はじめに・ご挨拶

私たち市川三郷町ふるさと夏まつり実行委員会は山梨県下最大規模の花火大会である「神明の花火大会」の運営・実施を行っています。
「神明の花火大会」は地場産業である花火と和紙製造業を盛り上げ、もう一度「市川花火」の伝統を取り戻そうと、かつて神明宮で打ち上げられていた花火にあやかって、「神明」を冠した花火大会として平成元年に復活しました。開催当初は人出も10万人ほどでしたが、地域住民をはじめとした関係者の長年の努力によって今では約20万人が足を運ぶ山梨県下最大級の花火大会へと成長を遂げました。

神明の花火大会ホームページ

今年も8月7日(水)はなびの日に開催いたします。

「地元で愛される花火大会」を目指し、第1回大会からここまで大きな事故もなく盛大に開催できたことは、協賛各社の皆様方の多大なるご支援・ご協力をはじめ、協力各社・関係機関を含め皆様のお蔭であると実感しております。神明の花火大会は今年で36回を迎えます。今大会のテーマとして下記のテーマを設定させていただきました。

今大会のテーマは「祈りの華~平和・安寧・未来へ~」

不安定な政治情勢の下、明日の生命すら保証されない生活を強いられている国・地域があります。そこでは多くの人々が家を失い、愛する人を亡くし、悲しみに暮れています。また、近年は、様々な災害が発生し、そのたびに多くの方々の大切なものが失われています。             

そのような中、神明の花火大会を無事に迎えられるのは多くの方々のご理解、ご協力はもちろんのこと、当たり前の生活を当たり前に送ることのできる平和な環境があってこそです。暗い話題が続く世の中、光輝く神明の華が未来への不安を払拭し、世界、日本、そして地元市川三郷町の「未来を照らす華」となることを願います。             

『神明の華』は全国の名だたる大会で優勝した花火師による極みの華。人々を笑顔にし、感動を与え、勇気、希望、活力を与える華。華(火薬)は人を傷つけるものであってはならない。一つひとつの華には、一人ひとりの“祈り”が乗せられ、夜空一面を彩る『祈りの華』は、見る者を魅了し、鮮烈な記憶として心に刻まれます。             

「全ての国と人々に平和と安寧の日々が訪れますように」。「新たな神明の花火大会へ変革を進めるなかで、いつまでも“平和の象徴”として、そして“地元の誇り”として『あなた』とともに歩み続ける花火大会でありますように」。神明の花火に関わる全ての方々と想いを共にし、『いちかわみさと』から“祈り”を込めて打ちあげます。        

     

神明の花火の「魅力」を守りたい            

現在、大会開催にむけ、日々準備を進めております。             

近年さまざまな花火大会において、物価・運営資機材レンタル代等の高騰により、中止を余儀なくされています。
神明の花火大会においてもプレミアム席等の導入は行ったものの既存席の価格は据え置きでの開催を目指しております。

年々知名度があがり、日本全国・海外からもお客様に来ていただくようになっている神明の花火大会。さまざまなメディア等にも取り上げられ、花火師が選ぶ日本一の花火大会として紹介されたこともあります。

多くの方からの期待に応えたいところですが、物価等の高騰や安全な大会運営、花火の打ち上げなど様々なしがらみの中、皆様の神明の花火に対する期待、神明の花火の魅力・質は守っていかなければなりません。

今大会では、神明の花火の1つのプログラム(花火打上)として地元Jリーグチーム「ヴァンフォーレ甲府」と「神明の花火」と協力し盛り上げれればと思っております。皆様のお力添えをお願いいたします。


「神明の花火」「ヴァンフォーレ甲府」応援企画へお越しの皆様へ

今回サイトへお越しいただいた皆様にも「ヴァンフォーレ甲府」と「神明の花火大会」の歴史や魅力を知っていただければと思います。少し長くなりますが、ぜひご覧ください。


ヴァンフォーレ甲府の紹介

ヴァンフォーレ甲府は山梨県下全27市町村をホームタウンとするプロサッカークラブです。現在はJ2リーグで戦っておりますが、一昨年の「第102回天皇杯」では優勝、昨年行われた「AFCチャンピオンズリーグ2023/2024グループステージ」ではアジアの強豪を相手に首位でノックアウトステージ進出し、アジアでベスト16という結果を残しました。今シーズンも8年ぶりのJ1昇格を目指しj2リーグを戦い、クラブを通じて住んで良し・訪れて良しの豊かなプロヴィンチア「山梨」づくりにフットボールクラブを超えた存在になって貢献するため、活動しております。

そんな市川三郷町は地元Jリーグチームヴァンフォーレ甲府のホームタウンです。ヴァンフォーレ甲府ホームゲーム市川三郷町サンクスデーでは、過去に市川花火の打ち上げなどが行われました。

