▼『幽体離脱しちゃったみたい。』

今年で2年目になる展示『幽体離脱しちゃったみたい。』は、ユング分析心理学などをベースに、一貫して「見えないもの」の影響をテーマにしています。今年は、「愛とシミュラークル」をサブテーマとして、「愛」に疑問をいだきながらも、それを求める欲望に満ちている現代社会の「愛のかたち」を探る展覧会です!

▼初めまして!佐藤てつじです!

こんにちは、初めまして!佐藤哲至(さとうてつじ)と申します。このアートプロジェクトの企画や作品制作をしている美術作家の一人です。

プロジェクト『オープンアート「幽体離脱しちゃったみたい。」を成功させたい!』のページをご覧いただき、本当にありがとうございます。プロジェクト名をみて、なんでこんなタイトル?そもそも何のプロジェクト?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。このページではプロジェクトの説明とともに、その魅力を十分にお伝えできればと思っています。

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「幽体離脱しちゃったみたい。」は、私が友人に呼びかけてはじめた自主企画のアート展示です。「てんせんめん」という名前で展示企画の広報もしております。

http://tensenmen.com

▼展示「幽体離脱しちゃったみたい。」は今年で2年目です。

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東西線木場駅から徒歩5分の場所にある EARTH+ GALLERY / gallery COEXIST-TOKYO で は 2013 年より「幽体離脱しちゃったみたい。」とい うちょっと不思議なタイトルの展覧会イベントを開催しています。昨年から続けていて、2年目となるこの展示では、ユング分析心理学などをベースにして、一貫して「見えないもの」の影響をテーマにした企画を行っています。
今回はサブテーマとして「愛とシミュラークル」を取り上げています。「愛」という言葉に疑問を抱きつつ、「愛」を求める欲望に満ちている現代社会の「愛のかたち」を探る展覧会です。また会期中は多数の講座、イベントを開催し、多才なアーティストを招き、表現の現在を楽しく、かつ真面目に語ります。この展示に向けて、運営、記録の費用の一部にご協力いただき、展示をぜひとも成功させたいと思っています!

さて、まずここからは、過去にどんな展示やイベントが行われたかについて、お話をしたいと思います。

前回はタイトルである「幽体離脱」をそのままテーマとして、様々なアーティストの解釈で、多様な作品が展開されました。まずイラストレーターのたけのこうしろうによって展示のメインキャラクターが描かれました。霊感少女「ゆっこ」は幽体離脱ができる神社の娘という設定です。マンガのキャラクターも霊的な人格の一つですよね。

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展示会場に入ると、越田乃梨子による「断続教室」というビデオインスタレーション作品があります。
最初に映像を見ると、教室で不可解な出来事が起こっていることに気づきます。さらに近づいて椅子に座ると、自分自身も映像の中に入り込んでしまいます。幽体離脱しちゃったみたい。という展示を始めたきっかけは、じつはこの作品に深く関係しています。

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2階の展示に足を運ぶと、スクリーンに映された映像と、曼荼羅の展示があります。

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映像を見てみましょう。早瀬交宣による「お寺・ア・ラ・モード」という映像作品です。既存の様々な宗教的なモチーフ、シンボルをコラージュして、新しい神話的な映像を作っています。

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足下に目を向けると、曼荼羅の様なものがあります。佐藤哲至による「constellation#01-MANDARA」です。これは砂で描かれています。チベット密教の砂曼荼羅からインスピレーションを得たそれは、手で描かれたものではありません。

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同じ展示空間に「スナ☆ジェットプリンタ」があり、ごりごりと曼荼羅を描いています。これに関しては記録動画もあります。


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さらに別の場所を見ていくと、人見麻紀の「Happy Land」という作品があります。ハムロボットと呼ばれるハムが巻き付けられたロボットは、不思議な存在感があります。ハッピーメガネで見ると、ハムロボットの世界が少しだけ覗けます。視線を感じたら後ろを振り返りましょう。

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ゆっこが覗いています。幽体離脱したゆっこが、プロジェクタの映像で表現されています。フワフワと浮き上がるアニメーション作品です。

