【自己紹介】
プロジェクトページをご覧いただき、ありがとうございます。ヤマネアートプランニング代表の山根と申します。私は、京都市在住で、ポスター作家の制作に30年間携わりながら、具体の芸術家、イラストレーター、陶芸作家、漆芸作家、絵本作家、版画家、写真家、ファッションデザイナー、小説家などの知遇を得ながら、作品集などの制作や展覧会、各種イベント企画に参画して活動しています。
今回のプロジェクトでは、画家・岡田嘉夫の作品集『岡田嘉夫——綺想の絵師』を制作し、彼の素晴らしい作品を広く紹介したいと考えています。このプロジェクトには、デザイナーとして作品集制作のエキスパートである西岡勉氏を迎え、製版及び印刷では、美術印刷で定評のある株式会社サンエムカラーが協力し、岡田嘉夫展実行委員会の岡田画伯の近親者・今野敦史氏が実行委員長として参画しています。
【プロジェクトで実現したいこと】
岡田嘉夫(1934~2021)は、50年間の画歴がありながら1971年~1976年の6年間にわずか7回の個展しか催さず、その後は、絵筆をもって多くの分野の作家と共作してきました。彼の作品は以下の5つのジャンルに分かれます。
- 浮世: 現代の浮世絵師としての「おんな絵草紙」
- 源氏: 『週刊朝日』連載の田辺聖子との「新源氏物語」
- 雅: 「小倉百人一首」「今昔物語」などの古典を描いた王朝絵巻
- 歌舞伎: 橋本治と共に歌舞伎をバロック的な世界に引き込んだ作品
- 奇譚: 「マルメロ草紙」「夢幻美女絵巻」などの奇想美
このプロジェクトでは、岡田嘉夫の代表作600点を厳選し、A5サイズのオールカラーで約280ページの作品集を制作します。これにより、多彩なジャンルと美しい線描、色彩の魅力を伝えることを目指しています。
〈表紙が決定いたしました〉
岡田嘉夫の制作した作品は3000とも5000ともの点数を数えますが、その中から代表作600点をオールカラーで収録。
A5判(変形)280頁をコデックス装仕立てで、多彩な作風と豪華な描線、艶やかな色使いを披露する作品集を目指しています。
【内容見本】
1:浮世/Ukiyo・・・現代の浮世絵師と称される岡田の「おんな絵草子」
2:源氏/Genji・・・週刊朝日連載の田辺聖子との「新・源氏物語」
3:雅/Miyabi・・・「小倉百人一首」や「今昔物語」などの古典を描いた王朝絵巻
4:歌舞伎/Kabuki・・・岡田の愛した歌舞伎の江戸・バロック的世界
5:奇譚/Kitan・・・橋本治や皆川博子とのコラボによる岡田の奇想美
【岡田画伯と山根の出会い・プロジェクトの結成】
今から遡ること15年前、小社宛てにポスター、チラシ、パンフレット制作の依頼が「(財)上方文化芸能協会」(上方の文化芸術を残すという司馬遼太郎の「勧進のことば」発起文をもとに作られた財団)からありました。そこから送られてきた袋の中には、今まで見たことのないイラストや多色使いの文字。巧みに組み合わされた指定紙と原画。その作者が岡田画伯でした。当時日野市にお住まいだった画伯とは、宅急便と電話でのやり取りで、5年以上も対面のないまま仕事を遂行していました。
お会いできたのは、2015年神戸に居を移されてからで、特に昔ながらの原稿指定方法で出稿されていた画伯にとって、若い編集者がアナログの指定原稿には疎いため多少の苦労があったようで、心おきなくアナログ製版が出来る環境で、その上、過去の作品が最新のデジタル技術でコラージュが可能に出来る技量を持ったサンエムカラーの制作陣と意気投合されたことも、その後の急速な新作の制作意欲が湧いてこられたと認識しております。
洒脱な色香を出す作品や、平安絵巻・源氏絵巻を題材にした時代風景と着物描写、役者絵や歌舞伎をテーマにした壮大な物語、そして版画や外国を舞台にした晴れやかでエキゾチックな物語など、あらゆる風景と人の表情を表した岡田画伯の作品があります。その出版物は、大きく2つに分けることができます。ひとつは、共著で小説家と綿密な、時には丁々発止の議論のもとに作画された本と、もうひとつは、表紙やトビラ、文中の挿絵制作に分けることができます。
しかし、今までの過去50年岡田画伯がどんな絵を描いているかを網羅している本が無く、ご本人も集大成として作品集の出版や展覧会の開催を計画していました。しかし、2021年1月岡田画伯の突然のご逝去によって企画が中断してしまいました。
2年後の2023年1月、3回忌法要で集まった方々からの応援の声があがり、まずは作品集の制作を始めようと話が進みました。しかし残された作品は、分散して保管されているので3,000枚なのか5,000枚なのか、それすら不明なため、まずは出版された本に掲載された原画の写真撮りから始めました。