特にヴァンフォーレ甲府のエースである鳥海芳樹選手には、動画に出演いただくなど、本町のふるさと納税や地場産品のPRにもお力添えをいただいております。

今年の神明の花火大会では、「神明の花火」×「ヴァンフォーレ甲府」コラボグッズをご用意いたしました。


花火の町市川三郷町のご紹介

市川三郷町は、甲府盆地の南西、富士川に面した場所に位置し、四季の移り変わりが美しい四尾連湖や芦川渓谷、牡丹や多くの桜の名所などがある自然豊かな町です。古くから栄えた市川三郷町は、花火、和紙、印章など伝統工芸が営まれ、大塚にんじんや甘々娘(とうもろこし)、シャインマスカットに代表される葡萄、桃、枯露柿など多くの農産物が栽培される農業の盛んな町でもあります。その中でも「神明の花火大会」はそうした町の産業・文化の結晶ともいうべきものです。これからも変わることなく、そして情熱と誇りをもって次代に受け継いでいくために、この花火大会が日本を代表し、世界に誇れる大会となるよう目指しています。


市川花火の歴史と神明の花火大会のはじまり

市川三郷町の市川大門地区は、全国でも有数の花火の産地として栄え、古来より「市川花火」と呼ばれています。その起源は古く、戦国時代までさかのぼります。武田信玄が戦の際に用いた狼煙を起源とし、「武田流」と呼ばれる製法と打上げ技術をもった煙火師、火術師の集団「狼煙衆」(のろししゅう)にはじまるといわれています。武田氏滅亡後、狼煙衆の一部は甲斐の国に残り、他は徳川御三家に仕え、花火づくりに専念しました。火薬の使用は武士階級によって行われましたが、鑑賞遊戯の花火は「町人の技」として発達し、庶民の夏の娯楽として打ち上げられました。こうして地域に浸透し発達した「市川花火」は、江戸時代には、「常陸の水戸」「三河の吉田」とともに「甲斐の市川」と称され、「日本三大花火」の一つとして興隆を誇りました。

町内での花火打上の様子(江戸時代)当時は町人でも許可を得れば打ち上げができた。


また花火とともに「和紙」の産地としても栄え、その起源は甲斐源氏の祖・新羅三郎義光の三男義清が市川へ移り住んだ時、家臣であった紙工の甚左衛門が優れた紙漉きの技術を伝授したことにはじまると言われています。市川和紙は美人の素肌のように美しいことから「肌吉紙」と呼ばれ、武田家や徳川幕府の御用紙として献上されました。この「市川和紙」こそ「市川花火」の生産、発展には欠かせないものでした。和紙で出来た半球に火薬を詰め、二つ合わせた球に帯状に切った和紙を繰り返し重ねて貼っていく。花火の美しさは和紙の質と絶妙な重ね貼りによって決まります。

熟練の手すき和紙職人 豊川秀雄氏

卓越した紙漉きの技術を伝え、町民の生活を豊かにしてくれた紙工「甚左衛門」が没すると、住民たちは生前の功績を称え、紙の神を祀る「神明宮」に祀り、命日である7月20日に祭礼を行って盛大に花火を打ち上げるようになりました。これが「神明の花火」の起源と言われています。そして全盛期には山梨県下の花火師の約半数が市川にいたともいわれ、町内の約1割の世帯が花火づくりに携わっていました。

 しかし、その後「火薬取締規制」による花火の製造・販売の許可制などの影響により花火産業も衰退し、しばらくの間大々的に花火を打ち上げる行事は行われることはありませんでした。

時は経ち、平成元年(1989年)。当時の活気を取り戻そうと地場産業である花火と和紙製造業を生かし、かつて神明宮で打ち上げられていた花火にあやかって、「神明」を冠した花火大会、「神明の花火大会」が復活しました。開催当初は人出も10万人ほどでしたが、地域住民をはじめとした関係者の長年の努力によって今では約20万人が足を運ぶ山梨県下最大級の花火大会へと成長を遂げました。



神明の花火大会の魅力
日本を代表する地元の花火師

打ち上げを担当する業者にも大きな魅力があります。神明の花火大会では地元花火業者である株式会社齊木煙火本店株式会社マルゴーが打ち上げを担当していますが、両社ともコンピューターを駆使し音楽と連動した最先端の花火ショーを出演しています。齊木煙火本店は明治34年創業の老舗で、隅田川の両国花火大会をはじめ、大曲や土浦の競技花火で何度も入賞を果たし、マルゴーも長崎のハウステンボスで開催された第6回世界花火師競技会で優勝するなど全国各地で好評を博しています。そして両社とも地元ということで、持てる技術をすべて使って打ち上げる神明の花火大会は花火ファンの中でも注目の的となっています。日本を代表する花火師の最新技術を用いながらも、日本の伝統的な花火の格式を踏襲した花火の競演という今も昔も変わらぬ技術力の高さ、「花火の質」こそが神明の花火大会の最大の魅力です。フィナーレの劇的な演出と相まって、約2時間に及ぶ競演に多くの人が感動し、花火の音と人々のどよめきが遥か遠くの町々にまで鳴り響きます。


