プロジェクト本文

こんにちは、RiverSideRambler(リバーサイド・ランブラー)です。私は東京都で源流フライフィッシングをテーマとしたアウトドアギアのガレージブランドを運営しております。

このプロジェクトについて

これは主にアウトドアで使う給湯用のアルコールストーブを製作するプロジェクトです。私の造ったRSR Stoveは最先端の燃焼理論に基づく構造を、世界的に見ても稀有なアルミ合金削り出しで再現した製品です。先ずはCAMPFIREで発表させていただき、その後、多くの方に使っていただけるような体制を取りたいと思っております。

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高火力なトルネード燃焼

アルコールストーブの進化形 RSR Stoveとは

アルコールストーブは燃料用アルコールを使った携帯用のコンロです。軽量でシンプルな構造ゆえ故障が少なく、燃料用アルコールは僻地でも入手することが出来ることなどから世界中のハイカー、キャンパーの間に広く普及しています。

しかし、一般的にアルコールストーブは他の燃料を使ったストーブ(ブタン、プロパン、ガソリン)と比較し効率が悪いとされています。確かにアルコールはガスやガソリンに比べ熱容量が小さいため火力が弱いことは事実ですが、改善の余地は多いのではないかと私は考えます。何故なら、多くの市販品アルコールストーブは100年以上前に発明された構造のままで今でも生産が続いている生きた化石のような製品で、基本設計が古いためにアルコール燃料本来のパフォーマンスをフルに活用出来ていないと思うからです。

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専用ゴトクにRSR Stoveを設置し簡易風防を取り付けたところ

アルコールはガスやガソリンに比べて取り扱いが容易なため、空缶を使ってアルコールストーブを自作をする方が世界中に沢山います。”Youtube”などでアルコールストーブを検索すると、空缶アルコールストーブが燃焼している様子を沢山見つけることが出来るでしょう。

空缶を使った自作派達は日々研究を重ね、競ってWEB上に新たな作品を発表しており、近年アルコール燃料とは思えないほど効率の良いストーブを開発するに至っています。その中でもCHS※と呼ばれている毛細管現象を利用した仕組みのアルコールストーブの構造は、もはやアートの領域にまで昇華された感もあり、私は大きな可能性を感じました。

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平型クッカー内に全てのパーツを収納可能

しかし、空缶自作派が作る最先端のストーブを再現するためには高度な加工テクニックが必要です、初めて自作する人にとって敷居が高い感じは否めません。そこで私は、空缶で自作を行わずとも高火力で安定的に燃焼する最先端のアルコールストーブを市場に提供したいと考え、このRSR Stoveを作りました。

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精密な加工を施したアルミ合金製

RSR Stoveは空缶自作派の最先端の燃焼理論を基に、デザイン、試作を重ねアルミ合金の削り出しによって独特な形状を作り出し完成した製品です。市販されるアルコールストーブと比べてもトップクラスの高火力、燃焼効率と思われます。また、空缶アルコールストーブと比べ丈夫ですし、解放型の構造により余ったアルコールを簡単に回収することも可能となっています。

※CHS(Capillary Hoop Stove)毛細管現象を利用し環状燃料気化室を持ったアルコールストーブの呼称

RSR Stove製作の背景

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私の趣味は源流でのフライフィッシングです。

ベースキャンプとなる場所までバックパックを担いで出かけ、そこを幕営拠点にして釣り歩くスタイルが基本形です。出来るだけ釣りに没頭したいので、朝食を摂ったら夕方までベースキャンプには戻らず釣り歩き、釣りの合間に川原で昼食を摂ります。

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(左)ベースキャンプの様子 (右)源流のイワナ

私は昼食の給湯用としてガスやガソリンストーブを利用しません、何故ならガスやガソリンストーブは昼食一回分の利用であっても小さく軽くすることが出来ない仕組みだからです。

そこで、以前は市販の真鍮製アルコールストーブを利用していました。しかし、そのアルコールストーブは気温の高い夏場には問題なく給湯できるのですが、シーズン初頭の気温が低い時期に湯を沸かすことが出来ないことが何度かあり、それがきっかけで高火力なアルコールストーブの開発に興味を抱くようになったのです。

燃焼の仕組みと構造について

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• 毛細管現象
特殊な媒体(カーボンフェルト等)を使うことなく、アウター(容器)とインナーとの隙間で毛細管現象を作り出し素早く気化室に燃料を運んでいます。

• 狭い燃料気化室
狭い燃料気化室は、予燃焼を短縮させ、アルコール蒸気を勢い良く噴出させる効果があるため、高火力になります。

• ブローバック路
高火力の加圧型アルコールストーブはアルコール蒸気の圧力が高くなりすぎると熱暴走を起こすことがありますが、RSR Stoveは気化室からバスタブ(燃料槽)につながるブローバック路によりアルコール蒸気を逃がす事ができますので熱暴走が起きにくく、戻ったアルコール蒸気が再液化するためエネルギー効率も良くなっています。

