日本の綿を残したい!
~栽培からモノづくり、使うことで和綿を次世代へつなごう!~


はじめに

こんにちは!私どものクラウドファウンディングのページをご覧いただきありがとうございます。私は、1995年創業の純オーガニックコットン専門ブランド「メイド・イン・アース」の前田 剛(まえだつよし)と申します。天然素材の代表として子どものころから慣れ親しんだコットンが、綿から製造工程に至るまでに大量の農薬、化学肥料、枯葉剤などの化学薬剤が使われていることにショックを受け、この事実を多くの方に知っていただきたいと考えたことが、きっかけとなって、広告の制作会社から一転して、オーガニックコットンの専門ブランドの運営を始めて今に至っています。

クラウドファウンディングのきっかけ

今回、このクラウドファンディングを実施いたしましたのは、多くの方に、和綿の存在を知っていただき、明治以前まで日本でも栽培されていながら、現在では無くなってしまった和綿栽培の復活に、ぜひ多くの方のご協力を集めたいと考えたからです。

私が運営しているメイド・イン・アースの製品は、オーガニックコットン100%の原料を使って技術と実績のある国内の工場で作っています。

原料となるコットンはすべて海外産の有機認証されたコットンを使用しているので、素材としては心地よく素晴らしく、さらに栽培だけでなく製品化でも化学薬剤を使用していないコンセプトのため、コットンの元々の風合いを最終製品まで残しているので、やわらかさと安全性でご愛用者さんに支持されるブランドになってきています。


そんな中で、2000年頃に、和綿の種を守り続けていた、鴨川和棉農園の田畑健さんと出会ったことで、和綿のことを深く知り、種をいただいたり、栽培のお手伝いをするようになり、自分たちでも和綿の栽培を始めたことで、日本の在来の和綿の個性や地産地消の良さをとても感じていました。

500年以上にわたり日本の気候風土に馴染んで進化してきた和綿は、絶対に後世に残してゆく必要があると思ったのが、このクラウドファンディングを始めることにした大きな理由です。


和綿を栽培して、モノをつくり、それを使う(まとう)ことの大切さを伝えたい!

このクラウドファウンディングを通じて、和綿の種ひろがるプロジェクトとして、和綿を有機栽培することの大切さだけでなく、その綿を使った製品づくり、そして、その製品を実際に多くの人々に使っていただきたいと考えています。

1株から約10gの種付きの綿が収穫できるので、ご自宅のベランダや窓際で1人当たりプランター1つで3株程度栽培すると、3株で約30g。100人で約3㎏、1000人だと30㎏、3万人集まると、約900㎏から1tにもなります。

「和綿の種ひろがるプロジェクト」では、2026年度までに全国で3万人の栽培者を目指し、多くの和綿ファンづくりに向けて新たな第一歩を踏み出します。ぜひ、皆さまも「和綿の種ひろがるプロジェクト」にご参加ください!


栽培などが初めての方も、種のまき方などお伝えしていきます。

収穫ができるかな?という心配も不要です。まずは、日本に昔から伝わる和綿の種を、場所は違ってもみんなで栽培することを楽しんでいただけると嬉しいです。

あなたの行動が、新しい商品を生み、日本の自給率を上げ、遊休農地の活用、未来へ安全な選択肢を残すきっかけとなります。

まずは、このクラウドファウンディングを通じて「和綿の種ひろがるプロジェクト」に参加いただき、一緒に和綿栽培3万人と和綿ファンづくりを目指していきましょう!



日本のコットン製品の原材料はすべて輸入 

メイド・イン・アースは、先ほども書いたように、原材料の綿は種からこだわり、栽培における農薬や化学肥料は一切使用しない農家さんから綿を仕入れ、また実際に製品にする際も、使用する糸や染料などすべてこだわる工場で生産しています。

ただ、その原材料の「綿」はすべて海外からの輸入に頼っています。メイドインアースだけでなく、日本に出回っているオーガニックコットンを含めたコットン製品の原材料はすべて輸入に頼っています。

その理由としては、日本でのコットンの自給率が統計上0%だからです。もちろん、和綿についても統計上は0%です。


とは言え、昨今の気候変動などの環境問題から、海外でいつ綿の生産量が減少するかわかりません。そして、世界中のコットンの生産量が減少した時、生産国ではまずは自国のために原料供給を行うのは当たり前ですから、そういった際に、日本にコットン、ましてやオーガニックコットンが安定して入ってくる確証はどこにもないのではないでしょうか。


小学校の授業などで、食料自給率の低下が問題視されますが、自分の国で生産ができないということは、時と場合として、日本では手に入らなくなるという事態を招きます。
このままでは、アトピー性皮膚炎や化学物質過敏症、また赤ちゃんや家族の肌を守るためにとメイド・イン・アースの商品を愛用してくださっている皆さまがこの先の未来に安全で安心できる選択肢がなくなるという危機感も感じました。


