★自己紹介

安原 信治と申します。
令和6年1月1日におきました能登半島地震に際して、たくさんのご心配をいただき感謝申し上げます。
私は、2007年3月に発生した能登半島沖地震で地元輪島へUターンし起業しました。
輪島の食材を販売する通販サイト、輪島塗の通販サイト、飲食店(cafeと居酒屋)を運営をしています。
今回の能登半島地震で通販サイトにて販売していた食品の地元加工業者と輪島塗の製造業者、それぞれの仕入先が全て再起不能となり通販サイトは止む無く閉鎖。飲食店の方は輪島の店舗は全壊、和倉のお店はかろうじて建っていたという状況でした。
約17年前、地震がきっかけでUターンし地元を何とか盛り上げたいという思いだけで起業したのが、今度はさらに大きな地震で何もかも潰されました。滅茶苦茶に狂わされました。
2007年の地震は震度6強。あの時も町は壊滅状態でしたが、能登全域というわけではありませんでした。
今回の地震は震度7が2回連続で発生したと言われているほど破壊力が違いました。あの時とは比べ物になりません。倍、もしくは3倍ほどの破壊力です。
通販サイトは断念せざるを得ないですが、飲食店(居酒屋)の方は何としてでも完全復活させたいです!



★居酒屋 のどぐろ総本店

私が運営している のどぐろ総本店 という居酒屋。
金沢や能登に行ったら “のどぐろ” を食べたいという観光のお客様は多いです。
そののどぐろ、食べ方は刺身か塩焼きがスタンダード。どのお店に行ってもそれしかありません。
しかし、のどぐろの可能性を追求しのどぐろを知れば知るほどもっと違う食べ方が私の中で生まれてきました。

そこで当店は起ち上げ当初よりコンセプトを、
せっかくののどぐろ、様々なのどぐろ料理を愉しんでいただきたいという思いで居酒屋を始めました。のどぐろだけのMENUは全部で13種。もちろん取り扱う魚はのどぐろだけではありません。地元鮮魚を豊富に取り揃え、地元料理や厳選した地酒も併せてお愉しみいただける店。そして当店でしか味わえない様々な創作料理を取り揃えているのが特徴です。

他店では真似できないMENUの数々が当店の自慢です。
観光のお客様はもちろん、地元のお客様にもご来店いただいている能登を代表する居酒屋です。
2012年7月輪島でOPENし、そして2019年12月に和倉でOPEN。
能登に行ったらのどぐろ総本店と言われるまでになりました。



★石川県の地形。そして今回の地震で被害の大きかった地域。

ここであえて石川の地形と地域の呼び名をお伝えしたいと思います。
石川県は縦長な地形をしています。この石川県を3つの区域で分けてよく表現します。
北から能登、金沢、加賀(加賀より南が福井県)です。
2007年の地震の際は能登にある輪島市が壊滅的被害が出ましたが、今回の地震は石川県全域に被害が出ましたが、その中で最も被害が大きかったのがまたもや能登の北部にある輪島市と珠洲市、次いで能登の中ほどにある七尾市です。
金沢はよくテレビ等で紹介されますが、能登の輪島市からだと車で2時間、同じく能登の七尾市からだと車で1時間ほどの距離感です。金沢市は被害が少なかったため今は既に日常に戻っています。



★能登の現状

今回の地震では能登の輪島市と珠洲市が壊滅状態となりましたが、同じ能登地域には和倉温泉で有名な七尾市という地域があります。この七尾市もほぼ壊滅状態です。
七尾市にある和倉温泉街は未だに断水状態です。温泉場で断水は有り得ませんが、それよりも何よりも温泉宿の多くが建物に被害が出ており、中には倒壊寸前で取り壊しが決定している建物も複数あります。多くの宿が完全な状態に建物を修復できるまで2年以上は掛かると言われています。言い換えると2年は観光客を万全な体制でお迎え出来ないということです。
能登はここから2年は対外的な活動見込みが立たないでしょう。能登の北部に位置する輪島市と珠洲市は本当に壊滅状態で、観光のお客様が入れる状態ではありません。
輪島市の観光名所は朝市、千枚田、大本山總持寺祖院ですが、どれも復活の目途は立っていません。珠洲市といえば塩田ですが、この塩田も海底の隆起によって海水を汲む作業に支障が出て、これをどうクリアするか大きな課題がありますし、クリアしたとて以前のような生産量は戻らないのは確実です。
能登への観光客の入り込み数が完全に戻るには早くても5年は掛かるとみて間違いないでしょう。
観光で来られるお客様は温泉宿では温泉もそうですが、地元の食を楽しみたいのが観光の醍醐味とも言えるでしょう。温泉宿ではなくても多くの地元飲食店は観光のお客様が来られます。輪島市と珠洲市の飲食店は建物が倒壊してしまい建て直すことも困難な飲食店が多くあります。飲食店だけではありません。能登でなければ食べられない干物、味噌・醤油・いしると言った調味料や地酒の酒蔵といった製造業も同じく倒壊したり、地元漁師も船が転覆したり機械が壊れたりと製造や漁に支障をきたしています。ここ地元ですら地元のものが流通困難といった状況です。



