大航海時代にロタ島を発見したスペイン人によってもたらされたコーヒー。その後、久しく深いジャングルの中に埋もれ、 人知れず生き延びてきたコーヒー。それが、今年6月、突然、深い眠りから覚め、どん底の経済不況に喘ぐロタ島民の救世主になるべく、白日の下に姿を現そうとしています。

プロジェクト本文

▼はじめにご挨拶

私はKFCトライアスロンクラブ代表の大西喜代一と申します。我々は25年前から北マリアナ諸島のロタという島で島民たちと一緒に「ロタブルートライアスロン大会」というイベントを毎年開催しているものです。このイベントを通して、ロタ島民とは強い友情と信頼関係が構築されています。

KFCトライアスロンクラブの詳細は以下のサイトをご覧ください。
http://www.kfctriathlon.com/

                        

▼このプロジェクトで実現したいこと

そのロタ島が2001年勃発の9.11NYテロ以降ずっと深刻な経済不況に喘いでいます。さらに、近年のアクセス(飛行機便)の悪さから南海の孤島と化し、トライアスロン大会開催もままならなくなりました。そんなロタ島の経済状況を20年前のかつての元気だった頃に戻したいと願っています。年1回のイベント開催くらいでは一時的な活性化はできても、どうにもならないと身に染みて分かったからです。

 

【25年前の記憶から】

大西が初めてロタ島を訪れた25年前にある島民宅でご馳走になった一杯の自家製ロタ産コーヒーの記憶と、ジャングルに自生している野生コーヒーがあるという島の噂を元に、ロタ島政府を巻き込んで「第2次ロタコーヒー農園復活プロジェクト」を発足させました。2017年6月のことです。コーヒーには島の経済を活性化させるだけの力があると感じたからです。

それを受け、担当部署となったDepartment of Lands & Natural Resources(DLNR)の役人たちがジャングルに分け入って、野生コーヒー木の調査を開始しました。当初の1年間は貧弱な実しかつけていないコーヒー木しか発見できませんでした。それは、ロタ島民の中でも、実際にジャングルで野生コーヒー木を見た人が数名しかいないことや、噂だけが先行し、現在ではすでに野生コーヒーに関する確かな記憶が島民たちから消え去っていたからです。皆にがっかりムードが漂い始めました。

 

【スペイン統治時代の文献発見】


2018年5月、ロタ島出身のアメリカ合衆国下院議員キリリ氏がアメリカの首都ワシントンDCにあるアメリカ議会図書館で1879年に書かれたとするロタ島のコーヒー栽培に関する文献(全93ページ)を発見しました。それはスペイン語で書いてあり、当時のロタ島管轄の役人(スペイン人)がその支配者であるスペイン国王へのコーヒー等々農産物に関する報告書でした。

16世紀の大航海時代にスペイン国王の支援を受けたマゼラン(ポルトガル人)がグアム島を1521年3月に発見し、スペインの統治下におきました。その後40年ほど経って、ロタ島もスペイン統治下に置かれ、1898年までの約340年間ずっとスペインの統治下にありました。その後、15年間のドイツ統治時代を経て、1914年から太平洋戦争終結までの約30年間に亘って日本の統治下になりました。このようにロタ島には約400年もの被侵略の歴史があります。

 

【大航海時代の力強いコーヒー群生地発見】


皆のがっかりムードが漂う中、2018年6月19日、ひとりの島民のインスピレーションで深いジャングルの奥で青い実をたわわに付けた野生コーヒー木の群生地が発見されました。ワシントンDCで発見されたスペイン文献によると、それらのコーヒー木は大航海時代の1771年頃にロタ島へ持ち込まれ、当時のスペイン人の手によって植えられたものです。約250年前の出来事です。その後、紆余曲折を経て、100年以上の長きに亘って、人が分け入っていない深いジャングル地帯で、ひっそりと命の営みを繰り返し、逞しく生き延びてきたものです。その場所は、標高が400m前後の場所で、まさに力強いコーヒー群生地の発見です。

そんな経緯で、6月19日に発見されたコーヒー群生地はスペイン時代に植えられたものです。スペイン文献の発見までは、ロタ島民も我々も現存する野生コーヒーは日本統治時代に日本人が植えたものと信じて疑いませんでした。日本人ではなく、スペイン人が植えたという事実に島民も我々も強い衝撃を受けました。

 

【世紀を越え甦ったコーヒーの味は?】


このような神秘的なストーリーを持ったコーヒーはロタ島以外には存在しないと思います。他のコーヒー生産地に比べたら生産量は微々たるものですが、250年と云う世紀を越えた正真正銘のオーガニックです。そして今、どん底の不況に苦しむロタ島民の救世主として甦り、大航海時代以来、誰も飲んだことのないコーヒーが収穫されようとしています。

ここに至る詳細は以下サイトのRota Coffee Project part 4をご覧ください。
http://www.kfctriathlon.com/html/reports_2018_rota_coffee.html

                           

                      

【今後の展開】


ジャングルでのコーヒー群生地発見を受け、DLNR指導の下、7月20日付けで政府の認可を受けたロタコーヒー生産者共同組合(Rota Island Specialty Crop Association/RISCA)が正式に発足しました。すでにコーヒー栽培に適した土地を持つ多くの島民たちが組合員名簿に名を連ねています。そして、組合員の土地以外にも、政府の遊休地も借り受け、広範囲にコーヒー栽培を目指そうとしています。

しかし、コーヒー豆の群生地は発見できても、現在、ロタ島民には栽培や収穫や焙煎に関するどんな知識も、また、それを商品化するための資金が皆無です。そこで、7月、技術面に関する協力をUCC上島珈琲にお願いし、快諾を頂きました。それで、10月にUCCがハワイ島コナに持つコーヒー農園でDLNR職員3名に収穫や焙煎等々の技術指導をして頂くことになっています。具現化に向けた第一歩です。

そして、もうひとつの課題である商品化までの資金の調達に関して、このプロジェクトを立ち上げた次第です。資金はコーヒー群生地につながる道路造り、コーヒー農園内の施設や整備、焙煎機等々の機械類、運搬車両等々に充てる予定です。

 

 

【最後に】


ロタ島はアメリカ領の一部でグアム島とサイパン島の中間にある常夏の小さな島です。一大観光地グアム島の近くにありながら、開発の手がほとんど入っていません。その代わり、水道水が飲めるくらい自然は清らかで豊かです。また、ヘビなどの危険動物もいません。人口は約1500人。大きさは伊豆大島くらい。主な産業は観光業ですが、飛行機のアクセスが悪く、久しく低迷しています。

 
▼資金の使い道

コーヒー群生地へ続く道路建設費 700万円
ジャングルの整備費  500万円
車両 500万円
焙煎機 200万円
皮むき器 100万円

合計 2000万円

皆様のご支援、よろしくお願いいたします。

 

 
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