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▼宿場町は「商売人のまち」だった?!

私は長野県上田市出身。大学進学とともに地元を離れ、就職でも戻ることがなく、それでも長野県に関わることを何かしたいという想いだけを持ち続けていました。そして、2023年春、長野県長和町の地域おこし協力隊をサポートする副業人材として、「和田宿まち歩き」というイベントを開催するという形で関わることに。

※まち歩きで撮影した写真展の様子

和田宿とは、中山道の、江戸から数えて28番目の宿場町。長野県の山の中にあります。私の地元である長野県上田市から車で40分程度ですが、通り抜けるだけで、訪れたことがありませんでした。「宿場町」と言えば「古い建物が並んでいる場所」くらいのイメージ。「本陣」なんて、なんのことかさっぱりで、それが大名などの高貴な人がお泊まりになるための施設だったということは、関わるようになって初めて知りました。

そこで、地元の方が書いた歴史書を読んでみました。中山道でいちばん標高が高い和田峠は、雪かきが大変で宿場の経営を圧迫していたことや、お殿様に財政支援を直訴したりなんてこともわかってきて……思っていた以上に「商売人」のニオイがすることに、驚きました。どうやら「古い街並み」だけじゃないらしい。

さらに、イベント開催にあたってご協力いただいた方のお話が、とにかくおもしろかったのです。

「エンジンで動く車とインターネット通信がないだけで、
 いまあるサービスは、江戸時代には全部あったんだよ。」

……参勤交代の大名行列、旅人の荷物を運ぶ人馬、観光ガイドを懐に街道をゆく商人、峠でぼったくりをする悪徳カゴ屋(笑)……お話を聞いていると、人やモノが街道を行き交うにぎやかな様子が目に浮かんできて……。これが、「古い街並み」だった宿場町のイメージが「活気ある経済拠点」へと変わった瞬間でした。この、宿場町のもつ経済拠点としての側面・活気を、擬似的に体感できる方法があったらおもしろいんじゃないだろうか?そんなところから、カードゲームのアイデアが生まれました。

 

▼カードゲームなら妄想力で街並みを再現できる

 宿場町は全国各地にあります。街並みを保存することで観光資源にしているところもあれば、その面影が全く残ってないところもあります。街並みの保存・建物の保存は非常に難易度の高いテーマだと思います。空き家となった建物は朽ちていくだけ。これは和田宿でも起きています。

でも、カードゲームの世界なら自由に街並みを再現できるんじゃないか?ゲームの中でそんな妄想ができたら! ……そこでゲームの舞台は文久元年(1861年)。皇女和宮様がお泊まりになることが予定されていたにもかかわらず大火に遭った、という史実をベースに、「宿場町を再建しよう!」というところから始めることにしました。旅籠や問屋など、和田宿に実在する(していた)建物・お店を登場させて……


▼ゲームのカギは「運」と「チーム力」

和田宿に実在する建物カード

ゲームは子どもも楽しめるよう、シンプルに。ルールはトランプの七並べを応用し、中心からヨコとタテにカードを並べていきます。ヨコに並べることができるのは「建物カード」。隣り合う色が同じものを並べることができます。タテに並べることができるのは、「建物カード」に書かれている「モノ」や「ヒト」。必要なモノとヒトがそろったら完成となります。「問屋」「両替商」から、小さな「カゴ屋」まで建物はいろいろ。完成した建物のポイント数の合計が宿場町の「経済力」。「活気ある宿場町をめざそう!」がプレイヤーの合言葉になります。

しかし、再建は決して順調ではありません。いろいろなハプニングが起きるからです。

さまざまなハプニングが起きる「指示カード」

大雪で和田峠の雪かきに行かねばならないし、旅籠で盗難事件が起きるなんてことも。どんなタイミングで何が起きるかは「指示カード」次第。「運」が再建のカギになってきます。こうした中で、誰が・どんな順番でカードを出すのか、プレイヤー同士が情報を共有しながら話し合っていきます。ここで試されるのが「チーム力」。協力してコミュニケーションが取れるかどうか、これが活気ある宿場町になるかを左右します。(※ちなみに、実際の和田宿は、和宮様の投宿に間に合うよう再建されており、当時の建物も残っています。)

