こんにちは、秋田県の能代・山本地域で活動している「畠山商店」の畠山和憲です。交通の便が悪く、近くに生鮮食品を扱う店がない場所で暮らす高齢者を支えるため、「移動スーパー」「買い物代行」を行っています。

高齢者のご自宅や福祉施設の前など、毎週平日に約50か所を巡回しています。お客さまに頼まれたら持って行けるものは何でも届けています 。畠山商店は「地域の見守り隊」としての役割も担っています。体調を崩してはいないか健康状態を確認すること、日々のお話を聞くこと、電球交換等の日常の困りごとの相談にのることも活動のひとつです。頼れる人がいる、いつでも買い物ができるという「安心・安全を持続的に提供出来る商店」であり続けようと、毎日奮闘中です。
畠山商店の移動販売車とお買い物の様子

プロジェクト立ち上げの背景

地域包括支援センターの依頼で1月より食材を届けて来たお客さまが、亡くなる場面に出くわしました。玄関先で声をかけても返事がなく、郵便物も残ったままだったことから、民生委員に声をかけ一緒に家に入りました。倒れているお客さまを見つけ、救急車を呼び、心臓マッサージを行いましたが間に合いませんでした。

この日以降、私にできることは「何だろう」と考えました。今後もこのような事態に遭遇した際「AED」がすぐ手の届く所にあれば、救命の可能性が高くなります。そして、見守り活動よりも踏み込んだ、より明確な責任のもとで行う「安否確認事業」を計画し、進めています。「安否確認事業」では、事前にご利用者のご家族や近所の人、ケアマネージャーの情報を登録して頂き、月額料を設けることで責任を明確にしたいと考えています。訪問時に確認が取れない場合は、即座に登録先と連絡を取り、必要となれば「AED」を使った救助活動を行います。

また、スマホ等を活用した安否確認も予定しております。これにより、地域課題である「孤独死減少」の一助になればと思っています。単身高齢世帯、持病がある方、事情により介護を受けてない低所得高齢者、生活保護受給者など、様々な事情がある社会的弱者の方にさらに寄り添いたいと考えています。ありがたいことに、秋田県外に住むご家族や福祉関係者様からも、この事業を望むご要望を頂いております。

プロジェクトで実現したいこと

高齢者の見守り活動中、一人でも多くの命を救助するため「AED」を車に搭載したいと考えています。また、「安否確認事業」をより多くの人に認知して活用して頂くための広告費をご支援頂きたく、本プロジェクトを立ち上げました。私が訪問する高齢者の家は、スーパー等の大きいお店や主要施設等から離れており、AEDが設置されているところからは遠い場所にあります。普段お客様のところに商品をお届けしている「移動販売車」に「AED」を搭載すれば、見守り活動中いつでも使用することができるため、より多くの命を救助することができます。


AEDの必要性「約7倍の人の命が救える」

誰かが突然倒れたとき、救命には迅速な電気ショックが欠かせません。救命現場に居合わせた一般人による電気ショックを可能にしたのが「AED(自動体外式除細動器)」です。日本では毎日多くの人が「心臓突然死」で命を失っています。その数は1年間で約9.1万人に及ぶと言われています。つまり一日に約200人=7分に1人が亡くなっているのです。それは他人事ではありません。私の活動範囲でも目の前で起こることです。

心停止の多くは心室細動(心臓のけいれん)が原因です。
心臓のポンプ機能が失われるため、全身へ血液を送り出すことができなくなります。この状態になると、一刻も早く細動を取り除く処置が必要です。その処置が「AEDで可能な電気ショックによる除細動」です。心肺蘇生と、AEDを用いて電気ショックが行われれば、「約7倍の人の命が救える」と言われています。この効果は、そばにいあわせた人がすぐに実施するからこそ得られるものです。

電気ショックが1分遅れるごとに救命率は10%ずつ低下します。
119番通報をしてから救急車が到着するまでの平均時間は約10分程かかります。AEDが手の届く箇所にあること、そして素早い行動が救命率を高めます。

▼出典・参考:日本AED財団「AEDの知識」
https://aed-zaidan.jp/knowledge/index.html

普通救命講習を受講

普通救命講習は以前にも修了しておりますが、4月にもう一度受講し、大事なことを再確認しました

・令和6年4月11日:「普通救命講習Ⅰ」を修了。
 能代山本広域市町村圏組合消防本部 二ツ井消防署。


資金の使い道

・AED購入費(リコーAEDサポートパック):約50万円
・リターン費用:約20万円
・campfire 手数料など:約20万円

クラウドファンディングの日程

2024年6月1日:クラウドファンディング開始
安否確認サービス準備開始

7月20日:クラウドファンディング終了
AEDを注文(達成次第、発注)

7月下旬~:リターン発送

・8月1日:移動販売車にAEDを搭載
安否確認サービス開始

自己紹介 -畠山商店について-

移動スーパー・買物代行を営む「畠山商店」は、ご依頼を頂いたお客様の玄関先まで食材等の提供と、福祉施設利用者へ食材の販売、そして「買う楽しみ」「見守り」「顔を合わせてお話する安心と安全」を届けています。

ご家族様・ケアマネージャー様・地域包括支援センター様・社会福祉協議会様等よりご依頼を頂いて活動中です。遠方に住むご家族様から、「高齢の両親の住む自宅に顔を出してほしい」とのご要望もよく頂きます。

移動スーパーでお届けする商品は総菜や菓子類、お茶などの飲食物から、洗剤やトイレットペーパーなどの日用品。持って運ぶのが大変な調味料やオムツなど。そして季節に合わせた物品と、ご要望があれば出来る限り何でも揃えています。マグロの刺身やハタハタの注文をもらい、持って行くこともあります。お客さまから「普段は隣近所がなかなか出てこないけれど、今日は久しぶりに集まって話ができた」との声を聞くと、活動が地域のつながりを生んでいると実感します。