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ドアを開いて、たけのこうしろうによる「ゆっこの部屋」を見てみましょう。80年代で時間が止まったかのような、80’s感満載のインスタレーション作品、「ゆっこの部屋」です。部屋の中には80年代の本や、オリジナルグッズが混在していて、一度入ったら、しばらく手に取って懐かしく遊んでしまうことでしょう。「あ〜、こういうのあった!」とその時代と会話するための部屋となっています。

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次は、展示中に行われたイベントを見てみます。ユング分析心理学者塚本純久氏によるシンボルに関する講座イベントが行われました。参加者のみなさんも興味津々です。

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イベントが終わると、おつまみ片手に会話が弾みます。
これ以外にも、技術や編集、制作手法に関する4つのイベントが行われましたよ。ちなみに、今回は10以上のイベントを予定しています。

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今年は振付家でダンサーの伊東歌織が主宰している「アマキオト」の公演なども行われる予定です。

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photo by kazushi hirota

佐藤、坂本は今年は墨を落とす機械で絵を描きます。
資料動画はこちらです。


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過去の展示については記録動画がありますので、そちらもぜひご覧ください。

▼プロジェクトで何を実現したいか?

●プロジェクトがめざすもの
アーティストが考えていることは、自分の内面の場合もあるし、社会で起きていることの時もあります。でも、頭の中で考えているだけでは見ることができません。「見る」ためには、少し外側から眺めてみる必要があります。だから、この展示は「自分自身の内面や社会で起きていることを少し外側からの視点で見たら、どういう作品ができるんだろう」という展示です。それってちょっと「幽体離脱」的な視点だと思いませんか?
でも、日常は割と忙しいですし、あまりそういうことにじっくり取り組む場所がない現実があります。ないなら、そういう場所を作りたいと思いました。

▼みなさんからいただいたご支援の使い道

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特にドキュメント冊子(展示カタログ)や記録を作ることに、ご支援をいただきたく思っています。アーティストの直感は、作品を見るだけだと見逃してしまうこともあるので、作家の思考の背景や、歴史などをインタビューや、ドキュメント冊子によって補います。これらの冊子は、作品を読み解く手助けとして重要なものです。アーティストが着目し、誰も関心を持たなかったものが、実はとても大事なことを隠している場合もあるからです。
今まで、運営費、記録費をアーティスト自身に負担してもらい、イベントの参加費、カタログ等物販の売り上げという形で回収していこうとしました。しかし、それだけでは全ての経費を賄うことができないのが現実でした。このプロジェクトは将来的に、地域にアートセンターを作ったり、アートプロジェクトを実現したり、つながりもどんどん作っていきたいと思っています。そこではお金の流れを変えることが一つの強力な武器になると考えています。この展示でも、そういった活動の基盤になるものをひとつひとつ開発していこうと思っています。

▼展示の詳しい情報について

展示のさらに詳しい情報は以下をご覧下さい。
幽体離脱しちゃったみたい。vol.2
〜愛とシミュラークル〜

【会期】2014 年 4 月 15 日 | 火 |‒5 月 25 日 | 日 |
【時間】11:00 ~ 19:00 ( 月曜休廊 ) 【入場料】無料
【会場】〒 135-0042 東京都江東区木場 3-18-17
1F EARTH+ GALLERY 2F/gallery COEXIST-TOKYO ※イベント開催時に展示の一部がご覧になれなくなる場合がございますので、イベント時間帯を避けてご来場下さい。展示状況はお気軽にギャラリー にご確認ください。5 月 5 日は休廊日となります。
【出品作家】 佐藤哲至(美術)、早瀬交宣(美術)、 たけのこうしろう(イラスト)、越田乃梨子(映像)、 坂本洋一(メディアアート)
【ゲスト作家】伊東歌織(振付家・ダンサー) 村山政二朗(打楽器奏者)ほか
【監修】塚本純久(ユング分析心理学分析家)
【主催】EARTH+ GALLERY / gallery COEXIST-TOKYO
http://earth-plus.net/
http://coexist-tokyo.com/
【企画】てんせんめん
http://tensenmen.com
プレスリリース
http://coexist-tokyo.com/content/wp/wp-content/uploads/2014/02/1ecfcb6d8365cb2f428c530aa1b9689a.pdf

http://coexist-tokyo.com/
http://tensenmen.com/

▼レセプションパーティーも開催します!

