの冷たさをあまり感じないという特徴があります。


試しに自分用の洋服をひとつ仕上げたところ、着心地と肌への安心感がすばらしく、販売用の洋服の生地として採用しました。


『ブティックjune』というブランド名を使い始めたのはその時からです。



●パリコレへの想い

「JAPAN EXPO Paris 2022」に招待出展させていただいた時、言語の壁があるなかでも洋服の魅力が伝わった感動を覚えました。それと同時に、展示ブースでは洋服の魅力を伝えられる限界があると感じたのも事実でした。


今回のパリコレ参加については、日本の織物、墨汁染め、それを洋服に仕立てているという点が運営の方の目にとまり、声をかけていただきました。


もちろんファッションショーは洋服の魅力を伝えるのに一番よい方法。しかしあのパリコレに?初めは驚くばかりで参加を決められず、悩むばかりでした。


しかし、


「私が作った洋服がパリコレでお披露目される」

「江戸時代の人はきっと想像もしなかっただろう、この「保多織」が遠い未来のパリで着てもらえる日が来るなんて」

そんなことを想うと、挑戦したい気持ちが抑えられませんでした。


そして、こんなに美しく肌ざわりの良い生地はもっともっと知られるべきだという、私の予てよりの願いも叶えられるかもしれないと思いました。誰もが一度は聞いたことのある『パリコレ』の舞台に出ることで、今まで『保多織』のことを知る機会がなかった人達が知るきっかけになったり、興味を持ってくれるかもしれない。四国香川県の片隅で、全国・世界に誇れる一品を作っているということを知ってほしい。

そう思って今回、パリファッションウィークコレクションへの参加を決意しました。


現在保多織の生地のほとんどは機械織で織られていますが、今回のコレクションで制作する洋服では、昔ながらの機織り機で手織りした生地も使う予定です。


●スケジュール

以下のスケジュールで実施していきます。

1. クラウドファンディングの開始 - 2024年2月

2. フランスのパリファッションウィークコレクションへの参加 - 2024年9月

3. リターンの配送 - 2025年2月


●資金の使い道について

今回のプロジェクトで集まった資金は、コレクションの各費用の一部として使わせて頂きます。洋服は12人分必要となるため、材料費だけで100万以上必要となり、その上、モデル、ヘアメイク、撮影、渡航費や滞在費などが必要な状況で、ひとまず目標金額の達成が最低限必要となります。


●最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました。

リターンについてですが、一点一点、心を込めてお作りさせていただきますので、ぜひ手にとってもらえると幸いです。

応援よろしくお願いします!


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