2023年4月、撮影作業は延べ2ケ月で約600点。
2024年1月、改めてすべての絵を整理するのに、まだ数年掛かるという見込みから、一区切りして、まずは1冊出版しようと意見を集約。再スタートをして1ヶ月で700点を撮影。
2月、デザインレイアウトを西岡勉氏に依頼。
5月、出版用の資金不足が露呈。
6月、クラウドファンディングを実施するための準備を行った。
【返礼品】
※金額は消費税込、送料込の表示です。
※作品集の一般販売予定価格は税込6,600円です。
※リターン品のポストカードは、今回のクラウドファンディング用に準備した品となります。
※リターン品のTシャツ、版画に関しても今回のクラウドファンディング用に準備した品となりますが、こちらは今後の展開によっては販売を行う可能性があります。
※作品集の完成が遅れる場合は、発送も遅れる可能性があります。その場合は、支援者様に別途メッセージなどにてご連絡さしあげます。
※リターンの発送は委託する企業が発送を担当します。お届け先情報は、委託する企業に共有致しますので予めご了承ください。
ポストカード
お申し込みの方全員にポストカードセット(7枚入り)を提供いたします。
Tシャツ
サイズは、S,M,Lからお選びください。
作品名「あくび」
作品名「男爵」
Aコース 6,000円 200口
作品集1冊+ポストカード1セット
Bコース 10,000円 100口
作品集1冊+Tシャツ1枚(2種の内から)+ポストカード1セット
Cコース 12,000円 40口
作品集2冊+ポストカード2セット
Dコース 15,000円 20口
作品集3冊+ポストカード3セット
Eコース 10万円 1口限定
作品集1冊+ジークレ版画「黒蜥蜴」1枚+Tシャツ1枚(2種の内から)+ポストカード1セット
*「黒蜥蜴」の詳細:ジークレ版画、2017年作、シートサイズ:53,0x42,8cm お渡しedは 9/100 ジャーマンエッティング紙
Fコース 10万円 1口限定
作品集1冊+ジークレ版画「朧月夜」1枚+Tシャツ1枚(2種の内から)+ポストカード1セット
*「朧月夜」の詳細:ジークレ版画、2018年作、シートサイズ:45,0x54,2cm お渡しed は9/100 ジャーマンエッチング紙
Gコース 15万円 1口限定
作品集2冊+木版画「蛍」1枚+Tシャツ1枚(2種の内から)+ポストカード2セット
*「蛍」の詳細:木版画、1974年作、シートサイズ:39,5x30cm 越前和紙
Hコース 15万円 1口限定
作品集2冊+木版画「松風」1枚+Tシャツ1枚(2種の内から)+ポストカード2セット
*「松風」の詳細:木版画、1974年作、シートサイズ:40,0x30,5cm 越前和紙
Iコース 15万円 1口限定
作品集2冊+木版画「若葉」1枚+Tシャツ1枚(2種の内から)+ポストカード2セット
*「若葉」の詳細:木版画、1974年作、シートサイズ:39,0x31,5cm、越前和紙
Jコース 15万円 1口限定
作品集2冊+木版画「明石」1枚+Tシャツ1枚(2種の内から)+ポストカード2セット
*「明石」の詳細:木版画、1974年作、シートサイズ40.0x32.0cm、越前和紙
Kコース 20万円 1口限定
作品集2冊+木版画「夜あらし」1枚+Tシャツ2枚+ポストカード2セット
*「夜あらし」の詳細:木版画、1974年作、シートサイズ:48.0x40.0cm、和紙 お渡しed55/100
Lコース 20万円 1口限定
作品集2冊+木版画「寝乱れ」1枚+Tシャツ2枚+ポストカード2セット
*「寝乱れ」の詳細:木版画、1974年作、シートサイズ32,5x44,0cm、和紙 お渡しedは 68/100
Mコース 30万円 1口限定
作品集3冊+木版画「サーフィン娘」+Tシャツ2枚+ポストカード3セット
*「サーフィン娘」の詳細:1974年作、木版画、シートサイズ:32,5x44,0cm,和紙 お渡しed は89/100
【クラウドファンディング】
《スケジュール》
8月20日頃 クラウドファンディング契約・開始
10月20日 クラウドファンディング終了
10月30日 作品集完成
11月初旬 支援者に返礼品順次発送
《資金の使い道》
印刷費:700,000円
輸送費:80,000円
手数料:220,000円
【最後に】
何千枚と描いた挿絵や絵の中から厳選された600点をお届けします。岡田嘉夫の多彩な作品をもっと知っていただきたいという思いから、クラウドファンディングを通じて皆様のご支援をお願い申し上げます。これからも岡田嘉夫の作品発掘を続け、次世代に伝えていくための応援をよろしくお願いいたします。
【岡田嘉夫プロフィール】
