【背景】

「今よりもっと可愛いワンちゃんを・・・」「ペットは小さいと可愛い・・・」という人間のエゴだけで、近年もどんどん様々な犬種同士が掛け合わされ、日々新しい混合種の犬が作られています(あえて作られていると表現しています)。

その結果生まれたものは、ワンちゃんたちの“体の異常”です。

特に小型化されたワンちゃんは、椎間板ヘルニアなどの病気を多く発症しています。

動物愛護先進国イギリスでは血統の管理の基に正しいブリーディングしている国であるのにも関わらず、先進国ならではのデータではあるのですが、1歳で約10%前後、6歳でなんと70%近くも脳に何らかの異変があるという調査報告もあるようです。

何ら管理されていない繁殖工場(パピーミル)の日本では調査をすればイギリス以上であるという事は安易に予測できます。

そんな人間のエゴだけで生み出した不幸を、ワンちゃんたち自らは改善する力もありません。

この現状を生み出した人間によって償うべきかと考えます。

 

私たちはここで集めた基金で、花ちゃんの重病を再生医療にかけます。

そして、成功した未来には、ペット全体の病気に大きな期待を持てると確信しています。

 

花ちゃんをきっかけに、今後大きく変わるかも知れないペット医療の可能性への期待。

みなさんの気持ちを集めていただければと思います。

 

 

 

 

【花ちゃんとの出会い】

花ちゃんは保護犬カフェにいました。花ちゃんを保護したママは、花ちゃんが水頭症とわかっていながら飼う事を決心しました。

長いか短いかはわからないこの命を大切にしたい。という思いで飼いました。

 

そもそも花ちゃんがどうして保護犬カフェにいたのか・・・

 

もともとペットショップに並ぶ予定で、犬の繁殖工場にて育てられている中、花ちゃんに障害があることがわかり(片目無し)ペットショップへ行くことなく保健所に持ち込みをされました。それを見た保護犬カフェの方がレスキューしたのがきっかけです。

 

繁殖工場

※画像が強烈な印象になりますので、ぼかし加工をしております。

「パピーミル」で検索していただくと、劣悪な環境の繁殖工場の画像が出てきます。

※パピーミルとは「子犬工場」を意味します。

 

【最近増えている、犬の水頭症とは?】

先天性と後天性とがありますが先天性は遺伝が多いです。後天性はウイルス感染や頭部の外傷が原因の場合もあり一部のお金儲けだけの為に、劣悪な環境で繁殖させていたのも要因だと思います。特にチワワに多いのはチワワを飼うのがブームとなり、異常に繁殖させたため他種は1%の発症率なのにチワワは3%と高くなっています。人間のエゴが原因のひとつである事に責任を感じます。

 

※白い部分が大脳です。水頭症は圧迫されて大脳がペラペラの状態です。

犬の水頭症の症状は下記のものがあります。

・痙攣がおきる

・頭が前に出るように膨らむ

・目が見えなくなる。

・ぼんやりしている。

・睡眠時間が長くなる

・食欲不振。

・感情がなくなる。

 

花ちゃんも上記の症状を抱えています。また花ちゃんはクルクル回ると自分では止まれず肉球が剥けるまで回っていました。

 

【従来の水頭症の治療】

内科的治療ではステロイドや利尿剤を与えますが副作用が激しく嘔吐を繰り返します。

外科的治療では脳に針を刺し溜まっている脳先髄液を抜き取ります。管を通して尿と同じ

ように排出する手術もあり費用は莫大にかかります。

(治療費例)

 内科的治療費 1ケ月  20000円前後

 外科的治療費 1回手術 100万円前後

 ※水頭症の手術ができる病院は限られているので遠方の場合もあり交通費なども

  必要な場合もあります。

 

 

 

【再生医療、“幹細胞”への期待】

そんな中、再生医療という“光”が差し始め、すでに動物の間で普及をし始めています。

中でも“幹細胞”を用いた医療により劇的な改善が見られる症例が数多く出ています。

 

今回私たちは、水頭症にも1例成功した事例を持ち、最先端の再生医療を推進する「岸上獣医科病院」の岸上義弘先生に、水頭症の花ちゃんに“幹細胞”を用いた治療をお願いし、

しいては今後の動物医療に明るい未来をつなげたいと考えています。

 

 

【幹細胞とは?】

分裂して自分と同じ細胞を作る能力(自己複製能)と、別の種類の細胞に分化する能力を持ち、際限なく増殖できる細胞と定義されている(ウィキペディア引用)

岸上獣医科病院では、幹細胞を麻酔などはせず、点滴にて動物体内に注入しています。

 

【岸上獣医科病院、岸上義弘先生のご紹介】

岸上獣医科病院は「自然の摂理に沿う」という言葉をモットーに、動物本来が持つ自己治癒能力を高めて治す、医療に力を注いでおられます。

これまでの「症状を消す、止める。」という医療から、自己治癒能力を高め、自然に早く、そして綺麗に治すことを目的とした再生医療に取り組んでいます。

岸上義弘先生は、現在この再生医療を、世界12カ国以上において勉強会等を開くなど、動物医療においての再生医療普及に日々尽力されています。

 

 

 

【岸上義弘 先生】 日本獣医再生医療センター  顧問

          日本獣医再生医療学会    会長

          日本獣医麻酔外科学会    設立専門医

          大阪医科大学        非常勤講師

 

【支援の使い道】

・水頭症の花ちゃんに、幹細胞再生医療を用いた治療費

・医療費の軽減により高額医療費から飼育放棄(殺処分)→終生飼育への啓蒙広報活動費

 

 

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