★私の現状

輪島市の家、事務所、cafe、居酒屋、これらは全部全壊です。ここでの再建は今現在では考えられない状態です。
七尾市(和倉温泉街)の居酒屋は無事でした。店内のお皿や飲物のビン類が殆ど割れてしまいテーブルや椅子が転がっており、建物の外周はコンクリートが割れたり波打ったりしていますが、 幸いにも建物は大丈夫でした。
発災月の1月25日にこのままではいけないと思いこの和倉のお店でランチ営業を再開しました。町の灯りを消したくないという思い、地元飲食店が稼働を始めたということが一つの明るいニュースになるかと思い再開しました。
未だ断水状態ですが、毎日100リットルの水を給水車まで汲みにに行き昼営業しています。
断水状態ですのでトイレは使えない状態です。アルコールが入るお客様がどうしてもトイレの利用頻度は高くなるのと、作れるメニューに制限が出てしまい店の良さが失われると思い夜は営業できておりません。それに加え近隣の温泉宿やビジネスホテルは全て営業が出来ない状態ですので、私が夜の営業を再開したとて県外のお客様が来られることはないでしょうし近所の地元の方々も外でお酒を飲むといった雰囲気にはありません。
お昼は災害復興支援で全国から多くの方々が来られていますので、その方々に多くご来店いただいている感じです。
お店は元々日曜と月曜を休みにしていましたので、今もその2日間を休みにして輪島に行き片付けをしています。
しかしながら1店舗でお昼だけの営業では当然今後の生活に限界があります。1日の売上は多い時で20,000円、少ない時は6,000円です。1月~4月は観光オフシーズンでもあるので、もともと売上が低い時期でもありますが、現状は例年の3分の1程度といった状態です。




===== このプロジェクトで実現したいこと =====


★金沢で出店。使命として能登の食を伝え続ける。それが金沢出店の意味。

私の勝手な使命かもしれませんが、
地震がきっかけで始めた地元食の伝道を地震で終わらすわけにはいきません。
伝え続けるのが私の使命です。

であれば伝えられる場所で伝えます
それは金沢でしかありません。

上に記しましたが、年内はもちろん、もしかしたら2年は能登へ来て地元の食を楽しむことは難しいでしょう。
であれば、能登の輪島と七尾で居酒屋を運営している私が金沢に出店して能登の味を観光のお客様や同じ県内の方に楽しんでいただこうと思います。
能登の食をここで止めるわけにはいきません。
能登の食は石川の食です。
能登の食が絶えると石川の食に魅力がなくなると言っても過言ではありません。
石川の玄関口でもある金沢駅で当店のどぐろ総本店を出店し観光のお客様や同じ県内の方をお迎えします。
輪島と七尾で運営していた本物の能登の居酒屋をそのまま金沢でやらせていただきたいです。



★金沢だからできること。

今回の地震は能登が大きな被害を被り、未だに広い範囲で断水が続き一部地域では電気や道路が復旧できていない状態です。
しかし金沢は既に日常となっています。
金沢は同じ石川県内でも2015年の新幹線開業から観光客の数が能登と比べて3倍ほど違います。
その金沢も発災直後はさすがに観光のお客様が激減していましたが、今は元に戻りつつあります。
ましてや今月3月16日には北陸新幹線が福井の敦賀まで延伸ということもあり観光客が増える見込みも立っているほどです。能登に観光のお客様が来れない現状でも金沢までは沢山来ているこの現実、

能登の味を能登で味わえないなら金沢で味わっていただき能登を金沢で感じていただく。
そして能登にいつの日か来ていただけるようお客様とつながり続ける。

そのために当店が金沢で出店し能登の食の玄関口となる役割を果たし、
いつか来るであろう能登復活のその日を夢見て、能登にある当店を細々でも続けて一人でも二人でも能登へ来らる方をお迎えし続けることこそが今私に出来る最大限の能登再興のプロセスだと思っています。
そしてそれが出来るのが2007年の能登半島沖地震でUターンし地元輪島で起業し、そして今回の能登半島地震で被災した私でしかできないと思っています。
一度火が消えかかった能登を2007年に見ましたがそこから復興、
そして今回またもや壊滅、
そして今からの未来を改めて描くために皆さんのお力を頂戴したく思います。



=====私の決意=====

このままやられっぱなしでは終わりません!
お店は必ず再建します。
そして、能登の再興を自ら率先していきます。
絶望から始まった2024年の年明け。あの地震から2か月が経過しました。
正直何も変わっていません。しかし俯いてばかりもいられず少しでも前を、上を向こうとリスタートしたランチ営業ですが、満足いく結果は出ません。
元旦の大地震が発生し翌日から思い悩んでいた
「どう生きていけばいいのか?」
答えは未だに出ません。未だにその問いに悩まされています。
子供の顔を見ていると寝れない日もあります。
そんな中、お客様からの励ましの言葉と優しい言葉に涙があふれることも多々あります。
諦めてはいけない。立ち止まってはいけない。迷ってはいけない。

