「侘び」と「寂び」について事細かに説明できる人は日本人でもなかなかいない。そして、その二つの概念は同じようでも別の概念です。この概念を伝え分けるのに"デザイン"という伝え方もあるのではないかと考えました。「侘び」と「寂び」の概念の世界観を椅子を通してデザインとして表現することに挑戦します。

プロジェクト本文

 
・ご挨拶

初めまして、徳山彰一と申します。僕は京都工芸繊維大学という大学で、製品(プロダクト)デザインを学んでいます。

この度、大学における卒業制作で、「"侘び"と"寂び"をそれぞれ具現化した椅子を制作する」ための制作資金を支援していただく、クラウドファンディングに挑戦させていただきます。

 
・クラウドファンディングに挑戦する理由

卒業制作で最後の作品を作るにあたって自分で決めたことがありました。

それは、『学生レベル』からはみ出すことです。

今まで「学生だからこれくらいでいい」という甘えが自分の中にもどこかあったし、周りからもそう見られてたと思います。「学生だから学生レベルでいい、社会に出てから力をつければいい」という意見もあると思います。ただ、最近そう思わなくなってきました。僕と同世代の人たちがいろいろな分野で活躍し、結果を残している姿を見て、「今やることに意味がある」と感じました。

まだ社会のことなど知らず、純粋にすごいものを作りたい、誰かに認められたいという気持ちだけで作れる作品を作るなら今しかないと思いました。そして、学生時代最大の制作になる卒業制作で自分の殻を破りたいと思いました。今の自分にできる最高のものを作りたい。

 

そう思い立った時に現状に目を向けると、僕たち学生には金銭的な壁がありました。普段僕たちは課題のたびに制作資金を自費でやりくりしています。バイトして、自分の制作資金を稼いで、制作に使うという繰り返しの中で、制作にお金をかけようとすればその分バイトに時間を割かなければいけなくなり、肝心の制作の時間は減ってしまうというジレンマを抱えていました。制作のためにせいぜい頑張って貯金しても10万円程度が限界の学生がさらに大きい額を制作に使うのは時間の面から見ても現実的に不可能だし、自然と手の届く範囲での制作を余儀なくされている状況にどこか不満に思っていました。

 

そこでクラウドファンディングに出会いました。

自分ではなく応援していただける人にお金を支援してもらうことで制作に集中できる上に、自分の作品を支援者の方に還元できるという理想の形がクラウドファンディングなら実現できると思いました。

学生集大成である卒業制作でクラウドファンディングに挑戦し、自力では絶対に集めることができなかった制作資金を集めることで、自分が、学生が今まで実現できなかったデザインを是非実現してみたいです。

 
・このプロジェクトで実現したいこと

「侘び」と「寂び」について事細かに説明できる人は日本人でもなかなかいない。そして、その二つの概念は同じようでも別の概念です。この概念を伝え分けるのに"デザイン"という伝え方もあるのではないかと考えました。「侘び」と「寂び」の概念の世界観の世界観をデザインとして表現することに挑戦します。

 

最終成果物として、「"侘び"の椅子」と「"寂び"の椅子」の二脚を制作します。

"侘び"とは「貧粗・不足のなかに心の充足をみいだそうとする意識」、"寂び"とは「閑寂さのなかに、奥深いものや豊かなものがおのずと感じられる美しさ」という定義があります。その複雑で絶妙な世界観をプロダクトデザインによって表現し、その違いを伝え分けます。

 

プロダクトデザインには「素材」「形」「色」「制作方法」「質感」など様々な表情を持っています。その代表格である「椅子」で、"侘び"と"寂び"の持つ様々な表情を引き出します。

 

・資金の使い道

今回、目標金額を30万円に設定させていただきました。全額制作資金に充てさせていただきます。

○椅子を2脚制作すること。

○主な素材として、侘び椅子には赤土、寂び椅子にはアクリルという高価な素材を使用しようと現在考えていること。(※確定ではないため、素材を変更する場合があります)

○制作期間、制作クオリティの面から外注での制作が予想されること。

以上の点から最低でも30万円は必要であると考えました。もちろん30万円以上集まれば光栄です。

また、All-inでのクラウドファンディングであるため、集まった金額で制作できる範囲でのデザインになります。卒業のかかった制作であるため、必ずリターンの方はご用意させていただきます。

 
・リターンについて

リターンについて色々と考えましたが、制作資金を十分に使えないことには、せっかく支援していただいても満足のいく作品を制作できないと考え、気持ちを伝えさせていただく形でポストカードと、希望される方は制作過程などを掲載したパンフレットをリターンとして用意させていただくことにしました。ささやかなリターンではありますがご支援頂けると幸いです。

 
・最後に

年齢や身分や環境に甘んじて、それ相応の結果に満足するのはとても簡単で、自分もそうしてきました。しかし、ただの学生であっても行動一つで大きなことを成し遂げれるということを身を以て確かめたいと思いました。また、自分がこの挑戦をすることで同じような境遇で殻を破ることを諦めている人が、一つの選択肢としてクラウドファンディングを利用する橋渡しになればいいなと思っています。若輩者ではありますが全力で取り組みますので、応援、ご支援のほど宜しくお願いします。

 

*卒業制作展を京都文化博物館にて2019年2/14〜17に行いますので、是非完成品をご覧にいらしてください。

 

・過去の作品

▲リング状のスピーカー

 

▲大人のためのエンピツとノート

 

▲二条城のためにデザインしたベンチ

 

▲泉をモチーフにしたラグ(ミラノサローネ出展)

 

 

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