• 内炎式
炎が内向きにトルネード(うず巻状)燃焼する内炎式は、鍋底全体を素早く面加熱し、熱分布の向上により、燃料効率が向上します。

RSR Stoveの特徴

削り出しによるソリッドなデザイン
一般的に量産されるアルコールストーブは金属板を型枠でプレスして作製しますが、RSR Stoveは金属を削り出して作られています。それによりエッジが立った独特の質感をもたらしています。

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(左)数々の試作品 (右)CNC切削機器による精密な加工

熱伝導率が良く、軽量で堅牢、精密な加工が可能なアルミ合金製
最先端の燃焼構造をシンプルなデザインで再現するためにはアルミ合金が最も優れた素材だと考えます。

取り外し可能な2ピース構造 (メンテナンス性良好)
アルミニウムはアルコールに対する腐食性があり、長時間アルコールに触れていると腐食することが判っています。そのため、密閉式のアルミニウム製アルコールストーブは長期的に安定使用することが難しいのではないかと思われます。RSR Stoveは解放可能な2ピース構造のため、例えば燃料を残して消火した場合でも、残ったアルコールを容易に回収できますし、最後に拭き取ってしまえばアルコールによる腐食は起きません。また、使用しているアルミ合金も比較的腐食に強い、1000番系と6000番系を使っています。

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アルミ合金削り出しによる2ピース構造

耐熱グリースによる密閉
RSR Stoveはメンテナンス性の良い解放型ですが、耐熱グリースにより気化室の密閉が可能です。これにより、アルコール腐食と加圧による高出力という、相反する問題を解決することが出来ました。

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参考データ

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(左)RSR Stove (中)伝統的な真鍮製ストーブ (右)チタン製の三本脚ストーブ

使用クッカー:DUG HEAT-1
使用燃料: メタノール76.6% エタノール21.4% イソプロパノール0.3%

リターン製品の詳細

RSR Stove(40個限定)
今回作製するのはRSR Stoveの試作品から発展したオリジナルバージョンです。金属加工会社に切削の外注見積りを取りましたが精密な加工を要求したため金額が折り合いませんでした。したがって今回リターンとしてパトロン様に提供される製品は作者の完全手作り限定品となります。作製に時間と手間がかかりますので以降、今回の価格より安価で提供する予定はありません。今後、オリジナルバージョンを一部改編し量産モデルを作る計画があります。
直径54mm 高さ37mm 重さ約39g アルミ合金製 シリアルナンバー入り

※性能強化のため微細な仕様変更を行う可能性があります。パトロン様に製品をお届けするまでの間に仕様変更があった場合には、活動報告に随時情報を掲示します。

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RSR Stove専用ゴトク
アルコールストーブによる給湯において沸騰までの時間は、ストーブと鍋までの距離に密接な関係があります。RSR Stoveは専用ゴトクを設計するにあたり給湯試験を繰り返し最適な値を導き出しました。専用ゴトクを使うことによりストーブ本体から地面への熱放出が少なくなります。3つのパーツからなり、折り畳んでクッカー内に収納することが可能です。
組み立て時 高さ95mm 幅 約95mm 奥行 約95mm 重さ 約53g 厚さ1mm ステンレス製
※ゴトクは現在軽量化のため再設計中で、お届け時には多少軽くなる予定です。仕様変更内容が決定次第、活動報告に随時情報を掲示します。

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(左)組立時 (右)収納時 カラビナは付属しません

アルコールストーブ消火蓋セット
通常は下容器にRSR Stoveの気化室密閉用の耐熱グリースを入れて置き、上蓋をして保管します。上蓋をRSR Stoveに被せ消火することで余分な燃料を効率的に回収することが可能です。
上蓋 10g 下容器9g スチール製

ステンレス風防
縦50mm 横300mm 厚さ0.1mm
アルミ缶を切って簡易風防を自作することも可能ですが、オリジナルのステンレス風防には耐久性があります。
※ステンレス風防の仕様は性能強化のため若干変更になる可能性があります。仕様変更内容が決定次第、活動報告に随時情報を掲示します。

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(左)アルコールストーブ消火蓋セット (右)ステンレス風防

集まった資金の使い道

このプロジェクトにより集められた資金はRSR Stoveの製作費用に使います。主な内訳は原材料費、外注加工費、工作機械の消耗部品購入などです。

RiverSideRamblerについて

源流フライフィシングをテーマとしたアウトドアギアの企画・設計・製造・販売を行っています。

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河野辺 元康(Kawanobe,Motoyasu)プロダクトデザイナー
1966年生まれ
大阪芸術大学 芸術学部卒
広告代理店勤務後、IT系企業にてデザイン、事業企画に従事。関連会社取締役等を経て現在に至る。

最後に

MYOG(Make Your Own Gear)と言って、アウトドア愛好家の中にはギアを自作するという文化があります。このところ日本でもMYOGを背景に幾つかのガレージブランドが産声を上げ盛り上がりかけている状況です。日本ではクラウドファンディングを利用してアウトドアギアの製作を行う事例がまだ少ないですが、海外の状況を見ると今後活発になる可能性があると思われます。RiverSideRamblerはクラウドファンディングとMYOGを結びつけて起業するクリエイターの礎になりたいと思っています。

最後まで読んでいただき有難うございましたm(__)m。

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