幸運は勇者の味方をする。

誰が何とも言わば言え、我なすことは我のみぞ知る。

この2つの好きな言葉を思い出しました。
沢山の励ましに応えさせてください!
もう一度、
お店は必ず再建します。
能登の再興を自ら率先していきます。


●リターンについて

能登の味をお届けします。
能登の味として人気なのが干物のいしる干しです。
いしる とは魚で作った醤油です。魚醤と言われるものです。
輪島だとスタンダードなのがイカで作ったいしるです。
いしる干しを作っている製造会社が発災以降どこも未だ製造できない状況です。
干物製造が再開した際にいち早くお届けいたします。まだまだこれからですので、時間はかかりますが気長にお待ちいただけたら幸いです。
その他、金沢の新店舗でご利用いただけるサービス券をご用意いたしました。
支援額によってではございますが、
・お礼のメールもしくはお手紙
・活動報告(公式HPにてご報告させていただきます)
・新店舗で使えるサービス券(OPEN後から有効期限1年間とし、支援額によってのドリンクサービス・のどぐろ刺身サービス・のどぐろ塩焼きサービス)をご用意。是非とも新店舗にご来店いただければと思います。

5,000円:お礼のメール
10,000円:お礼の手紙。お店でご利用いただけるドリンクサービス券(2杯分)。
30,000円:お礼の手紙。お店でご利用いただけるドリンクサービス券(6杯分)。 
50,000円:お礼の手紙。お店でご利用いただけるのどぐろ刺身サービス券(2人前)。 干物セット5,000円相当(後日配送)
100,000円:お礼の手紙。お店でご利用いただけるのどぐろ塩焼きサービス券(3人前)。 干物セット8,000円相当(後日配送)



●スケジュール

▼2024年4月上旬  クラウドファンディング終了
▼2024月4月下旬  新店舗オープン
▼2024月5月下旬  リターン品の中にある手紙やサービス券を発送。
▼2024月9月下旬  リターン品の中にある干物を発送。(干物製造業者の再開状況によって前後する場合が御座います。)



●資金の使い道

このプロジェクトでご支援いただいた資金は、金沢への新規出店に使わせていただきます。
厨房機器の購入、お皿等備品の購入に充てたいと考えています。
また、従業員も皆被災しているため、雇用の継続のための資金としても使わせていただきたいと思っております。

私はのどぐろ総本店が在り続けることこそが能登の復興につながるものと信じています。そのためにも能登の味を守り、能登の味を伝え続け、能登の味を身近に感じていただける『のどぐろ総本店』のスタイルとスタッフを守らなければなりません。しかし、能登での営業が難しいこの現実は一日も早く表現できる場所に移らないといけません。どうかお力添えのほど宜しくお願い致します。

資金使途の内訳は以下のように考えています。
新規出店経費(契約等)約600万円
リターン品原価:約100万円
厨房機器の購入:約350万円
お皿やグラス・備品などの購入費:約150万円


<募集方式について>本プロジェクトはAll-in方式で実施します。




●最後に

プロジェクトページを最後までご覧いただきまして、ありがとうございます。
何から始めたらいいのかわからない中、たくさんの方から
「応援しています!」「また必ず行くからね!」
などの応援と励ましのお声をいただき、本当にありがとうございます。こんなにたくさんの方に愛され当店を心待ちにしていただいている皆様に心より感謝申し上げます。
飲食店の継続を断念する方が多い中、私が新規出店し能登の味を提供する場を持ち続けることは、能登の未来の飲食店オーナー達に勇気と希望を持っていただける象徴になるのではないかと考えています。
自分たちの力でお店を再建することも考えましたが、普段からご支援いただいている皆様からの温かい気持ちを受け取り、一緒に復興を目指していくことも必要だとも感じた次第です。
地震に負けないこの熱い気持ちを燃え尽きることなく持ち続け復興の手本となるよう努めてまいります。
皆様のお力添えいただきますよう、お願い申し上げます。

  • 2024/03/21 14:44

    のどぐろ総本店 CROSSGATE金沢こちらに決定しました。金沢駅前の新しい顔、能登の飲食店としてのフラッグシップ、そして能登の食文化を絶やさない基地局店舗となるよう鋭意努めてまいります。

  • 2024/03/21 14:36

    OPENの日程ですが、来月4月23日を目処にして準備しております。クロスゲートさんとの打合せを重ねておりますが、先方からはGW前にOPENしてほしいというご要望もありその日程で調整しているところです。ハッキリ決まり次第改めてご報告致します。

  • 2024/03/13 10:18

    ご支援いただきました皆様、本当に有難う御座います!ご支援いただいた際にご住所やお名前をご入力いただいたかと思いますが、それらの情報はプロジェクトが終わった時点で私のもとに公開されますので、現時点で私には「誰からのご支援?」ということが分かりません。分かり次第お礼の電話等致しますのでどうぞご猶予...

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