はじめに

能登半島穴水町でコーストテーブルという牡蠣料理のお店を営んでいる齋藤祥江と申します。私たちは10年前の2014年に、夫婦で東京から石川県の能登半島の穴水町へ移住しました。主人が″漁師になりたい″と言ったことがきっかけでした。穴水町で主人が刺し網漁や牡蠣の養殖を始め、その後自家養殖の牡蠣を出す牡蠣料理メインの飲食店コーストテーブルをオープン。今年の1月15日に8周年を迎えました。

2021.5 コーストテーブル前にて撮影

おかげさまで沢山のお客様に恵まれ、より多くの方に穴水町の美味しい牡蠣を召し上がっていただきたい。そう思うようになりました。

次の展望として牡蠣と海景色が楽しめる一棟貸しの宿泊所″コーストテーブル ハナレ″を計画。本来ならオープンしている予定でしたが、令和6年能登半島地震により、止まってしまいました。

能登の復興の為にできることを

現在、たくさんの復興支援団体やインフラ事業、ボランティアの方々が日々能登の復興に頑張ってくれています。被災から2ヶ月ほどたつ今では通れる道路もどんどん増えており、2月13日午後にはお店のある中居地区の水道が復旧。予定よりも早い復旧で本当にありがたく、感謝の気持ちでいっぱいです。

その一方で、もともと少なかった穴水町含め能登全体の宿泊施設が地震により被災したことで、復興の為に来てくれた方々の宿泊を受け入れできるところが少なく、足りていないというのが現実です。そのため復興事業者の方たちが奥能登まで来るための移動に時間がかかりすぎたり、渋滞がおこり実働時間が短くなっている、休まる場所がなく疲弊しているということを知りました。

またお店の片付けに、2次避難先の金沢から穴水の往復をしていたので、渋滞や遠回りになることで時間がかかり滞在時間が全然とれないことも実感しています。″コーストテーブル ハナレ″は国道249号線から1本中にはいった海沿いに建っており穴水町のほか、奥能登の輪島市、七尾市、能登町、珠洲市へのアクセスもよく、ダンプカーや、キャンピングカーなど大型車両も停められる駐車スペースもあるので、そちらもぜひ活用してほしいと思いました。

復興の拠点にするために

このプロジェクトで実現したいことは、宿泊所である″コーストテーブル ハナレ″の地震による被害箇所を整備、補強して安全に使用できるようにする。

そして、能登の復興の為県内外から来る方が安心して休み、泊れる場所を提供することです。

令和6年1月1日の能登地震により、穴水町は震度6強の地震被害に遭いました。この震災により、飲食店のコーストテーブルと、長い時間をかけて改装しオープン目前だった宿泊所″コーストテーブル ハナレ″も大きな被害をうけています。

″コーストテーブル ハナレ″は建物の改装時に界壁を2重にするなどし補強に力をいれていたため、倒壊や大規模半壊は免れましたが、地震により建物の基礎部分が何箇所にもわたり著しくひび割れしてしまいました。全室張り替えたばかりの真っ白な壁紙も、すべて張り替えが必要なほど各所ひび割れがあります。きれいに塗り換えしてもらった壁は部分的に剥がれ落ちてしまいました。ガラスの什器やガラス入り建具が外れて割れてしまい、勝手口の引き戸が傾き開かなくなる、襖や戸が開かないなど、、、書き出すと、きりが無いほどです。

さらにこの建物の海岸沿いには手すり付きの護岸があり、景観もよく釣りを楽しむ方もいたのですが、地震により敷地に沿った護岸は敷地を引きずってほぼすべて海に落ちてしまいました。かつて無い地震の大きさを目の当たりにし、ただ呆然としてしまいました。

被災前の海岸沿い

被災後の海岸沿い

・コーストテーブル、″コーストテーブル ハナレ″両建物において地震による修繕箇所が余りにも多いこと

・″コーストテーブル ハナレ″においては、元々古い古民家を資金を充てて全体的にリノベーションしオープン目前であったということ

・1月から牡蠣の繁忙期であるのにも関わらず、飲食店のコーストテーブルが地震により現在まだ再開の目処が立っていないこと

これらを鑑みて、まずは現コーストテーブルを始動させるのが先決であるとは思いますが、水道、電気、広い駐車場が揃っている宿泊所″コーストテーブル ハナレ″が稼働できれば、きっと能登の復興の力になるに違いない

