プロジェクトオーナーの手数料の負担は一切なく、支援者さまからのご協力費(12%+税)により運営しています。

はじめに・ご挨拶

阪神・淡路大震災以降、大学生や高校生と一緒に被災地支援活動を行ってきた大学やNPOのスタッフを中心に、「学生災害ボランティア支援の会」(任意団体・大学やNPOの約50名の呼びかけ人で構成)を作りました。代表は、兵庫県立大学名誉教授の室崎益輝です。

令和6年1月に発生した能登半島地震では、多くのボランティアが必要とされているにも関わらず支援を得られず、深刻な状況にある被災地を近隣県の学生ボランティアの輪を広げることで、展望を切り開きたいと考えました。


このプロジェクトで実現したいこと

被災地の復旧で欠かせない災害ボランティアの確保をはかるために、被災地近隣での学生ボランティアの積極的な参加を財政面からの支援で促し、被災地と被災者の迅速な復興をはかる。支援活動に参加する学生たちの、移動交通費や資材購入費を支えます。


プロジェクトを立ち上げた背景

能登半島地震の被災地では、現地へのアクセスが限られる状況などで災害ボランティアが被災された方の元へ円滑に駆け付けることができず、支援のマンパワーが決定的に不足する状況で、被災地と被災者は困り果てています。

今回の被害の規模をみると、被災地への人的支援は中長期にわたって必要になることが明らかです。この状況を乗り越えるには、若い力の広がりが期待されます。

私たちは過去の災害で学生ボランティアの活動の被災地への必要性を被災地でともに活動するなかで痛感したことから、被災地内の学生ボランティアを励ます支援基金を設立し、令和2年7月に熊本で発生した豪雨災害で支援しました。

能登半島地震の被災地にも同様の支援基金を作って、支援の輪を広げていきたいと思っています。


これまでの活動

プロジェクト代表の室崎益輝です

私は建築のデザインや都市のまちづくりの研究をしていたのですが、大学院生の時に有馬温泉のホテル火災が発生した現場を見て、建築のデザイナーが人を殺したと思いました。

迷路のようなデザインが、逃げ遅れを生んだと思ったからです。それで、大学院の途中から、建築の防火避難の研究をするようになりました。

これまで、神戸大学教授、独立行政法人消防研究所理事長、関西学院大学教授、ひょうご震災記念21世紀研究機構副理事長、兵庫県立大学減災復興政策研究科長をつとめ、現在(神戸大学名誉教授・兵庫県立大学名誉教授)に至っています。

その中、私の研究人生を大きく左右する出来事がありました。1995年の阪神淡路大震災です。

当時、全国の防災関係の大学の先生方が、ゼミの学生を私の研究室に派遣していただき, 学生ボランティアを50名程度受け入れることになりました。

その学生たちと 大学の教室に寝泊まりし、避難所や仮設住宅の支援に関わりました。その支援ボランティアの学生の中から、現在の第一線の防災研究者がたくさん生まれています。

その時、全国の研究仲間や市民から、たくさんのカンパをいただきました。それで、調査と支援に欠かせないコピー機や自転車を購入するとともに、学生ボランティアに食事や入浴を提供することができました。ボランティアには「軍資金」がいるということを、この時学びました。

これまで、中越地震、能登半島地震、中越沖地震、佐用水害、東日本大震災、十津川水害、丹波水害、熊本地震、九州北部豪雨、常総水害、西日本豪雨、東日本台風、熊本豪雨などの災害の支援に、学生たちと一緒に取り組んできました。

2020年 熊本豪雨で活動する熊本学園大学の学生ボランティア

令和2年7月に熊本で発生した豪雨災害では、2024年6月現在まで延べ35件、総額約730万円を被災地で活動する学生の活動費として支援してきました。

支援した活動の報告では、地域に密着して、被災者一人ひとりに寄り添い、心を通い合わせた支援の取り組みを行っていることが伝わってきました。

与える支援ではなく、引き出す支援、さらには育ちあいの支援の大切さです。

また、活動の中で、被災者にとって若い力がいかに大切か、学生ボランティアにとって被災者との触れ合いがいかに大切か、若者は被災地復興の力であること、未来社会づくりの力であることを実感しました。

熊本学生災害ボランティアグループのたこ焼き交流会 2024年5月 
能登半島地震被災地 柳田公民館にて

学生ボランティアとその経済的支援の原点は、阪神淡路大震災です。多くのお金が被災地の大学に寄せられ、それが学生の支援活動を支えることになりました。この、被災地の学生の支援活動とそれを支える支援金との関係は、最近の熊本地震や西日本豪雨、熊本豪雨でも確認することができます。最近の熊本豪雨では、クラウドファンディングを通じて寄付金をいただき、現在も被災地での学生活動の支援を行っています。

