前代未聞!? お客さんにおつかいをたのんじゃう宿


宿につくと渡されるのは、おつかいリストとマップ。

そこに書かれているのは、夕飯に使う食材リストと、

それを手に入れることができる場所。

私たちが作りたいのは、お客さんにおつかいを頼んでしまう、ちょっと変わった宿。

(石田:写真右から2番目。サポートしてくれている開宅舎さんと。)

こんにちは。いしころworksの石田理絵です。私は千葉県市原市で、半分はお米の農家をやりながら、半分は自分の好きなことや得意なことをなりわいにして生活しています。高校を卒業してからは地元を離れ、都内や海外で暮らしてきましたが、地元の市原の魅力にようやく気が付き、一周も二周もまわって戻ってきました。


宿を始めようと思ったきっかけは、簡単にいうと、地域のおばあちゃんたちの、ちょっといきすぎた(!?)おせっかいに感動したから。そのおせっかいをどうしたら皆さんに体験してもらえるか考えた結果、お客さんに、夕飯に使う食材のおつかいをたのんでしまう宿というちょっと変わったコンセプトができました。

(千葉県市原市朝生原の房渕という地域。水を張った田んぼの左横に見える屋根が、今回の宿になる物件)

宿ができる地域は、千葉県の中でも1番の山奥のはっきり言ってドがつくほどのスーパード田舎。周りには何もなくて、スーパーもコンビニもガソリンスタンドも、もちろんお洒落なカフェもないような場所。高齢化が進んでいて道端で会う人のほとんどがおじいちゃんやおばあちゃん、、


でもそのおじいちゃんおばあちゃんがとってもかわいくて、優しくて、パワフルで、お茶目なんです。野菜をくれると言えば両手で抱え切れないほどくれちゃうし、ちょっと声をかければいろんな話を聞かせてくれる。

「どこからきた?」「野菜持っていきな」「こうやって食べると美味しいよ」そんなやりとりがとても楽しくてほっとした気持ちになります。

そんなおせっかい!?を私だけでなく皆さんにも体験してもらうにはどうしたらいいか、おせっかいってどう引き出せばいいの、、わざとらしくしたくないな、、そんなことを考えてきました。


そうだ、お客さんにおつかいをたのもう。


私たちの宿の特徴は、お客さんに晩ごはんに使う食材のおつかいを頼んでしまうこと。お客さんは自分たちで食べる晩ごはんの食材を自分たちで調達しに行かなくてはいけないのです。

でも宿の近所におつかいできるスーパーや商店なんてありません。だから近所のおばあちゃんの畑にいって野菜を採ってきてもらいます。


(トライアルツアーの時の様子。鍋をすると言ったらくれた水菜。予定ではネギと大根だけだったのに、、)

(歩くのが気持ちのいい畑までの道のり)


うれしい誤算!?もらいすぎちゃう野菜


チェックインしたお客さんには、その日の夕飯に使う食材のリストと、それを買うことができる場所がのったマップを渡します。お客さんは、その「リスト」と「マップ」を頼りにまちを歩きまわります。


40分もあれば、全てのおつかいが終わって帰って来れるはずなのですが、大抵の場合、時間通りに帰ることができません。道端でおじいちゃんと話が盛り上がってしまったり、おばあちゃんが抱えきれないくらいの野菜をくれたり、畑を案内してくれたり収穫までやらせてくれたり、玄関に上がってお茶をご馳走になったり、、、

そんなうれしい誤算!?を体験することができるのが私たちの宿の特徴です。


(11月におこなったモニターの様子。大きな白菜をくれるおばあちゃん。1個でいいって言ったのに、、)

(昔ながらの豆腐屋さんにいけば、水槽の中から豆腐をすくい、その場で手渡してくれる)


泥付き採れたての超新鮮野菜。冬は鍋で、夏はBBQ。


おつかいで集めた野菜は、その日の夕ご飯になります。

まずは、採れたての野菜を洗うところから。みんなで手分けして、洗った野菜を切ったり、盛り付けたり、お皿を出したり、、


あれ、そうなんです、食材の調達だけじゃなく、夕飯も自分たちで作る宿なんです。


(仲良くなれば収穫をさせてくれることも)

楽しく準備ができるように、みんなで囲める大きな作業台を作る予定です。ワイワイ話しながらつまみ食いしながら準備することができます。下ごしらえが終わった野菜は、夏はデッキでBBQに、冬は囲炉裏で鍋に。野菜をつけて食べるポン酢やBBQソースもみんなで作ります。BBQグリルや、鍋を温める囲炉裏は特製のものを新たに作る予定です。


(冬は囲炉裏で鍋)


宿をつるくのもみんなでDIY!お手伝いも頼んじゃう宿


BoBuchiは、なるべく多くの人に関わってもらいみんなで作り上げていきたいと思っています。そうです、工事のお手伝いもたのんじゃう宿なんです。

もちろん工務店や大工さんにお願いするところはお願いするのですが、できるところは、みんなで手と体を動かして作り上げていきたいと思っています。床をはったり、漆喰壁を佐官したり、宿ができるまでの道のりも一緒に体験してほしいと思っています。ワークショップを定期的に開催していきます。

まずは5月にカフェスペースをオープンさせ、日帰りおつかいBBQプランをスタート。同時にDIYワークショップを定期開催し、みんなで宿を作り上げていきます。


(物件の紹介やコーディネート、デザインでのサポートは開宅舎)


(先行して5月からひっそりとオープンしているカフェボブチ。コーヒーが飲める。おすすめは隣の農協女性部のレストランで食事のあとのコーヒー)



1日だけの移住、1日だけの仲間入り

私たちは宿泊者のみなさんを「ゲスト」としてではなく、地域を一緒につくっていく、同じ村の村人としてお迎えします。与える側や与えられる側の垣根を越えて、普通の旅行では得られない、没入感のある村人体験を提供していきます。

私たちの住む地域は、2030年には50%以上が65歳以上になると予測されています。もしかしたら何十年後かには、"おせっかい"が、この土地から失われてしまうかもしれません。私たちは、この宿を通して、少しでも多くの人におせっかいを感じてもらいたい、そして共感してくださるみなさんと一緒に、地域の魅力を引き継いでいきたいと考えています。


おつかいを通してこの土地のらしさを知り、 おつかいを通してこの土地の日常を楽しむ。私たちと一緒におつかいたのまれてみませんか。



支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • リターン仕入れ費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

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