===はじめまして!
    稲沢未来開拓団
     ともうします===

わたしたちは愛知県稲沢市にて、
*少子高齢化
*過疎化
と言った地域の課題にアプローチし、
住む人や新しく来た人が地域の魅力を発見できるように
サポートすることを目的に結成された団体です。

今回のプロジェクトはこちら↓

ドキュメンタリー映画
『奇跡の小学校の物語』上映会を通じて、
地域の未来をみんなで考える機会をつくりたい!

そのために、
“稲沢『奇跡の小学校の物語』上映実行委員会”
を立ち上げました。

実行委員長は、わたくし
稲沢未来開拓団の代表でもあります。
小4、小2、年長の三児の母であり、愛知県稲沢市の祖父江町出身です。

愛知県稲沢市はココ

………

わかりにくいので拡大してみましょう。


現在の稲沢市は、平成17年に隣接する
中島郡祖父江町と平和町を合併し、東西に長くなりました。
それがゆえに、今稲沢市では、東西の格差が広がっています。
とりわけ、ここらへんで言うところの“西尾張中央道(中央道)”を境として、
東と西でずいぶん雰囲気が違います。
中央道より東は、名古屋のベッドタウン。名鉄国府宮駅や、JR稲沢駅から名古屋駅までは「すぐ」です。
対して西は、遠いところでは名古屋まで一時間かかる場合もあり、ずいぶんと過疎化が進んでいます。
その中でも旧祖父江町と旧平和町は全国的に見ても高齢化率が高く、人口ピラミッドは極端な形になっています。
旧祖父江町のスーパーマーケットなんかに行くと、ご高齢の方がとても多いのが印象的です。

若い世代が戻って来ず、団地に住むのはご高齢の方ばかり…というところも少なくありません。
つまりすごい勢いで

が進んでいるのです。

稲沢市は無くならなくとも、稲沢市内で愛知県の西の端にある地域は、消滅の可能性すら見えてきました。



わたしたちはどのような対策をすべきか?

このままふるさとがなくなりそうなのに、みすみす何もしないわけにはいきません。
私のふるさとは、稲沢市の中でも「最も」過疎化が進んでいるとされる
【祖父江町長岡地区】です。

この長岡地区にある【長岡小学校】は、10年前にも"廃校”を検討されたことがありました。



戦後直後生まれの団塊の世代が学校教育を受けるようになると、
全国どこの学校でも校舎が足りなくなりました。
仮設校舎で勉強をした記憶のある方も少なくないと思います。
学校がパンクした時代です。
現在の適正規模とは違うかもしれませんが、一学年複数クラスあった学校が多く、
長岡小学校も例に漏れません。
一つの村の一つの学校、今で言う小規模校だったのが、ずいぶん児童数が増えました。
ちなみに昭和32年まで「長岡中学校」も隣接していました。


しかし、戦後も落ち着きを見せると、また出生数は減り始めます。
そして昭和31年に長岡村が祖父江町に合併されます。
出生数の減少にともない、長岡小学校はまた単学級に戻ります。
三共毛織株式会社、三興製紙株式会社の発展ののち、
昭和50年代から近隣に団地ができはじめました。
まずは、「みどり団地」。そしてその次に「富士美団地」ができました。
それまではお百姓さんが大部分だった長岡に、
会社勤めの方がたくさん住むようになります。
「金の卵」と言われた人たちも含まれるかもしれません。
木造の校舎が鉄筋コンクリートの校舎に建て替えられたのもこの頃です。


みどり団地と富士美団地にたくさんの家族が住むようになると、
たくさんの子どもたちが生まれました。
いわゆる「団塊ジュニア」です。
長岡小学校の児童数は一気に膨れ上がり、
彼・彼女らが小学校に入ると、一学年3クラスだったこともあるようです。
ここからしばらくは最低でも一学年2クラスの時代が続きます。


私は昭和61年度の生まれですが、この学年から下はずっと長岡小学校は“単学級”、
一学年一クラスになります。
小学校生活でクラス替えを経験したことがありません。
それでも、一学年35人以上はいました。