学生ボランティアを支援するために作られた「支援する会」は、阪神・淡路大震災以降、学生たちとボランティア活動を共にしてきた、大学のボランティア支援室やボランティアセンターの代表、学生たちと被災地で滑動してきたNPOの代表、約50名で構成されています。大学の関係者が35名、NPO関係者が15名です。今回は、被災地の最前線で支援活動に取り組まれている、金沢大学、北陸学院大学、石川県立大学富山大学、新潟大学、長岡科学技術大学、福井大学などのメンバーが参加しています。

輪島市で活動する北陸学園大学の学生ボランティア 2024年5月


資金の使い道・スケジュール

災害支援を行っている石川県、富山県、新潟県、福井県の学生ボランティア団体を中心に、必要に応じてそれ以外の地域の学生ボランティア団体に応募を募り、支援活動に3人以上が参画していることを条件に、私たちの支援する会の配分委員会(毎月オンラインで開催・委員長 高林秀明 熊本学園大学教授)の審査を踏まえて、支援に参加する学生数や支援活動内容に応じて、団体からの支援にかかった必要経費の請求を領収書等により審査の上、毎月「支援金」を提供します。

被災に必要な資材の購入、被災地までの交通費、被災現場での活動経費等に使っていただきます。1申請活動あたり上限20万円、少なくとも25活動プロジェクトに支援したいと考えています。

8月から、1カ月ごとに支援金が続くまで支援金の請求を受け付け、大学のボランティアセンターや学生ボランティア団体に、請求書に基づいて支援金を支給します。支援金の総額から、報告書の作成費と本サイトの手数料を除いた全額を、支援金の続く限り配分します。


2024年8月末 クラウドファンディングによる支援金募集終了

2024年10月~ 毎月上旬に支援金配布

2024年4月 報告会開催 報告書送信


・連携先・受け入れ先の団体:自治体やボランティアセンター、被災地の町内会や集落、支援団体など

・活動予定地域:能登半島地震における被災地全域を対象

・活動予定時期:2024年9月~2025年3月

・今回の支援方法:学生ボランティアによる避難所や仮設住宅団地や集落などの被災者や生徒や子供たちの生活や教育、イベント開催などの支援


リターンのご紹介

被災地の復興と支援に関する報告冊子を作成してメールでお送りします。報告書は、災害と支援の第一線の専門家と支援活動に参加した学生たちの共同作業で作成します。

また、プロジェクト代表の室崎または呼びかけ人が支援者のご希望に応じた研修を実施します。


最後に

苦しんでいる被災者を思い、必死で活動してくれる学生を思い、物心両面からボランティア活動を支えてください。若者は、被災地復興の力です。未来社会づくりの力です。

このプロジェクトは多数の呼びかけ人の思いがつまっています。


呼びかけ人(順不同)

安部美和(東海大学) 天野和彦(福島大学) 荒木裕子(京都府立大学) 石川永子(横浜市立大学) 磯打千雅子(香川大学) 稲垣文彦(中越防災安全推進機構) 鍵屋一(跡見学園女子大学) 片岡奈津子(NPO法人そーる) 神原咲子(神戸市看護大学) 木村佐枝子(桃山学院教育大学) 小山真紀(岐阜大学) 酒井明子(福井大学) 阪本真由美(兵庫県立大学) 佐藤翔輔(東北大学) 柴田祐(熊本県立大学) 菅磨志保(関西大学) 菅野拓(大阪公立大学) 杉浦健(共働プラットホーム) 鈴木智惠子(佐賀大学) 高木亨(淑徳大学) 高橋真里(香川大学) 高林秀明(熊本学園大学) 田中純一(北陸学院大学) 竹内裕希子(熊本大学) 田中尚人(熊本大学) 津田由起子(ぶどうの家) 湯井恵美子(福祉防災コミュニティ協会) 長谷川順一(建物修復支援ネットワーク) 藤室玲治(福島大学) 増野園恵(兵庫県立大学) みえ防災市民会議 宮定章(和歌山信愛大学) 村江史年(北九州市立大学) 村松淳司(東北大学) 室崎益輝(兵庫県立大学) 安富信(神戸学院大学) 山口由美子(西南学院大学) 山中弓子(NPO法人そーる) 山本克彦(日本福祉大学) 山本康史 吉椿雅道(CODE海外災害援助市民センター) 李永俊(弘前大学) 李仁鉄





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