初めまして、OUR FAVOURITE SHOP(以下OFS)です。
OFSは、クリエイティブユニット・KIGI(植原亮輔・渡邉良重)が、bluestract、丸滋製陶と共に、2015年7月、東京・白金にオープンした、ギャラリー・ショップです。
OFSでは、KIGIが手がけたプロダクトほか独自の目線でセレクトした商品などを取扱い、OFSの考える文化を発信していく場として、多くのクリエイターとともに、展示、イベント、ワークショップなど定期的に企画してきました。
OUR FAVOURITE SHOP ホームページ
http://ofs.tokyo/
写真左上より:『三人の装丁』(葛西薫+服部一成+菊地敦己)、『アワ フェイバリット笑店~沖縄料理と落語の夕べ~』、『dropス』(薗部悦子×渡邉良重)、『オードリーのための音楽会』(阿部海太郎 / Janis Crunch / 葛城梢)
そのOFSが、今年、KIGIと共に「白金五丁目アワード」を立ち上げました。
ロフトワークの新サービス「AWRD(アワード)」の編集長、金森さんからのお話がきっかけで、お店とクリエイターが出会うきかっけになるようなアワードを作ろうということになり、「ジュエリー・クラフト」「フード」「アート」の3 つのカテゴリーから作品を募集。KIGIと各分野の専門家が審査を行い、受賞者には、店頭での販売やイベント、展示を行うチャンスが与えられるような仕組みにしました。
「白金五丁目アワード」https://awrd.com/series/shirokane_award
一体どれ位の募集が来るのかも検討のつかないまま始めたアワードでしたが、、、、第一弾の「ジュエリー・クラフト部門」では、想像を遥かに上回る、111 もの作品が集まりました!
ジュエリー作家の薗部悦子さんをお迎えして行われた二次審査。
ファイナリストに選ばれた作品が並んだ部屋に入るなり、作品の持つ熱量にテンションが高まる審査員たち。
作品のディティールだけでなく、その作品に込められた背景やその未来まで、一点一点に丁寧に向き合い、二時間以上にわたって行われた審査の末、応募作品の中から、受賞者5名を選出。
予想を超えたハイレベルな作品との出会いに、審査員側も刺激を受け、「皆よく考えて作っているね」「もっと色んな人に出会いたいね」などの声が上がり、若いクリエイターへの今後の期待が高まりました。
《ジュエリー・クラフト部門 審査リポート》
https://awrd.com/blog/2018/6/repo-shirokane_awrd_vol2
《ジュエリー・クラフト部門 審査結果》
https://awrd.com/award/shirokane_awrd01
そして「この優れた作品を実際にお客様に届けたい!」「今後もこのアワードを継続して行っていきたい!」という気持ちが高まり、クラウドファンディングを立ち上げることになりました。
それぞれの作品をプロダクトとして完成させるまで、各デザイナーとブラッシュアッププロセスを踏み、彼らのクリエイションを紹介する受賞者展示の開催を実現。
クラウドファンディングを通じて受注販売を受け付けるウェブと連動した展示となっています。
作品は全てデザイナーが一つ一つ制作し、ここでしか手に入らない貴重な一点ものも!(ディティールはリターンカテゴリーにてご紹介しております。)
「白金五丁目アワード ジュエリー&クラフト展」
会期: 8 月1 5 日( 水) ー 9 月2 日( 日)
時間: 1 2 : 0 0 - 1 9 : 0 0 月・火定休( 祝日を除く)
ただし、最終日9月2日は17時まで
会場:OFS Gallery
http://ofs.tokyo/awrd_exhibition
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【受賞展示作品】
<グランプリ>
上島珠恵「floating」
トレーシングペーパーに熱を加え制作された作品。今までに見た事のない技法と、素材やアイディアに留まらずジュエリーのデザインとして細部までこだわり、丁寧に落とし込んでいる完成度が評価の対象となりました。審査員からの圧倒的な支持でグランプリに選ばれました。一つとして同じ表情を見せない偶然性も魅力です。 (作品価格:19,440円/税込 ・送料別)
Instagram : @tamako6959