 

▼“宿場町のDNA”がチャレンジを応援するのかもしれない

最後に、私が和田宿に関わるきっかけとなった「遊座」について少し紹介させてください。

「遊座」は長和町の地域おこし協力隊の若者たち(私からみたら“可愛らしい女の子たち”)が、しみずやという古民家を自らリノベーションしてつくってきた場であり、「プロジェクト」でもあります。彼らが考えていることは、「自分たちがこれからこの土地で生きていくためにどうするべきか」という、なんというか、とても「地に足がついたもの」でした。自らが楽しみ・遊びながら新しい何かを生み出していく、「遊座」はそのクリエイティブ拠点。彼らと一緒に開催した「和田宿まち歩き」も、観光客を集める一過性のイベントにするのではなく、どんな人たちがどう関われたらいいのかを考える、「実験」のような側面もありました。

※リノベーションの様子


そして、地元で長くまちおこしに関わってきた方たち。「若い人たちがどんどんやりたいことをやったらいいんだよ」と、若者を見守り、応援する空気がありました。田舎にありがちな「よそ者を受け入れにくい」空気感とは、何かがちょっと違うなと思いました。宿場町は、いろいろな人が行き交う町であり、自ら運営を担ってきた自律的な町でもある。もしかしたら、そのDNAがチャレンジを応援する土台になっているのかもしれない……そんなことを思うようになりました。

「和田宿?それってどこ?」という方は、きっとたくさんいるでしょう。私のように宿場町について全く知らない人もいると思います。そんな方にも、カードゲームの中で「和田宿」と出会って楽しんでもらえたら、うれしい。そして興味を持っていただけたのであれば、ゲームの舞台である和田宿とその街並みを、見にきてもらえたら、とてもうれしいです。

 

▼リターンについて

カードゲームを楽しんでいただくだけでなく、和田宿を楽しんでいただくプランもご用意しています。

①基本プラン:4000円

  →カードゲーム1セット

②対戦型プラン:8000円

  →チーム対戦型で遊べるカードゲーム2セット

③和田宿お土産プラン:6000円(限定10名)

  →カードゲーム1セット+ナワメ社ひなちゃんのお米(5kg)
  (カードゲームとお米は別送になります)
  ※原材料及び添加物等の食品表示はお届け商品のラベルに表記されます。
   商品開封前には必ずお届けのリターンに貼付されたラベルや注意書きをご確認ください。

④和田宿リアル再建プラン:5000円(限定5名)

  →カードゲーム1セット+和田宿でのDIYイベント参加券
   場所:長野県長和町
      (現地までの交通費は支援者様のご負担となります)
   定員:5名
   開催時期:応相談
   (カードゲームとイベント参加券は別送)

⑤シェアハウスNAUプラン:10000円(限定5名)

  →カードゲーム1セット+シェアハウスNAUパーティー招待券
     (カードゲームとパーティ招待券は別送。)
   場所:長野県長和町
      (現地までの交通費は支援者様のご負担となります)
   定員:5名
   開催時期:応相談
   ※シェアハウスNAUとは
     https://www.instagram.com/nawa_wo_nau/

⑥和田宿ツアープラン:12000円(限定5名)

  →カードゲーム1個+ナワメ社2人による和田宿半日ツアー
   (カードゲームとツアーのご案内は別送。)
   場所:長野県長和町
      (現地までの交通費は支援者様のご負担となります)
   定員:5名
   開催時期:応相談

 