■創業のきっかけ
出身は秋田県能代市二ツ井町です。大学卒業後、大手複写機会社の営業として県内で働きました。約5年前に母が認知症となり、同町の自宅に同居して母を世話しながら大館市の職場へ通勤。そんな中、秋田市への転勤辞令を受け、「母との時間を大切にしたい」と考えて23年間働いた会社を退職しました。今まで迷惑ばかりかけた母親が認知症になった。家に戻って、70歳を過ぎた父親も免許返納を考えていると聞き、改めて地元の買い物の不便さを実感しました。
単身高齢者の多い能代市では、自分の両親だけではなく、他にも多くの困っている人がいることに気付かされました。バスの本数が少ないため、7000円もタクシー代を払ってスーパーまで往復し、大量の品物を買いだめする高齢者もいました。

職探しをしていた私は、「母の世話をしながら働けるし、地域にも貢献できる」と、2019年7月に「畠山商店」を創業。移動販売車や保冷用の冷蔵庫など計約600万円の初期費用は、県の起業支援事業費補助金や、クラウドファンディングでお力をお貸し頂きました。前職が営業職であった経験が生き、得意のコミュニケーション力で積極的に会話をして、身近な御用聞きになれるよう日々努めています。

創業後、正月前にはそばや餅、お盆前にはろうそくや和菓子をそろえておらず、「なぜ置いていないの」と苦言を呈されたことも創業当時は多々ありました。お客様のご要望や反省点を日誌に記録し、次に活かすようにしています。

■畠山商店は、地域連携の繋ぎ役を目指します。

「移動スーパー」や「地域の見守り」「安否確認」等のサービスは、求めているお客さんがもっといるはずです。交通手段のない高齢者を助けながら、地域のつながりを強めるきっかけにもなっていきたいと、強く思っています。

福祉・医療・行政への繋ぎ役として地域貢献を目指しております。単身高齢者、低所得者、生活保護受給者など、相談する家族がいない社会的弱者の方こそ、福祉・医療・行政の支援が本当に必要な方です。私がその繋ぎ役となり、支援が届くように活動していきます。今後、事業を拡張し、展開地域を拡大することも目標のひとつで、より多くの方の助けになりたいと考えております。
■一人でも多くの命を救いたい

現在、地域包括支援センター様・社会福祉協議会様・ケアマネージャー様等からご依頼をいただいており、今後ますます高齢者世帯への訪問が増えます。訪問数が増加すれば、前回の様に救急車到着まで蘇生処置をする機会も多くなるでしょう。

AEDがすぐ届く場所にあれば、蘇生処置の際、一人でも多くの命が救えます。私はもう二度と、救えた可能性のある命を失いたくない。この想いに共感していただき、ご支援いただければ幸いです。

リターンについて

ご支援金額に応じて、秋田県の特産品などをお送りいたします。

・佐々木ひでお ポストカード5枚:3,000円
・応援プラン(感謝のメール):5,000円
・北限の柿ドライフルーツ:5,000円(20名様限定)
・美桜どぶろく きみまちの詩 300ml:5,000円
・もっと応援プラン(感謝のメール):10,000円
・【個人向け】新聞広告 / 北羽新報社:10,000円(5名様限定)
・【個人向け】車両広告 / 6ヶ月:10,000円(5名様限定)
・美桜どぶろく きみまちの詩 720ml:10,000円
・あきた種梅産こまち 杜の雫 白米 4.5kg:10,000円
・再仕込みどぶろく 坂野泉 720ml:12,000円
・どぶろく 化粧箱入りセット:22,000円
・旬のお魚詰め合わせセット / 約3〜4人前:25,000円(10名様限定)
・【企業向け】新聞広告 / 北羽新報社:30,000円(5名様限定)

7月下旬頃からリターン発送予定です。

最後に

最後までご覧いただき、ありがとうございます。私はこの仕事を通じて地域に根差しながら、困っている高齢者の方々の生活を支えていく覚悟です。野球を始めた小学生の頃から、地元の人に応援してもらってきました。ずっと二ツ井で暮らし、恩返ししたいと思っています。移動スーパーをしながら高齢者の見守り活動を行う中で、より明確な責任のもとで行う「安否確認事業」で踏み込んだサービスの提供が必要だと感じました。また、お客様の安否確認が取れない際は即座に「AED」による救助活動を行い、救える可能性のある命を失いたくありません。一人でも多くの命を救助する「AED」を車に搭載するため、また、「安否確認事業」を認知頂くため、どうか皆様のご支援をお願いします。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。


  • 2024/06/21 16:38

    佐々木ひでお様のポストカードのリターンに関する誤記のお詫び佐々木ひでお様のポストカードのリターンにつきまして、日筆詩画家と誤って記載しておりました。正しくは、口筆詩画家です。大変失礼いたしました。訂正してお詫び申し上げます。

  • 2024/06/17 22:57

    最近、AEDが動作しない、などのニュースが出ております。AEDは、本体+電極パット+バッテリーの定期交換が必要な医療機器です。それと、OA機器と同じく任意で保守があります。動作しないAEDのほとんどは、外国製などの低価格の本体のみを準備し4年以上、定期交換などしなければ、ほぼ動作しません。今回...

  • 2024/06/16 08:30

    地元からも、たくさんのご支援頂き、誠にありがとうございます。クラウドファンディングのルール上、現在、目標金額達成までご支援頂いた皆様のお名前を確認する事ができません。その為、地元でご支援頂いた皆様にチラシ等でお願いする事があると思いますが、何卒、ご理解頂けます様、お願い致します。

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