令和6年度現在、全校生徒数92人。
団塊の世代や団塊ジュニア世代からすると、
その児童数はとても少なく感じられるでしょう。

中山間地や離島の、もっと児童数が少ない学校が数多く存在するのにもかかわらず、
全校生徒数100人規模で、廃校が検討されるのは、様々な条件が存在するからです。

長岡小学校がたどってきた児童数の大幅な増減こそが、
長岡小学校を【廃校予備軍】たらしめていると言っても過言ではないでしょう。




全国にある学校の半数以上が、今現在“小規模校”とされています。
それは日本全国どこでも、
子どもが増えた時代に学校を増やし、
あるいは当時の児童数に合わせて校舎を建て、
この少子化時代において、それが「多すぎるもの」「大きすぎるもの」
となっているのが現状ではあります。


私はそこで立ち止まりたいと考えます。
「減ったから減らす」は、誰にでもできます。
そうではなく、もっとオルタナティヴな案(代替案)がないかと思うのです。

今現在、学校統廃合について住民で協議する場というのが設けられておりません。

ですが私は、住民が主体的に地域の未来をつくっていくためには、
そのような場が必要だと思います。

只今、稲沢市教育委員会では、
祖父江町にある6小学校を1もしくは2小学校へと統廃合することを検討しています。

私が最も問題だと思っているのは、
多くの人が市や教育委員会が決めたことは変えられない
と思い込んでいることです。

市民社会というのは、人が自ら主体的につくってきたもの。
それが私たちの社会や文化を豊かなものにすると思います。

学校の統廃合が地域におよぼす影響について想像力を喚起し、
未来をポジティブにつくっていくために、
住民主体で協議してゆきたいと考えます。



この『奇跡の小学校の物語』は、同級生の友だちが教えてくれました。
同じ小学校を卒業し、6年間単学級で過ごした友だちです。

ミルフィルム公式HP『奇跡の小学校の物語』

ドキュメンタリー映画『奇跡の小学校の物語』~この学校はなくさない~予告編

『奇跡の小学校の物語』には、これからの地方の学校がかかえる問題を解決するためのヒントがたくさんあります。

(上映協力:ミルフィルム


『奇跡の小学校の物語』上映後には、
『奇跡の小学校の物語』監督 安孫子 亘 氏
 日本福祉大学名誉教授    山本 敏郎氏
をゲストにお呼びして、トークイベントを行います。



小講演の後、ご参加のみなさんとトークセッションのようなかたちで、
協議を重ねられたらと思っています。




また、『奇跡の小学校の物語』公開と同時出版された、
絵本『孝子桜のある日のお話』(やまなか ももこ作)
絵本原画展を同日同会場にて開催したいと思います。



イベントとしては結構豪華なものになっています。
そ・こ・で


・映画上映費
・講師謝礼、交通費
・絵本原画展にかかる費用
・広報費(チラシ、ポスター)
・リターン(返礼品)費、送料
・その他イベント運営にかかる費用
・CAMPFIRE手数料(17%)

・さらなる協議の場の創出
・子どもの教育にかかわる事業
・人口減少によって引き起こされる諸問題解決のための事業
・その他、稲沢未来開拓団の活動にあてる


・『奇跡の小学校の物語』公式パンフレット
・『奇跡の小学校の物語』サウンドトラックCD
・安孫子亘監督作品集DVD
・上映会場でのお名前掲載権
・上映会場にて特別席へのご案内
などをリターン(返礼品)としてご用意しております。

ミルフィルムさんにご協力いただき、ご用意させていただきます。

なお、リターンのお品につきましては、
クラウドファンディング募集終了後に、順次発送いたします。


2024年3月 実行委員会立ち上げ☑
     4月 チラシ第一弾配布開始☑
        ポスター第一弾掲示☑
     5月 クラウドファンディング公開
        チラシ第二弾配布開始
     6月 ポスター第二弾掲示
        チラシ第三弾配布開始
     7月 映画『奇跡の小学校の物語』上映会当日
                       リターンの送付開始
     8月 リターンの送付完了




実行委員が住む地域、長岡についてご紹介します。


長岡地区は旧長岡村の範囲を指し、
「長岡連区委員会」という団体が組織されています。
(通称:長岡連区、単に連区、とも)
連区費をもとに運営され、各種団体に助成を出しています。

長岡小学校PTA、長岡保育園父母の会、長岡おやじの会、老人会、さわやか隊、etc.