1粒の「和綿の種」から未来を変える

今回のキーワードとなる「和綿」の存在を知ったのは、メイド・イン・アース誕生の1995年から5年後の2000年に、千葉県にある鴨川和棉農園の田畑健氏との運命的な出会いがきっかけでした。

現在日本では、衣類などに使用される綿素材の原料をすべて海外に頼っていますが、明治以前は、綿畑の風景が日本でも各地で見られていました。日本に初めて入ってきたのが1200年以上前。ただ、その時は定着せず、それから700年ほど後の1500年代初頭に大陸から渡ってきた「アジア綿」が日本各地に広がりました。

さらに日本各地の気候風土に合った地方品種が日本製のコットン「和綿」となりました。

当時、庶民の纏う衣服は麻や楮、葛などの茎や樹皮で作ったもので、冬はとても寒かったようで、暖かく吸湿性の優れたワタはとても重宝されました。日本各地で栽培され、糸車で糸を紡ぎ、手機で布を織っていました。

ところが、産業革命が起こり日本にも動力の紡績機や織機が導入され、みるみるうちにスピード化が進み、日本で収穫されるワタだけでは原料が足りなくなっていきました 。

また手つむぎでは繋げられた和綿も、動力を使った高速の機械紡績機では、短繊維という長さの短い特性をもつ和綿はロスばかり出てしまい、効率的に紡績できず、高速の機械紡績機に合った長い繊維の綿を輸入するようになりました。

明治の中頃にはワタにかけられていた輸入関税の完全撤廃によって、輸入が激化し、最終的には日本各地で栽培されていた「和綿」は殆どなくなってゆき、現在では日本でのワタの生産自体が統計上ゼロ%となってしまいました。  

「メイド・イン・アース」の製品も、製造はすべて日本国内で行っていますが、原料となるオーガニックコットンは海外からの輸入です。

ただ、「純オーガニックコットン製品」を扱う会社だからこそ、その原点である日本で継承されてきた「和綿」を絶やしたくない、未来へ安全な選択肢を残す希望にしたいと思い、2003年「和綿の種ひろがるプロジェクト(当時は和綿プロジェクト)」をスタートさせました。   

様々な地域の学校で和綿栽培を行い、SDGsも絡めながらエシカル消費なども踏まえてお話をしてきました。実際に綿を育て、触れることで子どもたちが自分の着ているものへの意識を持ったり、先生がたや話を聞いてくださった大人の方が実際に農業に興味を持ったりと、1粒の和綿の種が多くの人の心に今までにはない気づきを受け取るきっかけとなっていました。


伝統的な技術との出会いで生まれた手紡ぎ糸の和綿マフラー


和綿への活動に力を注ぎはじめ、2023年には、改めて和綿100%の製品もつくりました。

千葉県の鴨川和棉農園と共に、かつて作り続けた和綿を手で紡いだ「手紡ぎ糸」が残っていることに着目し、何とかこれで製品をつくって世に送り出したい!そう思ったのです。ただ、手紡ぎ糸は機械の織り機では織れないため苦戦していたところ、創業120年の歴史の伝統工芸品『多摩織』の技術を継承する東京都・八王子市の澤井織物工場さんが、この手紡ぎ糸を古いシャトル織機で織ることに、快く挑戦していただくことになり、「手つむぎ糸の和綿マフラー」が実現しました。

和綿の普及のためには、さらに和綿を使用した製品化と共に、生産量をあげることも大切になります。そのため、メイド・イン・アースでも和綿を生産していく畑を持つことになりました。


50年間無農薬無化学肥料の田畑を続ける町・旧三芳村

畑の場所を探していた時、友人から千葉県にある旧三芳村という町の話を聞きました。
千葉県南房総市に位置する「旧三芳村」には、1970年代にお母さんたちの声によって、村をあげて無農薬・無化学肥料へと転換した田畑があります。

1970年代、まだオーガニックという言葉に馴染みがなく、戦後の食糧生産を復活させるために、手間をかけず、早く米や野菜が育つ方法として、農薬や化学肥料の導入が盛んにおこなわれている時期でした。

農薬や化学肥料が当たり前に使われる反面、農薬や化学肥料の安全性を危惧した内容が書かれたレイチェルカーソンの「沈黙の春」という本をきっかけに、世界で農薬や化学肥料の安全性が見直され、世界で次々に農薬や化学肥料による健康被害が明らかになりました。

ただ、日本では規制が遅れており、目の前に広がる田んぼや畑にどんどん農薬が撒かれていました。そこで東京に住む子育てをしている、ある地域のお母さんたちが声をあげました。

「子どもたちに安全、安心な野菜やお米を食べさせたい!」

その声を受けて、今まで農薬や化学肥料を使用していた旧三芳村の19の農家が無農薬無化学肥料へと切り替えました。

その当時から現在に至るまで50年間。村全体で無農薬無化学肥料を守り続けていることを知り、ぜひメイド・イン・アースも和綿の畑を持ちたいと思い、当時、旧三芳村の活性のために行われていたクラウドファンディングを通じて現在に至りました。

