光を活用した”新しい”製品を創る

 

朝日テクノ(株)の宮田泰明と申します。31才で、まだ、仕事の修行中です。当社は導光板の加工メーカーですが、中小の加工メーカーであっても自主独立の精神を貫くためにはオンリーワンの製品を開発する必要があると考え、社内数名で頑張って、6年間新製品開発を続け、ようやく世界初の内部加工導光板を創りました。

導光板という製品は、面発光製品の1部品であり、地味な存在なので、一般には慣じみがないだろうと思います。

又、導光板は、誘導表示板や発光ポスターパネルなどの業界用途も数多くあるものの、新技術の導光板でこれらの製品に参入するには加工設備に大きな投資が必要です。金額の大きい投資をする資金は今はありません。

従って今保有している小型の加工機で作ることのできる製品に絞って商品化を目指し、実績を積み上げてステップを踏んで進んで行く計画を立てています。

そこで、極力一般の方々に判っていただける様な用途に絞って、順次製品化していき、製品情報を見たり、完成品を手に取って使ったりする過程で「技術」を知っていただくことを目指してプロジェクトを立ち上げました。多くの方に関心を持っていただけるよう、良いプロジェクトを展開させていきたいと思っておりますので、是非賛同していただき度く、お願い申し上げます。

 

LEDを光源とした「エッジライト導光板」を使った、いろいろな用途の「光利用製品」を開発し、順次販売していく事を企画しています。

光利用製品の内容については、今考えている製品は後述しますが、まだ検討中の物もあるので全容をお知らせすることは現時点では出来ません。

このエッジライト導光板は、バックライト部品として多くの用途に使われていますが、今回、透明板厚内部に反射用の加工痕を形成配列するという、世界初の導光板の開発に成功しました! 用途に応じてこの新しい導光板を使用した製品も創っていく計画です。

 

普通、導光板は、片側の面に反射用の加工痕を印刷したり、溝加工しているため、扱いにくい製品となっているのですが、内部加工の導光板は両面の表面がフラットであるため、ハンドリングがしやすく、副資材の貼りつけも不要であるため、用途開拓が可能な導光板と言えます。 

 

電源ONで面発光ライトパネル

 

電源OFFで完全透明な板

 

表面がフラットなので水洗いも可

 

例えば一例として、光シャッターや光カーテン、水槽内に水に漬けた形での照明、としてお使いいただく方法もあります。

 

内部加工の加工痕配列を工夫すれば、文字や絵柄を光らせるデザイン照明などの用途もあります。お望みの部屋の雰囲気に種々変えていくことも可能です。

 

 

 

 

 

「照明」製品については、導光板そのものを、ズバリそのままで照明として使用する導光板パネル照明(ライトパネル照明)という使い方もあります。また、パネルを曲げることで「曲面パネル照明」という新しい使い方も可能です。

 

 

曲面パネル照明(試作品段階の写真)

 

更に、ライトパネルの特徴を生かせる用途として、発光トレーサーがあります。習字の手本を写したり、デッサンや絵を写すことができるものです。

また、光る台の上に、壺やガラス細工品などを置いて飾る、というおしゃれな使い方も可能です。

 

 

 

そして今回、「光誘引捕虫器」と「光療法・光美容パネル」及びデザインライトパネルの3つをリターン商品として用意しました。

 

専門的な説明になりますが、蚊などの飛翔害虫の複眼の奥に、タぺタスという物質があり、そこに360~380μmの波長の光が当たると「走光性」という本能が刺激される、ということが、虫の生態として解明されています。

判り易く言えば、特定の波長の光に向かって蚊などが勝手に飛んでくるという本能を利用して、その光の周りに粘着シートを置き、捕獲するという器具が、「光誘引捕虫器」です。

 

 

 

 

 リビング等の壁につければ、短時間で害虫が捕獲できる優れものです。

 

もうひとつの製品、「光療法」ライトパネルは、移動可能な2枚のライトパネル(スタンドつき)を、朝に20~30分間、上半身に光を浴びるように使います。

朝に太陽光を浴びると身体にも心にも良い、と言われています。その環境を人工的に作り出し、体内リズムを正常化させることで心も落ち着かせます。さらにその結果、肌の美容にも効果がある、という製品です。

 

              写真は試作品

 

電気スタンド代わりに使っていただいて、新聞や本を読んだり、又、化粧鏡を置いて、化粧していただく時の照明として使っていただくことでもOKです。現在は設計段階であり、完成品づくりは順次進めています。

また本製品は、医療器具ではないので、強い光を敢えて避けています。効果はお客様の感覚に個人差がありますため、一定の効力を必ずしも保証するものではありません。

3つ目のリターン商品として「デザインライトパネル」を用意しました。ご希望の名前・ロゴ等を透明板厚内部に形成してその部分だけを明るく光らせる、という製品です。将来は大型サイズも作れるようにする計画ですが、今は小型サイズしか加工できないのでA4サイズでご提供することにしています。

 

光利用製品は、順次具体製品化を計り、最終的には業務用の用途にも広く使われる製品へと、用途展開していく予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 2016/07/05 09:35

    まずは、当社のプロジェクトに出資いただいた方々、ありがとうございます。   新しい導光板の開発については、導光板の性能を多角的に拡大し開発する技法と、用途を見つけて、その用途に特化した製品開発との2つの流れがあり、今、両方を並行して開発しております。 この中で、性能の多角化については、下...

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