◆株式会社齊木煙火本店 
 ~甲州花火の元祖~

「神明の花火には強い想い入れがあります。この日を楽しみにしてくれている人が本当にたくさんいますから。その年の一番を見せる大会でもあり、気合が入ります」

明治34年に創業し、隅田川の両国花火大会をはじめ数々の大会で輝かしい成果をあげてきている「齊木煙火本店」の四代目齊木克司さんも、毎年特別な思いを持って神明の花火大会に臨んでいます。神明の花火大会は、地元花火業者、齊木煙火本店とマルゴーが毎年交互に仕切っていますが、「それぞれの個性が色濃く出る大会で、まさに日本一の花火を見せる場。市川三郷町の名を甲州の名を背負っているという自負があります」と胸を張ります。


◆株式会社マルゴー
 ~この時 この場所でしか、見ることのできない驚きと感動を~

「同時にこれだけ多くの人に、遠く離れた人にまで見てもらえて、一瞬で何十万人の人を魅了してしまうのは花火だけです。ほかにはない仕事だと思っています」

市川三郷町で戦後まもなくから続く煙火店「マルゴー」の五代目齊木智さんの言葉に、花火師としての誇りを感じます。「マルゴー」の花火は世界花火師競技会など数々の大会で優勝に輝くなど、鮮やかさとエンターテイメント性の高い演出力で世界から注目されています。花火師は若い世代からベテランまで幅広く、一発一発がまさに職人それぞれの技と想いの集大成。「伝統と新しいものを開発する努力、このふたつがマルゴーの花火をつくりだしています」と自信を見せます。

お付き合いいただき、ありがとうございました。こうして脈々と市川花火と神明の花火大会の歴史は受け継がれてきました。「神明の花火」×「ヴァンフォーレ甲府」を盛り上げるため皆さまの支援をお願いいたします!






このプロジェクトで実現したいこと

資金の使い道・実施スケジュール

令和6年8月7日(水)に山梨県市川三郷町で開催を予定している「神明の花火」の1つのプログラムとして地元Jリーグチーム「ヴァンフォーレ甲府」×「神明の花火」のコラボ花火打上に利用させていただきます。
概ね支援金の20%を作成費・郵送料(+手数料)として利用させていただく予定です。
支援金の状況により1つのプログラムとしてではなくグランドフィナーレの彩りとして充てさせていただく場合がございます。
※また支援金の一部を安全な花火打上に対する運営費に利用させていただきます。


ロゴ・キャラクターについて

ヴァンフォーレ甲府のクラブマスコットであるヴァンくん・フォーレちゃんを各ホームタウン(市町村)の特産や名所などをモチーフにしたデザインを製作したものです。市川三郷町では神明の花火をモチーフとして作成していただきました。

左:ヴァンくん 右:フォーレちゃん

最後に

戦国時代の狼煙からはじまった市川花火は「神明の花火大会」として平成元年に復活し現在に至ります。長い歴史と文化に裏打ちされた「神明の花火大会」は、規模でこそ長岡、大曲といった全国屈指の大会と比べると小さいですが、花火の「歴史」や「質」ではどの大会にも劣らない魅力があります。かつて日本三大花火の一つに数えられた市川花火。その伝統を受け継いだ「神明の花火大会」を日本を代表し、世界に誇れる花火大会にしていきたいと思っています。

『神明の華』は全国の名だたる大会で優勝した花火師による極みの華。人々を笑顔にし、感動を与え、勇気、希望、活力を与える華。一つひとつの華には、一人ひとりの“祈り”が乗せられ、夜空一面を彩る『祈りの華』は、見る者を魅了し、鮮烈な記憶として心に刻まれます。「全ての国と人々に平和と安寧の日々が訪れますように」。「いつまでも“平和の象徴”として、そして“地元の誇り”として『あなた』とともに歩み続ける花火大会でありますように」。神明の花火に関わる全ての方々と想いを共にし、『いちかわみさと』から“祈り”を込めて今年も打ちあげます。小さな町の小さなプロジェクトですが、支援の輪が広がり神明の花火の魅力を守り、大会を盛り上げる大きな輪となればと思っております。

何かと至らぬ点もありますが、ご支援、ご協力いただけましたら幸いです。

2024年5月吉日 市川三郷町ふるさと夏まつり実行委員会

※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、花火打上プログラム(グランドフィナーレ)等の彩りの1つとして使用させていただき 、リターンをお届けします。

昨年作成の神明の花火大会動画です。ぜひご覧ください。


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