1934年(昭和9年)10月25日、神戸市中央区に生まれる。
1953年(昭和28年)兵庫県立長田高等学校を卒業後、神戸ドレスメーカー学校(後の神戸ファッション造形大学)などで服地やデザインについて学ぶ一方、デッサンや絵画技術向上のため自己研鑽に務める。この頃、昭和を代表する挿絵画家・岩田専太郎に出会い、大いに影響を受けることとなった。
1963年(昭和38年)神戸にてグラフィックデザイナーの活動を開始。OS映画劇場及び、ミムラの嘱託デザイナーを務める。
1971年(昭和46年)挿絵を中心に本格的な画家活動を開始。
1973年(昭和47年)講談社出版文化賞受賞
2021年(令和3年)1月31日、腹膜炎のため死去。86歳没。
【作品集の詳細】
岡田嘉夫の代表作600点をオールカラーで収録し、豪華なコデックス装で仕上げた約280頁の作品集を目指しています。デザインは西岡勉氏、製版と印刷は株式会社サンエムカラーが担当します。
【岡田嘉夫・・・綺想の繪師】
「〈岡田芸術〉とは、低俗に堕する一歩、半歩手前に踏みとどまっての曲技のみごとさなのです」と、デビュー展を観た岩田専太郎を感嘆させた岡田嘉夫。美人画家の系譜を受け継ぎながら、現代の官能を表現する絵師として独自の世界を構築してきました。
その多くは、田辺聖子、橋本治をはじめとする小説家との共作による源氏物語等の古典や歌舞伎、あるいはエキゾチックな奇譚をテーマにした絵物語形式の書籍や版画作品として遺されています。岡田は多岐にわたる作品群を網羅した自身の集大成となるべき作品集を計画しながら、果たせないまま2021年に死去。その死を惜しむファンや友人達とともに、岡田の意志を継ぐべく作品集の出版を進めています。
【作品集仕様】
タイトル:岡田嘉夫――綺想の絵師
サイズ:A5判変形(215x150mm)・右綴じ
製本:コデックス製本
総頁数:約280頁(カラー270頁)
絵:岡田嘉夫
企画制作:山根克彦
デザイン:西岡 勉
作品撮影:株式会社サンエムカラー、薮田和久(スタディオ・ウーノ)
資料提供:今野敦史
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発行者:岡田嘉夫展 実行委員会
発行日:2024年11月1日
販売元:株式会社燦京堂 京都市南区吉祥院嶋樫山町37
印刷:株式会社サンエムカラー
製本:新日本製本株式会社
一般販売予定価格:6600円(税込)
発行数:500冊
最新の活動報告
もっと見る「岡田嘉夫作品集出版記念展」について
2024/11/25 10:19京都東福寺での「岡田嘉夫作品集出版記念展」には、関西は勿論栃木、埼玉、横浜、静岡、広島など遠方よりご観覧いただき有難うございました。館内でわずか6分ですが、映画の一部を上演いたしました。本編は、本年12月7日(土)より東京・東中野の映画館「ポレポレ東中野」にて、岡田嘉夫x橋本治 両氏による豪華本【マルメロ草紙】(集英社)の製作過程をドキュメント映画として上映されます。現在の所、東京地区での上演予定だけですが、他地区での上演が決まれば順次お知らせいたします。 岡田嘉夫関連のニュースが有りましたらお知らせいたしますので今後ともよろしくお願いいたします。 もっと見る
ご支援者頂いた皆さまへ
2024/11/07 09:56ご支援者頂いた皆さまへ この度は大変お世話になりました。「綺想の繪師—岡田嘉夫作品集」が完成し、11月7日〜9日にかけてお送りいたします。 配達業者:日本郵便便名 :レターパックプラス600 :ゆうパック差出人名:ヤマネアートプランニング(京都市) *対面でのお届けになります(ポスト投函ではありません)*いずれの便も追跡番号で確認が出来ますので、11月12日までに 届かない場合、artist@kki.biglobe.ne.jp 宛てに連絡をお願いいたします。 今後とも岡田嘉夫作品や出版物などを宜しくお願いいたします。ありがとうございました。 もっと見る
ご支援いただいた皆様へ
2024/10/30 10:28現在の制作状況をお知らせいたします。作品集の印刷は終了しまして製本の作業に掛かっています。前回でもお知らせしましたが、コデックス・ドイツ装製本という少々手間のかかる作業が待ち構えていまして、現在の発送予定は11月7日~9日となっております。もうしばらくお待ちください。また、返礼品E~Mまでの版画をお申込みいただいた皆様には、一足先に版画のみ、11月1日(金)配達でお送りさせていただきます。(作品集、Tシャツは後日別送いたします)ご検収の程、宜しくお願いいたします。 もっと見る
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