※地域おこし協力隊の若者たちの活動は「ナワメ社」に発展し活動を続けています。
2023年11月に開催された「ナワメマーケット」の賑わいの様子もご覧いただけます。


■ナワメ社('24 5月法人化予定)について
人とヒト、人とモノをつなぎ、地域の「縄目」となる。ナワメ社は、地域とのさまざまな関わりしろを提案するチームです。私たちは、人と地域との関係性にはグラデーションがあっていいと考えることから、そとの人と地域とをつなぐお手伝い、シェアハウスの運営や住まいのマッチング、好きなことを仕事にするナリワイづくり支援などを行っています。私たちが目指すのは、そこに暮らす人々が、仕事も娯楽も暮らしもコミュニティも、そこそこ満足に得られるまち。そのために、ヒトやモノをつなぐ、地域の「縄目」でありたいと考えます。

・依田 雛
'95年湘南生まれ。大学でランドスケープデザインを学んだのち建設会社に入社するも、心身を消耗するような都会の働き方に疑問を抱き、豊かな生き方・働き方について模索するようになる。その後、自らにとっての本質的な豊かさは地方にこそあると考え、⻑和町地域おこし協力隊となる。空き家まわりの活動を中心に、持続可能な暮らしやコミュニティづくりに取り組んでいる。'23年に宅地建物取引士の資格を取得し、今後は不動産業にも力を入れる予定。

・上野 るか
'98年宮城県生まれ。信州大学入学後、途上国の農村支援を志しアフリカへ留学・活動をするがコロナで断念。自分にとっての豊かさを追及した結果、持続可能な地域コミュニティの模索・実践に思い至り、長和町地域おこし協力隊となる。個の集合体がまちをつくることを前提に、一人ひとりの自分らしい関わりしろの提案をすべく、同協力隊・依田とともに合同会社ナワメ社を設立予定。

■長和町シェア型移住体験施設NAU(シェアハウスNAU)
一本の縄を「綯う」ように、人と地域を結ぶ場所
地域との関係性はもっと自由でいい。
NAUはシェアメイト、短期利用者、移住者、地元民など、異なる立場の人々が混ざり合うことで、まちや人生が豊かになることを応援するシェア型移住体験施設です。
ここでの生活が、あなたの「自分らしい生き方」の手段として、地方との最適な関係性を探るための場所になることを願います。
ここから一歩を踏み出していく場所でありますように。
短期利用:1週間〜最長1ヶ月
長期滞在:1ヶ月〜最長3年


▼資金の使い方

・カードゲームおよび箱などのデザイン印刷にかかる費用
・リターン(カードゲーム・和田宿のお土産など)に関する費用
・上記の発送費用

 

▼スケジュール

・2024年3月中旬 クラウドファンディン終了
         カードゲーム印刷発注
・2024年5月 リターンのお届け

 

▼最後に。私が知っている「和田宿ってこんなところ」

・首都圏からのアクセスは、北陸新幹線上田駅からレンタカーがオススメ。
・心配するような山道ではありません。ペーパードライバーの私もちゃんとたどりつけました。
・冬季は営業していない施設もあります。雪には注意が必要です。
・いくつかある古民家カフェがとても素敵です。のんびりできます。
・私の父によると、山歩きもいいらしいです。下山したら温泉へどうぞ。
・宿場町をのんびり街歩き、本当に良いです。こんなレトロな風景もそこかしこに… 

 

▼プロフィール

松倉由紀
1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部社会学科卒業。キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」であり「風呂敷たたみ屋」。自分の好き・得意で地元を応援できたら、うれしい。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2024/02/10 17:04

    カードゲーム「和田宿再建ぷろじぇくと」の開発プロセスでは何度かテストプレイを実施しています。最初は、姪っ子たちに協力してもらいました。手元にくるカードによってはモノしかなくて商社か!(笑)とか、建物しかなくて不動産屋みたい(笑)とか、ぎゃーぎゃー言いながら楽しめたみたい。※テストプレイの様子。...

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