< 準グランプリ>Emika Komuro「something rather than nothing」
作家が自身の感覚を探るようにドローイングを描いてから、加工、七宝の焼成、完成まで、手作業で制作されています。七宝焼きの懐かしさ感じる質感に加え、新しさも感じさせる仕上がりが魅力的な作品です。全て一点物で、ひとつひとつに作家の思いが込められています。 (作品価格:37,800〜96,200円 / 税込・送料別)
Instagram : @emika.komuro
<優秀賞>MANAMI AOKI「櫛いれる木」
角材を叩いた後、細かく裂いて制作。檜で髪のような質感を表現したブローチ。オブジェにもなりそうなインパクトと、作家の根気が感じられる作品。今回はアクセサリーとしてもより着けやすいように、応募時より一回り小さく制作しました。 (作品価格:24,840円 / 税込・送料別)
Instagram : @_manami__aoki_
<優秀賞>
Yuki Yoshioka「seacret」
中に入ったパールが、正面からは見えず、身につけた人の目線から見える形でデザインされた作品。作家の繊細な感性が、完成度も高くシンプルな表現で魅力的に落とし込まれています。 (作品価格:8,640円 / 税込・送料別)
Instagram : @yoshioka_yuki
<OFS賞>koichimatsumoto
植物を主なモチーフとし制作されている白磁のアクセサリ。当初予定していた賞ではありませんでしたが、繊細なつくりとモチーフの可愛らしさが素敵で、OFSから是非ご紹介したい作品として選出しました。 (作品価格:7,560〜9,720円 / 税込・送料別)
Instagram : @koichimatsumoto.ceramic
これらの作品は、展示期間中、実際にOFSで手に取る事ができ、作家の在廊日には、そのクリエイションについて直接話を聞く事ができます。
展示の様子や、作家の作品に対する思い、関連イベント等を、活動報告にてお知らせしていきます。
また、今後も「白金五丁目アワード」ではアート部門の審査や展示などが予定されており、その様子も、活動報告他、OFSのSNS、AWRDのブログ等でお伝えいたします。
OFS Facebook https://www.facebook.com/ofs.tokyo/
OFS Instagram https://www.instagram.com/ofs_tokyo/
OFS Twitter https://twitter.com/OFS_TOKYO
手探り状態で始めたこのアワード。参加された方々との交流の中で、気付かされた幾つかの事がありました。
※「ジュエリー・クラフト部門」応募期間中行われた講評会
講評会の様子 → https://goo.gl/2rKJdt
応募を考えている方々とディスカッション形式で行われた講評会では「作家性の高いもの」と「売れるもの」の狭間で生じる悩みから、価格の付け方などの具体的な疑問まで、規定の時間では収まらない程たくさんの現場の声を聞く事ができました。
※お菓子研究家・福田里香さんを招いて行われた、第二弾「フード部門」二次審査
「フード部門」で行われたプレゼン形式の公開審査では、一般参加者から「美味しい」と口々に出る生の反応や、一線で活躍する福田さんのリアルで具体的なアドバイスから、挑戦者が気づきと手応えを確かに掴んでいる様子でした。また、主催者側の私たちも、ここで生まれた空気感に、このアワードが持つ意味を、改めて感じ取った瞬間でもありました。
《フード部門 審査リポート》
https://awrd.com/blog/2018/8/shirokane-food-report
《フード部門 審査結果》
https://awrd.com/award/shirokane_awrd_vol2
このような場面に遭遇する中で、クリエイターが構想段階にあるものを、世に出していく時にぶつかるいくつかの課題、一人で考えているとなかなか進まない部分を、専門家からの実践的な意見を聞く事で得られるものは大きいと感じました。また若いクリエイターの真摯に取り組む姿に、その場にいた誰もが触発されていく様子を見て、この交流の中に、良い熱量が生まれそうな予感がしました。
お店というと、プロダクトとして完成したものではないと取り扱いが難しい中で、OFSでは、お店とはこうあるべきという概念を払い、様々な作品や作り手の方々との接点を持ち、紹介してくような動きを生んでいけたら、と思いました。