協賛者、クラウドファンディングのパトロンの皆さん、賛同者の皆さんへの感謝の気持ちを込めたレセプションパーティを開催いたします。
軽食と飲み物、ダンスや音楽をご用意してお待ちしております。展示もご覧いただけます。
ぜひご来場をお願いします!

「夢 de 逢いま show」
レセプション & ファンディングパーティー(無料)
4 月 19 日(土)18:00 〜
アマキオト(ダンスグループ)と
ナマニエルボーイズ(Hiphopアーティスト)の共演
ほか

レセプションパーティの準備をして皆さんのご来場をおまちしています!

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※写真は打ち合わせのひとこまより、左から美術作家「イムネ申」(佐藤、早瀬)、Hiphopアーティスト「ナマニエルボーイズ」(MICお兄さん、SWINGBOW、7e3)、ダンサー(北尾:baobab)
https://soundcloud.com/namanieruboys
http://dd-baobab-bb.boo.jp/

▼感謝の気持ちを込めてリターンを用意しました!

ただいまリターン品を鋭意製作中です。ここでは前年度の参考作品や、ラフデザインをご参考のためにご紹介します。最終的なデザインではありませんので、ご注意ください。

ポストカードセット

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カタログ(写真は前年度のもの)

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iPhoneケースラフデザイン(iPhone 5用)

※ iPhone 5ケースご希望でない方には、Tシャツで代替させていただきます。S,M,Lのサイズをご指定ください。
※完成デザインではありません。

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エコバック、ラフデザイン
※完成デザインではありません。

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村山政二朗CD(下の4枚のうち1枚をサイン入りでリターンいたします。)

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サカモトサトウ(仮)キャンバス作品
(カラーインクでの作品制作もできます。)

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展示終了の2ヶ月後、2014年7月末までにはすべてを発送させていただく予定です。

▼アートを愛する皆さんへ

このプロジェクトを最後までご覧くださって本当にありがとうございます。

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今回は展示、イベントに限って展開していますが、構想はさらに大きなものを描いています。この展示では、オープンアートという考え方を提唱しています。アーティストがいつもやっていること、考えていることを「可視化」することはとても重要です。ブラックボックスと化した「アートの価値」を、オープンなものにして、共有できる場所や環境を作ったら、アートのすそ野がもっとぐっと広がるんじゃないか、と思いました。そのために必要なのは、アートに関する、場所、資金、メディアといったインフラをできる限りオープンなものにすることだ!と考えました。必要な資金面でのご支援も、なるべくオープンな形で調達したいと思い、クラウドファンディングを活用させていただきたいと思い至りました。

「一見すると分かりにくい作品」「人に疑問を持たせる作品」「手に取ることができない作品」「完成度が商業的でない作品」などが、経済を中心とした価値観の中では(たとえいいメッセージをもっているものであっても)不良品と見なされ、アートのすそ野を広げることを阻害しているように感じます。マーケットは作家の多様な価値を許容できる器として育っているでしょうか?
皆様のご賛同と、ご協力をお待ちしております。ぜひオープンアートプロジェクトを支援していただき、一緒に新しいアートの流れを生み出していきたいと思っています!よろしくお願いします!

  • 2014/04/10 02:39

    和紙のにじみは、丸くしかならないと思ったら大間違い。インクの量と位置を工夫することで、こんな四角いにじみもできちゃいます。奥が深いんです。

  • 2014/04/10 02:35

    サカモトサトウ(仮)の今回のテーマは、ロボットで和紙のにじみとインクの量をコントロールして、模様や柄を作るということです。にじみの精度を上げていくと、とても手では描けないような模様がかけます。

  • 2014/04/10 02:30

    アトリエで自作のインクジェットプリンタをチェックする坂本。結構精度がでてます。

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