という強い思いからプロジェクトを立ち上げました。このクラウドファンディングで集めた資金を元に建物の基礎部分から修繕し、安心して復興支援の方々やボランティアの方の宿泊場所や活動拠点として活用していただき身体を休めていただきたいと思っています。

コーストテーブル ハナレについて

コーストテーブル ハナレ (写真右側に海が広がっています)

″コーストテーブル ハナレ″は奥能登である穴水町中居地区の海岸沿いにあります。

この建物の活用方法についてはじめは、コーストテーブル2号店として飲食店をすることも考えていましたが、日頃からお客様より「コーストテーブルの2階に泊まれたらいいなあ」「お酒を飲みながら、ゆっくりしていきたい」「近くに泊れるところを教えてほしい」という声が多かったため、牡蠣料理が楽しめて食事の後は海をみながらゆっくり過ごせる場所を作りたいという思いから始まりました。

冬は真牡蠣の焼き牡蠣をメインとしたコース料理を、夏は岩牡蠣料理や海沿いでのBBQを楽しめ、釣りもできる宿泊所を想定した、コーストテーブルと同じ海岸沿いにある宿泊所です。この古民家は昔、酒造を営んでいた村田酒造の跡地にある母屋で、購入したときは空き家になってから時間がたっていたので全体的に老朽化がすすんでおり、改修せずには使えない状態でした。

改装前のコーストテーブル ハナレ

建物の解体や補強をしながら令和4年12月~令和5年9月の期間で工事はすでに完了しており、お店の装飾や、家具や寝具の発注などしながらオープンできる日を楽しみに準備してきました。

お部屋は2階に洋室と、和室と洋室セットの2部屋ありどちらのお部屋からも海が見えます。セキュリティーなど安心して過ごしてもらえるよう各部屋鍵付きになっており、ベッドは各部屋2台ずつ。畳の部屋にはほかに布団を敷いて8名まで泊まれます。

通常のご利用の場合は一棟貸しとなり、基本料金33,000円に素泊まり1名3,300円×人数、1泊2食付きは基本料金33,000円に1名6,600~×人数でご利用できます。(チェックイン16時~チェックアウト9時※2024年3月現在であり、今後変更になる可能性があります。

何年後になるかわかりませんが、能登全体が復興した際にはこの″コーストテーブル ハナレ″を本来の、牡蠣と海景色が楽しめる宿泊所″コーストテーブル ハナレ″として家族連れや、グループ旅行の方などが楽しくゆったりと過ごせる場所にしていきたいです。そのためにも、早い復興を望んでいます。

最後に

穴水町は毎年雪中ジャンボ牡蠣まつりが行われ、能登牡蠣が特産物となっています。去年はコロナで牡蠣まつりが中止になり、今年は牡蠣の数が足りずに中止となってしまいましたが、毎年たくさんの方が町外から牡蠣を食べに来られます。そんな牡蠣が育まれる穴水湾は波穏やかで、まるで湖のようです。

本来なら1月から本格的な牡蠣のシーズンに入り、お店もたくさんのお客様で賑わっているはずでした。養殖している牡蠣は流されてしまうなどの被害があり、出荷出来る牡蠣は減ってしまいましたが、成育状況はよく、買っていただいた方からは喜ばれています。

飲食店のほうは、建物の安全確認や整備、壊れた備品などの調達、準備が整い次第、そして道路状況も踏まえながらの再開になりますが、現在のところまだ未定です。主人も私も、能登を諦めることなくこれからも能登の復興と活性化を目指していきます。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

応援宜しくお願いいたします。

リターンについて

・3,000円 お礼のメッセージ

・5,000円 お礼のお手紙

・10,000円 お礼のお手紙+牡蠣のオイル漬け1個

・15,000円 お礼のお手紙+加熱用牡蠣むき身700g

・20,000円 お礼のお手紙+加熱用殻付き牡蠣3キロ、またはお礼のお手紙+生食用岩牡蠣5個~7個

・50,000円 お礼のお手紙+コーストテーブルの牡蠣フルコースお食事券2枚

・100,000円 お礼のお手紙+コーストテーブルお食事券30,000円分

実施スケジュール

・令和6年3月~見積り、工事依頼、安全が確認でき次第オープン、受け入れ開始

・令和6年5月 クラウドファンディング終了

現在、修理箇所の調査を待っている状況です。工事ができるようであれば進めて行き使用可能な状態になった時点で、宿泊者の受け入れを始め、壁紙や襖などは順次修繕していく予定です。






支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 能登地震による建物の修繕、補強工事費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

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