遊休農地を「和綿の里」へ

日本には、土地はあるけど使われていないという場所が多くあります。

和綿栽培は決して効率が良いわけではありません。4月から5月頃に種をまき、花が咲いて、実が出来て、コットンボールが弾け、収穫となるまで7か月以上、綿の栽培しかできません。回転数を上げていくことが求められる現代の農業スタイルからすると、とても非効率にはなります。

でも、使われていない畑をそのままにするよりも、ゆっくりのんびりでも和綿を育て活用していくことが日本の遊休農地の活性化につながり、綿の自給率アップにもつながり、日本の種の存続にもつながっていきます。


今回、旧三芳村だけでも、無農薬無化学肥料という条件のそろった田畑がまだ多く残っています。

今後は、ここで和綿を育て、育った綿をみんなで紡ぐ場所をつくり、織り機の体験をし、和綿を通じた地域交流や自然体験ができる「和綿の里」をつくりたいとも考えています。



和綿の種 ひろがるプロジェクト 「HOME GROWN」

和綿との出会いをいただいた田畑健氏は2013年に62歳という若さで亡くなりました。(今の私と同じ歳です。)
もっと田畑さんのお話をお聞きしたかったし、もっと一緒に和綿の活動をしたかった。そして、もっと一緒に多くの方々に和綿のすばらしさを伝えていきたかった、という思いがとても強く残っています。
本当に、惜しい人を早くに失ってしまい、残念で仕方がありません。

そんな思いもあり、メイド・イン・アースとしてできることとして、日本各地で和綿栽培の風景がひろがってゆくことを目指して、2021年から和綿プロジェクト「和綿の種 ひろがるプロジェクト」を全国への呼びかけをスタートさせました。
お蔭さまで現在では、3,000名以上の方に参加いただいております。


田畑氏から聞いた言葉でとても印象的なものがあります。
「人が生きるために必要といわれる、衣・食・住。どうして衣が最初に来るかわかる?」

皆さんも少し考えてみてください。


田畑氏からの答えはこれでした。

「食と住は、地球にいる生き物の多くが必要。ただ、衣を自らまとうのは人間だけ。だから衣を大切にすることは大切。」


この言葉は田畑氏が考えたものなのか、どこかに書かれていたものかはわかりません。でも、私の中ではとても腑に落ちる感覚がありました。


和綿の服が当たり前の世界を望んでいるわけではありません。ただ、日本人が必要と思っているものを選択できなくなるという未来は作りたくない。

人間が唯一生きるために大切としている「衣」を小さな和綿の種を通じて考え、メイド・イン・アースと共に和綿のたね ひろがるプロジェクトの活動に賛同いただけると嬉しいです。



リターンの使い道

今回のクラウドファウンディングのリターンでは、この活動の参加権利として和綿の種をお送りするほか、実際に一緒に和綿栽培体験、糸紡ぎ体験などをリターンとしております。

また支援金の一部は、和綿の畑を拡大していくための費用としても当てさせていただき、今後その土地でもまた皆さまに和綿と触れる機会をつくっていきます。


皆さまのご支援と共に、皆さまと和綿の種を通じてお会いできることを楽しみにしております。


<和綿の種 ひろがるプロジェクト>詳細

生活の中で大切な衣食住の中の「衣」を、在来種の種で作ることを楽しみ、栽培し続けることで、種を守り、和綿の風合い、心地よさを、たくさんの方々に、感じていただきたいと願っています。

1.和綿の種を守り残してゆくために栽培を広めてゆく。和綿の種は日本の財産。継続した綿栽培をすることで、日本の在来種である和棉の「種」を守っていく。 


2.私たちみんなが和綿を育てることで、コットンへの興味をふくらませる。和綿栽培から、綿が植物であること、それが衣類になることを実感し、花から綿へと成長を楽しんでもらう。 


3.和綿を使い、綿繰りや糸紡ぎ、織りをすることで、繊維やものづくりへの興味やものづくりの大切さを感じてゆく。綿から糸や生地など形にしてゆくことで、繊維への興味を高め、ものづくりの大切さを体験してもらう。


4.和綿を通して、SDGs、エシカル消費、環境について考えるきっかけをつくる。日本の在来種である和綿は、四季があり梅雨など雨の多い日本の環境に適しています。農薬や化学肥料を使わない栽培、多湿な日本にあったものづくりなどを考えながら、様々な学びを深めてゆく。 


5.自給自足の喜びを感じてゆく。衣食住の中で、トップに表現される「衣」。自給自足ができるイメージを持っている人は少ないけれど、野菜の栽培などと同じように、自給自足が可能なものであることに気づき楽しんでゆく。 


今回はこのクラウドファンディングを通じて、この和綿プロジェクトにご賛同いただけましたら、ぜひ1人でも1団体でも多くの方にご参加いただきたいと思っております。プロジェクトの参加はこちらのリターンの項目で受け付けております。


支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • リターン仕入れ費

  • エシカル講座、ワークショップ、旧三芳村の和綿畑の栽培活動、収穫などのイベントの運営費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください