プロジェクトについて

プロジェクトについて

このプロジェクトでは、奈良県明日香村にある森ある暮らしラボに《みんなの図書館》のしくみを取り入れ、日常的に開放された空間をつくります。放課後にランドセルを背負った子どもが立ち寄れる場所、日中に親子でゆっくり過ごせる場所、週末にひとりで読書を楽しめる場所になることを目指し計画しました。

本棚や読書スペースをつくる【絵:伊藤立平建築設計事務所 伊藤立平、山本康揮】


森ある暮らしラボについて

森ある暮らしラボ(以下森ラボと表記)は、森のある暮らしを日常にするために明日香村の古民家で始めた小さな実験室です。様々な分野の人が集い、作品制作や勉強、食事などを通して、次世代に引き継ぐことのできる、この地域ならではの森と暮らしの文化を生みだすことを目的として2017年に始めました。

さとびごころvol.33(2018 spring) 特集 住み継ぐ暮らしとまち

美術作家2人による夏休みの教室。ほのぼのしていて楽しそう

飛鳥アートヴィレッジで滞在した作家によるミシンのワークショップ

森づくりとものづくりを掛け合わせた森ラボbatonでヒノキを間伐

村の米農家が育てたお米を自ら調理して提供してもらった贅沢な時間

近隣住民と海外のまちづくりの事例を聞く勉強会

作家が制作の場として使うシェア工房

食事会では移住者も近隣住民も一緒に楽しい時間を過ごします


プロジェクトを立ち上げたきっかけ

ある夕方、熊田悠夢さん(木彫作家)主宰のこども造形教室 アトリエ・ふねを見に行くと白いスニーカーが並んでいました。聞くと、地域のお母さんから提案があり、放課後に造形教室を始めたとのこと。学校帰りの子どもたちがランドセルを背負ったまま「ただいまー」と帰ってきて、おやつを食べていました。


ふりかえると森ラボは、教室やイベントのある日は人が来るようになったものの、イベントが無いと開いておらず、行きたいときにふらり立ち寄れない場所になっていました。《日常》を大切に活動してきたつもりでしたが、思っている以上に場を開いていなかったのです。


そこでヒントをもらったのが土肥潤也さんが静岡県焼津市で始めた《みんなの図書館(一箱本棚オーナー制度を導入した民間図書館)》でした。「住みたいまちは自分たちでつくればいい」参画が生まれる場になってほしい、という思いを込めて作られています。

図書館はつくれる。《土肥潤也さんnote》

《みんなの図書館さんかく(静岡県焼津市)》

みんなの図書館では2つの関わり方が出来ます。

①利用者として本を借りる
300円で初期登録を行うと、約1ヶ月に5冊まで無料で借りられます。

②一箱オーナーとして本棚を借りてセレクトした本を並べ、貸し出す
1つの棚をひと月2,000円で借りて本棚オーナーになってもらい、その棚から自分の本を貸すという仕組みです。本棚には自分の好きな本やお勧めの本を並べられます。

また、一箱オーナーには《店番をできる権利》があります。例えば、移住してきた人が地域住民と繋がりを作るために店番したり、人とのコミュニケーションを楽しむためにお店番する主婦がいたり、併設したキッチンを使ってコーヒーを提供しながら店番する人がいたり。様々な関わり方が考えられます。

《今はまだ知らない奈良県近郊の一箱オーナーと出会いたい!》 
そんな思いから、クラウドファンディングを始めることにしました。


プロジェクト実施者

久住一友(くすみかずとも)と申します。個人事業主として明日香村近郊で林業を営んでいます。2015年にスイスとオーストリアを訪問した際に、森が住民の暮らしの中にとけ込んでいる穏やかな日常を目の当たりにし、居住地域でも日常的に森に関わる文化を作りたいと、森ある暮らしラボを始めました。2012年から奈良県明日香村に住んでいます。

さとびごころHP 過去の投稿記事

昭和初期に流行った運材索道を再現する筆者


実現したいことと協力のお願い

森ある暮らしラボ(森ラボ)にみんなの図書館のしくみを取り入れ、日常的に開かれた場所を作るのが今回のプロジェクトです。その為には、継続的に関わってくださる一箱オーナーと繋がらなければ実現できません(下記①)。また、朽ちかけた《離れ》を読書スペースに改修したり、母屋に本棚制作や椅子の設置する費用に約400万円かかります。私だけでは資金が足らず、応援して下さる人からも協力を募ることにしました(下記②)。

読書スペースに改修予定の《離れ》の現状

①一箱オーナーになって継続的に協力
 オーナーとして自分の好きな本を並べたり、店番して継続的に関わって頂きたいです。
 ※リターンに3パターン(3ヶ月6,000円、半年10,000円、1年20,000円)つくりました

②改修費やプロジェクトに必要な資金で協力
 本棚設置や改修費等で400万円程が必要になります。資金での応援をお願いしたいです。

 

プロジェクトにかかる費用

①本棚の制作と椅子の設置 約100万円 
②朽ちた離れを読書スペースに改修する費用 約300万円
③クラウドファンディング手数料(17%) 約70万円
④返礼品 約20万円

※返礼品は森ラボに関わる人たちがつくった食品や作品です。
※集まった応援金は①②に使わせて頂きます。


スケジュール

4月    設計開始
5月下旬~ クラウドファンディング、改修工事開始
6月下旬  クラウドファンディング終了
7月下旬  改修工事完成
8月中旬  リターン発送、一箱オーナー本の搬入
9月上旬  みんなの図書館オープン


プロジェクト協力

伊藤立平建築設計事務所

伊藤さんとは前職場が開催する哲学カフェ(2022)で出会いました。「いいなと思っている何気ない日常」について考えを述べ合うときに伊藤さんが「夕暮れの路地裏を通った時に台所から聞こえる包丁の音や子どもたちのはしゃぐ声」と話していたことや、さとびごころvol.41に寄稿された記事を読んで、伊藤さんに設計してもらいたいと思うようになりました。

さとびごころvol.41《自然にも人にもやさしい家》

建築学科の学生と設計の話をする伊藤さん(2023年 明日香スタンド)


㐂三郎

内田さん(建築家)に誘われて参加した屋台大学(2017)終わりの飲み会で30分もの自己紹介をしたのが沖本さんとの出会い。その後、沖本さんの建築を見に行ったり、吉野林業地に来てもらったり・・・と交流を重ねてきました。高い技術を持ち、常識や慣習に疑問を持ち新たなアイデアを生み出す。木に向き合う職人でありアーティスト(クリエイター?)。現場の即興で生まれるアドリブにはいつもワクワクさせられっぱなしです。

木の家づくり「㐂三郎」インスタグラム

道具の使い方を子どもたちに披露する沖本さん(2018年 森ラボ)


最後に

いつも開いている森ラボのみんなの図書館
地域の住民がふらり立ち寄り井戸端会議
子どもたちはランドセルのまま帰って来る

辛いときにそっと手を差し伸べられる第三の居場所としての役割も併せ持ち
派手さはないけれど 日常という地に根差し地味にずっと続いていく場所

この地に暮らす未来の大人たちの幸せな暮らしの一助になることを願っています。

プロジェクトにご協力いただけると嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • リターン仕入れ費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

  • 2024/06/12 16:39

    今秋、森ある暮らしラボ(森ラボ)に「みんなの図書館(※)」の機能を取り入れるために部分的に改修を行います。「みんなの図書館」とは何なのか。これから森ラボはどのような場所に変化していくのか。このプロジェクトに協力してもらう人たちとお話しします。夕風に吹かれドリンク片手に話を楽しむ集いです。※みん...

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