なんでも手に入りやすく、色んなものがすぐに作られてしまう今の世の中で、じっくりと関わりあいながら育てていくプロセスは、今とても重要で、必要なものではないかと感じます。
皆様から支援いただいた資金は、今後の「白金五丁目アワード」開催と、それに伴う、展示&イベント開催への費用に活用させていただきます。また、ジュエリー作品購入支援は、各デザイナーの活動資金ともなります。
・展示会場設営費
・プロジェクト運営費
・プロジェクト宣伝費
・グッズ、リターン制作費
・各ジュエリーデザイナー活動資金
・AWRDプラットフォーム利用料
・クラウドファンディング手数料
上記でご紹介しました、白金五丁目アワード「ジュエリー・クラフト部門」受賞者5名の作品をリターンとして受注販売する他、プロジェクト賛同支援として、以下のリターンをご用意いたしました。
※リターン価格は全て送料/税込となります。
※内容詳細はリターンカテゴリーにてご紹介
①【渡邉良重デッドストックコレクション】3,500円 ※サイン入り
②【KIKOF 晩酌セット】7,500円
※KIKOF SAKE set(送料含め通常価格より最大で2,690円お得)+ 滋賀の名産品「赤こんにゃく」
③【KIKOF CAFEセット】5,500円
※KIKOF Mug(送料含め通常価格より最大で2,530円お得)+ 信楽高原紅茶のセット
※マグカップは4色の中からお選びいただけます。
④【KIGIの講演会+居酒屋でワイワイ 限定招待】8,000円 ※ご飲食代込みのお値段。
⑤【OFS Gallery 1日レンタル】40,000円
※通常レンタル料 50,000 / 1日 をお得にお貸出しします。
また、全てのリターンに、このプロジェクト限定としてKIGIがデザインした「白金五丁目アワード会員バッチ」がつきます。強さを象徴するライオンがモチーフとなっています。
参加する人みんなが発想して、今までにない面白いものが生まれたら、どんなに楽しいだろうかと思います。また、このアワードを通して若手作家のデビューのきっかけになるといいなと思います。
参加される全ての方を含めた“OUR=わたしたち”が一緒に新たな価値を見つけ、OFS(OUR FAVOURITE SHOP)のある白金五丁目から発信していく。それが「白金五丁目アワード」です。
今までに見た事のない、新しい何かがうまれるかもしれないこの現場に、是非立ち会ってください。
KIGIからのメッセージ
今回のアワードをやってみて、とても良い作品に出会いました。自由で大胆な発想をしていたり、良くやるな、、、と思うほど時間と根気が入った作品だったり。みなさん素材の研究をすごくされていて、作り方を発見しながら、それを楽しみながら作っているのが伝わりました。そしてそれをきちんとジュエリーに昇華させる力もあって、すごいなと思いました。皆の持つ可能性に期待を感じました。このように若い人の才能を見つけて、時間をかけて一緒に育てていく助けになれば良いと思います。是非、一緒に新しい才能を探していきましょう。
渡邉良重
世の中に、いろんなコンペティションがある中で
何故、我々が新しく白金五丁目アワードを開催することにしたかというと…
若い才能を見つけ、応援したい。
かつては僕らも色んなコンペに出すことで成長させてもらい、今があると感じています。
これからは僕らがその若いクリエイター達を応援してあげたい。そして、せっかくスペースがあるのだから、この場所で何かが生まれてくる瞬間をリアルに見てみたい。そんな思いもあります。
グラフィックデザインのコンペは毎年審査員をやらせてもらっているので、それ以外のコンペを開催し、できるだけOFSと関係のあるジャンルをと思い、まずは、ジュエリー、食、アートのジャンルにしました。
これから、定期的に開催できるかわからないけど、みなさんからご支援をいただくことで、できる限り開催していきたいと思っています。
そして、OFSがある商店街「白金北里通り商店会」もまた盛り上げていきたい。
ここは、恵比寿、広尾、白金高輪、その3つの駅からは少し離れてますが、美味しいお店も多く、楽しいお祭りなどもあり、下町情緒あふれる素敵な商店街です。少しでも多くの方に来ていただきたいと思っています。
是非、応援宜しくお願いします。
植原亮輔
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