・Peeka-bo(^o^)oが運営する「いっぽん松こども食堂」

・“ごちゃまぜ大家族をつくろう!”をコンセプトに、
 プレーパーク(冒険遊び場)を通じて多世代の居場所をつくる
 「プレーパークときのわ」

・ご高齢の方が集い、つながりをつくる「ふれあいサロン」

特色のある様々な団体が活動している、かくれた魅力を秘めた地域です。

※名称に出てくる「一本松」とは、昔木曽川の堤防に植わっていた、今は亡きクロマツのこと。葉が一葉だったことから、一本松と呼ばれていたらしい。通称:馬飼の一本松
 木曽川に広く枝を伸ばす風光明媚な姿は、観光地としても有名でした。長岡のシンボル。





実行委員長の子どもの頃の話をします。

私が長岡小学校に通っていた時のお話。

学校でホタルを幼虫から育て、
夜に開かれた「ほたるまつり」で、
夜空に一斉にホタルを放った感動。
(あの感動は忘れられません。)

土から粘土を掘り作った縄文土器、
精一杯しぶぬきをしてもなお渋いどんぐりクッキーに続き、
夏休みに竹の伐採から始めた、縄文式竪穴住居づくり。
(あの達成感は忘れられません。)

木曽川縁に捨てられていた盗難に遭った鞄を
友だち4人で拾得すると、大事なものが入っていたらしく、
持ち主の方から大変感謝され、
校長室でお礼にXJapanの曲が入ったオルゴールをもらったこと。
(あのお手柄感は忘れられません。)

「ミステリー研究会」(略してミス研)という
いともあやしげなる秘密結社を結成し、
廃屋を探検したり、空き教室で秘密の会合を開いたり、
外から見れば非常にばかげたことに夢中になったこと。
(あのワクワク感は忘れられません。)

放送委員に嘉門達夫の『ハンバーガーショップ』
定期的にリクエストする愉快犯がいて、
給食の時間に流れるそれに吹かされ、
鼻から牛乳したこと。
(あの苦しさは忘れられません。)


つまり何が言いたいかというと、

ということ。

長岡小学校では、特色のある教育が行われていたと思いますし、
それが私の人生のベースとなっているのは間違いありません。

この学校だったら、
「引っ越してでも通わせたい!!!」
と思います。

私は小規模校で実現しうる教育(※1)が好みですし、
その選択肢がなくなるのは悲しいなぁと思います。


※1 友だちとの関係性など、その後の人生に及ぼす影響も含む



稲沢未来開拓団、及び、
稲沢『奇跡の小学校の物語』上映実行委員会は、
今現在8割が「長岡小学校の卒業生」で構成されております。

もちろん、長岡小学校の卒業生でなくてもOK。
☑未来に対し前向きに考えられる方
☑問題解決に向け着実に行動できる方
☑人口減少により短期的に起こる諸問題に危機感をお持ちの方

上映会を手伝いたい、だけでもOK。
年齢制限ナシ。
とにかく、前向きに行動できる方の参加をお待ちしております!

お問い合わせは、こちらのページ、各種SNS(Instagram、Facebook)、
電話、メール、対面、何でも受け付けております。

☑チラシ第一弾配布開始
☑ポスター14カ所に掲示済
☑稲沢市、稲沢市教育委員会、稲沢市社会福祉協議会の後援名義取得済
 (注:協賛ではありません)

今、年間約500校が廃校に―

「少子化で仕方がない」
という意見も多いでしょう。

しかし私は、人類の未来に対して自然消滅をヨシとするような気持ちにはなれない。
私は前向きに未来を開拓したい。

統廃合を気に病んで、自殺してしまった児童もいました。(※2)
今後身近にも、そのようなことが起こりうるかもしれない。
最も傷つくのは、今学校に通っている子どもたちだと思います。
自殺してしまった男児は「子どもの意見を聞く機会はないのか」と訴え、
児童間で自主的におこなったアンケートでは、全員が統廃合反対と答えたそうです。

学校は、家のような存在。
いつでも帰って来れる場所。
受け入れてくれる場所。

それがなくなるー。
私でも戦慄を覚えます。

私たち大人は、真剣にこの問題に向き合う必要があると思います。
子どもたちの気持ちを考えるならば、ね。

もっともっと、考えたいです。


※2 2013年に大阪府大東市の小学五年生の児童が、
   駅のホームに飛び込み死亡した事件。
   残された手紙には、
  「どうか一つの小さな命とひきかえに、とうはいごうを中止してください」
   とあった。





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    山本敏郎 日本福祉大学名誉教授広島大学教育学部のご出身金沢大学を経て、日本福祉大学教授研究分野は子どもの主体的な学び、及び生活指導、アソシエーションと自治、教育と福祉など多岐に渡る。学童保育にも造詣が深い。保育士の先生方も山本先生のお話をお聞きになると、とっても良いと思います。どんなお話が聞け...

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