■プロジェクトで実現したいこと

まず、プロジェクトの詳細を説明する前に、今年1月1日に起きた能登半島地震の影響により、お亡くなりになった方々に対し深く哀悼の意を表しますとともに、御遺族と被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。

能登半島地震によって、多くの方々の生命と財産が失われました。石川県の発表(2024年2月16日)によると、亡くなった方は241名。また、文化庁の発表(2024年1月23日現在)では、富山、新潟、石川、岐阜、三重の5県において、国や自治体が登録・指定した文化財256件の被害があったことを明らかにしました。

特定非営利活動法人「日本国際文化遺産協会(※詳細は下記ご参照)」は、こうした能登半島地震による甚大な被害の発生状況に鑑み、未だ震災に伴う多くの苦しみと闘う人々に向け、初の試みとなるクラウドファンディング・ご支援者様のご協力による参加型アートプロジェクト『文化人・芸能人の多才な美術展(※詳細は下記ご参照)』を実施したいと考えています。

具体的には、クラウドファンディングのご支援者様の皆様からの応援メッセージを動画にして会場で上映するほか、希望された方にはアート制作にも挑戦していただき、震災復興支援の特別展示コーナーを設けて作品を展示。

今回の『文化人・芸能人の多才な美術展』は、能登半島地震の震災復興をテーマとしたチャリティー企画として行い、アートを通じて地域の再建に必要な「文化創造の力」を呼び起こすためのきっかけづくりとなることを目指します。

情報発信力の高い文化人や芸能人などの各界で活躍している著名人へ震災復興をテーマとしたアート作品の制作・出展を呼びかけ、絵画、オブジェ、書、写真などを会場内にて展示。併せて、能登半島地震によって破壊された文化財の修復を行うための募金の受付を行い、集まった寄付金を文化庁の被災文化財等救援事業「文化財レスキュー事業」に寄付することを計画しています。

■『文化人・芸能人の多才な美術展』の実績

当美術展は、「拡げよう文化の輪・芸術は世界を救う」をスローガンに掲げ、昨年までに25年の開催実績があります。今までには、東日本大震災の復興支援をテーマに当美術展を開催したこともありました。

当美術展が目指しているのは、幅広い層の方々に多才な作品を鑑賞していただき、創作意欲を掻き立てることで芸術活動に挑戦してもらいたいとの考えがあり、「一人ひとりの誰もが文化の担い手であること」の発見の機会に繋げたいと思っています。

そうしたことに加え、当美術展の収益の一部を使い、文化庁の「文化財レスキュー事業」をはじめ、文化財保護・芸術研究振興財団などの関係機関とも連携を図りながら、壊れた文化財の修復だけではなく、自然環境保護や文化遺産保護に役立てる活動を行ってきました。

こうした趣旨にご賛同いただいているのは、俳優、アイドル、ミュージシャン、モデル、スポーツ選手、漫画家、YouTuber、画家、写真家、国会議員などの各界で活躍する約100名もの作家。毎年、約150点もの作品を一堂に展示することに成功してきました。

例えば、今までの出展者の中には、南アフリカ共和国のネルソン・マンデラ元大統領、ブータン王国の国王ジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク殿下と王妃ジェツン・ペマ・ワンチュク陛下、内閣総理大臣の岸田文雄、第98代内閣総理大臣の安倍晋三など、国を代表する出展者の参加も実現。本邦初公開となる作品を展示するなど、芸術の楽しみや魅力を世界に向けて発信してきました。話題性のある出展者が多く参加しているため、テレビ局、新聞社、出版社、インターネットメディアなどが大きく報じている美術展です。

政府広報オンラインの記録動画

『文化人・芸能人の多才な美術展』の出展実績一例(インタビュー)

25周年特別記念『文化人・芸能人の多才な美術展』開催概要(2023年)

■クラウドファンディングの背景と現在の準備状況

当美術展は、非営利の団体である特定非営利活動法人「日本国際文化遺産協会」が主催し、アートプロデューサーの松岡久美子が企画をしています。今まで、日本国際文化遺産協会で継続性のある中核を担う活動として、会場をはじめとするスポンサー企業から運営費をご協力いただき、25年続けることが出来ました。

しかし、コロナによる影響を大きく受けてから、百貨店・文化施設などの文化催事が激減し、企業のイベントや展示会なども減少傾向が続いているため、最近になって徐々に回復してきたとはいえ、運営費や制作費の予算を確保することが難しくなったのです。こうした背景から、今回が初めての試みとなりますが、クラウドファンディングに挑戦しました。是非とも、皆様のお力添えをいただけたら幸いです。

なお、当美術展の開催は9月に実施する計画で、現在は出展者の選考の段階。クラウドファンディングでご協力いただいた費用は、下記の運営資金に充てさせていただきたいと考えています。

■資金の使途

展示制作費:約400万円(約100点)
作品輸送費:約250万円(約100点)
会場制作費:約400万円(約100点を想定/看板、パーテーション、サイン、照明など)
作品警備費:約150万円(8h×6d)
印刷費:約250万円(ポスター、チラシ、チケット等)
会場費:32.4万円(O美術館/6日間想定)
※上記の運営資金が目標額を達成した場合には、出展者の中から著名人1~2名をオープニングゲストに招き、トークショーを開催したいと考えています。その場合には、返礼品として、オープニングセレモニーの参加券を設定させていただく予定です。

[文化人・芸能人の多才な美術展のトークショー]
オープニングステージの造作・設営費:約70万円
司会進行費:約30万円(司会者、運営スタッフ、音声・証明機材を含む)

■『文化人・芸能人の多才な美術展』の実施計画

タイトル:能登半島震災に伴う文化復興支援プロジェクト
~文化財保護・救済活動支援チャリティー企画~
26周年『文化人・芸能人の多才な美術展』

日時:2024年9月7日(土)~9月12日(木)/10:00~18:00 
   ※最終日12日(木)は14:00で閉場
会場:Oオー美術館 東京都品川区大崎1-6-2 大崎ニューシティー2号館2F
             JR山手線「大崎駅」北改札口・東口から徒歩2分
主催:特定非営利活動法人「日本国際文化遺産協会」
       (Japan Association of International Cultural Heritage)、
            『文化人・芸能人の多才な美術展』実行委員会 
後援:公益財団法人 文化財保護・芸術研究助成財団
             公益財団法人 日本ユネスコ協会連盟
             公益財団法人 文化財建造物保存技術協会
             公益財団法人 品川文化振興事業団
企画:アートプロデューサー 松岡久美子
※諸般の事情により、上記の実施計画は変更する場合もありますので、予めご了承下さい。


■『文化人・芸能人の多才な美術展』の制作スケジュール

※以下のスケジュールは目安とお考え下さい。
・5月~6月/出展の人選及び出展の交渉
・5月~7月/チケット、フライヤー、ポスターなどの制作開始
・6月~7月/出展作品の集荷及び美術倉庫への移動
・7月~8月/作品展示制作及び会場設営の制作準備/作品展示装飾のほか、パネルやサイン看板等の制作
・9月上旬/美術倉庫から作品を移動し、会場に作品を搬入
・9月上旬/『文化人・芸能人の多才な美術展(2024年9月7日~9月12日)』開催

■特定非営利活動法人「日本国際文化遺産協会」の概要

特定非営利活動法人「日本国際文化遺産協会(JAICH)」は、2011年3月、特定非営利活動法人としての設立が内閣府に承認された団体です。

活動の目的は、文化遺産の保存継承に必要不可欠な修復資材の供給源である自然環境の保全と、その上に築かれた伝統的修復技術の保護振興や人材育成を図るとともに、国内および海外の文化遺産を対象に、我が国に蓄積された伝統的修復技術の知識、経験などを活かして文化遺産を未来に引き継ぐための支援事業などを行うこと。文化遺産は、歴史や文化を理解するためには欠かせないもので、新しい文化の創造にも大きな役割を果たしています。

当協会は、これらの自然と遺産を護り、育み、次世代に伝えていくために組織しました。今までには、理事長兼アートプロデューサーの松岡久美子の取り組みが評価されて、ブータン王国国王のジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク陛下が理事長を務めるNPO「Kidu FOUNDATION」と文化遺産の保存・継承、伝統技術の担い手への支援・育成、国際貢献においての活動について2012年3月に提携。他には、松岡がネルソン・マンデラ・メモリー・センターの最高責任者であるセロ・ハタングと内閣総理大臣の安倍晋三を引き合わせ、日本と南アフリカとの親睦を深めた実績があります。

特定非営利活動法人「日本国際文化遺産協会(JAICH)」

■アートプロデューサー・松岡久美子のプロフィール

松岡久美子は、日本国内でアートプロデューサーという職業を確立した第一人者です。芸術文化の発展および文化交流に寄与した実績は多方面から認められ、我が国の文化の振興に貢献した人もしくは、国際文化交流に貢献した人物に与えられる名誉ある勲章『文化庁長官表彰』を受賞。アートプロデューサーが『文化庁長官表彰』を受賞したのは、松岡久美子が初めてのことです。

また、NHKエンタープライズ社長賞/特別賞を2回授賞、NHK番組イタリア、スロバキア特別賞授賞などの実績があります。社会的貢献度や意義のある活躍をしている人物を紹介する宣伝会議の「マスコミ電話帳」には、アートプロデューサーとしては初となる2010年から美術評論家として永続的に掲載をしていただくことが決まりました。

出版・書籍の実績としては、今までにアートスペース等を紹介するガイドブック「東京美印(七賢出版発行)」の監修をはじめ、ダイヤモンド社から発行された書籍「賢者の言葉~The words of a wise man~」(宇敷珠美監訳、ビッグピクチャーズ監修)に松岡久美子が美術評論家として推薦の言葉を執筆したほか、講談社から発売した京都・西本願寺の御影堂の大修復に携わった日本が誇る職人の技術を紹介する「西本願寺御影堂 平成の大修復 全記録」の企画・監修を行いました。

■アートプロデューサー松岡久美子が『文化人・芸能人の多才な美術展』を企画するまでの軌跡

私が最初にアートプロデュースを手掛けたのは、外交官から画家になった日本在住のフランス人作家で、アメリカ・サンフランシスコのギャラリーワンにて1980年7月に企画した個展です。その個展をきっかけに、日本でアートプロデュースを広げていこうと決心しました。

当時の日本の美術界は、画家仲間のメンバーによって構成された上意下達の「画壇」という仕組みが形成されていたため、美術業界では画壇の力があまりにも強く、画壇が認めない作家は活躍することが難しい時代だったからです。

そのため、才能のある個性的な作家たちは、日本ではなく海外を拠点に活動。当時、海外で成功した作家といえば、藤田嗣治、佐伯祐三、岡本太郎などが挙げられます。こうした日本独自の仕組みが美術界にある以上、才能のある作家でも派閥に属さなければ日の目を見ることはありません。

そこで、画壇という枠組みを超え、才能ある作家を日本でプロデュースしようと考えたのです。私が取り組んだアートプロデュースとは、作家の発表する場をつくることに加え、作品の注目度を高めるための展示構成をはじめ、照明の演出にこだわり、報道機関に発表して社会の注目を高めること。それは、裏方に徹する仕事ではありましたが、作家に寄り添い、作家に刺激を与えながらポテンシャルを高めて成長を促し、多くの方々に喜んでもらえることが支えになりました。私の知る限り、当時の日本の美術界においては、このようなアートプロデュースを専業にしていた人物はいません。

そして、日本の美術界の中で、アートプロデューサーとして名前が知られるようになったのは、1990年10月に開催した第1回「日本洋画再考展―国際人が推薦する現代日本の洋画展―」です。この洋画展は、タイトルからも分かる通り、日本画と洋画を同じステージにあげて再考するという企画。日本の美術界に一石を投じ、日本の美術の市場を大きく変えるきっかけとなったのです。

その反響はあまりにも大きく、第2回「日本洋画再考展」を企画することとなり、NHK教育テレビで1時間15分の特番が組まれ、美術展を行った会場には初めて天皇家の公式訪問を果たしました。当時の皇室は、洋画を鑑賞するという慣例がなく、皇太子殿下(現天皇陛下)から「日本洋画再考展」を鑑賞したいとのお申し出をいただいたのです。そうした点も含め、画期的な美術展として注目が集まりました。結果として、美術画壇の創業者の芸術家との交流を深めるようになり、当時の美術界にアートプロデューサー松岡久美子の名前を深く刻むことになったのです。

その後、1990年代はバブル全盛期だったころは、絵画は「壁にかける不動産」とも言われ、芸術を楽しむというよりは、投資対象の1つと考えられていました。それではアートの魅力が伝えらないうえ、若手の作家が育たないと考え、あえてプロではない人が絵を描くことに挑戦し、音楽のように楽しむ時代をつくりたいという想いから、1999年に「芸能人の多才な美術展(※旧タイトル)」を企画。ところが、最初に企画した時に出展したのはわずか17名。芸能プロダクションはビジネスと捉える傾向があったため、文化勲章の作家に絵を描いてもらう以上に難しい事だとわかりました。

そうしたことから、チャリティー企画として、利益を追求する美術展ではないことを示し、芸能以外にも文化人や政治家などの多方面で活躍する方々の参加を加えることにしたのです。その結果、「Entertainment Art」という新しいジャンルの美術展を確立。画家としてキャリアがなくても芸術に挑戦する方々に、絵具やキャンバスを提供し、表現者としての主張や志を尊重しながら、どうしたら才能が開花するのか、作家と一緒に取り組んできました。

それこそが、アートデレクターではなく、アートプロデュ―サーという職業なのです。その違いを示すなら、プロデューサーは企画を立案し、ディレクターは企画に沿った現場を仕切るということ。私は、そうしたアートプロデュ―サーを永きにわたって続け、好きな芸術を生業に出来たことに大きな喜びを感じています。今後、私が願うことは、今までのアートプロデュ―サーの経験と実績を活かし、既成概念を取り払い、新しい芸術家を発掘することが出来たら幸せです。

アートプロデュ―サー 松岡久美子

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